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オートバイ用の腰掛カバー
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- 【要約】
【課題】手を汚すことなく簡単に素早く装着できる構造を備え、腰掛を汚れおよび陽射しから保護できるオートバイ用腰掛カバーを提供する。
【解決方法】オートバイに対し横向きにオートバイの腰掛(4)の後部に固定する手段を備え内部に回転可能な形で取り付けたスプリング付き巻取り用円筒部材(15)を備える細長い箱状部材(2)を有し、円筒部材(5)に、防水性腰掛カバー材料から成り一方の端部を円筒部材(5)に取り付け他方の端部に腰掛覆い位置での相互係合素子(12a,12b)を有する帯状部材を備えるオートバイ用の腰掛カバーを提供する。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】オートバイ用の腰掛カバーであって、オートバイに対し横向きにそのオートバイの腰掛の後方に固定する手段と内部に回転可能な形で設けたスプリング付き巻取り用円筒部材とを含む細長い箱状部材を備え、前記巻取り用円筒部材に、防水性腰掛カバー材料から成り一方の端部を前記巻取り用円筒部材に取り付け他方の端部に腰掛覆い位置での相互係合手段を有する帯状部材を備えることを特徴とするオートバイ用の腰掛カバー。
【請求項2】前記箱状部材が、前記帯状部材引出し用の細長い溝穴に、前記帯状部材の表面から水を除去するための成形部を有することを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項3】前記固定手段が、前記オートバイの車体に直接にまたは前記車体にねじまたはリベットで固定ずみの成形ガスケットに固定するために前記箱状部材の基体に設けたねじまたはリベット用の穴で構成されていることを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項4】前記帯状部材が前記腰掛よりも幅広いことと、その帯状部材の自由端部がフラップ形成用の縦方向スリットと前記腰掛の前方部分を覆うためのフード状折合わせの形成を可能にするフラップ相互係合用素子とを含むこととを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項5】前記フラップ相互係合用素子が商品名ヴェルクロ(Velcro)として知られる種類の材料で構成されていることを特徴とする請求項4記載の腰掛カバー。
【請求項6】前記スプリング付き巻取り用円筒部材がその円筒の軸方向一端に手動駆動用の補助ノブを有することを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項7】前記帯状部材が前記スプリング付き巻取り用円筒部材よりも幅広く、前記帯状部材中央部の下面に密着するように折り曲げ可能な二つの側方部分を有することを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項8】前記帯状部材の自由端部が相互縫合用の適当な大きさのフラップを形成するスリットを有する請求項7記載の腰掛カバー。
【請求項9】前記固定手段が、断面ほぼC字型の細長いプロフィル部材であって、断面ほぼT字型で前記オートバイ車体または取付用ブラケットへのねじ止めまたはリベット止め用穴を備えるプロフィル部材へのはめ合わせに適合した細長いプロフィル部材から成ることを特徴とする請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項10】前記箱状部材が、前記腰掛の背もたれの上部、ラックの上部、荷かごの上部または腰掛の後部の下側に取り付け可能な別個の部材である請求項1記載の腰掛カバー。
【請求項11】前記箱状部材が背もたれ、ラック、荷かご、または前記腰掛の後部の下側に一体化されている請求項1記載の腰掛カバー。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオートバイ用の腰掛カバーに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】周知のとおり、オートバイは雨風や粉塵や陽射しに曝された屋外に駐車することが多い。
【0003】状況によっては、オートバイ利用者は、駐車のあとの乗車の際に、濡れたり、粉塵をかぶったり、汚れたり、熱くなったりしている腰掛を使わざるを得なくなる。この不都合を避けるために、腰掛を前に傾けたり(すなわち、ヘルメット収納スペースまたは荷かごを雨風に曝すことになる)、弾性を利用したフード状のものや使い勝手が悪いか見栄えのよくない不安定な覆いでサドルを覆ったりするなどの方法が用いられているが、いずれも満足すべきものではない。
【0004】慣用の腰掛覆いかけ方法では、時間と手間がかかるほかに、汚れたり濡れたりしている覆いに手をかけ、取り外し、収納する必要がある。
【0005】この発明の主な目的は、慣用の方法の上述の欠点を解消し、手を汚すことなく簡単にすばやく装着できる構造を備え、腰掛を汚れおよび陽射しから保護できるオートバイ用腰掛カバーを提供することである。
【0006】この発明の上記主な目的に沿った一つの目的は、単純で製造しやすく安全であり、費用効果の優れたこの種の腰掛カバーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によると、オートバイ用の腰掛カバーであって、オートバイに対し横向きにそのオートバイの腰掛の後方に固定する手段と内部に回転可能な形で設けたスプリング付き巻取り用円筒部材とを含む細長い箱状部材を備え、防水性腰掛カバー材料から成り一方の端部を前記巻取り用円筒部材に取り付け他方の端部に腰掛覆い位置での相互係合手段を有する帯状部材を前記巻取り用円筒部材に備えることを特徴とするオートバイ用の腰掛カバーが得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の特徴および利点は図面を参照して次に述べるこの発明の好適な実施例の説明からさらに明らかになろう。
【0009】添付図面図1−図7において、参照数字1はこの発明によるオートバイ用腰掛カバーを総括的に示す。
【0010】この発明の腰掛カバー1は細長い箱状の部材2、すなわちオートバイ3に対して横向きに腰掛4後部に固定する手段を備えるとともに内部にスプリング付き巻取り円筒部材5を備える箱状部材2を備え、その巻取り円筒部材5に防水性材料の可撓性帯状部材6を巻き付けその外側自由端部に腰掛覆い位置での相互係合手段7を備える。
【0011】帯状部材6はプラスチック、防水織物など好ましくは撥水性を備える材料で作ったフィルム状の部材で構成する。
【0012】箱状部材2は細長い溝穴8を備え、この溝穴8の浅いくちばし状の開口先端部9a、9bは帯状部材6の引出しを可能にするとともに巻上げの際には帯状部材6の表面に付着した水滴を除去する。
【0013】帯状部材6は腰掛4よりも幅広く、その外側自由端部に二つの縦方向スリット10a、10bを設けて三つのフラップ11a、11bおよび11cを形成し、これらフラップに係合用素子12a、12bおよび12cをそれぞれ取り付けて、腰掛の前方端部をフード状に包んで被覆した状態で折り合わせて固定できるようにする。
【0014】これらフラップの上記係合用素子12a、12bおよび12cは商標ヴェルクロ(Velcro)で知られる材料で構成する。
【0015】図4および図5に巻上げ前の状態を示したこの発明のもう一つの実施例では、帯状部材6の二つの側方部分6aおよび6bを帯状部材6の下面の中央部に密着するように折り、フラップ11a、11bおよび11cを互いに縫合する。
【0016】慣用のもので構成するスプリング付き巻取り用円筒部材5には、手動駆動用の半円形の窪みなどを有する補助ノブを設けると便利である。
【0017】箱状部材2をオートバイに取り付ける手段はオートバイ車体に直接にねじ止めまたはリベット止めするための部材2基体のねじ穴で構成できる。また、断面ほぼC字型の部材14と断面ほぼT字型の部材15とを箱状部材2とオートバイ車体とに(ねじ穴16などにより)それぞれ固定して両者間をはめ合わせにし、必要に応じてガスケットを付加することもできる(図6および図7参照)。箱状部材2を車体に取り付ける手段には、盗難予防のために取り外しを困難にする配慮が必要である。
【0018】上述の実施例における箱状部材2は腰掛後部に固定可能な背もたれ、ラック、または荷かごに取り付ける。背もたれまたはラックには二つの横把手または一つの後部把手を設ける。箱状部材2は腰掛後部の下に取り付けることもできる。
【0019】箱状部材2は個別の部材として供給するのが好ましいが、背もたれ、ラック、荷かごに内蔵した構成、または腰掛そのものに内蔵した構成にすることもできる。
【0020】上述の説明から、この発明が所期の目的を達成できることは明らかであろう。
【0021】この発明には多様な変形および改変が可能であり、それらはすべて本発明の技術的範囲に含まれる。
【0022】この発明の構成要素は技術的な均等物に置換できる。
【0023】発明実施にあたっては、材料、形状、寸法などを特許請求の範囲の記載の真意と範囲を逸脱することなく変更することが可能である。
- 【公開番号】特開平10−24878
【公開日】平成10年(1998)1月27日
【発明の名称】オートバイ用の腰掛カバー
- 【出願番号】特願平9−88915
【出願日】平成9年(1997)3月24日
【出願人】
【識別番号】597048838
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】内原 晋
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