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自転車用ブレーキ内蔵発電装置
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- 【要約】
【課題】 本発明は、ブレーキを内蔵した自転車用発電装置に関し、発電機の軸長を短くし、ブレーキドラムの放熱効果を大にし回転体の外径を小さくし、回転体の外周部をカバーして安全性を計ることを目的としている。
【解決手段】 車輪回転ハブに一体に形成したブレーキドラム内にブレーキシューを装着し、車軸に一体的に設けたステータカバーに、前記ブレーキドラムと所定間隙を存してその外周コイルを設けると共に、前記ブレーキドラムの外周に支持固定される第1円筒部と、前記コイルの外方に位置する第2円筒部とを有する断面コ字形状のロータハウジングの第2円筒部の内周に、前記コイルと対向するように永久磁石を配設したことを特徴とする自転車用ブレーキ内蔵発電装置。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪回転ハブに一体に形成したブレーキドラム内にブレーキシューを装着し、車軸に一体的に設けたステータカバーに、前記ブレーキドラムと所定間隙を存してその外周コイルを設けると共に、前記ブレーキドラムの外周に支持固定される第1円筒部と、前記コイルの外方に位置する第2円筒部とを有する断面コ字形状のロータハウジングの第2円筒部の内周に、前記コイルと対向するように永久磁石を配設したことを特徴とする自転車用ブレーキ内蔵発電装置。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキを内蔵した自転車用発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自転車用ブレーキ内蔵発電装置は、図3に示す如く、外周内面に永久磁石50を固定したロータ51を車輪回転ハブ52にねじ込み段部53に当接し、外方よりブレーキドラム54をねじ込みロータ51を挾着固定していた。55は車軸56に固定したステータカバーで、前記永久磁石50に対向してコイル57を固定している。ブレーキドラム54内にはブレーキシュー58が装着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置は、ロータをハブの段部とブレーキドラムで挟み込んで固定していたので、発電機の軸方向の長さがブレーキドラムの厚さとロータ部の厚みが加わるため長くなり、ハブ部への取り付けが不安定になり、ブレーキドラムの放熱効果もロータの厚みを介して外気と接しているので悪く、又、放熱用フインもあるので形状も大きくなり、電動機の回転部が露出しているので危険であるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解決することを目的とし、車輪回転ハブに一体に形成したブレーキドラム内にブレーキシューを装着し、車軸に一体的に設けたステータカバーに、前記ブレーキドラムと所定間隙を存してその外周コイルを設けると共に、前記ブレーキドラムの外周に支持固定される第1円筒部と、前記コイルの外方に位置する第2円筒部とを有する断面コ字形状のロータハウジングの第2円筒部の内周に、前記コイルと対向するように永久磁石を配設したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を図示した各実施例に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例である。1は車輪回転ハブで、ブレーキドラム2を一体に螺合固定し、内部にブレーキシュー3を装着し、車軸4に一体的に固定したステータカバー5に、ブレーキドラム2と所定間隙を存してコイル6を固定し、前記ブレーキドラム2の外周に支持固定された第1円筒部7と、コイル6の外方に位置する第2円筒部8を有する断面コ字形状のロータハウジング9の第2円筒部8の内周に前記コイル6と対向するように永久磁石10が配設し、ステータカバー5の外周部5aでロータハウジング9をカバーしている。ブレーキシュー3は図示しないがステータカバー5に支持されている。第1円筒部をブレーキドラム2に固定する方法は、例えばブレーキドラム2の外周面に縦方向、横方向の溝を数本設けブレーキドラムに圧入したり、ダイキャストの際、ブレーキドラム2を一体成形する。11は車輪スポークである。
【0006】次に作用について説明する。車輪が回転すると車輪回転ハブ1と一体のブレーキドラム2が回転し、回転する永久磁石10により固定しているコイル6間に発電を生ずる。図示しないレバーを操作するとブレーキシュー3が拡開し、回転しているブレーキドラム2の外周部2a内面に圧接して回転を停止する。
【0007】図2は本発明の第2実施例である。車輪回転ハブ20にブレーキドラム21を一体に螺合固定し、内部にブレーキシュー22を装着し、車軸23にステータカバー24を固定している。25はステータカバー24にブレーキドラム21と所定間隙を存して配設したコイルで、保持部材26を車軸23に固定している。ブレーキドラム21外周の第1円筒部28と、コイル25外方に位置する第2円筒部29とをリベット30で一体に連結し、断面コ字形のロータハウジング31を形成している。この第2円筒部29内周に前記コイル25と対向するように永久磁石32を配設している。作用は第1実施例と同様である。
【0008】
【発明の効果】本発明は、車輪回転ハブに一体に形成したブレーキドラム内にブレーキシューを装着し、車軸に一体的に設けたステータカバーに、前記ブレーキドラムと所定間隙を存してその外周コイルを設けると共に、前記ブレーキドラムの外周に支持固定される第1円筒部と、前記コイルの外方に位置する第2円筒部とを有する断面コ字形状のロータハウジングの第2円筒部の内周に、前記コイルと対向するように永久磁石を配設してあるので、発電機の軸方向の長さが短くなり、ハブへの取り付けが安定し、ブレーキドラムが直接外気にふれるため放熱効果が大きくロータのフインをなくして外径を小さくでき、回転体の外周部をステータカバーで囲うことができ安全性を向上できる。
- 【公開番号】特開平10−29580
【公開日】平成10年(1998)2月3日
【発明の名称】自転車用ブレーキ内蔵発電装置
- 【出願番号】特願平8−205335
【出願日】平成8年(1996)7月16日
【出願人】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】光洋精工株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 貞雄
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