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結球野菜収穫機
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- 【要約】
【目的】 結球野菜を掘り取り、両側を保持して後方へ搬送しながら非結球葉や茎部を切り取る結球野菜収穫機において、掘取後の搬送時に非結球葉や茎部の切り残しや切り過ぎがないように切断できるようにする。
【構成】 掘取部の後部に、一対のスクリュー式のメイン搬送装置14を前後方向に配置し、この左右のメイン搬送装置14を互いに逆方向に、その回転速度が左右異なるように駆動して、結球野菜Kの茎部Kbを挟持して回転させながら後上方へ搬送するとともに、メイン搬送装置14の前下部に根部切断装置20を設け、後部上に茎部切断装置21を設け、該根部切断装置20と茎部切断装置21の間に複数の垂直刃からなる非結球葉切断装置22を設け、また、前記根部切断装置と茎部切断装置の間のメイン搬送装置の上方に、左右対向してベルトを巻回した側面搬送装置12を設けた。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 結球野菜を掘り取り、両側を保持して後方へ搬送しながら非結球葉や茎部を切り取る結球野菜収穫機において、掘取部の後部に、一対のスクリュー式のメイン搬送装置を前後方向に配置し、この左右のメイン搬送装置を互いに逆方向に、その回転速度が左右異なるように駆動して、結球野菜を回転させながら後上方へ搬送するとともに、メイン搬送装置の前下部に根部切断装置を設け、後部上に茎部切断装置を設け、該根部切断装置と茎部切断装置の間に複数の垂直刃からなる非結球葉切断装置を設けたことを特徴とする結球野菜収穫機。
【請求項2】 前記根部切断装置と茎部切断装置の間のメイン搬送装置の上方に、左右対向してベルトを巻回し、左右搬送速度の異なる側面搬送装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の結球野菜収穫機。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ等の結球野菜収穫機において、掘取後の搬送時に非結球葉(オニ葉または外葉)を除去する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からキャベツ等の結球野菜を収穫する自走式の結球野菜収穫機は公知となっている。この結球野菜収穫機は走行装置より前方に一対のスクリューからなるメイン搬送装置を前低後高に平行に配置し、その上方には上面搬送ベルトと側面搬送ベルトを設け、前部に掘取部を配置し、掘取部によって掘り取った結球野菜は、メイン搬送装置によって茎側部を挟持し、上面を上面搬送ベルトにより押さえて、側部を側部搬送ベルトによって挟持して後方へ搬送し、この搬送する途中で結球野菜の茎部を切断し、後端の走行装置上に設けた収納容器に収納するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術においては、結球野菜を掘り取ってメイン搬送装置へ受け渡し、後方へ搬送するときに非結球葉や茎部を切断するように、円板形のカッターを搬送途中に配設していたが、円板形のカッターは搬送方向と平行に配置していたので、茎部の切り残りや切り過ぎが発生していた。即ち、非結球葉と結球部の境を検出して切断する構成ではないために、メイン搬送装置の搬送面の高さを基準にカッターの高さを調節して切断していたので、非結球葉や茎の一部が残って、再度人手により不要な茎や非結球葉部分を切断したり、切り過ぎて結球部に損傷が及び商品価値を下げることもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。即ち、結球野菜を掘り取り、両側を保持して後方へ搬送しながら非結球葉や茎部を切り取る結球野菜収穫機において、掘取部の後部に、一対のスクリュー式のメイン搬送装置を前後方向に配置し、この左右のメイン搬送装置を互いに逆方向に、その回転速度が左右異なるように駆動して、結球野菜の茎部を挟持して回転させながら後上方へ搬送するとともに、メイン搬送装置の前下部に根部切断装置を設け、後部上に茎部切断装置を設け、該根部切断装置と茎部切断装置の間に複数の垂直刃からなる非結球葉切断装置を設け、また、前記根部切断装置と茎部切断装置の間のメイン搬送装置の上方に、左右対向してベルトを巻回し、左右搬送速度の異なる側面搬送装置を設けたものである。
【0005】
【作用】次に、作用を説明すると、結球野菜を掘取装置によって掘り取り、後方へ搬送して、メイン搬送装置によって結球野菜の茎部が挟持されて後方へ搬送され、このメイン搬送装置の前部で根部が切断され、左右のメイン搬送装置の回転速度差によって結球野菜が回転されながら搬送され、その搬送中途部で非結球葉が非結球葉切断装置によって切除され、その後部で茎部が切除される。
【0006】
【実施例】次に、実施例を説明する。図1は本発明の結球野菜収穫機の前部側面図、図2は搬送部の平面図、図3は図2におけるV−V矢視断面図、図4は図2におけるW−W矢視断面図、図5は搬送部の他の実施例を示す平面図、図6は図5におけるX−X矢視断面図である。
【0007】まず、図1において、結球野菜収穫機でキャベツを収穫する場合の全体構成について説明する。本実施例の結球野菜収穫機は、クローラー式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2上に収納部3を設け、機体フレーム2前部にキャベツの掘取部Aと搬送部Bを設けている。該搬送部Bの後部にはキャベツKの選別を行い、良品を収納部3へ搬送する選別搬送装置4を配置している。
【0008】前記搬送部Bは図1、図2に示すように、左右平行に搬送フレーム9L・9Rが前後方向に配置され、該搬送フレーム9L・9Rの後下部が機体フレーム2に回動自在に支持され、該搬送フレーム9L・9Rの前下部と機体フレーム2の間には油圧シリンダー5が介装されて昇降回動可能としている。そして、該搬送フレーム9・9に掘取部Aと上面押さえ搬送装置10とメイン搬送装置14・14が取り付けられて、該搬送部Bの前端には掘取部Aが設けられており、該掘取部Aは一対の掻込装置6・6と一対のメイン搬送装置14・14の前搬送部14a・14aとゲージ輪11・11からなり、ゲージ輪11・11で掘取高さを設定し、掻込装置6はスターホィールまたはタインを突出したものを互いに逆方向に回転させてキャベツKをその間へ掻き込むようにしている。メイン搬送装置14・14は前低後高に平行に配置されて、互いに逆方向に回転させており、このメイン搬送装置14・14の前搬送部14a・14aがキャベツKの茎を挟持して後上方へ引き抜くように搬送して掘取部Aの一部を形成している。
【0009】前記メイン搬送装置14・14は側面視「く」字状に構成されて、前搬送部14aを掘取部Aに位置させ、後搬送部14bを搬送部Bに位置させ、該メイン搬送装置14・14は弾性体よりスクリュー型に構成している。そして、左右のメイン搬送装置14・14の回転数は左右で異なるように駆動し、メイン搬送装置14・14を構成する羽根部と羽根部の間にキャベツKの茎部を挟持して、そのスクリューの回転とその回転数差によって、キャベツKを回転させながら後方へ搬送するようにしている。
【0010】前記メイン搬送装置14・14の上方には、メイン搬送装置14と平行に、上面押さえ搬送装置10が配設されている。該上面押さえ搬送装置10は、搬送フレーム9L・9R側部より上方へ突設した取付フレーム15に支持され、該上面押さえ搬送装置10はゴム等の弾性材よりなる平ベルトが左右のメイン搬送装置14・14の間の上方に、駆動軸及び従動軸が左右水平となるように配設されている。該メイン搬送装置14・14によってキャベツKが搬送されてくると、該キャベツKの上面が平ベルトによって押さえられて、キャベツKが浮き上がり回転されないまま後方へ搬送されないようにして、上面を押さえて確実に回転させながら後上方へ搬送するようにしている。
【0011】そして、メイン搬送装置14・14の前下部には根部切断装置20、後上部には茎部切断装置21、その前部には非結球葉切断装置22が配置されており、根部切断装置20と茎部切断装置21は円板状の回転刃からなり、回転軸を搬送面と直角方向に配置して、メイン搬送装置14・14の間に刃部が位置するように配設している。非結球葉切断装置22は複数の垂直刃からなり、刃面が前方を向き、メイン搬送装置14・14の間の何れか一方に偏って垂直方向に配置し、メイン搬送装置14・14の搬送面よりもわずかに上方に突出するように固定している。但し、図示していないが、非結球葉切断装置22の刃の高さは調節できるようにしている。また、垂直刃の代わりに回転刃を複数直列に配置する構成とすることもできる。
【0012】このように構成することにより、掘取部AをキャベツKが栽培されている条に合わせて結球野菜収穫機を前進させながら収穫作業を行うと、掻込装置6によって左右中央側へキャベツKを掻き込み、メイン搬送装置14・14の前搬送部14a・14aで根部を挟持して後方へ送りながら引き抜き持ち上げる。そして、メイン搬送装置14・14の後搬送部14b・14bと上面押さえ搬送装置10によってキャベツKの上面を上方より押さえながら後方へ搬送し、この搬送時において、左右のスクリューの回転数差によって、キャベツKは回転されながら後方へ搬送される。その後搬送部14b・14bによる搬送前部において、根部切断装置20によって根の下部が切断され、搬送中途部において図3に示すように、非結球葉切断装置22によってキャベツKの回転で茎部Kbの周囲が切断されて非結球葉Kaが切除される。
【0013】この非結球葉Kaを切断するときに、垂直刃の切断抵抗によってキャベツKの搬送姿勢が崩れないように、図5、図6に示すように、根部切断装置20と茎部切断装置21の間の前記メイン搬送装置14・14の上方に、メイン搬送装置14と平行に、側面搬送装置12・12を配設して、キャベツKの両側を挟持して搬送するようにも構成できる。この側面搬送装置12・12は、ゴム等の弾性材よりなる平ベルトが左右前後方向に巻回されており、左右の回転速度を前記メイン搬送装置14・14の搬送速度と合わせることによって、キャベツKを確実に回転させながら後上方へ搬送し、非結球葉切断装置22によって非結球葉Kaを確実に切除できる。
【0014】そして、非結球葉切断装置22の後部で、後方へ搬送されながら茎部切断装置21によって茎部Kbの根元が切断され、仕上切りが行われる。このとき非結球葉Kaは切除されているので、キャベツKの結球部の下面がメイン搬送装置14・14上に乗って搬送され、キャベツKの茎部Kbの根元の位置は略一定の高さに保持されて搬送され、切除位置が一定となり、切り残しや切り過ぎを防止することができる。そして、メイン搬送装置14・14の後端からは選別搬送装置4によって収納部3内へ搬送されて収納される。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の如く、複数の垂直刃を直列に配置するだけの簡単な構成で、安価に切断装置を構成でき、キャベツKの搬送時に動力を与えることなく非結球葉を切断することができる。また、結球野菜の茎部の根元を切断する前に、非結球葉が切断装置によって切断されて除去され、次工程の茎部の切断位置を正確に位置決めできるようになり、切り残しや切り過ぎを防止することができ、商品価値を高めることができる。
【0016】請求項2の如く構成したので、非結球葉を切断時にキャベツKの側面が挟持され、メイン搬送装置の回転とともにキャベツKを回転させながら搬送することができ、非結球葉切断装置により確実に切断することができるようになる。
- 【公開番号】特開平9−39
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】結球野菜収穫機
【発明者】
【氏名】和田 俊郎
【氏名】田村 得雄
【氏名】宗好 紀彦
- 【出願番号】特願平7−153355
【出願日】平成7年(1995)6月20日
【出願人】
【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【識別番号】000198330
【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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