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根菜類収穫機
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- 【要約】
【課題】 本発明は、玉葱や人参、その他の根菜作物を圃場から掘り上げて収集する自走式の根菜類収穫機を提供するものである。
【解決手段】 歩行操縦型の根菜類収穫機において、揚上移送装置15は、茎葉部挟持移送装置15aと、茎葉部挟持移送装置15aの下側に配設された首部挟持移送装置15bとで構成し、該首部挟持移送装置15bの上方に茎葉部切離し用の切断装置17を配設し、該切断装置17は、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとの間にあって上下方向に位置変更調節自在とし、前記揚上移送装置15の移送終端側に結束装置16を配置し、前記切断装置17の後方に該結束装置16の為の集束通路16aを配設した。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン1と、その出力部に連動する伝動機構を内装したミッションケース2と、ミッションケース2から左右に延設する筒状ケースに連設された左右のファイナルケース3・3と、各々のファイナルケース3に軸支される左右一対の走行車輪4と、ミッションケース2及びエンジン1の前側に配設した左右向きの主フレーム5と、主フレーム5から後向きに延設される操縦ハンドル6などで自走車Aを構成し、該自走車Aの前部に作業フレームが設けられ、その作業フレームに掻込装置13、チゼル14、揚上移送装置15、切断装置17等後述する各種の組成装置を取り付けて収穫作業部Bを構成した根菜類収穫機において、前記揚上移送装置15は、茎葉部挟持移送装置15aと、茎葉部挟持移送装置15aの下側に配設された首部挟持移送装置15bとで構成し、該首部挟持移送装置15bの上方に茎葉部切離し用の切断装置17を配設し、該切断装置17は、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとの間にあって上下方向に位置変更調節自在としたことを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】 請求項1記載の根菜類収穫機において、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとからなる揚上移送装置15の移送終端側に結束装置16を配置し、前記切断装置17の後方に該結束装置16の為の集束通路16aを配設したことを特徴とする根菜類収穫機。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱や人参、その他の根菜作物を圃場から掘り上げて収集する自走式の根菜類収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圃場に植立している根菜作物を掘り上げて結束し、結束後に茎葉の先端部分を切断して除去するように構成された根菜類収穫機が知られている(例えば、特開昭61−81715号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の根菜類収穫機においては、葉茎部の先端寄り部位を挟持して吊り下げ状態になった根菜作物を結束するので、結束時における根菜作物の姿勢が乱れがちになって結束ミス等が生じ易いという問題があり、また、根部側に残る葉茎部の長さを変えることによって根菜作物を結束したり、結束しない儘で排出したりすることができないものであったから、利用範囲が限られ、事後処理にも手数がかかる問題点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を解消することを目的として実施したもので、目的を達成するために、以下の技術的手段を講じた根菜類収穫機にしている。請求項1においては、エンジン1と、その出力部に連動する伝動機構を内装したミッションケース2と、ミッションケース2から左右に延設する筒状ケースに連設された左右のファイナルケース3・3と、各々のファイナルケース3に軸支される左右一対の走行車輪4と、ミッションケース2及びエンジン1の前側に配設した左右向きの主フレーム5と、主フレーム5から後向きに延設される操縦ハンドル6などで自走車Aを構成し、該自走車Aの前部に作業フレームが設けられ、その作業フレームに掻込装置13、チゼル14、揚上移送装置15、切断装置17等後述する各種の組成装置を取り付けて収穫作業部Bを構成した根菜類収穫機において、前記揚上移送装置15は、茎葉部挟持移送装置15aと、茎葉部挟持移送装置15aの下側に配設された首部挟持移送装置15bとで構成し、該首部挟持移送装置15bの上方に茎葉部切離し用の切断装置17を配設し、該切断装置17は、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとの間にあって上下方向に位置変更調節自在とし、所望の長さに茎葉部C1を切除することができる構成としたものである。
【0005】請求項2においては、請求項1記載の根菜類収穫機において、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとからなる揚上移送装置15の移送終端側に結束装置16を配置し、前記切断装置17の後方に該結束装置16の為の集束通路16aを配設し、茎葉部C1が切除された後の根菜作物を適性姿勢に保ちながら確実に集束通路16aに送り込むことができる構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を参照して説明するが、図1は本発明に係る根菜類収穫機の全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は本発明収穫機の作業形態を示す要部の背面概略図、図4は本発明収穫機の他の作業形態を示す要部の背面概略図、図5は本発明の変形例を示す要部の背面概略図である。
【0007】図1および図2において、根菜類収穫機は、歩行操縦型の自走車Aに収穫作業部Bを装設して構成されている。自走車Aは、エンジン1と、その出力部に連動する伝動機構を内装したミッションケース2と、ミッションケース2から左右に延設する筒状ケースに連設された左右のファイナルケース3・3と、各々のファイナルケース3に軸支される左右一対の走行車輪4と、ミッションケース2及びエンジン1の前側に配設した左右向きの主フレーム5と、主フレーム5から後向きに延設される操縦ハンドル6などで構成されている。
【0008】そして、自走車Aの前部に作業フレームが設けられ、その作業フレームに後述する各種の組成装置を取り付けて収穫作業部Bが構成されている。作業フレームは、前記主フレーム5から前方に延出する複数の下部フレーム7・7と、各々の下部フレーム7に前端部を支持して斜め後上方に傾設される上部フレーム8・8と、上下部フレーム8・7の後端部間を連結する伝動支持ケース9とで側面視略三角形状に枠組形成され、さらに、各々の下部フレーム7から前方に分草フレーム10・10を前延して構成されている。なお、11は、左側端或いは右側端の分草フレーム10に上下位置変更可能に取付けられるゲージホイルであって、畝の法面を転動するように傾斜して設けられている。
【0009】収穫作業部Bを組成する諸装置は、分草装置12、掻込装置13、チゼル14、揚上移送装置15、結束装置16、切断装置17等であり、そのうちの分草装置12は、各々の分草フレーム10の前端に固装する固定分草板12aと、各固定分草板12aの後位において前低後高に傾斜装設するタイン出没式の縦廻し分捌装置12bとで構成され、畝立圃場に植立している根菜作物Cの茎葉部C1を分捌整姿するようになっている。
【0010】掻込装置13は、分草装置12の後背下部に位置し、側面視において前低後高に傾斜し、かつ、平面視において前方拡がりの八字状に配設する左右一対の掻込み無端帯で構成され、前記分草装置12が分捌整姿した茎葉部C1を横幅方向の中央部に掃き込んで揚上移送装置15の挟持始端部に受け継がせるようになっている。
【0011】チゼル14は、前記掻込装置13が根菜作物Cの茎葉部C1を掻き込んだ後に、その根部C2を掘り取るべく地中を掘削するもので、図示の実施例においては、縦板部の下端から機体内側向きに延出する水平刃部を向い合わせに位置させた左右一対の刃体で構成されており、各刃体の縦板部の上下方向中程部位を枢軸18中心で前後に揺動し得るように作業フレームに枢着して取り付けられている。
【0012】前出の揚上移送装置15は、上部フレーム8・8に沿って前低後高に傾設される茎葉部挟持移送装置15aと、茎葉部挟持移送装置15aの下側にあって同装置15aよりも緩い傾斜角度で前低後高に傾斜設置される首部挟持移送装置15bとで構成されている。そして、茎葉部挟持移送装置15aは、上部フレーム8・8に軸支した輪体群に掛回する左右一対の軟弾性搬送無端帯19・19で構成され、両搬送無端帯19・19の対向接触面間に形成される挟持移送路に前記掻込装置13から引き継いだ根菜作物の草葉部C1を挟持して斜後上方に揚上移送するようになっている。
【0013】また、首部挟持移送装置15bも左右一対の軟弾性搬送無端帯20・20で構成され、両搬送無端帯20・20の対向面間の挟持移送路を前記結束装置16の集束通路16aに連通連絡させて設けられて、前記茎葉部挟持移送装置15aにより茎葉部C1を挟持された根菜作物Cの首部を挟持して移送し結束装置16の集束通路16aに送給するように構成されており、首部挟持移送装置15bの移送終端部には、軟弾性搬送無端帯20・20の巻回径よりもやや大径の送込用回転輪体S・Sが装設されている。
【0014】結束装置16は、茎葉部挟持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとの間の側面視後方拡がりの略三角状空間部にあって走行車輪4・4の軸芯付近に重心が位置するように配設されている。そして、該結束装置16は、装置全体の上方に位置している結束伝動ケース21の下側に前記集束通路16aを形成し、その集束通路16aを挟んで左右に位置する結節部22とニードル23を結束伝動ケース21から垂設したものとなっている。
【0015】また、結節部22やニードル23から適宜下方に離間した部位に結束物受体24が設けられ、その結束物受体24上に、揚上移送装置15によって移送されて結束装置16の集束通路16aに送給される根菜作物Cの根部C2を載置支持するように構成されており、集束通路16aに設定量の根菜作物Cが集束されると、それを感知して結束装置16が作動して集束状態の根菜作物C群を結束するようになっている。
【0016】図1〜図4の実施例における結束物受体24は、作業フレームに連設支持されたコンベア枠体25に無端帯26を掛回した無端帯コンベアに構成されており、該無端帯コンベアを、前記結束装置16の間歇作動に連動してオンオフ制御される電動モータ27でもって設定時期に間歇的に回転駆動して根菜作物Cの束を順次後送排出するようになっている。なお、無端帯コンベアの開放駆動は、電動モータによらず、エンジン1から結束装置16等の諸装置に伝達される動力の一部を利用して行うように構成してもよい。
【0017】また、結束物受体24は、無端帯コンベアのほか、例えば、板状体で形成したり、並列する複数本の棒状体で形成するなど、必要に応じて種々に変形構成することができるものであり、板状体等で形成する場合には、図5に示しているように、下方に凸の円弧状(円弧に近い形状を含む)を呈する断面形状にして設けるのが好ましく、このような形状の結束物受体2dにすることによって、結束物受体24上に根菜作物C群を纏まりよく集束して良好に結束することができる。
【0018】切断装置17は、切断作用部分が茎葉部挟持移送装置15aの扶持移送路に臨む回転刃になっており、駆動ケース28から下方に垂設されている駆動軸29に上下位置変更調節自在に取付けられて、結束装置16の移送上手側部位に配置されている。そして、切断装置17である回転刃を、茎葉部挟持移送装置15aの下側近傍部に位置させて収穫作業する(図3参照)ときは、前記茎葉部挟む持移送装置15aと首部挟持移送装置15bとで挟持して揚上移送される根菜作物の茎葉部C1が根部C2側に必要長さの茎葉部を残しながら切断されて、切断された茎葉部1aが茎葉部挟持移送装置15aで引き続き移送されるとともに、根部C2側が首部挟持移送装置15bで移送されて結束装置16の集束通路16aに送り込まれる。
【0019】また、切断装置17である回転刃を、首部挟持移送装置15bの上方近傍に下降位置させて収穫作業するときには、根部C2側に残る茎葉部の長さが約50mm程度になるように切断され、茎葉部切断後の根菜作物Cが結束されることなく結束物受体24上を順次後送されて、結束物受体24の後端部から排出される(図4参照)。
【0020】つぎに、収穫作業部Bの諸装置を駆動する伝動機構について説明する。ミッションケース2からPTO軸29、受動ケース30を経て伝達される動力によって回転駆動されるカウンター軸31が主フレーム5に沿って平行に配設され、そのカウンター軸31に搬送部駆動ケース32と結束駆動ケース33とが設けられて、搬送部駆動ケース32に連設される前出の伝動支持ケース9内を通って上方に延設される駆動軸により、揚上移送装置15の茎葉部挟持移送装置15aにおける左右一対の軟弾性搬送無端帯19・19をそれぞれ所定の方向に回転駆動するように構成されている。
【0021】そして、茎葉部挟持移送装置15aの軟弾性搬送無端帯19・19が回転すると、それに連動して掻込装置13の左右一対の掻込み無端帯も同様に回転するようになっており、また、茎葉部挟持移送装置15a及び掻込装置13に連動するチェンケース34が設けられ、その後部に連設した伝動ケース内の伝動軸を駆動して首部挟持移送装置15bの搬送無端帯20・20を回転駆動するとともに、複数組の縦回し分捌装置12bを回転駆動するようになっている。
【0022】また、前記カウンター軸31の左右の軸端部が搬送駆動ケース32、結束駆動ケース33からそれぞれ外側方に突出され、それぞれの突出部に偏芯回転子35・35が取り付けられて、各々の偏芯回転子85・35を連杆3636で前記チゼル14の縦板部の上端部に接続してチゼル14を所定の振幅で前後方向に往復振動させるようになっている。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。請求項1の如く構成したことにより、切断装置17の上下方向位置を変更することによって葉茎部の切除長さを変えることができるので、根部側に葉茎部を長く残しながらそれを結束処理して地干しに適す状態にして送出したり、また、場合によっては、根部側に残る葉茎部を短くして結束せずに送出したりすることができる。
【0024】請求項2の如く構成したことにより、本発明における根菜類収穫機においては、茎葉部が切除された後の根菜作物が結束物受体上に載置状態に保持されて結束されるので、結束時における姿勢の乱れが少なくなって結束ミスが生じない良好な結束処理が行われる。また、首部挟持移送装置15bの移送終端部に結束装置16を設けたので、根菜作物を適正姿勢に保ちながら確実に集束通路に送り込むことができ、また結束時における根菜作物の根部を纏まりよく良好に結束処理することができる。
- 【公開番号】特開平9−32
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】根菜類収穫機
【発明者】
【氏名】吉田 道一
【氏名】浅越 勝征
- 【出願番号】特願平8−209920
【出願日】平成7年(1995)5月19日
【出願人】
【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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