スポンサード リンク
圃場作業機
スポンサード リンク
- 【要約】
【構成】 トラクタ1に取付枠3を連結し、取付枠に運搬台13を後方傾動可能に設け、取付枠と運搬台との間に解除可能な係止機構21を設け、係止機構の解除時の負荷を軽減可能な負荷軽減機構22を設けてなる。
【効果】 係止機構の解除時において、負荷軽減機構により解除負荷を軽減することができ、人為的解除あっては、解除力を軽減できて操作性を向上することができ、又自動的な解除にあっては小さな力やトルクを発生するアクチュエータを使用することができ、それだけ係止機構全体の小型化やコスト低減を図ることができる。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタに取付枠を連結し、該取付枠に運搬台を後方傾動可能に設け、該取付枠と該運搬台との間に解除可能な係止機構を設けたものにおいて、上記係止機構の解除時の負荷を軽減可能な負荷軽減機構を設けて構成したことを特徴とする圃場作業機。
【請求項2】 上記取付枠にすき体を前下がり状に保持可能にして引き上げ自在に設けてなる圃場作業機。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運搬作業や圃場面の整地作業等に用いられる圃場作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の圃場作業機として特公昭59−3607号公報、実公昭61−45245号公報、実公昭56−55327号公報、特公昭63−20969号公報等のものが知られている。
【0003】この従来構造のものは、トラクタに取付枠を連結し、該取付枠に運搬台を後方傾動可能に設け、該取付枠と該運搬台との間に解除可能な係止機構を設け、取付枠にすき体を前下がり状に取り付けて構成されている。
【0004】しかして、例えば運搬台に収穫物や農作業機械を搭載して運搬作業を行ったり、又、すき体を前下り状に保持してトラクタを前進走行し、圃場面の高い所の土をすき体により削り取り、削り取られた土をすき体により運搬台内に導入案内し、トラクタを圃場の低い所に移動し、その位置で作業者が人為的に係止機構を解除し、運搬台を自重で後方傾動させ、運搬台内の土を圃場面の低い所に排出し、これにより圃場の整地作業を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来構造の場合、上記運搬台の傾転動作時において、上記係止機構を解除操作する際の解除負荷が大きいために人為的操作に過大な力が必要となって操作し難いことがあり、又自動的な解除構造を採用する場合には大きな力やトルクを発生するアクチュエータを使用しなければならず、それだけ係止機構全体の大型化やコスト高になることがあるという不都合を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの不都合を解消することを目的とするもので、その要旨は、トラクタに取付枠を連結し、該取付枠に運搬台を後方傾動可能に設け、該取付枠と該運搬台との間に解除可能な係止機構を設けたものにおいて、上記係止機構の解除時の負荷を軽減可能な負荷軽減機構を設けて構成したことを特徴とする圃場作業機にある。
【0007】この際上記取付枠にすき体を前下がり状に保持可能にして引き上げ自在に設けることができる。
【0008】
【作用】運搬台の傾転動作時において、負荷軽減機構は係止機構の解除時の負荷を軽減することになる。
【0009】またすき体は取付枠に前下がり状に保持可能にして引き上げ自在に設けられている。
【0010】
【実施例】図1乃至図7は本発明の実施例を示し、図1乃至図5は第一実施例、図6は第二実施例、図3は第三実施例である。
【0011】図1乃至図5の第一実施例において、1はトラクタであって、トラクタ1の後部には連結機構2により取付枠3を連結している。
【0012】この連結機構2はトラクタの左右両側部下部に突設した下部リンク4と、トラクタの左右両側部上部に突設した揺動アーム5と、揺動アーム5と下部リンク4の中程部を連結する吊上リンク6と、トラクタの上部に突設した上部リンク7とで構成されており、上記下部リンク4の先端部と上部リンク7の先端部を連結ピン8により取付枠3に連結し、取付枠3を油圧により揺動する揺動アーム5によって上下動可能に構成している。
【0013】9はすき体であって、取付枠3を側面視L状にして後面視四角枠状に形成し、取付枠3の左右の縦杆3a間に支持軸10によりすき体9を前下がり状に取付け、すき体9の裏面にストッパー部11を形成し、取付枠3の水平杆3bの下面にストッパー体12を設け、すき体9を前下がり状態に保持するととも図示省略の引き上げ退避機構により支持軸10を中心としてすき体9を引き上げ回動可能に構成している。
【0014】13は運搬台であって、運搬台13は長方形状の底板14の四辺部に左右側板15、前板16、後板17を立設して形成され、前板16のすき体9に対向する位置に土導入口部18を形成している。
【0015】また運搬台13の底板14に補強杆19を取付け、補強杆19に水平杆3bの後部を支点軸20により枢着し、運搬台13を支点軸20を中心として後方傾動可能に取付けている。
【0016】21は係止機構、22は負荷軽減機構であって、この場合上記運搬台13の縦杆13aの上部間に横杆13bを取付け、横杆13bの中央位置に支持片23を二個並列状態で取付け、支持片23間に支持ピン24を架設し、支持ピン24に引掛鉤杆25の基端部を枢着し、縦杆3b間に架設した横杆3cに引掛鉤杆25の中程部に当接可能なストッパーピン26を形成し、引掛鉤杆24と支持片23との間に引掛鉤杆25をストッパーピン26に当接する方向に弾圧付勢可能な捩りばねからなる係止用バネ27を掛架し、一方取付枠3の横杆3cの側面に電磁ソレノイドからなるアクチュエータ28を取付け、横杆3cに支持板29を二個並設し、支持板29に軸受部30により回動軸31を回動自在に軸架し、回動軸31に複数個の爪32aをもつ大径爪車32及び複数個の係止突起33aをもつ小径係止車33を一体に形成してなる段車34を固定し、上記引掛鉤杆25に小径係止車33の係止突起33aに咬合可能な咬合凹部25aを形成し、横杆3cの上面にブラケット35を取付け、ブラケット35に爪アーム36をピン37により揺動自在に枢着し、爪アーム36に上記大径爪車32の爪32aに係止可能な係止段部36aを形成し、爪アーム36に上記アクチュエータ28のプランジャ28aを連結し、アクチュエータ28のプランジャ28aを内蔵した図示省略のバネ部材により図3の如く常時突出方向に弾圧付勢すると共に励磁時に図5の如くプランジャ28aを没入引動する構造として構成している。
【0017】しかして、アクチュエータ28の非励磁時においては、図3の如く、プランジャ28aは図示省略のバネ部材により強制突出して爪アーム36の係止段部36aが大径爪車32の爪32aに係止していて、これにより段車34の回動が阻止され、よって小径係止車32の係止突起32aと引掛鉤杆25の咬合凹部25aとが咬合状態を保持して引掛鉤杆25の抜脱が阻止されて運搬台13の支点軸20を中心とする自重後方傾転が阻止され、また係止機構21の解除時において、アクチュエータ28を励磁すると、図5の如く、爪アーム36がピン37を中心として下向き揺動し、爪アーム36の係止段部36aが大径爪車32の爪32aから離脱し、これにより段車34の回動が許容され、よって小径係止車32の係止突起32aと引掛鉤杆25の咬合凹部25aとの咬合が釈放されて引掛鉤杆25の抜脱が可能となり、これにより運搬台13は支点軸20を中心として自重後方傾転することになり、そして傾転状態においてアクチュエータ28を非励磁状態としてプランジャ28aを図示省略のバネ部材により強制突出して爪アーム36の係止段部36aに大径爪車32の爪32aを係止して置くことになり、又、運搬台13を傾転状態から起立動作させると、引掛鉤杆25は段車34の小径係止車32の係止突起32aに摺接し、段車34が回動して小径係止車32の係止突起32aと引掛鉤杆25の咬合凹部25aとが咬合状態となり、これにより引掛鉤杆25の抜脱が阻止されて運搬台13の支点軸20を中心とする自重後方傾転が阻止されることになる。
【0018】この第一実施例は上記構成であるから、運搬台13に収穫物や農作業機械を搭載し、必要に応じて係止機構21を解除作動して運搬台13を後方傾転させて各種の運搬排出作業を行うことができ、又、すき体9を前下り状に保持してトラクタ1を前進走行すると、圃場面の高い所の土はすき体9により削り取られ、削り取られた土はすき体9により運搬台13内に導入案内され、そしてトラクタ1を圃場の低い所に移動し、係止機構21を解除作動して運搬台13を自重で後方傾動させ、運搬台13内の土を圃場面の低い所に排出させ、これにより圃場の整地作業を行うことになる。
【0019】この係止機構21の解除時において、段車34及び引掛鉤杆25並びに爪アーム36からなる負荷軽減機構22により、この場合大径爪車32と小径係止車33の係合半径差の存在により爪アーム36の係止段部36と大径爪車32の係止突起32aとの離脱に伴うアクチュエータ28に対する負荷が軽減され、それだけ解除負荷が軽減されて円滑な解除操作が可能となると共にプランジャ28aの引き込み能力の小さなアクチュエータ28を用いることができ、それだけ製作コストの低減並びに小型化を図ることができる。
【0020】図6の第二実施例は係止機構21の別例構造を示し、この場合上記横杆3cの側面にブラケット38を取付け、ブラケット38に爪プランジャ40を上下摺動自在に取付け、爪プランジャ40の上端部を上記段車34の大径爪車32の爪32aに係止抜脱可能に形成すると共に係止用バネ40をブラケット38と爪プランジャ40との間に介在し、爪プランジャ40に牽引ワイヤ41を連結すると共に牽引ワイヤ41を被覆する管体42をブラケット38に取付け、牽引ワイヤ41の基端部を運転席の近傍に引き回し設置して構成したものである。
【0021】この第二実施例においても、上記第一実施例と同様な作用効果を得ることができると共に牽引ワイヤ41の解除引力、即ち解除負荷を軽減でき、円滑に解除操作を行うことができる。
【0022】図7の第三実施例も係止機構21の別例構造を示し、この場合上記横杆3cの側面に電磁ソレノイドからなるアクチュエータ28を取付け、プランジャ28aに爪杆43を取付け、爪杆43の上端部を上記段車34の大径爪車32の爪32aに係止抜脱可能に形成している。
【0023】この第三実施例においても、上記第一実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0024】尚、本発明は上記実施例に限られるものではなく、係止機構21や負荷軽減機構22の構造は適宜変更して設計され、例えば負荷軽減機構21として、上記第一実施例の段車34に代えて、リンク構造並びにカム機構、歯車機構を用いた構造を採用しても可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述の如く、係止機構の解除時において、負荷軽減機構により解除負荷を軽減することができ、人為的解除あっては、解除力を軽減できて操作性を向上することができ、又自動的な解除にあっては小さな力やトルクを発生するアクチュエータを使用することができ、それだけ係止機構全体の小型化やコスト低減を図ることができる。
【0026】また取付枠にすき体を前下がり状に保持可能にして引き上げ自在に設けることにより、運搬台による運搬作業に加えて圃場の整地作業を行うことができ、この際の運搬台の傾転動作を負荷軽減機構によって円滑に行うことができ、それだけ作業能率を向上することができる。
【0027】以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
- 【公開番号】特開平9−8
【公開日】平成9年(1997)1月7日
【発明の名称】圃場作業機
【発明者】
【氏名】皆川 功
【氏名】皆川 俊男
- 【出願番号】特願平7−174231
【出願日】平成7年(1995)6月17日
【出願人】
【識別番号】395008849
【氏名又は名称】株式会社富士トレーラー製作所
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
スポンサード リンク
- ★当サイトのどのページも全てリンクフリーです、自由にお使いください
※以下のタグをホームページ中に張り付けると便利です。