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草刈機用ハンドル装置
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- 【要約】
【目的】 簡単な構造で軽量なものでありながら、草刈機本体に対する操作ハンドルの装着姿勢を草刈作業の各種作業形態や作業者の体型に応じて簡単に調節できるようにした草刈機用ハンドル装置を提供する。
【構成】 草刈機本体としてのミッションケース6に固設されたロック機構5と、このロック機構5に基端部が挟持連結される1本の操作ハンドル2とを備え、ロック機構5は、横向きに屈曲する操作ハンドル2の基端側ハンドル3の基端部を軸廻りに回動調節自在に挟持可能なホルダ部材10と、ミッションケース6に固定されてホルダ部材10をロックボルト11を介し縦軸廻りに回動自在に支持しつつ該ホルダ部材10に接合する取付ベース9と、ホルダ部材10を取付ベース9側に押圧するカム部 を有する基端部がロックボルト11の上端部に枢着されることで、基端側ハンドル3の基端部をホルダ部材10に挟持させ、かつホルダ部材10を取付ベース9に圧接して回動規制することが可能なロックレバー12とを具備する草刈機用ハンドル装置。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 草刈機本体に固設されたロック機構と、このロック機構に基端部が挟持連結される1本の操作ハンドルとを備え、上記ロック機構は、横向きに屈曲する上記操作ハンドルの基端部を軸廻りに回動調節自在に挟持可能なホルダ部材と、上記草刈機本体に固定されて上記ホルダ部材をロックボルトを介し縦軸廻りに回動自在に支持しつつ該ホルダ部材に接合する取付ベースと、上記ホルダ部材を上記取付ベース側に押圧するカム部を有する基端部が上記ロックボルトの上端部に枢着されることで、上記操作ハンドルの基端部をホルダ部材に挟持させ、かつホルダ部材を取付ベースに圧接して回動規制することが可能なロックレバーとを具備することを特徴とする草刈機用ハンドル装置。
【請求項2】 上記操作ハンドルは、相互に伸縮摺動及び回動自在に嵌合する基端側ハンドルと先端側ハンドルとからなり、そのうち一方に付設されたロックノブの操作により外側嵌合部が縮径することで、先端側ハンドルが基端側ハンドルに対し伸縮調整及び回動調整自在に連結されることを特徴とする請求項1記載の草刈機用ハンドル装置。
【請求項3】 上記ホルダ部材と取付ベースとは菊座を介して接合し、上記ロックレバーのカム部は、ロックボルトに巻装されたコイルスプリングにより上方に弾持されるスプリングリテーナを介してホルダ部材を押圧することを特徴とする請求項1または2記載の草刈機用ハンドル装置。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畦の平面刈りや側面刈りなどに使用される草刈機のハンドル装置に関し、詳しくは、簡単な構造で軽量なものでありながら、草刈機本体に対する操作ハンドルの装着姿勢を草刈作業の各種作業形態や作業者の体型に応じて簡単に調節できるようにした草刈機用ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】畦の平面刈りや側面刈りなどに使用される草刈機として、小型エンジンにより遠心クラッチ装置,ミッション装置などを介して往復駆動されるバリカン刃を備えたものがあり、この種の草刈機には操作ハンドルが付設されている。ここで、上記操作ハンドルには、草刈作業中、バリカン刃が畦の上面または左右の側面に沿う姿勢に草刈機本体を支持できると共に、身長など体型が異なる場合にも作業者が楽な姿勢で草刈機本体を支持できる機能が求められている。そこでこのような機能を有するハンドル装置として、従来、Wハンドル装置やループハンドル装置と称されるものが知られている。
【0003】前記Wハンドル装置は、草刈機本体に対し基端部がそれぞれロック機構を介して個別に縦横2軸廻りに回動調節自在に装着された2本1組の操作ハンドルを有するもので、各操作ハンドルは中間部でそれぞれ伸縮調節及び回動調節自在に構成されている。一方、ループハンドル装置は、左右の基端部が草刈本体に固定されてループ状をなす操作ハンドルを有するもので、この操作ハンドルは中間部から先端側が屈折調節自在に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記Wハンドル装置は、2本1組の操作ハンドルの基端部をこれらに対応した2つのロック機構により縦横2軸廻りに回動調節し、各操作ハンドルの中間部をそれぞれ伸縮調節及び回動調節する必要があり、その調節ポイントが多いことから調節作業が煩雑であるという問題があった。
【0005】一方、ループハンドル装置は、調節ポイントがWハンドル装置に較べて少ないものの、装置が大がかりとなって重量も嵩み、狭い畦路での取廻し作業が難しいなど、草刈機の取扱い作業性に難点があった。
【0006】そこで本発明は、簡単な構造で軽量なものでありながら、草刈機本体に対する操作ハンドルの装着姿勢を草刈作業の各種作業形態や作業者の体型に応じて簡単に調節できるようにした草刈機用ハンドル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する手段として、本発明による草刈機用ハンドル装置は、草刈機本体に固設されたロック機構と、このロック機構に基端部が挟持連結される1本の操作ハンドルとを備え、上記ロック機構は、横向きに屈曲する上記操作ハンドルの基端部を軸廻りに回動調節自在に挟持可能なホルダ部材と、上記草刈機本体に固定されて上記ホルダ部材をロックボルトを介し縦軸廻りに回動自在に支持しつつ該ホルダ部材に接合する取付ベースと、上記ホルダ部材を上記取付ベース側に押圧するカム部を有する基端部が上記ロックボルトの上端部に枢着されることで、上記操作ハンドルの基端部をホルダ部材に挟持させ、かつホルダ部材を取付ベースに圧接して回動規制することが可能なロックレバーとを具備することを特徴とする。
【0008】ここで、前記操作ハンドルは、相互に伸縮摺動及び回動自在に嵌合する基端側ハンドルと先端側ハンドルとからなり、そのうち一方に付設されたロックノブの操作により外側嵌合部が縮径することで、先端側ハンドルが基端側ハンドルに対し伸縮調整及び回動調整自在に連結されることも特徴とする。
【0009】また、前記ホルダ部材と取付ベースとは菊座を介して接合し、前記ロックレバーのカム部は、ロックボルトに巻装されたコイルスプリングにより上方に弾持されるスプリングリテーナを介してホルダ部材を押圧することも特徴とする。
【0010】
【作用】このような手段を採用した本発明による草刈機用ハンドル装置は、操作ハンドルが1本ものであり、またロック機構もこの操作ハンドルに対応した1組のものであるから、従来のWハンドルやループハンドルを備えるハンドル装置に較べて構造が簡単で軽量である。そして上記1本の操作ハンドルの基端部は、草刈機本体に固設されたロック機構に対し、1本のロックレバーの操作により横軸廻り及び縦軸廻りに回動調節自在に挟持連結される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1の斜視図は一実施例による草刈機用ハンドル装置1の全体構造を示し、図中符号2は、基端側ハンドル3と先端側ハンドル4とが伸縮調整及び回動調整自在に連結されることで1本に構成される操作ハンドル、符号5は草刈機本体としてのミッションケース6に固設されて上記操作ハンドル2の基端部を挟持連結するロック機構を示している。
【0012】前記操作ハンドル2の基端側ハンドル3は、L字状に屈曲形成されたパイプ材からなり、その基端面は補強のため閉塞され、基端部外周には滑り止め用のセレーション3aが加工形成されている。また基端側ハンドル3の先端部には1本のスリ割り溝3bが形成されると共に、このスリ割り溝3bの両側の外周面には一対の締結片3c,3dが溶接などの適宜の手段で固定されている。そしてロックノブ7のネジ部7aが上記一方の締結片3cを貫通して他方の締結片3dにねじ込まれることで、一対の締結片3c,3dが接近して基端側ハンドル3の先端部が縮径するようになっている。
【0013】一方、前記操作ハンドル2の先端側ハンドル4は、基端部が基端側ハンドル3の先端部内周に緩みなく嵌合して伸縮摺動及び回動できる外径寸法のパイプ材からなり、先端部はヘアピンカーブを描いてL字状に屈曲しており、この先端部外周には直管状のハンドルグリップ8が嵌合して連結されている。
【0014】ここで、前記ロック機構5は、図2にも示すように、ミッションケース6の上面にボルト・ナットを介して着脱自在に固定される取付ベース9と、前記操作ハンドル2の基端部である基端側ハンドル3の基端部を挟持可能なホルダ部材10と、このホルダ部材10を縦軸廻りに回動自在に取付ベース9上に連結支持するロックボルト11と、このロックボルト11の上端部に上下揺動自在に枢着されるロックレバー12などを主体に構成されている。
【0015】前記取付ベース9は、ホルダ部材10の下面を支持する菊座9aを上面に有し、その中心にはロックボルト11が貫通する貫通孔9bが形成されている。また前記ホルダ部材10は、基端側ハンドル3の基端部外周を包んで挟持するようU字状に屈曲形成された弾性のある金属製のもので、その下面には取付ベース9の菊座9aに接合する菊座10aが一体に固定されている。そしてこのホルダ部材10には菊座10aの中心を通って前記ロックボルト11が上下に貫通する貫通孔10bが形成されている。なお、このロックボルト11との干渉を避けるべく、基端側ハンドル3の基端部外周にはリング状溝3eが絞り加工されている。
【0016】ロックボルト11は、貫通孔10b,9aを通してホルダ部材10及び取付ベース9を上下に貫通しており、その下端部に形成されたネジ部11aにはワッシャ13を介してナット14が螺合され、その上端部に形成された枢支孔11bにはボルト・ナットを介して前記ロックレバー12の基端部が上下揺動自在に枢着されている。そしてこのロックボルト11には、下端部がホルダ部材10内に臨むコイルスプリング15が巻装されると共に、このコイルスプリング15の上端に弾持されるスプリングリテーナ16が外装されている。
【0017】ここで、ロックレバー12の基端部には、ロックレバー12を起立位置から下方に倒伏するとスプリングリテーナ16を介してホルダ部材10を取付ベース9側に押圧するカム部12aが形成されており、ロックレバー12の起倒操作に応じてロック機構5が解放状態とロック状態とに切換えられるようになっている。
【0018】このように構成された一実施例の草刈機用ハンドル装置1では、1本のロックレバー12を上方に揺動操作して起立位置にするだけで、ホルダ部材10を取付ベース9側に押圧する押圧力が解除されてロック機構5は解放状態となる。すなわち、ホルダ部材10は基端側ハンドル3の基端部を挟持する力を失い、かつ取付ベース9に対してロックボルト11の縦軸廻りに回動自在となる。
【0019】そこで、草刈作業として最も一般的な平面刈りを行う場合には、図3に示すように草刈機Aのバリカン式の刈刃部Bを水平に置いた状態で、まず基端側ハンドル3が略垂直に起立してその基端部が刈刃部Bに沿い、かつ先端側ハンドル4のハンドルグリップ8が刈刃部Bの長手方向に平行して草刈機Aのエンジン部C側へ延びるように調節し、その後、ロックレバー12を倒伏操作する。するとホルダ部材10は、ロックレバー12のカム部12aによりスプリングリテーナ16を介して取付ベース9側に押圧されるのであり、基端側ハンドル3の基端部外周をセレーション3aを介して確実に挟持し、かつ菊座10a,9aを介して取付ベース9に圧接することでロックボルト11の縦軸廻りの回動が確実に規制される。
【0020】こうして草刈機用ハンドル装置1の装着姿勢が平面刈り用に調節された草刈機Aでは、図4に示すように、作業者がハンドルグリップ8を両手で握って後退歩行することで刈刃部Bにより平面刈り作業が行われる。ここで、作業者が楽な姿勢でハンドルグリップ8を握り操作できるように、ハンドルグリップ8の上下位置は、ロックノブ7の操作により先端側ハンドル4を基端側ハンドル3に対し伸縮摺動することで作業者の身長に応じ適宜調節する。
【0021】図5は、例えば畦の側面刈りを行うのに適した草刈機用ハンドル装置1の装着姿勢を示している。ここで、草刈機用ハンドル装置1を図3に示した平面刈り用の装着姿勢から図5の側面刈り用の装着姿勢に変更するには、ロックレバー12を起立位置に揺動操作し、操作ハンドル2を基端側ハンドル3の基端部の横軸廻りに倒伏し、この操作ハンドル2と共にホルダ部材10を取付ベース9に対して時計廻りに90度回動した後、ロックレバー12を倒伏操作するだけでよい。
【0022】こうして草刈機用ハンドル装置1の装着姿勢が側面刈り用に調節された草刈機Aでは、図6に示すように、作業者がハンドルグリップ8を斜め上下に向けて両手で握り、その状態で前進または後退歩行することで刈刃部Bにより畦などの側面刈り作業が行われる。
【0023】なお、基端側ハンドル3は、前述のようにその基端部の横軸廻り及びロックボルト11の縦軸廻りに回動調節自在であり、また先端側ハンドル4は基端側ハンドル3に対して伸縮摺動及び回動自在に連結されるものであるから、草刈機Aに対する草刈機用ハンドル装置1の装着姿勢は、図示のものの他に草刈作業の各種作業形態や作業者の体型に応じて種々に変化させることができる。
【0024】前述のように、本実施例の草刈機用ハンドル装置1は、基端側ハンドル3と先端側ハンドル4とを1本に連結したものであり、またロック機構5もこの操作ハンドル2に対応した1組でよいから、従来のWハンドルやループハンドルを備えるハンドル装置に較べて構造が簡単で軽量である。従って、草刈機Aの取扱いが楽になり、作業者の労力が軽減して草刈作業を軽快に、かつ確実に行えるようになる。
【0025】特に、草刈機Aに対する草刈機用ハンドル装置1の装着姿勢の変更は、1本のロックレバー12を起倒操作することでワンタッチで簡単に調節することができる。
【0026】なお、本実施例の草刈機用ハンドル装置1は、バリカン式の刈刃部Bを備えた草刈機Aに限らず、回転刃式や回転コード式の刈刃部を備える種々の草刈機に適用できるものである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、操作ハンドルが1本ものであり、またロック機構もこの操作ハンドルに対応した1組のものであるから、従来のWハンドルやループハンドルを備える草刈機用ハンドル装置に較べて構造が簡単で軽量となる。従って、草刈機の取扱い作業性を向上して作業者の労力を軽減でき、軽快な草刈作業を可能とすることができる。
【0028】ここで、前記1本の操作ハンドルの基端部は、草刈機本体に固設されたロック機構に対し、1本のロックレバーの操作により横軸廻り及び縦軸廻りに回動調節自在に挟持連結されるので、草刈機本体に対する操作ハンドルの装着姿勢を畦の側面刈りなども含めた草刈作業の各種作業形態や作業者の体型に応じて簡単に調節することができ、草刈機の操作性を向上することができる。
- 【公開番号】特開平9−37
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】草刈機用ハンドル装置
【発明者】
【氏名】上山 久之
- 【出願番号】特願平7−150645
【出願日】平成7年(1995)6月16日
【出願人】
【識別番号】000134981
【氏名又は名称】株式会社ニッカリ
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】小橋 信淳
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