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コンバインのフィードチェン駆動装置
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- 【要約】
【課題】 刈取部に同調させてフィードチェンを駆動できて、さらに刈取部専用の昇降の回転支点軸をなくすることができると共に、フィードチェンへの伝動機構を簡単にできるようにする。
【解決手段】 刈取部A全体の入力軸3の一端部をトランスミッション2に伝動連結し、他端部とフィードチェン4始端部の駆動輪18とを伝動連結し、この入力軸3におけるトランスミッション2への伝動連結部と前記駆動輪18への伝動連結部との間を、刈取部Aの昇降の回転支点とし、さらにこの入力軸3における前記回転支点部に、刈取部Aの各作動部に伝動するベベルギヤ16を設けた。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 両クローラ(1)を駆動するトランスミッション(2)と刈取部(A)全体の入力軸(3)の一端部とを伝動帯(15)を介して伝動連結するとともに、機体の走行速度と刈取部(A)の刈取搬送速度とが同調するようにして構成したコンバインにおいて、前記刈取部(A)から穀稈を供給する脱穀部(B)におけるフィードチェン(4)の始端部に駆動輪(18)を設け、この駆動輪(18)と前記入力軸(3)の他端部とを伝動装置(5)を介し伝動連結するとともに、前記入力軸(3)におけるトランスミッション(2)への伝動連結部と前記駆動輪(18)への伝動連結部との間を、刈取部(A)の昇降の回転支点とし、さらにこの入力軸(3)における前記回転支点部に、刈取部(A)の各作動部に伝動するベベルギヤ(16)を設けていることを特徴とするフィードチェン駆動装置。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体の走行速度と刈取部の刈取搬送速度とに脱穀部のフィードチェンを同調させて駆動できるようにしたコンバインのフィードチェン駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、例えば実開昭63ー132530号公報に見られるように、刈取部全体へは後部の入力軸から伝動する構造であって、両クローラを駆動するトランスミッションと刈取部全体の入力軸とを伝動連結するとともに、機体の走行速度と刈取部の刈取搬送速度とが同調するようにして構成したコンバインにおいて、前記刈取部から穀稈が供給される脱穀部のフィードチェンは、脱穀部内の伝動部から駆動されるような構造になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刈取部の刈取搬送速度とフィードチェンの回転速度とは同調してないので、刈取部の刈取搬送速度しだいでフィードチェンへの受継ぎ性能が悪化してその受継部で穀稈が詰まったり、また、脱穀部へ穀稈が早くなったり遅くなって多少量で供給されることになり、そのため、消費動力が多くなったり、脱穀部での脱穀精度や選別性が悪化する、といった不具合を呈していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不具合を解決し、刈取部に同調させて脱穀部のフィードチェンを駆動できるようにしたものであり、そのため、両クローラ1を駆動するトランスミッション2と刈取部A全体の入力軸3の一端部とを伝動帯15を介して伝動連結するとともに、機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度とが同調するようにして構成したコンバインにおいて、前記刈取部Aから穀稈を供給する脱穀部Bにおけるフィードチェン4の始端部に駆動輪18を設け、この駆動輪18と前記入力軸3の他端部とを伝動装置5を介し伝動連結するとともに、前記入力軸3におけるトランスミッション2への伝動連結部と前記駆動輪18への伝動連結部との間を、刈取部Aの昇降の回転支点とし、さらにこの入力軸3における前記回転支点部に、刈取部Aの各作動部に伝動するベベルギヤ16を設けて構成したものである。
【0005】
【発明の作用】請求項1記載の発明では、両クローラを駆動するトランスミッション2から刈取部A全体の入力軸3に伝動される動力を、駆動輪18を介してフィードチェン4に、さらにベベルギヤ16を介して刈取部Aの各作動部にそれぞれ伝動することができるから、機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度とに同調させてフィードチェン4を駆動できるのである。従って、刈取部Aから脱穀部Bへの穀稈の受継ぎがスムーズに良好に行われることになって、消費動力を低減させたり、脱穀部Bでの脱穀精度や選別性能を一段と向上させることができることになる。また、刈取部A全体の入力軸3は、その一端部をトランスミッション2に伝動連結し、他端部をフィードチェン始端部の駆動輪18に伝動連結して、これら各伝動連結部間を、刈取部Aの昇降の回転支点とし、さらにこの入力軸3における回転支点部にベベルギヤ16を設けて刈取部Aの各作動部に伝動するようにしているから、刈取部Aの回転支点を中心とする上下昇降時、入力軸3は、トランスミッション2及びフィードチェン4に対し移動することなく、刈取部Aの回転支点に位置保持されるのである。従って、刈取部Aの昇降に伴う入力軸3の位置変動がないので、入力軸3の位置変動を吸収する特別の機構を設けることなく、簡単な構造で刈取部Aを上下昇降させることができると共に、フィードチェン4を、機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度とに同調させて円滑に駆動できるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図3に示す本発明の実施形態について説明する。
【0007】図3はコンバインの側面図を示し、両クローラ1により支持する機体上には、フィードチェン4などを装備した脱穀部Bを搭載し、該脱穀部Bの前方には、引起しケース6、刈刃7、掻込輪、縦搬送チェン8などを装備した刈取部Aを配備し、該刈取部Aの横側方には搭乗運転部Cを、また、その後方にはグレンタンク9をそれぞれ配備し、前記搭乗運転部Cの後部に装備したエンジン10から前記脱穀部Bにプーリベルト11を介して伝動できるように装設し、前記両クローラ1の駆動輪12を駆動することができるトランスミッション2と前記エンジン10とをプーリベルト13を介して伝動連結し、昇降自在の刈取部Aの回動支点となる伝動ケース14に軸架した入力軸3の一端部と前記トランスミッション2とをプーリベルト15を介して伝動連結すると共に、前記入力軸3の途中部位からは両ベベルギヤ16を介して伝動軸17により刈取部Aの各部に伝動できるようにして、機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度が同調するようにして構成するが、前記フィードチェン4は脱穀部B内から駆動されないように構成する。
【0008】前記フィードチェン4は始端側下部の駆動スプロケット18により駆動するようにして張架するが、該駆動スプロケット18と前記入力軸3とは、伝動装置5を介し伝動連結して構成する。
【0009】従って、入力軸3よりフィードチェン4に伝動するので、機体の走行速度と刈取部の刈取搬送速度に同調してフィードチェン4が駆動されることになり、刈取部Aから脱穀部Bへの穀稈の受継ぎが無理なくスムーズに行われ、脱穀部Bでは良好に脱穀が行われることになる。
【0010】図4ないし図7は他の例を示し、エンジン側よりプロペラシャフト20を介して伝動されるとともに側部の出力プーリ21よりHSTに伝動することができるミッション駆動ケース22の取付け構造に係るものである。
【0011】すなわち、前記ケース22を載置して固定したケース取付板23の下方には、平行な両支持片24,24の直交方向にして2組を垂下し、両支持片24,24の下部間には、円筒形防振ゴムを装備した支持筒26を固設し、両シャーシ27,27間に架着した台板28の上面には、平行な両支持片29,29を直交方向に2組を立設し、両支持片及び防振ゴム25には取付ボルト30を挿着して、両防振ゴム25,25を介装してシャーシ27,27より浮かして、ギヤの音がシャーシ27に伝わり振動や騒音が発生しないようにミッション駆動ケース22を取付けたものである。
【0012】
【発明の効果】このように本発明は、■ 機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度に同調させてフィードチェン4を駆動できることになるから、刈取部Aから脱穀部Bへの穀稈の受継ぎがスムーズに良好に行われることになって、消費動力を低減させたり、脱穀部Bでの脱穀精度や選別性能を一段と向上させることができることになる。
【0013】■ 刈取部A全体の入力軸3の一端部をトランスミッション2に伝動連結し、他端部をフィードチェン始端部の駆動輪18に伝動連結して、これら各伝動連結部間を、刈取部Aの昇降の回転支点とし、さらにこの回転支点部にベベルギヤ16を設けて刈取部Aの各作動部に伝動するようにしているから、(a) 刈取部Aの回転支点を中心とする上下昇降時、入力軸3は、トランスミッション2及びフィードチェン4に対し移動することなく、刈取部Aの回転支点に位置保持されるのである。従って、刈取部Aの昇降に伴う入力軸3の位置変動がないので、入力軸3の位置変動を吸収する特別の機構を設けることなく、簡単な構造で刈取部Aを上下昇降させることができると共に、フィードチェン4を、機体の走行速度と刈取部Aの刈取搬送速度とに同調させて円滑に駆動できるのである。
【0014】(b) トランスミッション2からフィードチェン4までの伝動経路を短くできる。従って、刈取部Aの昇降の回転支点側を支持する特別の支持部材が必要でないことと相俟って構造をより一層簡単にでき、さらなるコストの低減が行える。
【0015】(c) トランスミッション2及び該トランスミッション2を駆動する駆動源と、フィードチェン4とを両クローラ側に振分けて効率良く配置できる。従って、コンバインの大型化を招くのを避けることができるし、さらにトランスミッション2及び駆動源と、フィードチェン4などの保守が行い易いのである。
- 【公開番号】特開平9−49
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】コンバインのフィードチェン駆動装置
【発明者】
【氏名】薮 和実
- 【出願番号】特願平8−175065
【出願日】平成2年(1990)5月28日
【出願人】
【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 直久 (外2名)
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