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カゴ保持具
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- 【要約】
【目的】 桃やリンゴなどの果実収穫用のカゴ3を身体に安定的に保持し得、非常に効率の良い収穫作業が可能となり、且つカゴ3内の収穫物の重さが負担になりにくく長時間の作業でも疲れにくいなど非常に作業性に秀れた画期的なカゴ保持具を提供すること。
【構成】 腰などの身体の胴周部aに添設状態に配設し得るカゴ受体1に肩掛け用バンド2を設けて、この肩掛け用バンド2によりカゴ受体1をこのカゴ受体1の裏面部1Bを身体の胴周部aに当接した状態で身体に掛け下げ保持し得るように構成し、このカゴ受体1の表面部1Aにカゴ3の周面を当接した状態でカゴ3の外周面に巻回してカゴ3を係止保持せしめるカゴ係止用バンド4をカゴ受体1に設けたカゴ保持具。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 腰などの身体の胴周部に添設状態に配設し得るカゴ受体に肩掛け用バンドを設けて、この肩掛け用バンドによりカゴ受体をこのカゴ受体の裏面部を身体の胴周部に当接した状態で身体に掛け下げ保持し得るように構成し、このカゴ受体の表面部にカゴの周面を当接した状態でカゴの外周面に巻回してカゴを係止保持せしめるカゴ係止用バンドをカゴ受体に設けたことを特徴とするカゴ保持具。
【請求項2】 前記カゴ受体を、上部に対して下部の厚さ若しくは奥行き幅を大きく設定して少なくとも表面部が下方へ行く程身体側から離れる方向に傾斜若しくは湾曲傾斜する形状に設定したことを特徴とする請求項1記載のカゴ保持具。
【請求項3】 前記カゴ受体を、板状材を下方でU字状に折り返し折曲して構成したことを特徴とする請求項2記載のカゴ保持具。
【請求項4】 前記カゴ受体を、板状材を下方でU字状に折り返し折曲し、上方でも逆U字状に折り返し折曲し、双方の折り返し端部を重合止着して構成し、この側方に挿通孔が形成された環状形のカゴ受体に、少なくとも前記肩掛け用バンド若しくはカゴ係止用バンドを挿通配設したことを特徴とする請求項2記載のカゴ保持具。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、桃やリンゴなどの果実収穫用のカゴを身体に保持し得るカゴ保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】桃やリンゴなどの果実の収穫作業は、一人の作業者が収穫物収納用のカゴを持って脚立の上に乗り、もう一人の作業者がこの脚立付近に待機している二人一組による作業が一般的で、脚立上の作業者が空いているもう一方の手で木に実っている果実を収穫してカゴ内に収納し、カゴ内に果実がいっぱいになる度に、下で待機しているもう一人の作業者にこの収穫物入りのカゴを渡して次のカゴに収穫物を収納する一方、この収穫物入りのカゴを渡された作業者は、カゴを次々と平コンテナに積めていくという作業を繰り返し行っていた。
【0003】しかしながら、この際、脚立の上に乗って収穫作業を行う作業者は、片手にカゴを持って作業を行うため、収穫物を取るのに両手が使えない上に、収穫物の収穫量が増えるに従ってカゴの重量が増すため、片手で支えるのが辛く、疲れ易いなど非常に作業性が悪かった。
【0004】そこで、これを解決するために、バンドなどによりカゴを身体に掛け下げて収穫作業を行えるようにする発想も生まれたが、単にカゴを身体に掛け下げただけでは、カゴの安定性が悪かったり、カゴが大きいためにカゴが移動の際に邪魔になったり、また、カゴがいっぱいになる度に、カゴを取り外してカゴ付け替えるのが厄介であるなど却って扱いにくくなるなどの様々な問題があることも見い出した。
【0005】本発明者は、このようなカゴを身体に掛け下げる発想に基づいて実験を重ね、最も作業性に秀れ、取り扱い易い画期的な本発明のカゴ保持具を完成させた。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】腰などの身体の胴周部aに添設状態に配設し得るカゴ受体1に肩掛け用バンド2を設けて、この肩掛け用バンド2によりカゴ受体1をこのカゴ受体1の裏面部1Bを身体の胴周部aに当接した状態で身体に掛け下げ保持し得るように構成し、このカゴ受体1の表面部1Aにカゴ3の周面を当接した状態でカゴ3の外周面に巻回してカゴ3を係止保持せしめるカゴ係止用バンド4をカゴ受体1に設けたことを特徴とするカゴ保持具に係るものである。
【0008】また、前記カゴ受体1を、上部に対して下部の厚さ若しくは奥行き幅を大きく設定して少なくとも表面部1Aが下方へ行く程身体側から離れる方向に傾斜若しくは湾曲傾斜する形状に設定したことを特徴とする請求項1記載のカゴ保持具に係るものである。
【0009】また、前記カゴ受体1を、板状材を下方でU字状に折り返し折曲して構成したことを特徴とする請求項2記載のカゴ保持具に係るものである。
【0010】また、前記カゴ受体1を、板状材を下方でU字状に折り返し折曲し、上方でも逆U字状に折り返し折曲し、双方の折り返し端部を重合止着して構成し、この側方に挿通孔5が形成された環状形のカゴ受体1に、少なくとも前記肩掛け用バンド2若しくはカゴ係止用バンド4を挿通配設したことを特徴とする請求項2記載のカゴ保持具に係るものである。
【0011】
【作用】肩掛け用バンド2を肩に掛け、カゴ受体1の裏面部1Bを腰などの身体の胴周部aに当接した状態でカゴ受体1を身体に掛け下げ保持し、このカゴ受体1の表面部1Aにカゴ3をこのカゴ3の側面を当接させて配設し、このカゴ3の外周面にカゴ係止用バンド4を巻回してカゴ3を係止保持すると、カゴ3がカゴ受体1を介して身体の胴周部aに保持される。また、この係止保持されているカゴ3に他のカゴ3を複数積み重ねて保持することもできる。
【0012】従って、桃やリンゴなどの果実を収穫する際に、カゴ3を肩に掛け下げて保持するから、カゴ3を片手で持って作業を行う従来に比して疲れにくく、また、手を使わずにカゴ3を身体の胴周部aに携帯できるから、安全に両手を使って効率良く収穫物を収穫することができる。また、カゴ3が直接身体に触れることなくカゴ受体1を介して身体に添設するから身体を痛めることもない。
【0013】また、請求項2記載の発明においては、カゴ受体1の上部に対して下部の厚さ若しくは奥行き幅を設定して表面部1Aが下方へ行く程身体側から離れる方向に傾斜若しくは湾曲傾斜しているため、この表面部1Aの下方の傾斜面にカゴ3の当接周面側の底縁が当接係止してカゴ3がこの当接周面とは逆側の周面部がやや上方へ持ち上がった状態で係止保持されるから、カゴ3内に収穫物を収納してカゴ3が重くなってもカゴ3が非常に安定的に係止保持されることとなる。
【0014】また、請求項3記載の発明においては、板状材を下方でU字状に折り返し折曲するだけで、容易に請求項2のカゴ受体1を構成できることとなる。
【0015】また、請求項4記載の発明においては、側方に挿通孔5が形成された環状形のカゴ受体1の挿通孔5に肩掛け用バンド2若しくはカゴ係止用バンド4を挿通配設してこの肩掛け用バンド2若しくはカゴ係止用バンド4を容易にカゴ受体1に設けることができることとなる。
【0016】
【実施例】本実施例は、請求項1,2,3,4のいずれの発明にも属するもので、腰などの身体の胴周部aに添設状態に配設し得るカゴ受体1に肩掛け用バンド2を設けて、この肩掛け用バンド2によりカゴ受体1をこのカゴ受体1の裏面部1Bを身体の胴周部aに当接した状態で身体に掛け下げ保持し得るように構成し、このカゴ受体1の表面部1Aにカゴ3の周面を当接した状態でカゴ3の外周面に巻回してカゴ3を係止保持せしめるカゴ係止用バンド4をカゴ受体1に設けている。
【0017】カゴ受体1は、板状材を下方でU字状に折り返し折曲し、上方でも逆U字状に折り返し折曲して双方の折り返し端部を重合して、側方に挿通孔5が形成された環状形に構成したもので、この折り返し端部同志の重合部が存する面を表面部1Aとし、この逆側面を裏面部1Bとしている。本実施例では、このカゴ受体1の表面に柔軟材(スポンジ)13を付設して構成し、カゴ受体1が身体やカゴ3に当接した際に馴染み易いようにしている。
【0018】このカゴ受体1の側方の挿通孔5に、一端にバンド緊締金具6を有する布製のカゴ係止用バンド4を挿通して、表面側の折り返し端部同志の重合部内面と、これと水平位置対応する表面側内面との間にこのカゴ係止用バンド4を挟み込み、この挟み込み部に係止ピン7を複数並設状態に貫通係止してこの挟み込み部の表裏内面を密着係止すると共に、カゴ係止用バンド4を位置決め固定している。布製のカゴ係止用バンド4を採用することで、このカゴ係止用バンド4でカゴ3を係止保持していないときはカゴ係止用バンド4が身体装着時の移動の際の邪魔となったり収納時の邪魔とならないようにしている。
【0019】このカゴ受体1側方のカゴ係止用バンド4よりも上側の上部挿通孔5Aに、単に両端部にバックル9を有する布製の肩掛け用バンド2を挿通し、この肩掛け用バンド2の両端部のバックル9を係止して環状にすることで、上部挿通孔5より肩掛け用バンド2が抜け止め不能となるように構成している。本実施例の肩掛け用バンド2は、途中部に肩当て部2Aを形成した場合を図示したもので、この肩当て部2Aを肩に当ててカゴ受体1を掛け下げることで、長時間掛け下げても肩が痛くならないように構成している。この肩当て部2Aは、例えばスポンジなどの柔軟材をクラリーノ材で被覆するなどして構成すると良い。
【0020】また、本実施例では、このカゴ受体1の上部挿通孔5Aに、前記肩掛け用バンド2と同様に単に両端部にバックル10を有する布製の腰巻き用バンド8を挿通し、前記肩掛け用バンド2とこの腰巻き用バンド8とによりカゴ受体1を身体に安定良く確固に装着できるように構成している。
【0021】尚、桃やリンゴなどの果実が一個300グラム程度として、ひとつのカゴ3におよそ10個位づつ収納できることを配慮し、布製のカゴ係止用バンド4並びに肩掛け用バンド2並びに腰巻き用バンド8は、400キログラム程度の荷重に耐え得るものを採用すると良く、また、肩掛け用バンド2のバックル9並びに腰巻き用バンド8のバックル10も、40キログラム程度の荷重にまで耐え得るものを採用すると良い。
【0022】また、このカゴ受体1側方のカゴ係止用バンド4よりも下側の下部挿通孔5B内に、所定間隔を置いてカゴ受体1の形状保持とカゴ3より掛かる荷重緩和の役割を持つ金属製フレーム部材11を二体内設して係止ピン12により固定し、このカゴ受体1の下部の奥行き幅を表面部1Aが下方へ行く程身体から離れる方向に湾曲傾斜する形状に保持せしめている。
【0023】尚、本実施例では、カゴ係止用バンド4を係止ピン7によりカゴ受体1に固定する構成とした場合を図示しているが、肩掛け用バンド2,腰巻き用バンド8と同様に単に、挿通孔5に挿通配設する構成としても良い。
【0024】次に、使用方法について説明すると、カゴ受体1を身体に掛け下げる側と反対側の肩に首を介して肩掛け用バンド2を掛け回し、この肩掛け用バンド2の肩当て部2Aを肩に当ててバックル9を係止すると共に、腰巻き用バンド8を腰に巻き回してバックル10を係止して、カゴ受体1の裏面部1Bを身体側部の胴周部aに当接した状態でカゴ受体1を掛け下げ保持する。
【0025】続いて、このカゴ受体1の表面部1Aにカゴ3の側面を当接させ、このカゴ3の外周面にカゴ係止用バンド4を巻き回してバンド緊締金具6によりこのカゴ係止用バンド4でカゴ3を締め付け固定する。
【0026】従って、桃やリンゴなどの果実の収穫作業に、本実施例のカゴ保持具を用いれば、従来のようにカゴ3を片手で持たずとも良く、身体に掛け下げた状態でカゴ3を保持できるから、長時間に渡る作業でも疲れにくく、また、両手を使って収穫作業を行えるから安全且つ非常に効率的に収穫できる。
【0027】また、カゴ係止用バンド4でカゴ受体1の表面部1Aに側面を当接させて係止保持されているカゴ3を上方へ引き上げて容易に取り外すことができるし、この係止保持されているカゴ3に他のカゴ3を2〜3個積み重ねて保持することができ、カゴ3がいっぱいになる度に一々カゴ3を取りに行かなくとも、いっぱいになったカゴ3をもう一人の作業者に渡してその下に積み重ねられているカゴ3に引き続き果実などの収穫物を収納できる。
【0028】また、カゴ受体1を介することにより、カゴ3を直接身体に触れずに携帯できるから、カゴ3内の収穫物による荷重で身体を痛めることもないし、カゴ3を係止保持した状態で移動する際にカゴ3が邪魔となるときは、このカゴ受体1を身体の後方などに回してカゴ3を邪魔とならない位置に容易に移動することができる。
【0029】また、本実施例のカゴ保持具は、デパートやスーパーの日用雑貨品などの仕入れの際のピッキングにも便利に利用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、肩掛け用バンドによりカゴ受体を肩から掛け下げ、このカゴ受体にカゴを係止保持する構成のため、桃やリンゴなどの果実を収穫する際に両手を使って収穫作業を行うことができるし、単に片手でカゴを持って収穫作業を行っていた従来に比して長時間収穫作業を続けても疲れにくいなどの秀れた効果を発揮するカゴ保持具となる。
【0031】また、カゴ受体の表面部にカゴの周面を当接した状態でカゴの外周面にカゴ係止用バンドを巻回してカゴを係止保持する構成のため、係止保持されているカゴを上方へ引き上げれば容易にカゴを取り外すことができるし、カゴ受体に係止保持しているカゴに他のカゴを複数積み重ねて複数のカゴを保持することができるから、カゴがいっぱいになる度に一々空のカゴをとりに行かずとも、一番上のカゴがいっぱいになると、この上のカゴを取り外してもう一人の作業者に渡し、下に積み重ねられたカゴに引き続き収穫物を収納するようにできる秀れた構造のカゴ保持具となる。
【0032】また、本発明は身体の肩から掛け下げるカゴ受体を介してカゴが身体の胴周部に添設保持される構成のため、このカゴ受体の表面部に添ってカゴを安定的に係止保持でき、且つカゴが直接身体に触れないからカゴの荷重により身体を痛めることもないなどの秀れた効果がある。
【0033】請求項2記載の発明は、カゴ受体1の上部に対して下部の厚さ若しくは奥行き幅を設定して表面部1Aが下方へ行く程身体側から離れる方向に傾斜若しくは湾曲傾斜しているため、この表面部1Aの下方の傾斜面にカゴ3の当接周面側の底縁が当接係止してカゴ3がこの当接周面とは逆側の周面部がやや上方へ持ち上がった状態で係止保持されるから、カゴ3内に収穫物を収納してカゴ3が重くなってもカゴ3が非常に安定的に係止保持されることとなる。
【0034】請求項3記載の発明は、板状材を下方でU字状に折り返し折曲するだけで、容易に請求項2のカゴ受体1を構成できることとなる。
【0035】請求項4記載の発明は、側方に挿通孔5が形成された環状形のカゴ受体1の挿通孔5に肩掛け用バンド2若しくはカゴ係止用バンド4を挿通配設してこの肩掛け用バンド2若しくはカゴ係止用バンド4を容易にカゴ受体1に設けることができることとなる。
- 【公開番号】特開平9−42
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】カゴ保持具
【発明者】
【氏名】浅野 雅之
- 【出願番号】特願平7−156190
【出願日】平成7年(1995)6月22日
【出願人】
【識別番号】595089950
【氏名又は名称】浅野 雅之
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 昭栄 (外2名)
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