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コンバイン
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- 【要約】
【課題】 脱穀装置の横側部にグレンタンクを並設し、グレンタンクを機体横外側方に位置させて脱穀ベルトなどのメンテナンスを行なうコンバインにおいて、グレンタンクを縦軸芯周りに回動させるタンク片持ち支持用の回動支持部をなくし、グレンタンクを機体横外側方に移動可能に構成する。
【解決手段】 グレンタンク5を、底部搬送スクリュー5aを内装した固定の底部タンク部5Aと、この固定の底部タンク部5Aに対して脱着自在な上部タンク部5Bとから構成し、さらに、前記上部タンク部5Bに、オーガ6によってこの上部タンク部5Bを吊下げることが可能な被吊下部13を設けてある。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置の横側部にグレンタンクを並設し、前記グレンタンクに、横軸芯周りに起伏揺動自在並びに縦軸芯周りに旋回自在な穀粒排出用のオーガを接続してあるコンバインにおいて、前記グレンタンクを、前記オーガに穀粒を搬送する底部搬送スクリューを内装した固定の底部タンク部と、この固定の底部タンク部に対して脱着自在な上部タンク部とから構成し、さらに、前記上部タンク部に、前記オーガによってこの上部タンク部を吊下げることが可能な被吊下部を設けてあるコンバイン。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置の横側部にグレンタンクを並設し、前記グレンタンクに、横軸芯周りに起伏揺動自在並びに縦軸芯周りに旋回自在な穀粒排出用のオーガを接続してあるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱穀装置の横側部にグレンタンクを並設したコンバインにおいては、特開平7‐274690号公報に示されるように、グレンタンクを後部側を支点にして縦軸芯周りに回動可能に構成し、脱穀装置側面のベルト伝動装置などの保守、点検を行えるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メンテナンスのためにグレンタンクを機体横外側方に回動させると、グレンタンクの下面を機体フレームによって支えることが出来なくなり、グレンタンクが片持ち支持状態となる。従って、グレンタンクを回動自在に支持する回動支持部にグレンタンクの偏荷重による応力が集中し、回動支持部に拗れが発生して回動支持部が変形を受け易くなる。これを避ける為に、グレンタンクの回動支持部を厚肉部材から構成して強度アップを図ると、グレンタンクの回動支持部が大掛かりなものとなる不都合がある。本発明は、上記欠点を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、前記グレンタンクを、前記オーガを備えた固定の底部タンク部と、この固定の底部タンク部に対して脱着自在な上部タンク部とから構成し、さらに、前記上部タンク部に、前記オーガによってこの上部タンク部を吊下げることが可能な被吊下部を設けてある。
〔作用〕メンテナンスを行なう場合には、上部タンク部をオーガで吊り下げて機体横外側方に移動させると、グレンタンクは、機体に支持された底部タンク部とオーガに吊り下げられた上部タンク部とに分離され、オーガの回動支持には、底部搬送スクリューを内装した底部タンク部より軽量な上部タンク部の荷重しか作用せず、しかも、グレンタンクの穀粒排出オーガは強度が強く、軽量な上部タンク部を吊り下げても充分に強度に耐えられる。
〔効果〕このように、グレンタンクを上下2分割に構成して、オーガ旋回用の回動支持部を利用して、グレンタンクを縦軸芯周りに機体横外側方に位置変更可能に構成したから、従来のような、タンク専用の強度大なる回動支持部を設ける必要がなくなった。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、コンバインの全体側面を示し、1はクローラ走行装置、2は刈取前処理装置、3は、刈取前処理装置2の横側部に配備された操縦部、4は、刈取前処理装置2の後部に配備された脱穀装置、5は、前記操縦部3の後部で、且つ、前記脱穀装置4の横側部に並設されたグレンタンク、6は、グレンタンク5の後部に接続された穀粒排出用のオーガ、7は脱穀装置4の後部に設けられた排ワラ細断装置である。
【0006】前記穀粒排出用のオーガ6は、縦筒6a内にスクリューを内装した縦スクリューコンベア6Aと横筒6b内にスクリューを内装した横スクリューコンベア6Bとから構成されており、前記横スクリューコンベア6Bは、前記縦スクリューコンベア6Aの上端に、横軸芯X周りに起伏揺動自在並びに縦軸芯Y周りに旋回自在に接続されている。前記縦スクリューコンベア6Aと横スクリューコンベア6Bとの接続は、縦筒6aの上端に接続ケース6cが縦軸芯Y周りに旋回自在に接続され、この接続ケース6cの側面に横筒6bが横軸芯X周りに起伏揺動自在に接続されている。そして、接続ケース6cと横筒6bとに亘って横スクリューコンベア6B起伏揺動用の油圧シリンダ8が架設され、接続ケース6cの下部外周に固定のリングギア9、縦筒6a上部のブラケット6a’に、前記リングギア9に咬合する小径ギアを備えた電動モータ10を設けて、前記横スクリューコンベア6Bを縦軸芯Y周りに旋回自在に構成してある。
【0007】前記グレンタンク5は、オーガ6に向けて穀粒を搬送する底部搬送スクリュー5aを内装した底部タンク部5Aと、この底部タンク部5Aに対して脱着可能な上部タンク部5Bとから構成されている。前記上部タンク部5Bは軽量化を図るために樹脂によって形成されており、下部外周に気密シール5Cが貼着され、さらに、脱穀装置側の側面に、脱穀装置4からグレンタンク5に穀粒を搬送するための揚穀筒4A接続用の接続口5bを備えている。前記底部タンク部5Aはボルト・ナットを介して機体フレームaに据え付け固定されており、前記上部タンク部5Bは、底部タンク部5Aに対して嵌合接続され、周囲が、係止フックと被係止リングとからなる複数のバックル式金具11・・によって連結されている。
【0008】前記横スクリューコンベア6Bの横筒6bに、先端にフック12aを備えた吊下げワイヤ12が設けられており、他方、前記上部タンク部5Bの左右両側面に、前記吊下げワイヤ12のフック12aに対する被吊下部13,13が設けられている。前記被吊下部13,13は、上部タンク部5Bの前後中心位置に設けられており、アンバランスな吊り下げを抑制すべく構成してある。また、前記吊下げワイヤ12は、横スクリューコンベア6Bの横筒5bに設けられた被係止部14に係止可能で、上部タンク部5B非吊下げ時のワイヤ12の振れ止めが図られている。
【0009】前記操縦部3とグレンタンク5との間、及び、前記脱穀装置4とグレンタンク5との間、並びに、前記グレンタンク5と排ワラ細断装置7との間に手挿入用の隙間Sが形成されている。
【0010】上記構造によれば、脱穀装置4のグレンタンク側の側面に設けられた脱穀ベルトなどの保守、点検を行なう場合には、タンク5内を空にして、前記隙間Sから手を挿入してバックル式金具11,11の連結を解除し、ワイヤ12を被吊下部13,13に係止して、オーガ6の横スクリューコンベア6Bを上昇並びに旋回させると、揚穀筒4Aと上部タンク部5Bの接続口5bとの接続が分離され、上部タンク部5Bを機体横外側に位置させることができる。
【0011】〔別実施の形態〕上記実施の形態においては、ワイヤ12を介して上部タンク部5Bを吊り下げたが、吊下げ手段は、適宜変更可能である。
- 【公開番号】特開平10−33050
【公開日】平成10年(1998)2月10日
【発明の名称】コンバイン
【発明者】
【氏名】牧園 晴充
- 【出願番号】特願平8−194367
【出願日】平成8年(1996)7月24日
【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修 (外1名)
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