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魚釣用コマセ具
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- 【要約】
【目的】 魚釣用コマセ具の開閉弁の閉じ力を調節する。
【構成】 筒状本体2の上部に円錐壁を設け下部に逆円錐壁を設ける。円錐壁に取水孔6を穿設する。筒状本体の外壁下部に餌撒き用開口1を形成する。餌撒き用開口を開閉し得るように筒状本体内に上下動自在に弁体4を支承する。円錐壁又は逆円錐壁のいずれかに上下方向に雌ネジ孔12aを設け、該雌ネジ孔に調整雄ネジ3を螺合し、調整雄ネジの先端に調整雄ネジのネジピッチと同一の巻回ピッチのコイルスプリング5の一端を外装し、コイルスプリングの他端を弁体に取り付ける。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部に上方に向けて漸次小径とした円錐壁を一体に又は着脱可能に設けると共に、下部に下方に向けて漸次小径とした逆円錐壁を一体に又は着脱可能に設けた筒状本体と、上記円錐壁又は筒状本体のいずれか一方又は両方に穿設された取水孔と、上記筒状本体の外壁下部に形成された餌撒き用開口と、上記餌撒き用開口を開閉し得るように上記筒状本体内に上下動自在に支承された弁体とを備えた魚釣用コマセ具において、上記円錐壁又は逆円錐壁のいずれかに上下方向に雌ネジ孔を設け、該雌ネジ孔に調整雄ネジを螺合し、該調整雄ネジの先端に該調整雄ネジのネジピッチと同一の巻回ピッチのコイルスプリングの一端を外装し、該コイルスプリングの他端を上記弁体に取り付けたことを特徴とする魚釣用コマセ具。
【請求項2】 上記取水孔に合致し得る孔を有した流量調整体が、該取水孔が穿設された円錐壁又は筒状本体の外壁のいずれか一方又は両方に回動可能に被せられたことを特徴とする請求項1記載の魚釣用コマセ具。
【請求項3】 逆円錐壁が着脱可能に装着された筒状本体の下端縁をスコップ状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣用コマセ具。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣用コマセ具に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣用コマセ具としては、実開昭54−110596号公報に記載されるように、餌撒き用開口をゴム板製の弁体で覆っておきコマセ具の煽りに際し筒状本体内に取り込まれる水等により、弁体を押し広げそこから餌を水中に撒くようにしたものがある。また、実開平1−105474号公報のコマセ具は、餌撒き用開口を開閉する弁体を圧縮コイルスプリングで付勢しておき、コマセ具の煽りに際し筒状本体内に取り込まれる水で弁体を押し下げ餌撒き用開口を開くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の魚釣用コマセ具は、前者のものにあっては弁板自体の腰の強さにより、後者のものにあっては圧縮コイルスプリングの圧縮力により、餌撒き用開口を常に一定の力で塞いでいるので、コマセ具が所望深さに到達するまでに餌の重さ等の如何により弁板が自然に開き餌が筒状本体外に漏れ出てしまうおそれがある。逆に、コマセ具が所望深さに到達してコマセ具を煽っても弁板や圧縮コイルスプリングが強すぎて弁が開かず餌を撒くことができないおそれもある。これを可能にするには、弁板自体、圧縮コイルスプリング自体をその都度他のものと交換することが考えられるが、そのような操作は極めて面倒である。
【0004】従って、本発明はそのような問題を解消することができる魚釣用コマセ具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明は、上部に上方に向けて漸次小径とした円錐壁を一体に又は着脱可能に設けると共に、下部に下方に向けて漸次小径とした逆円錐壁を一体に又は着脱可能に設けた筒状本体2と、上記円錐壁又は筒状本体2のいずれか一方又は両方に穿設された取水孔6と、上記筒状本体2の外壁下部に形成された餌撒き用開口1と、上記餌撒き用開口1を開閉し得るように上記筒状本体2内に上下動自在に支承された弁体4とを備えた魚釣用コマセ具において、上記円錐壁又は逆円錐壁のいずれかに上下方向に雌ネジ孔12aを設け、該雌ネジ孔12aに調整雄ネジ3を螺合し、該調整雄ネジ3の先端に該調整雄ネジ3のネジピッチと同一の巻回ピッチのコイルスプリング5の一端を外装し、該コイルスプリング5の他端を上記弁体4に取り付けた魚釣用コマセ具の構成を採用し、請求項2の発明は、上記取水孔6に合致し得る孔9を有した流量調整体8が、該取水孔6が穿設された円錐壁又は筒状本体2の外壁のいずれか一方又は両方に回動可能に被せられた請求項1記載の魚釣用コマセ具の構成を採用し、請求項3の発明は、逆円錐壁が着脱可能に装着された筒状本体2の下端縁をスコップ状に形成した請求項1又は2記載の魚釣用コマセ具の構成を採用している。
【0006】
【作用】請求項1の発明によれば、調節雄ネジ3が回されることにより調節雄ネジ3の先端と弁体4との間における引張りコイルスプリング5の長さすなわち伸長するコイルの巻数Nが加減される。これにより、同じ引張りコイルスプリング5について必要に応じてバネ定数Kが変更され、従って弁は確実に開き、かつコマセ具の煽り具合により所望の開度で開く。
【0007】請求項2の発明によれば、流量調整体8が円錐壁又は筒状本体の外壁上で回わされることにより、取水孔6の開度が調節される。これにより、筒状本体2内に流入する水の流量が加減され、撒き餌の放出量が調節される。
【0008】請求項3の発明によれば、逆円錐壁を筒状本体2から外して筒状本体2の下側を開け、筒状本体2のスコップ状の下端縁により餌を掬うことができる。この掬われた餌は直ちに筒状本体2内に充填される。
【0009】
【実施例】
実施例1図1及び図2に示されるように、この魚釣用コマセ具は、下部に餌撒き用開口1を有した撒き餌を収納するための筒状本体2と、該筒状本体2の天部に螺合した調節雄ネジ3と、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4と、上端が上記調節雄ネジ3に螺合し下端が上記弁体4を保持する引張りコイルスプリング5と、上記筒状本体2に設けられた取水孔6とを備えている。
【0010】筒状本体2は、具体的には上部と、該上部の下端に凹凸を介し嵌着された下部とに分かたれている。上部は円錐壁とその下端に連なる円筒壁とを有した形状であり、その円錐壁には多数の取水孔6が形成され、円筒壁には餌を充填するための餌充填用孔(図示せず)が形成されている。下部は円筒壁とその下端に連なる逆円錐壁とを有した形状であり、その円筒壁には上記餌撒き用開口1が形成され、逆円錐壁の中心部には釣糸を結び付けたりするための環部材7が取り付けられている。
【0011】上記筒状本体2の円錐壁及び逆円錐壁は当該魚釣用コマセ具が水中を上昇又は沈降する際の抵抗を減らすために設けられたもので、必要に応じて他の形状に形成することもできる。また、円筒壁についても必ずしも円筒に限らず多角筒であっても構わない。
【0012】上記筒状本体2の円錐壁には同様な形状の流量調整体8が回動可能に取り付けられている。該流量調整体8には上記取水孔6に合致し得る孔9が設けられ、流量調整体8が円錐壁上をいずれかの向きに回されることにより取水孔6の開度が調節され、筒状本体内に入る水の流量が加減されるようになっている。
【0013】上記筒状本体2の上部の円筒壁には筒蓋10が回動可能に被せられており、該筒蓋10には上記餌充填用孔に合致し得る孔11が設けられ、該筒蓋10が円筒壁上をいずれかの向きに回されることにより餌充填用孔が開閉されるようになっている。
【0014】上記筒状本体2の天部である上記円錐壁の中心部にはボス12が形成され、該ボス12の上下方向に穿設された孔の内面には雌ネジ孔12aが形成され、該雌ネジ孔12aには調節雄ネジ3が螺合している。調節雄ネジ3の上端は円錐壁外に突出しそこに摘み3aが形成され、下端はボス12の下に突出している。調節雄ネジ3の中心線上には環部材13のピンが貫通し、調節雄ネジ3に対して回動可能に取り付けられている。
【0015】上記筒状本体2の円筒壁内には、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4が挿入されている。該弁体4は上記円筒壁内を上下に摺動可能な餌入れ部14と、該餌入れ部14の下方に一体的に連結された弁板15とを有している。餌入れ部14は略円筒状であり、その頂部には上記取水孔6からの水を導入するための導水孔14aが多数設けられ、側壁には上記餌充填孔からの餌を受け入れるための開口16が形成されている。また、側壁には筒状本体2の内壁面に縦方向に設けられたレール17と係合する溝が形成されている。弁板15は上記餌撒き用開口1に臨む箇所に斜面が形成された円盤であり、筒状本体2の円筒壁内を塞ぐ如く挿入され、餌入れ部14に複数本の支柱18を介し連結されている。
【0016】上記弁体4の頂部には、引張りコイルスプリング5の下端が回転不能に連結され、上記調節雄ネジ3の上記ボス12下に突出した箇所には引張りコイルスプリング5が螺合している。また、引張りコイルスプリング5の上側の端片5aが上記ボス12下に連なる筒部19の切欠19aに係合している。
【0017】これにより、調節雄ネジ3がいずれかの向きに回されると、調節雄ネジ3の下端と弁体4との間に介在する引張りコイルスプリング5の巻数が加減されることになる。引張りコイルスプリング5のバネ定数Kは次式で表され、該式から明らかなように調節雄ネジ3が回され上記伸長する巻数が変化することにより弁体4の開閉力が加減されることとなる。弁体4の開閉力の加減は、例えば放出する撒き餌の量、対象魚による撒き餌の種類、その日の釣場状況等に応じて行う。
【0018】なお、調節雄ネジ3を回して伸長するコイルの巻き数を加減しても弁体4の下端位置は変わらない。
【0019】
【数1】但し、G=剪断弾性率、d=バネ線径、D=バネ平均径、N=バネ巻数次に、上記魚釣用コマセ具の使用方法について説明する。
【0020】まず、調節雄ネジ3を回して調節雄ネジ3の先端と弁体4との間における引張りコイルスプリング5の長さすなわち伸長するコイルの巻数Nを加減し、バネ定数Kを調節し弁体4の弁板15を開くために要する力の大きさを調整する。例えば、撒き餌を少量ずつ撒こうとする場合は調節雄ネジ3を回して図3(A)のように伸長するコイルの巻数Nを減らしてN1 とし、撒き餌を大量に撒こうとする場合は調節雄ネジ3を逆向きに回して図3(B)のように伸長するコイルの巻数Nを増やしてN2 とする。また、筒蓋10を回し、餌充填孔を開け、そこから餌を充填した後再び閉じる。流量調整体8を回し、取水孔6の大きさを加減する。
【0021】次に、魚釣用コマセ具を水中に投じる。魚釣用コマセ具が水中を沈降する際、弁体4は引張りコイルスプリング5により上述の如く調整された力で引っ張られているので、所望の水深に到達する以前に弁板15が餌撒き用開口1を自然に開けることはなく餌は筒状本体2内に保有される。所望深さに到達したところで、釣糸等を通じて魚釣用コマセ具を煽ると、水が取水孔6から筒状本体2内に流入し、弁体4が上下に揺動運動を行い餌撒き用開口1を餌入れ部14内に周期的に導通させる。これにより、餌撒き用開口1から餌が水と共に筒状本体2外に放出されることとなる。
【0022】なお、上記取水孔6は、図4に示されるように、筒状本体2の円筒壁に設け、その開閉を蓋筒10によって行うようにしてもよい。また、取水孔6の開度の調節を蓋筒10の突起20と筒状本体2の円筒壁の多数の凹部21との掛け換えによって行うようにしてもよい。さらに、図5に示されるように、取水孔6の箇所は筒蓋10とは別体の環体22として形成してもよい。
【0023】実施例2図6に示されるように、この魚釣用コマセ具においては、筒状本体2上から上記筒蓋10が省略されている。筒状本体2はその餌充填孔11よりも上方において上下に二分割され、下部が上部に対し周方向に一定角度だけ旋回可能になっている。符号23,24はその旋回のため上部と下部に夫々設けられた周方向に伸びる長孔、該長孔に挿入される突起を夫々示している。これにより、筒状本体2の下部が上部に対していずれかの向きに回されると、餌充填孔11が開閉され、魚釣用コマセ具への撒き餌の充填が可能になる。
【0024】実施例3図7に示されるように、この魚釣用コマセ具における餌撒き用開口1は筒状本体2の円筒壁にその軸方向に穿設された複数の孔が該円筒壁の周面に設けられている。また、下端の逆円錐壁部分27は円筒壁に対しその直径方向に伸びる支軸25を介して回動可能に取り付けられている。具体的には筒状本体2の円筒壁に横断面が矩形の支軸25が突設され、逆円錐壁部分27には下側が矩形であり上側が円形の軸孔26が設けられている。これにより、コマセ具が水中に投下されたときには、その水圧で逆円錐壁部分27が円筒壁に当接し、支軸25が軸孔26の矩形部分に嵌まり込んで回動不能となり、所望のタナに到達するまでは撒き餌が漏れることがない。また、魚が釣れた場合には、逆円錐壁部分27が円筒壁から離れ、支軸25が軸孔26の円形部分に入り込んで回動可能となる。
【0025】また、弁体4は、上記筒状本体2内を上下に摺動可能な籠状の餌入れ部14と、該餌入れ部14の下端の開口を開閉する弁板15とを有している。弁板15は上記支軸25と平行なピン15aを介し餌入れ部14に偏心して軸支され、餌入れ部14の内側にのみ回動するようにストッパー28に支持されている。
【0026】しかして、撒き餌を筒状本体2内に充填するには、まず逆円錐壁部分27を円筒壁側に押し上げて円筒壁部分に対して支軸25の回りに回動させることにより筒状本体2の下端を開く。次に、弁板15を餌入れ部14の内側に押して餌入れ部14内に餌を押し込んだ後、弁板15を回動させて閉じる。その後、コマセ具を水中に投じると、コマセ具下部からの水圧により逆円錐壁部分27の軸孔26の矩形部分に支軸25が嵌まり込み、撒き餌の流出を防止する。そしてコマセ具が所望の深さに到達したところで、釣糸等を通じて筒状本体2を煽ると、水が取水孔6から筒状本体2内に流入し餌入れ部14が上下に摺動し、餌撒き用開口1から撒き餌が流出する。このとき支軸25は軸孔26の円形部分に嵌まり込み、逆円錐壁部分27は筒状本体2に対して回動自在となる。
【0027】実施例4図8に示されるように、この魚釣用コマセ具の筒状本体2における円筒壁は弁体4の収納される箇所よりも下方において半径方向に膨出し、その小径部から大径部に移行する箇所に餌撒き用開口1が形成されている。
【0028】また、筒状本体2の下端の逆円錐壁部分27は円筒壁に対しその直径方向に伸びる支軸25を介して回動可能に取り付けられている。具体的には逆円錐壁部分27に横断面が矩形の支軸25が突設され、円筒壁には下側が矩形であり上側が円形の軸孔26が設けられ、支軸25が軸孔26の矩形部分に嵌まり込んでいる場合は逆円錐壁部分27は回動不能となり、逆円錐壁部分27がコマセ具の煽りにより円筒壁の下方に引き下げられる場合は支軸25が軸孔26の円形部分に入り込んで回動可能となる。この支軸25と軸孔26との関係は実施例3におけると同様であるからその説明は省略する。
【0029】また、弁体4は、上記筒状本体2内を上下に摺動可能な籠状の餌入れ部14と、該餌入れ部14の下端の開口を開閉する弁板15とを有している。弁板15は水平なピン15aを介して餌入れ部14に軸支され、餌入れ部14に外力が加えられない場合は上側の二点鎖線の位置まで上昇して餌撒き用開口1を閉じ、当該コマセ具が中程度に煽られる場合は上側の二点鎖線の位置と実線位置との間を揺動して開口1を中程度に開き、当該コマセ具が大きく煽られる場合はさらに下方に降下し円筒壁から脱して下側の二点鎖線で示されるようにピン15aを支点に下方に回動し餌入れ部14の底を完全に開く。この場合は撒き餌を水中に一気に放出することができる。従って、コマセ具の煽り具合により撒き餌の量を変えることができる。
【0030】実施例5図9に示されるように、この魚釣用コマセ具の筒状本体2は円錐壁と円筒壁とに分かたれ、円錐壁の下端には外向き突起29が設けられ、円筒壁の上端には外向き突起29の嵌まり込む孔30が設けられ、円筒壁の内面には該孔30から下方へ伸びる溝31が形成されている。円筒壁の下端の開口は餌撒き用開口1となっている。
【0031】また、図10は図9における弁体4であり、弁体4は全体として筒状であり、その底は弁板15で閉じられ、側壁には餌充填用孔16が形成されている。弁板15が該餌充填用孔16に臨む箇所には釣糸を通し得る深さの縦溝32が多数形成されている。縦溝32中に釣糸を通すことにより餌を付けた釣針を弁体の餌入れ部14内に装填することができる。
【0032】しかして、撒き餌を筒状本体2内に充填するには、まず外向き突起29が孔30内に押し込まれ、円筒壁が円錐壁に対して上方に押し上げられ、相対的に外向き突起29が溝31内を下方に滑る。これにより弁体4の撒き餌充填用孔16が筒状本体2の下方に露出し、そこから撒き餌が弁体4内に充填され、上記と逆の操作により弁体4の撒き餌充填用孔16が閉じられる。次に、水中でコマセ具が煽られると、弁体4の下部が筒状本体2の底から出没し、撒き餌充填用孔16から餌が水と共に排出されることとなる。
【0033】実施例6この魚釣用コマセ具は、図11及び図12に示されるように、下部に餌撒き用開口1を有した撒き餌を収納するための筒状本体2と、該筒状本体2の下部の逆円錐壁の中心に螺合した調節雄ネジ3と、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4と、下端が上記調節雄ネジ3に螺合し上端が上記弁体4を保持する圧縮コイルスプリング33と、上記筒状本体2に設けられた取水孔6とを具備している。 筒状本体2は上部と下部とに分かたれ、下部からは上部に向かって二本の腕2aが伸び、両者は水平なピン状の支軸25と上下に長く伸びた長孔34とを介して連結されている。筒状本体2の上部の底は解放され餌撒き用開口1となっている。これにより、下部が上部に対して支軸25の回りで回されると、該餌撒き用開口1が開閉されることになる。
【0034】上記筒状本体2の底部である円錐壁の中心部にはボス12が形成され、該ボス12の内側には雌ネジ孔12aが形成され、該雌ネジ孔12aには調節雄ネジ3が螺合している。調節雄ネジ3の下端は円錐壁外に突出しそこに摘み3aが形成され、上端はボス12上に突出している。調節雄ネジ3の中心線上には環部材13のピンが貫通し、調節雄ネジ3に対して回動可能に取り付けられている。
【0035】上記筒状本体2の下部には、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4が挿入されている。該弁体4は上記二本の腕2a間を上下に摺動可能な弁板15を有し、該弁板15の底には、圧縮コイルスプリング33の上端が連結され、上記調節雄ネジ3のボス12上に突出した箇所には圧縮コイルスプリング33が螺合している。また、圧縮コイルスプリング33の下側の端片33aが上記ボス12に連なる筒部19の切欠19aに固定されている。弁体4は圧縮コイルスプリング33により、筒状本体2の下部の餌撒き用開口1に押し付けられ、この圧縮コイルスプリング33の圧縮力により弁体4は筒状本体2の上部に固定されることとなる。この押し付け力は弁体4の開閉力ともなるもので、調節雄ネジ3がいずれかの向きに回され調節雄ネジ3の下端と弁体4との間に介在する圧縮コイルスプリング33の圧縮される巻数Nが加減されることにより調節されることとなる。
【0036】実施例7図13及び図14に示されるように、筒状本体2は上部と下部とに分かたれ、下部からは上部に向かって二本の腕2aが伸び、両者は実施例3におけると同様な支軸25及び孔26とを介して連結されている。筒状本体2の下部には餌撒き用開口1が形成され、該餌撒き用開口1よりも上部分内に小径に形成された上部が嵌め込まれるようになっている。筒状本体2の下部には、実施例6におけると同様に、弁体4が取り付けられている。しかして、筒状本体2の下部を下方に引き、支軸25を軸孔26の円形部分に入り込ませると、筒状本体2の下部は上部に対し回動可能になり、その下端の開口を開放してそこから餌を充填することができる。筒状本体2の上部の下端は餌を充填する際に餌をすくい易くするためスコップ状に形成されている。
【0037】実施例8図15及び図16に示されるように、この魚釣用コマセ具は、下部に餌撒き用開口1を有した撒き餌を収納するための筒状本体2と、該筒状本体2の底部に螺合した調節雄ネジ3と、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4と、上記調節雄ネジ3と上記弁体4との間に介在し上記餌撒き用開口1と筒状本体2の餌入れ部との間を遮断する向きに上記弁体4を付勢する圧縮コイルスプリング33と、上記筒状本体2に設けられた取水孔6とを有している。
【0038】この魚釣用コマセ具によれば、調節雄ネジ3をいずれかの向きに回し圧縮コイルスプリング33の圧縮量を変えることにより弁体4で開口を閉じる力を加減し、餌を撒く量を調節することができる。
【0039】実施例9図17乃至図19に示されるように、この魚釣用コマセ具は、下部に餌撒き用開口1を有した撒き餌を収納するための筒状本体2と、該筒状本体2の外壁に螺合した上記餌撒き用開口1の開度を調節するための開度調節雄ネジ35と、上記餌撒き用開口1を開閉するための弁体4と、該弁体4と上記筒状本体2との間に介在し上記餌撒き用開口1を閉じる向きに上記弁体4を付勢するスプリング36と、上記筒状本体2に設けられた取水孔6とを具備している。
【0040】開度調節雄ネジ35はナット状であってその雌ネジが筒状本体2の外壁の雄ネジと螺合し、筒状本体2に対して回されることにより餌撒き用開口1の開度が加減されることとなる。このように餌撒き用開口1の開度が加減された当該魚釣用コマセ具が水中において煽られると、弁体4の弁板15が開閉動作し、餌が餌撒き用開口1から水と共に排出されることとなる。
【0041】なお、上記実施例1〜9のいずれにおいても必要に応じて筒状本体2の底に錘を装着し、ビシタイプとしてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、調節ネジが回され調節ネジの先端と弁体との間におけるコイルスプリングの長さすなわちバネ定数の変化により、コマセ具を煽ったときの弁体と開口との開口面積を自由に調節できるので、撒き餌の量を対象魚や釣り場状況に応じて容易に調整することができる。
- 【公開番号】特開平9−19250
【公開日】平成9年(1997)1月21日
【発明の名称】魚釣用コマセ具
【発明者】
【氏名】重藤 秀俊
【氏名】尾崎 清己
【氏名】海内 ▲吉▼浩
- 【出願番号】特願平7−169108
【出願日】平成7年(1995)7月4日
【出願人】
【識別番号】000006943
【氏名又は名称】リョービ株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 泰男
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