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バインダの株元送り機構
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- 【要約】
【課題】 掻き込み用回転体における穀稈の掻き込み量の多少にかかわらず穀稈の株元の保持を確実性高く行えるバインダの株元送り機構を提供する。
【解決手段】 引起こし装置1a,1bと、引起こし穀稈を刈り取る刈取装置2と、刈取穀稈の株元箇所を掻き込んで横一側に向かうように移送向きを変える掻き込み用回転体10と、移送向きを変えた穀稈を横送りする横送り装置6と、横送りされた穀稈を結束処理する結束装置7とを備え、穀稈を掻き込み用回転体10の径方向で位置規制しながら横送り装置6へ案内する規制経路を掻き込み用回転体10の外周に沿って形成する板バネ製のガイド帯板9と、このガイド帯板9と平面視で相対向するように配置された状態で、掻き込み用回転体10の外周より回転軸芯寄りに配設した穀稈巻き付き防止用の案内杆13とを設け、該案内杆13を掻き込み用回転体10の径方向で弾性変位自在な弾性材で構成してある。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈を引起こす引起こし装置(1a),(1b)と、該引起こし装置(1a),(1b)で引起こされた穀稈の株元を刈り取る刈取装置(2)と、前記引起こし装置(1a),(1b)の後方で刈取穀稈の株元箇所を掻き込んで横一側に向かうように移送向きを変える掻き込み用回転体(10)と、該掻き込み用回転体(10)で移送向きを変えた穀稈を横送りする横送り装置(6)と、該横送り装置(6)で横送りされた穀稈を結束処理する結束装置(7)とを備えたバインダの株元送り機構であって、穀稈を前記掻き込み用回転体(10)の径方向で位置規制しながら前記横送り装置(6)へ案内する規制経路を前記掻き込み用回転体(10)の外周に沿って形成する板バネ製のガイド帯板(9)と、このガイド帯板(9)と平面視で相対向するように配置された状態で、前記掻き込み用回転体(10)の外周より回転軸芯寄りに配設した穀稈巻き付き防止用の案内杆(13)とを設けるとともに、該案内杆(13)を前記掻き込み用回転体(10)の径方向で弾性変位自在な弾性材で構成してあるバインダの株元送り機構。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀稈を引起こす引起こし装置と、該引起こし装置で引起こされた穀稈の株元を刈り取る刈取装置と、前記引起こし装置の後方で刈取穀稈の株元箇所を掻き込んで横一側に向かうように移送向きを変える掻き込み用回転体と、該掻き込み用回転体で移送向きを変えた穀稈を横送りする横送り装置と、該横送り装置で横送りされた穀稈を結束処理する結束装置とを備えたバインダの株元送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バインダの株元送り機構としては、例えば特開平6‐261623号公報に開示されているように、刈取装置で刈り取られた刈取穀稈の株元を横一側に向かうように移送向きを変える掻き込み用回転体を設けることにより、結束装置へ刈取穀稈を横送り装置へ移送向きを変更するようにしており、穀稈のその掻き込み回転体への巻き付きを防止するために、掻き込み用回転体の上下の少なくとも一側に掻き込み用回転体の軸周りに固定杆を配設していた。そして、その掻き込み用回転体による掻き込み作用が円滑に成されるように、穀稈を前記掻き込み用回転体の径方向で位置規制しながら横送り装置へ案内して規制経路を掻き込み用回転体の外周に沿って形成する板バネ製のガイド帯板を、引起し装置の後方側から掻き込み用回転体の外周近傍に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構造のものにあっては、ガイド帯板が板バネ製であることから、穀稈量が比較的多い場合に、掻き込み用回転体の掻き込み用爪の作用が解除された穀稈が横搬送装置で搬送されていく際に先に搬送されている穀稈の保持が解除された状態となっているので、横送り装置で送られる搬送初期の穀稈の株元の保持が不安定になりやすく、そのため、穀稈の搬送姿勢に乱れが生じやすいとともに、穀稈の結束も乱れた状態で行われ、良好な結束がなされにくいという欠点があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、掻き込み用回転体における穀稈の掻き込み量の多少にかかわらずに穀稈の株元の保持を確実性高く行うことのできるバインダの株元送り機構の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 本発明の請求項1にかかるバインダの株元送り機構は、穀稈を引起こす引起こし装置と、該引起こし装置で引起こされた穀稈の株元を刈り取る刈取装置と、前記引起こし装置の後方で刈取穀稈の株元箇所を掻き込んで横一側に向かうように移送向きを変える掻き込み用回転体と、該掻き込み用回転体で移送向きを変えた穀稈を横送りする横送り装置と、該横送り装置で横送りされた穀稈を結束処理する結束装置とを備えたバインダの株元送り機構であって、穀稈を前記掻き込み用回転体の径方向で位置規制しながら横送り装置へ案内する規制経路を前記掻き込み用回転体の外周に沿って形成する板バネ製のガイド帯板と、このガイド帯板と平面視で相対向するように配置された状態で、前記掻き込み用回転体の外周より回転軸芯寄りに配設した穀稈巻き付き防止用の案内杆とを設けるとともに、該案内杆を前記掻き込み用回転体の径方向で弾性変位自在な弾性材で構成してあることを特徴構成とする。
(作用) 本発明の請求項1の構成によれば、ガイド帯板と平面視で相対向するように配置された状態で、掻き込み用回転体の外周より回転軸芯寄りに配設した穀稈巻き付き防止用の案内杆とを設けるとともに、該案内杆を掻き込み用回転体の径方向で弾性変位自在な弾性材で構成してあるから、この弾性材をガイド帯板側にある程度近接する状態に位置設定しておくことにより、ガイド帯板が刈取穀稈群によりもたれ案内板寄りに押圧されて変位した場合でも、ガイド帯板と対向する弾性材とが穀稈群を挟持して互いにほぼ同じ相対遠近位置関係を維持できるものにできる。
(効果) 本発明の請求項1の構成によれば、常時ガイド帯板と対向する弾性材とが互いにほぼ同じ相対遠近位置関係を維持できるものとなっているから、刈取穀稈の株元側の保持力をほぼ一定に維持しながら、穀稈を横送り搬送できることになり、よって、その横送り途中で穀稈の株元の挟持を安定して行うことになって、刈取穀稈を姿勢乱れを抑制しながら結束装置へ搬送するので、その結束で穀稈束が良好な姿勢の状態で結束される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、バインダの一例を示している。このバインダは、2条刈り用のものであって、倒伏穀稈を引起す左右一対の引起し装置1a,1bと、引起した穀稈の株元を刈り取るバリカン型の刈取装置2と、刈り取った穀稈を後方にもたれさせるもたれ案内板3と、このもたれ案内板3にもたれた状態の穀稈を機体横側方に搬送する穂先係止搬送装置4と株元係止搬送装置5とから成る横送り装置6と、横送り装置6の終端部に穀稈を結束する結束装置7を備えて構成している。
【0007】図2乃至図4に示すように、左右一対の引起し装置1a,1bの穀稈導入経路のうち、左側の導入経路Aを通して導入される穀稈は、引起し装置1aの後方箇所において一端を左端の分草具支持杆8aに固定した状態で後方に延出したガイド帯板9で位置規制されながら案内される。そして、前記左右一対の引起し装置1a,1bの中間位置の後方箇所には、左側の引起し装置1aより導入され、前記ガイド帯板9によりガイドされてきた穀稈の株元箇所に掻き込み作用を与えて、穀稈の移送向きを前後方向に沿う向きから横向きに変更するための掻き込み用回転体10を上下軸芯Y1周りで回転駆動されるように設けている。さらに、左右一対の引起し装置1a,1bの穀稈導入経路のうち、右側の導入経路Bを通して導入される穀稈は、引起し装置1bの後方箇所において一端を両導入経路A,Bの間の分草具支持杆8bに固定した状態で後方に延出したガイド帯板11で位置規制されながら案内される。右側の引起し装置1bの後方箇所には、右側の引起し装置1bより導入され、前記ガイド帯板11によりガイドされてきた穀稈の株元箇所に掻き込み作用を与えて、穀稈の移送向きを前後方向に沿う向きから横向きに変更するための第2掻き込み用回転体12を上下軸芯Y2周りで回転駆動されるように設けている。
【0008】図2乃至図4に示すように、掻き込み用回転体10に穀稈の藁屑等が巻き付かないようにするために、前記ガイド帯板9と平面視で相対向するように配置された状態で、前記掻き込み用回転体10の回転軌跡の外周より回転軸芯寄りに位置するように、穀稈巻き付き防止用の案内杆13を設けている。この案内杆13は断面直径4mm程度のピアノ線又はバネ鋼製の線材で構成されているとともに、その前端を前記分草具支持杆8bに固定している。そして、この案内杆13は、刈取穀稈が結束装置7へ向けて横一側へ移送向きを変更する箇所に至るまでガイド帯板9と平面視で相対向するように配置され、且つその対向方向において弾性変位自在に構成し、さらに、前記ガイド帯板9と案内杆13とは、少量の刈取穀稈群でも挟持可能に、相対的に近接する状態で配設されるとともに、板バネ製のガイド帯板9は、掻き込み用回転体10の掻き込み用歯部10aが通過し得る切り欠き9aをその上下幅での中央箇所に形成している。この案内杆13と同様の構造の案内杆14を、第2掻き込み用回転体12側にも設けている。ガイド帯11の切り欠き11aもガイド帯板9の切り欠き9aと同様に設けている。
【0009】上記構成により、導入経路Aより引起こし導入される穀稈は、ガイド帯板9によって掻き込み用回転体10へ案内されるとともに、この掻き込み用回転体10で穀稈の掻き込みが良好になされるように、ガイド帯板9によって案内されるとともに、案内杆13とガイド帯板9とにより挟持された状態を維持しながら横送り装置6に受け渡される。同様に、導入経路Bにより引起こし導入される穀稈は、ガイド帯板11によって掻き込み用回転体12へ案内されるとともに、この掻き込み用回転体12で穀稈の掻き込みが良好になされるように、ガイド帯板9によって案内される穀稈と案内杆13とにより軽く挟持される。そして、互いに対向する方向において、ガイド帯板9が穀稈量に応じて前記遠近方向で変位しても、案内杆3もその遠近方向で弾性変位することで、ガイド帯板9と案内杆3との挟持力が大きく低下することがないようになっている。又、掻き込み用回転体12の掻き込み作用の働く範囲より穀稈が移動してもある程度の長さ範囲の横方向での移動経路では、図3に示すように、ガイド帯板9と案内杆13の終端部箇所において穀稈の株元箇所の挟持が維持された状態で横送りがなされるので、穀稈の姿勢乱れ等を抑制した状態でその搬送がなされ、結束も良好に行われ易い。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
- 【公開番号】特開平9−65750
【公開日】平成9年(1997)3月11日
【発明の名称】バインダの株元送り機構
【発明者】
【氏名】阿瀬 勇
- 【出願番号】特願平7−226151
【出願日】平成7年(1995)9月4日
【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
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