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植物成育鉢
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- 【要約】
【課題】適度の水分または湿気を連続的に種子、苗、切り枝、切り花、土壌、植物の根へ供給する植物育成鉢を提供する。
【解決手段】水を保有する外側の鉢14;接続リング36;外側の鉢14と連通する土と種子、植物を入れる内側の鉢52;補強リング24およびカバーまたはドーム20とを備えている。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】以下の構成を有する種子、苗を含む植物の植物育成鉢:内部に液体を保有するために底部が閉止され、上部が開口している外側の鉢;前記外側の鉢内に空間を介して納められ、内部に土を保有する内側の鉢であって、該鉢の底面と周面に通水のための孔が複数開けらていて、前記土に種子、苗、苗木その他の植物を植えて栽培を行う内側の鉢;前記内側の鉢を前記外側の鉢の内部に吊り下げ状態で納め、前記外側の鉢に保有された液体が前記内側の鉢の内部へ浸透するように構成した前記内側の鉢の支持手段;および前記植物育成鉢の開放された上部を覆うカバーまたはドームからなる開閉自由の閉止手段。
【請求項2】前記内側の鉢の支持手段は、前記外側の鉢と内側の鉢とを接続する接続リングを含む請求項1の植物育成鉢。
【請求項3】前記接続リングは、中央開口部と、この開口部内にある環状肩部とを含む請求項2の植物育成鉢。
【請求項4】前記接続リングは、さらに、上位外側環状部、下位外側環状部、外側環状溝を含む請求項3の植物育成鉢。
【請求項5】前記カバーは、上位開口部、下位開口部、この下位開口部を補強する補強リングを備え、下位開口部と補強リングとが前記接続リングの環状肩部に係合する請求項4の植物育成鉢。
【請求項6】前記閉止手段には、前記カバーの上位開口部に被着するキャップが含まれている請求項5の植物育成鉢。
【請求項7】前記内側の鉢を支持する手段には、前記内側の鉢の前記開口部に装着されるカラーが含まれ、このカラーは、中央開口部、上位環状突起、環状隆起部および環状溝を備える請求項1の植物育成鉢。
【請求項8】前記内側の鉢を支持する手段には、前記外側の鉢と前記内側の鉢とを連結するリングが含まれる請求項7の植物育成鉢。
【請求項9】前記接続リングには、中央開口部、前記中央開口部内の環状肩部、前記中央開口部内の環状棚部が含まれる請求項8の植物育成鉢。
【請求項10】前記接続リングには、上位外側環状部、下位外側環状部、外側環状溝が含まれる請求項9の植物育成鉢。
【請求項11】前記カラーの前記環状突起は、前記接続リングの前記環状棚部に係合し、前記外側の鉢を密閉し、水分の蒸発を防ぐ構成になっている請求項10の植物育成鉢。
【請求項12】前記カバーには、上位開口部と、前記下位開口部に納まる補強リングとが含まれ、前記下位開口部と前記補強リングとが前記接続リングの前記環状肩部に係合する請求項11の植物育成鉢。
【請求項13】前記植物育成鉢の内外側の鉢を覆う閉止手段には、前記カバーの上位開口部に被着されるキャップが含まれる請求項12の植物育成鉢。
【請求項14】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる少なくとも一つの孔が設けてある請求項5の植物育成鉢。
【請求項15】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる少なくとも一つの孔が設けてあり、この孔に前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっている請求項14の植物育成鉢。
【請求項16】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる複数の孔が適宜の配列で設けてある請求項5の植物育成鉢。
【請求項17】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる複数の孔が適宜の配列で設けてあり、これらの孔に前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっている請求項16の植物育成鉢。
【請求項18】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる吸水芯が設けてある請求項16の植物育成鉢。
【請求項19】前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる複数の孔が適宜の配列で設けてあり、これらの孔に前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっている請求項1の植物育成鉢。
【請求項20】以下の構成を有する種子、苗を含む植物の植物育成鉢:内部に液体を保有するために底部が閉止され、上部が開口している外側の鉢;前記外側の鉢内に空間を介して納められ、内部に土を保有する内側の鉢であって、該鉢の底面と周面に通水のための孔が複数開けらていて、前記土に種子、苗、苗木その他の植物を植えて栽培を行う内側の鉢;前記内側の鉢を前記外側の鉢の内部に吊り下げ状態で納め、前記外側の鉢に保有された液体が前記内側の鉢の内部へ浸透するように構成した前記内側の鉢の支持手段であって、この支持手段で支持された前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる複数の孔が適宜の配列で設けてあり、これらの孔に前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっており、前記支持手段は、さらに、前記外側の鉢と内側の鉢とを接続する接続リングを含み、前記接続リングは、中央開口部と、この開口部内にある環状肩部とを含み、さらに、上位外側環状部、下位外側環状部、外側環状溝を含んでいて、前記下位の外側環状部が前記外側の鉢の前記上位の開口部に位置されるもの。
【請求項21】以下の構成を有する種子、苗を含む植物の植物育成鉢:内部に液体を保有するために底部が閉止され、上部が開口している外側の鉢;前記外側の鉢内に空間を介して納められ、内部に土を保有する内側の鉢であって、該鉢の底面と周面に通水のための孔が複数開けらていて、前記土に種子、苗、苗木その他の植物を植えて栽培を行う内側の鉢;および前記内側の鉢を前記外側の鉢の内部に吊り下げ状態で納め、前記外側の鉢に保有された液体が前記内側の鉢の内部へ浸透するように構成した前記内側の鉢の支持手段。
【請求項22】前記内側の鉢の支持手段には、中央開口部を有するリングが含まれ、前記内側の鉢の内部と連通する構成になっており、さらに、前記内外側の鉢を覆う閉止手段を備えている請求項21の植物育成鉢。
【請求項23】以下の構成を有する種子、苗を含む植物の植物育成鉢:内部に液体を保有するために底部が閉止され、上部が開口している外側の鉢;前記外側の鉢内に空間を介して納められ、内部に土を保有する内側の鉢であって、該鉢の底面と周面に通水のための孔が複数開けらていて、前記土に種子、苗、苗木その他の植物を植えて栽培を行う内側の鉢;前記内側の鉢を前記外側の鉢の内部に吊り下げ状態で納め、前記外側の鉢に保有された液体が前記内側の鉢の内部へ浸透するように構成した前記内側の鉢の支持手段であって、この支持手段で支持された前記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段となる複数の孔が適宜の配列で設けてあり、これらの孔に前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっており、前記支持手段は、さらに、中央開口部を有するリングが含まれ、前記内側の鉢の内部と連通する構成になっているもの。
【請求項24】前記内外側の鉢を覆う手段を有し、さらに、記内側の鉢には、前記外側の鉢に保有されている液体を前記内側の鉢内にある前記土へ浸透させる通水手段が設けてあり、該通水手段を介して前記内側の鉢に植えてある植物の根が張り出して、前記内側と外側との鉢の間のスペース内に根を張る構成になっている請求項23の植物育成鉢。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、植物成育鉢、特に種子、苗または切り枝を発芽させたり、チョウセンニンジンなどの植物を成育させる植物成育鉢に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の種子、苗または切り枝などの発芽、育苗、成育のための植物成育鉢に関しての従来技術は、数多く知られている。種子、苗または切り枝などを発芽させ、成育させるためには、種子、苗、切り枝などに適当な湿気、温度条件下におき、これらの自然の発芽、成育を助けなければならない。後記の米国特許は、そのような従来技術の鉢の例である:2,138,188号(発明者モーリー);3,704,545号(発明者ライセン);4,291,493号(発明者モンサン);5,094,033号(ドルー);および5,375,372(発明者リー他)。
【0003】前記発明者モーリの特許には、苗木育成植木鉢が記載されており、この植木鉢は、土を入れる容器、所望のときに該植木鉢の内部へ通気させる開口が設けられたガラスのカバーまたはドーム及び通気が望ましくないときに空気の流入を遮断するための前記開口の閉止手段を備えている。前記発明者ライセンの特許には、植物のためのプラスチック容器が記載されており、この容器は、球根用鉢とカプリングロゼットおよび鉢のためのカバーとを有している。発明者モンサンの特許には、種子発芽装置が記載されており、この装置は、外側容器と内側容器とにより構成され、内側容器で種子を発芽させるものであって、前記内側容器には、複数のスリットが設けてあり、これらスリットを介して余剰の水分を内側容器から外側容器へ滴下させ、複数の開口を設けたカバーまたはドームを内側容器にかぶせて、内側容器内へ通気作用を営ませ、さらに、入れ子構造を採用し、前記内外側容器間の空気通路を確保する構成になっている。前記発明者ドルーの特許には、種子発芽器が記載され、この発芽器は、土を入れて、種子をまくための容器とカバーとを備え、このカバーには、頂部面に小さな孔があけてある凹部が作られていて、この凹部に液体を入れると、前記小さな孔から前記液体が土を入れた容器へ滴下される構成になっている。前記発明者リー他の特許には、組織及び種苗培養ボトルが記載してあり、このボトルは、培地と種苗を納める下位の容器と一つまたは複数の通気路をもつカバーまたはドームを備えており、前記通気路の少なくとも一つには、滅菌された脱脂綿が詰められていて、この脱脂綿を介して、種苗培養または成育の間に前記ボトル内に発生した空気およびガスを前記ボトルから発散させると共に前記ボトル内へのバクテリア、ヴィールスの侵入を防ぐようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記説明のものを含めて、植物の発芽、育成のための従来技術の鉢類は、種々の問題点を抱有しているものであって、前記従来技術のものは、特に、土と種子、苗、苗木や切り枝とを納めた容器にカバーをかぶせたとき、これら土、種子、苗、苗木、切り枝、根の部分が適度に吸水できるようにする機能を果たすことができない難点があり、この難点を解決することが、この発明の解決課題である。
【0005】
【課題を解決するための具体的手段】したがって、この発明は、種子や植物の発芽、成育に不可欠の水分供給を円滑に行い、種子を無事に発芽させ、植物を見事に成育させることができる植物育成鉢を提供し、従来技術における問題点を解決するものであって、この発明に係る植物育成鉢は、鉢内に納めた種子または植物に対し、該鉢に内蔵の貯水部から適度の水分、湿気をほぼ一定の基準で連続的に供給する機構を備えているものである。
【0006】この発明によれば、植物育成鉢は、適度の水分または湿気を連続的に、かつ、一定の分量で、鉢に納めた種子、苗、切り枝、切り花、土壌、植物の根へ供給し、これらの発芽、成長を促進させる機能を備えている。この植物育成鉢は、テーブルや飾り棚などの上に置いたり、フックなどを用いて部屋の天井から吊り下げることができる。
【0007】この発明による植物育成鉢は、外側の鉢、接続リング、土を入れる内側の鉢、補強リングおよびカバーまたはドームとを備えている。発明の一つの実施形態においては、内側の鉢を支える支持カラーが設けられている。内側の鉢に土を入れ、種子、苗、切り枝または植物を蒔いたり、植えたりし、外側の鉢に液体を入れて、外側の鉢へ内側の鉢を重ねれば、種子、苗、切り枝または植物が発芽したり、成長するにつれて、外側の鉢内にある水分が内側の鉢の周面に間隔をおいて多数設けられた小さな開口を介して内側の鉢の土と種子、苗、切り枝、植物、植物の根などに吸水されるもので、この吸水作用は、休みなく、ほぼ一定の状態で営まれる。
【0008】このように、この発明によれば、前記鉢の土に蒔かれたり、植えられたり種子、苗、植物などへの水分の供給が円滑に行える植物育成鉢が提供される。
【0009】さらに、この発明によれば、前記水分の供給は、連続的かつ一定の量で行われる植物育成鉢が提供される。
【0010】さらにまた、この発明によれば、種子、苗、切り枝の発芽を促し、植物を成長させることができる構造が簡単で、製造価格も安く、手軽に家庭内などで使用できる植物育成鉢が提供される。
【0011】この発明の前記目的ならびに他の目的、利点、特長は、添付の図面を参照しての以下記載の実施形態により、さらによく理解されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図2に示すように、符号10は、この発明の植物育成鉢を示す。図1と図2とにおいては、植物育成鉢10は、外側の鉢12、接続リング36、内側の鉢52、支持カラー68、補強リング24及びカバーまたはドーム20を備えている。外側の鉢12は、閉止した底部16を備えた鉢本体14;その上面の開口部18;下面の開口部22と頂部の開口部23および補強リング24を備えているカバーまたはドーム20を含んでいる。図8に最もよく示されているように、補強リング24は、中央開口部26、第1の環状肩部27、第2の環状肩部29、環状の外側溝28および上位のテーパー部30を備えている。補強リング24は、カバーまたはドーム20の下面の開口部22に嵌合されるか、または、通常の接着剤により接合される。図1に示すように、孔34が中央にあけられたリング状のキャップ32がカバーまたはドーム20の頂部の開口部23に螺合または接着される。接続リング36により外側の鉢の鉢本体14とカバーまたはドーム20とが図1、6、7に示されているように接続される。接続リング36には、中央開口部38、内側環状肩部39、上位環状部40、外側環状溝46の上位壁の一部である肩部47、外側環状溝46を有する下位環状部44および内側環状棚部48が設けられている。符号42は、手掛けハンドルを示し、これらハンドル42には、孔43が貫通しているが、これについては後記する。
【0013】図1と図4に示すように、内側の鉢52の下位部分54と中間部分58それぞれには、比較的小さな孔56、60が複数個設けてあり、上位部分62の上面は、開口部64になっており、下位部分54の底部にあけた孔56に吸水芯66が挿通されている。図4,5に示すように、支持カラー68が内側の鉢52を支持するために設けられている。支持カラー68には、中央開口部70、間隔をおいたタブ71、上位の環状突起72、さらに図5に示す下位テーパー部76、外側環状溝78および外側環状隆起部79が設けてある。支持カラー68は、内側の鉢52の上位部分62の開口部64に嵌合されて、内側の鉢52の一部を構成する。
【0014】図2,3に示すように、内側の鉢52は、植物82を植える栽培用の土80を入れるもので、外側の鉢の鉢本体14に水84(発芽促進剤、植物成長剤などがプレミックスされた溶液を含む)を入れて、植物82を育成する。
【0015】図2に示すように、外側の鉢12は、内側の鉢52よりも大径のものであって、両者の間に水、湿気を保つスペースが介在し、内側の鉢52の孔56,60を介して、内側の鉢に植えられた植物の根の部分が前記スペースへ張り出るようになっている。内側の鉢52に設けた多数の孔56,60から外側へ張り出た前記根の太り、成長により、前記孔は、適度にしまり、内側の鉢の土へ水分が絶えず浸透してゆきながら、浸透する水分は、低めに抑えられる。さらに吸水芯66により、外側の鉢12から水分が吸い上げられて、内側の鉢52内の土80および/または植物の根へ水分を供給するが、該吸水芯は、補助的な水供給の手段であって、不可欠なものではない。
【0016】この発明の植物育成鉢10を組み立てるには、図2に示すように、まず最初に外側の鉢12に水または発芽促進剤、植物成長剤などをプレミックスした溶液を入れる。この水の水位は、内側の鉢52の孔56の部分が水没する程度でよい。ついで接続リング36を外側の鉢12の鉢本体14の開口部18へ嵌合し、接続リング36の外側環状隆起部44を前記開口部18に隣接の外側の鉢12の鉢本体14の内側壁にぴったり係合させ、接続リング36の肩部47を前記開口部18の縁部に合わせる。ついで、支持カラー68を内側の鉢52の上部の開口部64へ嵌合し、支持カラー68の環状隆起部79を前記開口部64に隣接の内側の鉢52の内壁に水密状に係合させる。このようにした後、土80と種子、苗または切り枝などを入れた内側の鉢52を外側の鉢12に取り付けた接続リング36へ落とし込めば、支持カラー68の上位環状突起72が接続リング36の内側環状棚部48に係合し、内側の鉢52は、外側の鉢12の内部に吊り下げられた状態になって、内側の鉢52の下位の孔56の部分は、外側の鉢12の鉢本体14に入っている水またはプレミックスされた前記溶液中に水没する。ついで、補強リング24が開口部22を介して嵌合され、キャップ32が取付られたカバーまたはドーム20を接続リング36に被着すれば、カバーまたはドーム20の下位部分(開口部22に嵌合している補強リング24に近接している)が接続リング36の内側環状肩部39に当接し、内側の鉢52を覆う。このようにして、植物育成鉢は、組み立てられ、種子の発芽、植物の成育が行われるが、植物育成鉢使用中に水または前記溶液の補給が必要になった場合は、前記カバーまたはドームのキャップ32にあけた孔34から内側の鉢へ補給したり、または、該カバーまたはドームを外して補給することができる。
【0017】支持カラー68の上位環状突起72を接続リング36の前記環状棚部48に係合し、さらに、カバーまたはドーム20の下位部分(開口部22に隣接)を接続リング36の前記環状肩部39に係合することで、植物育成鉢10は、密封されるが、前記キャップ32の孔34が内部への通気口になる。なお、内側の鉢52と外側の鉢12との間のスペースには、常に空気が存在するものであるが、必要に応じて、前記孔34に栓をして、ふさぐこともできる。
【0018】図9から図12には、この発明の第2の実施の形態が図示されている。なお、前記実施形態と同一の部分には、同じ符号を付す。図9〜図12に示した実施形態は、支持カラーと接続リングを一つの部材にした点で、図1〜図8に示した実施形態と異なるもので、以下、この部材を接続リング90とする。第2の実施形態においては、図1〜図8の実施形態の支持カラー68は、除かれ、さらに、図1〜図8の実施形態の接続リング36の棚部48も除かれている。図9〜図12に示した実施形態では、図示されてはいないが、前記第1の実施の形態におけると同様に、カバーまたはドーム20、補強リング24およびキャップ32を備えているものである。
【0019】図9〜図12に示す第2の実施の形態においては、植物育成鉢は、外側の鉢12、接続リング90、内側の鉢52、補強リング24及びカバーまたはドーム20を備えている。外側の鉢12は、底部が閉止されている鉢本体14、頂面の開口部18を備え、外側の鉢の一部を構成するカバーまたはドーム20は、底面の開口部22、頂面の開口部23および補強リング24を含む。接続リング90が鉢本体14と前記カバーまたはドーム20とを接続し、さらに、内側の鉢52を支持する。図11と図12に示すように、接続リング90は、中央開口部38、内側環状肩部39、上位環状部40、この環状部に取り付けられた一対のハンドル42、外側環状溝46の上位壁の一部をなす肩部47および外側環状溝46をもつ下位環状部44を備えている。各ハンドル42には、後記する目的で孔43があけられている。
【0020】図9に示すように、内側の鉢52は、比較的小さな孔56を複数個あけた下位部分54、比較的小さな孔60を複数個あけた中間部分58、頂面の開口部64を有する上位部分62を備え、下位部分54に開けた孔56に吸水芯66が挿通されている。接続リング90は、内側の鉢52の上位部分62の開口部64に嵌合される。
【0021】図10に示すように、外側の鉢12は、内側の鉢52よりも大径であって、両者の間に水、湿気を保つスペースが介在し、内側の鉢52の孔56,60を介して、内側の鉢に植えられた植物の根の部分が前記スペースへ張り出るようになっている。内側の鉢52に設けた多数の孔56,60から外側へ張り出た前記根の太り、成長により、前記孔は、適度にしまり、内側の鉢の土へ水分が絶えず浸透してゆきながら、浸透する水分は、低めに抑えられる。さらに吸水芯66により、外側の鉢12から水分が吸い上げられて、内側の鉢52内の土80および/または植物の根へ水分を供給するが、該吸水芯は、補助的な水供給の手段であって、不可欠なものではない。
【0022】第2の実施形態の植物育成鉢を図10の状態に組み立てるには、まず最初に外側の鉢12に水または発芽促進剤、植物成長剤などをプレミックスした溶液を入れる。この水の水位は、内側の鉢52の孔56の部分が水没する程度でよい。ついで接続リング90を内側の鉢52の開口部64へ嵌合するが、この内側の鉢には、土80が入れてあり、さらに種子、苗、切り枝などの植物が蒔かれていたり、植えられたりしている。そして嵌合によって、接続リング90の環状隆起部44が前記開口部64に隣接の内側の鉢52の内側壁にぴったり係合し、接続リング90が内側の鉢52に固定される。ついで、接続リング90と内側の鉢52とを外側の鉢12の鉢本体14の開口部18に落とし込めば、接続リング90の肩部47が開口部18を囲む外側の鉢12の鉢本体14の内壁に水密状に係合し、内側の鉢52は、外側の鉢12の内部に吊り下げられた状態になって、内側の鉢52の下位の孔56、60の部分は、外側の鉢12の鉢本体14に入っている水またはプレミックスされた前記溶液中に水没する。ついで、補強リング24が開口部22を介して嵌合され、キャップ32が取付られたカバーまたはドーム20を接続リング90の開口部38に被着すれば、カバーまたはドーム20の下位部分(開口部22に嵌合している補強リング24に近接している)が接続リング90の内側環状肩部39に当接し、内側の鉢52を覆う。このようにして、植物育成鉢は、組み立てられ、種子の発芽、植物の成育が行われるが、植物育成鉢使用中に水または前記溶液の補給が必要になった場合は、前記カバーまたはドームのキャップ32にあけた孔34から内側の鉢へ補給できる。
【0023】前記植物育成鉢10は、一つ、または、複数をテーブル、飾り棚、棚板、窓の下枠などのフラットな台上に置いたり、ラックに配置したり、屋内やポーチ、テラスなどの屋外に吊るすことができ、このように吊るす場合には、前記接続リング36のハンドル42にあけた孔43に吊り紐などを通して吊り下げればよい。そして、育成している植物が成長したときは、前記カバーまたはドームを取り外す。
【0024】図13と図14は、この発明の植物育成鉢110の第3の実施の形態を示すものである。この第3の実施形態の植物育成鉢110は、第1の実施形態の植物育成鉢10(第1図から第8図)および第2の実施形態の植物育成鉢10(第9図から第12図)と、外側の鉢12、内側の鉢52の構造の点、さらには、接続リング(第1の実施形態では接続リング36、第2の実施形態では接続リング90)を除いた点で相違している。第3の実施形態のこれらの違いについては、以下に述べる。
【0025】第3の実施形態の植物育成鉢110は、外側の鉢112、内側の鉢124およびカバーまたはドーム140を備えている。外側の鉢112は、閉止された底部114をもつ鉢本体113、側壁118、上面の開口部116、上部リム120および内側へ張り出た肩部または棚部122を備えている。内側の鉢124の下位部分126、中間部分130、上位部分134それぞれには、比較的小さな孔128、132、136が複数あけられている。そして、内側の鉢124の上位部分134には、外側へ張り出したリング138が形成してある。図13に示すように、第3の実施形態の植物育成鉢110にもカバーまたはドーム140が用いられるもので、このカバーまたはドームによって、種子や植物142の発芽、成育を促進するようになっている。図14に示すように、内側の鉢124には、種子を発芽させ、植物142を成育させるために土144が入れられる。水またはプレミックス溶液146を外側の鉢112の鉢本体113に入れ、土144に蒔いた種子の発芽、植えた植物142の成育に備える。
【0026】図14に示すように、外側の鉢112は、内側の鉢124よりも大径であって、両者の間に水、湿気を保つスペースが介在し、内側の鉢124の孔128,132を介して、内側の鉢に植えられた植物142の根の部分が前記スペースへ張り出るようになっている。内側の鉢124に設けた多数の孔128,132から外側へ張り出た前記根の太り、成長により、前記孔は、適度にしまり、内側の鉢の土へ水分が絶えず浸透してゆきながら、浸透する水分は、低めに抑えられる。さらに第1、第2の実施形態に示した吸水芯により、外側の鉢112から水分が吸い上げられて、内側の鉢124内の土144及び/または植物へ水分を供給するが、該吸水芯は、補助的な水供給の手段であって、不可欠なものではない。
【0027】第3の実施形態の植物育成鉢を図13の状態から図14の状態へ組み立てるには、まず最初に外側の鉢112に水または発芽促進剤、植物成長剤などをプレミックスした溶液146を入れる。この水の水位は、内側の鉢124の下位部分126の孔128、そして、必要に応じ、中間部分130の孔132が水没する程度でよい。ついで土144が入れてあり、さらに種子、苗、切り枝などの植物が蒔かれていたり、植えられたりしている内側の鉢124を外側の鉢112の開口部116へ落とし込む。この落とし込みによって、内側の鉢124の前記リング138が外側の鉢112の前記肩部または棚部122に係合し、内側の鉢124は、外側の鉢112の内部に吊り下げられた状態になって、内側の鉢124の孔128、さらには孔132は、外側の鉢112の鉢本体113に入っている水またはプレミックス溶液144中に水没する。ついで、カバーまたはドーム140を内側の鉢124の環状リング138にのせ、内側の鉢124を覆う。このようにして、植物育成鉢は、組み立てられ、種子の発芽、植物の成育が行われるが、植物育成鉢使用時に水または前記溶液の補給が必要になった場合は、前記カバーまたはドームを外して、内側の鉢124へ直接補給するか、または、内側の鉢を外して、外側の鉢112へ補給する。
【0028】前記植物育成鉢10は、一つ、または、複数をテーブル、飾り棚、棚板、窓の下枠などのフラットな台上に置いたり、ラックに配置したり、屋内やポーチ、テラスなどの屋外に吊るすことができ、このように吊るす場合には、前記接続リング36のハンドル42にあけた孔43に吊り紐などを通して吊り下げればよい。そして、育成している植物が成長したときは、前記カバーまたはドーム140を取り外す。
【0029】第15図と第16図は、この発明の植物育成鉢の第4の実施の形態を示す。第4の実施形態の植物育成鉢210は、第3の実施形態の植物育成鉢110(第13図、第14図)のものとよく似ており、第1の実施形態の植物育成鉢10(第1図から第8図)および第2実施形態の植物育成鉢10(第9図から第12図)とは、外側の鉢12、内側の鉢52の構造の点、さらには、接続リング(第1の実施形態では接続リング36、第2の実施形態では接続リング90)を除いた点で相違している。第4の実施形態のこれらの違いについては、以下に述べる。
【0030】第4の実施形態の植物育成鉢210は、外側の鉢212と内側の鉢224を備え、さらには、第3の実施形態のカバーまたはドーム140に類似したカバーまたはドームをを備えることもできる。外側の鉢212は、閉止された底部214をもつ鉢本体213、側壁218、上面の開口部216、上部リム220を備えている。内側の鉢224の下位部分226、中間部分230、上位部分234それぞれには、比較的小さな孔228、232、236が複数あけられている。そして、内側の鉢224の上位部分234には、外側へ張り出したリング238が形成してある。第4の実施形態の植物育成鉢210にも第3の実施形態のカバーまたはドーム140を用いることができるもので、このカバーまたはドームによって、種子や植物242の発芽、成育を促進するようになっている。図16に示すように、内側の鉢224には、種子を発芽させ、植物242を成育させるために土244が入れられる。水またはプレミックス溶液246を外側の鉢212の鉢本体213に入れ、土244に蒔いた種子の発芽、植えた植物142の成育に備える。
【0031】図16に示すように、外側の鉢212は、内側の鉢124よりも大径であって、両者の間に水、湿気を保つスペースが介在し、内側の鉢224の孔228,232を介して、内側の鉢に植えられた植物242の根の部分が前記スペースへ張り出るようになっている。内側の鉢224に設けた多数の孔228,232から外側へ張り出た前記根の太り、成長により、前記孔は、適度にしまり、内側の鉢の土へ水分が絶えず浸透してゆきながら、浸透する水分は、低めに抑えられる。さらに第1、第2の実施形態に示した吸水芯により、外側の鉢212から水分が吸い上げられて、内側の鉢224内の土244及び/または植物242の根へ水分を供給するが、該吸水芯は、補助的な水供給の手段であって、不可欠なものではない。
【0032】第4の実施形態の植物育成鉢を図15の状態から図16の状態へ組み立てるには、まず最初に外側の鉢212に水または発芽促進剤、植物成長剤などをプレミックスした溶液246を入れる。この水の水位は、内側の鉢224の下位部分226の孔128、そして、必要に応じ、中間部分230の孔232が水没する程度でよい。ついで土244が入れてあり、さらに種子、苗、切り枝などの植物が蒔かれていたり、植えられたりしている内側の鉢224を外側の鉢212の開口部216へ落とし込む。この落とし込みによって、内側の鉢224の前記リング238が外側の鉢212の前記リム220に係合し、内側の鉢224は、外側の鉢212の内部に吊り下げられた状態になって、内側の鉢224の孔228、さらには孔232は、外側の鉢212の鉢本体213に入っている水またはプレミックス溶液244中に水没する。ついで、第3の実施形態で示したようなカバーまたはドーム140を使用する場合には、これを内側の鉢224のL形状リング238の棚部239にのせ、内側の鉢224を覆う。このようにして、植物育成鉢は、組み立てられ、種子の発芽、植物の成育が行われるが、植物育成鉢使用時に水または前記溶液の補給が必要になった場合は、前記カバーまたはドームを外して、内側の鉢124へ直接補給するか、または、内側の鉢を外して、外側の鉢212へ補給する。
【0033】前記植物育成鉢210は、一つ、または、複数をテーブル、飾り棚、棚板、窓の下枠などのフラットな台上に置いたり、ラックに配置したりして使用できる。育成している植物が成長したときは、前記カバーまたはドーム140を取り外す。
【0034】この発明の前記した各実施形態における植物育成鉢10,110,210は、金属やプラスチックスなどの種々の素材で作ることができる。鉢本体14,113,213、さらには、カバーまたはドームが含まれる外側の鉢12,112,212に適している成形素材は、クリアーで、透明なプラスチックスであって、これにより前記鉢内へ光または太陽光が透過される。例えば、グリーンやブラックに着色された透光性のプラスチックスは、内側の鉢52,124,224の成形素材として好ましい。内側の鉢52,124.224における孔56,60,128,132,136の数ならびにサイズは、外側の鉢10,110,210の全体のサイズに応じて設定される。前記した内外側の鉢の形状は、円形、角形、矩形その他の任意の形状であって、植物育成鉢として体裁がよく、見栄えがする形状であればよい。第1と第2の実施形態における補強リング24の成形素材は、プラスチックスでもよければ、アルミニウムのような軽量の金属でもよい。第1と第2の実施形態における接続リング36,90、支持カラー68の成形素材は、アルミニウムのような軽量の金属が好ましいが、適当なプラスチックスでよい。第1と第2の実施形態における前記キャッ32の成形素材は、適当なプラスチックスでよい。第1と第2の実施形態における内側の鉢52と支持カラー68は、第3と第4の実施形態におけるように成形素材がプラスチックスであれば、一体構造にすることができる。第1と第2の実施形態における外側の鉢本体14と接続リング36とは、プラスチックスを成形素材として、一体構造のものに成形できる。
【0035】以上のような前記実施形態は、この発明を限定するものではなく、この発明の理解を深めるためのものであって、この発明の改変形、モディフィケーションなどは、この発明の範囲ならびに精神を逸脱することなく、当業者により極めて容易に行われるものである。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、簡単な構造で、しかも製造価格が安く、取り扱いが容易で、種子、苗、苗木、切り枝などの植物の成育に適した植物育成鉢が提供される。
- 【公開番号】特開平10−29
【公開日】平成10年(1998)1月6日
【発明の名称】植物成育鉢
【発明者】
【氏名】ホン クー パーク
- 【出願番号】特願平9−27040
【出願日】平成9年(1997)2月10日
【出願人】
【識別番号】597018912
【氏名又は名称】ホン クー パーク
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
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