除草機
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- 【要約】
【目的】 畑の畝間および畑の隅々、庭その他除草すべき雑草を根も共にひきとり、籠に収納し振動させて土と雑草とをその場で分離除去する、一連の操作で除草耕耘する除草機を提供する。
【構成】 長方形に囲む機枠1の一方を上方に立ち上げて把手部となし、機枠1の前、後方に遊動前、後輪2,3とを備え、その前方の着脱機枠1−1は着脱自在である。前後輪2,3の中間位置上部の支持台18に原動機19を設置し、下部にはプーリーの動力伝達により回転する複数の除草刃22を備え、さらに、金属性の除草簾11を固定し、それを吊持する前、後部簾固定支柱9,10は、後輪軸受支柱7に慴動する二箇所のリングで上下に移動出来る。また、後部簾固定支柱10の上部中央にクランク軸13があり、クランクリングには下部の除草収納籠吊り腕12−1を備え、前部簾固定支柱9にはかきとりブラシ固定軸25と、複数のかきとりブラシ25−1が設置されている。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 長方形に囲む機枠の一方を上方に立ち上げて把手部となし、その機枠の前方および後方にそれぞれ遊動前輪と方向自在の遊動後輪とを備え、後輪軸受支柱に設けられたスプリングにより機枠は上下動が可能であり、前方の着脱機枠は螺子により着脱自在である。その前後輪の中間位置上部の支持台に原動機を設置し、下部にはプーリーの動力伝達により回転する複数の除草刃を螺着せる取付胴を備え、後輪には軸受と上方に立ち上がる後輪軸受支柱があり、その左右支柱の内側には別に機枠に固定されて上方に立ち上がる機枠固定支柱とそれを頂部で補強する機枠固定支柱補強腕が跨がっている。この機枠固定支柱には上下二箇所に機枠固定支柱支持板が溶接され、その支持板の両側には前記後輪軸受支柱を挿通し摺動する穴が開いている。さらに、金属性の除草簾を固定し、両側に溶接された該簾を吊持する前部簾固定支柱は、前記後輪軸受支柱に慴動するリングに溶接され螺子で上下に移動出来るようになっている。同様に簾後部にも両側に溶接して上方に立ち上がる後部簾固定支柱があり、その支柱同士頂部で繋ぐ後部簾固定支柱補強腕と、その固定支柱と後輪軸受支柱に慴動するリングに繋がれ溶接されている後部簾固定支柱支持腕があり、リングには上下に動かせる螺子がある。また、後部簾固定支柱の上部には中央のクランク軸を支える軸受と、クランクリングには下部の除草収納籠に連結されている収納籠吊り腕を備え、籠を小刻みに上下に篩う構造とする。また、前部簾固定支柱にはかきとりブラシ固定軸と、それに複数のかきとりブラシが設置され除草刃につまっている雑草と土を収納籠にかきいれる。除草刃、かきとりブラシ、クランク軸の駆動は、原動機から駆動ベルトにより伝達するように成した種々の構成の結合により、効率的に除草することを特徴とする除草機。
【請求項2】 かきとりブラシは、ナイロンの径1mm、長さ15cmで5cm当たり6〜8の波状の山を有するもの一束80本を筒に固定したものである請求項1記載の除草機。
【請求項3】 除草刃は、その一枚が約8.0cmの長さで二箇所に切込み部と、ひねりをもち、先端には直角に除草爪を有する請求項1記載の除草機。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、草の根をかきとり収納籠にて土と草とを篩分けが出来、主として畑の畝間および区画された畑の隅々の雑草を除去整地すると共に、畑の耕耘をなす機械で、また庭の雑草など浅く除草する場合は、前輪を取付けて操作することが出来る原動機付小型除草機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の除草機としては耕運機兼用の4〜5枚の切込み刃を原動機で回転させ、ハンドルを両手で操作するものが市場に出ているが、それは雑草をずだずだにして土を切り起こす種類のもので、根や雑草はそのまま放置され、これを取り去る機構はなく、結局は人手により除去する以外方法はなく、あまり利用されていないのが実情である。
【0003】したがって、現在においても馬鍬を用い畑の畝間の除草を行っており、前記除草機を使用した場合は、あとから除草剤を散布するなどしてカバーする他は無かった。作物の成育途上における畝間に生えた雑草の除去は、当事者にとって最大の難事であり、土中に切断されて残る小さな草の根は一雨で根が伸び、間もなく雑草の絨毯と化してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、それら従来の不備な点を解消し小回りも効き、庭その他除草すべき所、主として畑の畝間および区画された畑の隅々に密生する雑草を完全に抜取り、かつ土と草とを分離し、土だけはそこに落とし草だけを効果的に除去整地が出来、しかも安価で提供出来、且つ非力な者にも簡単に操作しうる機械の必要性に着目し、それを全て満たすものを開発することを課題として成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成させる手段として、この発明は、下記の構成要件を具備し、その結合により完全に解決出来たのである。
■ 長方形に囲む機枠の一方を上方に立ち上げて把手部となし、その機枠の前方および後方にそれぞれ遊動前輪と方向自在の遊動後輪とを備え、後輪軸受支柱に設けられたスプリングにより機枠は上下動が可能であり、前方の着脱機枠は螺子により着脱可能である。
【0006】その前後輪の中間位置上部の支持台に原動機を設置し、下部にはプーリーの動力伝達により回転する複数の除草刃を螺着せる取付胴を備え、後輪には軸受と上方に立ち上がる後輪軸受支柱があり、その左右支柱の内側には別に機枠に固定されて上方に立ち上がる機枠固定支柱とそれを頂部で補強する機枠固定支柱補強腕が跨がっている。この機枠固定支柱には上下二箇所に機枠固定支柱支持板が溶接され、その支持板の両側には前記後輪軸受支柱を挿通し摺動する穴が開いている。
【0007】さらに、金属性の除草簾を固定し、両側に溶接された該簾を吊持する前部簾固定支柱は、前記後輪軸受支柱に慴動するリングに溶接され螺子で上下に移動出来るようになっている。同様に簾後部にも両側に溶接して上方に立ち上がる後部簾固定支柱があり、その支柱同士頂部で繋ぐ後部簾固定支柱補強腕と、その固定支柱と後輪軸受支柱に慴動するリングに繋がれ溶接されている後部簾固定支柱支持腕があり、リングには上下に動かせる螺子がある。
【0008】また、後部簾固定支柱の上部には中央のクランク軸を支える軸受と、クランクリングには下部の除草収納籠に連結されている収納籠吊り腕を備え、籠を小刻みに上下に篩う構造とする。また、前部簾固定支柱にはかきとりブラシ固定軸と、それに複数のかきとりブラシが設置され除草刃につまっている雑草と土を収納籠にかきいれる。除草刃、かきとりブラシ、クランク軸の駆動は、原動機から駆動ベルトにより伝達するように成した種々の構成の結合により、効率的に除草することを特徴とする除草機。
【0009】■ かきとりブラシは、ナイロンの径1mm、長さ15cmで5cm当たり6〜8の波状の山を有するもの一束80本を筒に固定したものである。
■ 除草刃は、その一枚が約8.0cmの長さで二箇所に切込み部と、ひねりをもち、先端には直角に除草爪を有する。
【0010】この発明による除草機は、機枠の前部の着脱機枠を外して畑の畝間および畑の隅々の除草ならびに畑の耕耘を行うだけでなく、着脱機枠(前輪共)を装着して庭その他の浅い除草にも適し、区画された畑の隅々の整地を行う場合は左簾と収納籠を左側に付加装着する事もでき、除草簾は土を払い落とせる程度に地面との間隔を保ち、機枠を押し下げても簾と地面との間隔は全くかわることなく整地することが出来る。
【0011】その機構は、この発明の重要な点であり、これを詳説すると、後輪軸受支柱7は直接機枠1に固定されず、その内側で機枠1に溶接されている機枠固定支柱8の二箇所に溶接された機枠固定支柱支持板A、Aの外側に開けられた穴の中を慴動するように固定され、機枠1のスプリング7−1を上下動してもその変化を受けない。
【0012】この簾の上下の移動は、除草簾11の両側方に溶接されている前部簾固定支柱9先端のリングと、後部簾固定支柱支持腕10−1先端のリングに取り付けられている螺子の締緩で除草簾11の高さを調節することが出来る。したがって除草簾11は、後輪軸受支柱7と共にあり、後輪が地面にめり込んだりしない限り地面と一定の間隔を保ち、機枠1および機枠固定支柱8と挙動を別建てとする。
【0013】後輪軸受支柱7は、機枠1に溶接された機枠固定支柱8の上部の二箇所に固設されている支持板A、Aの穴によって慴動的に支持されている。かきとられた雑草を取り去るかきとりブラシ25−1は、直径1.5〜2.0cmの筒に埋め込まれた長さ15cm、一本の径が1.0mmのナイロンが80本で一個を構成し、これを5〜10個取り付ければよい。このナイロンは直線状では良くなく、5cm当たり6〜8個の波状の山を呈していなければかきとった雑草を好適に払い落とすことが出来ない。かきとりブラシ固定軸25は、前部簾固定支柱9.9に跨がって取付けられている。
【0014】除草刃22は、刃渡り8cmで二箇所に鋸状の切込み部23を有し、一部をひねり出し刃の先端には、機械の進行と地面によく刺さるよう除草爪24を溶接してある。除草刃22は除草刃取付胴21にナットで10〜20枚取り付けられる。この除草刃22は機枠1を押し下げることにより所望の深さに土中にめり込ませる事が出来る。
【0015】
【作用】この除草機は、畑の畝間および畑の隅々を作業するのに機能的な大きさに製作されており、エンジンを始動し、機枠の把手を後輪を支点として前を落とせば除草刃が地面にめり込むと同時に前進する。その刃の回転数はプーリーの比率に応じて動力を伝達し、また雑草の根の深さに応じて把手の上下をコントロールすればよい。
【0016】この除草機において、特筆すべき特徴として、地面すれすれに設置された除草簾は機枠を上下しても一定の位置を保つことで、除草刃によってかきとられた土と雑草の中に水平に突っ込んでゆき、それらを後に残すことなくすくい上げブラシにより好適に収納籠に払い落としてゆく。収納籠は上部のクランクシャフトに繋がる吊り腕により、小刻みに振動して土は下に落とし雑草は該籠に残しきれいに分離してゆく。
【0017】その場合、土と雑草の性質により振動数と篩にかけられる収納籠の目の程度は、運転スピード、クランクの回転数、籠の目の大きさを全て勘案して決められる。あまり目が大きいと土がよく落ちる代わりに小さく切られた草の根も篩落とす結果となり好ましくなく、網目は状況に即して選択される。別の構成として籠の編み目を二重として、状況に応じスライドさせて調整することもこの発明の範囲に入る。
【0018】畑を除草耕耘する際は、着脱機枠を取外して除草刃主体で運転し、庭その他除草すべき所の除草を行う場合には、機枠の先端部の着脱機枠を取り付けて前輪主体で運転し、浅めに除草することが出来る。この除草刃に就いて言えば、二箇所に切込みがあるため草類の取り上げがよく好適に籠の中にかきいれられる。その何れで作業する場合も、除草簾と地面との間隔は、前後部簾固定支持腕の先端に溶接されているリングの螺子操作により自由に変えられる。
【0019】
【実施例】次に、図面に基づいて具体的な構造を説明する。図1はこの発明の除草機の側面図で、機枠1は全体的に長方形に囲まれ、把手部は上方に立ち上げられ、機枠1先端の着脱機枠1−1は除草耕耘する場合に螺子を緩めて前輪2共に外す。4は前輪車軸である。機枠1の後方には後輪軸受支柱7に回転自在に支着された後輪車軸5、同軸受6、後輪3がある。
【0020】前記、後輪軸受支柱7は、その内側の機枠1に溶接された機枠固定支柱8(図2)の上下二箇所に外側に突出せる機枠固定支柱支持板A、Aに開けられた穴で慴動的に支えられている。機枠1は、左右それぞれ独立して存在する該支柱7の軸受6に固定されているスプリング7−1で上下動自在に存在する。機枠1に溶接された両固定支柱8、8は頂部において補強腕8−1で補強される(図2)。
【0021】また、除草簾11に固定された前部簾固定支柱9の先端と、後部簾固定支柱10に繋がる後部簾固定支柱支持腕10−1の先端は、上下二箇所のリング(慴動する)にそれぞれ溶着され、後輪軸受支柱7は、そのリングに挿通され該支持腕固定螺子10−3で移動自在に支えられている。両側の後部簾固定支柱10、10の頂部は後部簾固定支柱補強腕10−2が跨がって補強されている。
【0022】除草収納籠12は、該籠吊り腕12−1でクランクリングから吊られ、クランク軸13と協動する。14、15、16、17はそれぞれプーリーを示す。18はエンジン支持台で19は2サイクルエンジン、22は除草刃で二箇所の切込部23と除草爪24を持ち、切込部23間はひねりを設けてある。25はかきとりブラシ固定軸で該ブラシ25−1を植設する。26はスロットルレバーである。
【0023】図2はこの発明の除草機の平面図で、図1に出ない構造を説明すると、機枠1の中央部に機枠固定支柱8.8を溶接して立ち上げ、それらの上下二箇所に水平に機枠固定支柱支持板A.Aを溶接し、その外側に開けた穴に後輪軸受支柱7を挿通保持し、機枠固定支柱8.8の頂部は機枠固定支柱補強腕8−1で補強する。後輪軸受支柱7にはスプリング7−1と下に後輪軸受6および後輪3が一体として構成される。
【0024】後輪軸受支柱7の上部二箇所には、後部簾固定支柱支持腕固定螺子10−3付リングが挿入され底部の除草簾11に固着した前部簾固定支柱9ならびに後部簾固定支柱10から延びる該支持腕10−1の先端と溶接一体化され、螺子10−3の緩締で除草簾11の位置決めを行う。この発明の除草機は、前記した通り機枠1の動きと、除草簾11の動きを別にした点に大きな特徴を持っている。
【0025】また、後部簾固定支柱10の頂部は左右共、後部簾固定支柱補強腕10−2で補強される。支柱10の側面にはクランク軸受にクランク軸13が取り付けられ、クランクリングの下に籠吊り腕12−1が除草収納籠12を繋いでいる。
【0026】図3は除草刃22の取付けを説明する周辺の平面図で、軸20はプーリー14、15により駆動し、除草刃取付胴21に10〜20枚の除草刃22が螺子止めされ、刃の先端には土の中に良くめり込み、且つ機械の進行を捉す除草爪24を溶接し、掘り起こしと除草機の前進力を与える機能を持つ。この除草機で、畑の畝間や庭先の除草を行ったが、根を完全に除去するために比較的多めに土をかきとる関係上、収納籠の目の大きさとクランクの振動量に工夫を要したが、雑草は根もろとも綺麗に除去することが出来た。
【0027】
【発明の効果】従来、土を耕すだけの耕運機や、草を刈るだけの草刈機など種々のものがあり、耕運機で除草も出来るなどの表示はあっても、ただ土と雑草をかきまわすだけで雑草除去機能はなく、実際に草むしりに従事する者が第一に欲する除草機は未だ市場にない現状である。
【0028】この発明はそれらの点に着目して成された機械で、土をかきまわすだけではなく、掘り起こした雑草を手際よく土と分別し、土だけは元の位置に落とし、人手を煩わすことなく雑草だけを一纏めに取り除けて、畑の耕耘にも適する特別顕著な作用効果を奏する。しかも、比較的安価で供給することが出来、この仕事に携わる者が一番望んでいた除草機を提供することが出来たのである。
【0029】
- 【公開番号】特開平7−79604
【公開日】平成7年(1995)3月28日
【発明の名称】除草機
【発明者】
【氏名】簔島 宣夫
- 【出願番号】特願平5−251119
【出願日】平成5年(1993)9月13日
【出願人】
【識別番号】593071708
【氏名又は名称】有限会社簔島精機
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 和誠
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