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スクータ型車両におけるリヤフェンダ
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- 【要約】
【課題】 泥除けプレートの大きさを従来の泥除けプレートより大きくする必要なしに、後輪が巻き上げる泥が側方から車体カバー内へ侵入することを防止できる構造のスクータ型車両におけるリヤフェンダを提供すること。
【解決手段】 本発明に係るスクータ型車両におけるリヤフェンダは、後輪が装着されたユニットスイング式エンジンを車体フレームに揺動可能に支持し、前記ユニットスイング式エンジンの上方を車体カバーで覆ったスクータ型車両における後輪の上方に配置されるリヤフェンダであって、車輪の輪郭に沿って湾曲された断面略U字状の本体から成り、前記本体の側部の後部に、車両前後方向に沿って車幅方向に延びる泥よけフラップを備えている。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 後輪が装着されたユニットスイング式エンジンを車体フレームに揺動可能に支持し、前記ユニットスイング式エンジンの上方を車体カバーで覆ったスクータ型車両における後輪の上方に配置されるリヤフェンダであって、車輪の輪郭に沿って湾曲された断面略U字状の本体から成り、前記本体の側部の後部に、車両前後方向に沿って車幅方向に延びる泥よけフラップを備えていることを特徴とするスクータ型車両におけるリヤフェンダ。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両における後輪上方を覆うリヤフェンダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型車両では、後輪を備えたスイングユニットエンジンの上方を車体カバーで覆い、エアクリーナを、少なくともその吸込口が前記車体カバーで囲まれたエンジン上方の空間内に位置するように配置して、エアクリーナの粉塵等の吸込を防止することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したスクータ型車両は、スイングユニットエンジンに後輪が装着されているため、走行中に後輪が巻き上げる泥水、水、又は粉塵等が遠心力で、エンジン上方の車体カバーで囲まれた空間内まで侵入し、エアクリーナに吸い込まれる可能性があり、上記したようにエアクリーナの吸込口を車体カバーで覆われた空間内に位置するようにエアクリーナを配置するだけでは、エアクリーナに対する防塵対策は十分とは言えない。このような問題を解決するために、スクータ型車両では、車体カバーの後部に後輪の上方まで延びる泥除けプレートを設けて、後輪が巻き上げる泥をこの泥除けプレートで遮ることが行われているが、この泥除けプレートは主に後輪が跳ね上げた泥が後方から車体カバー内に侵入することを防止するもので、後輪の側面に付着し、後輪の回転により跳ね上げられて後輪の側方から車体カバー内に侵入する泥までは遮ることができない。泥除けプレートを、従来より下方まで延ばし、さらに後輪側方まで覆うように湾曲した形状に形成すれば、前記した後輪の側面に付着した泥の跳ね上げもある程度防止することができるが、このように泥除けプレートを大きくすると、例えば、駐輪場等で車両を移動させる時等に泥除けプレートが他の駐輪車両やその他の路上の固定物等に当たりやすくなるため好ましくなく、また、外観上も好ましくなく、さらに、走行中に泥除けプレートの振動が大きくなる可能性があるため泥除けプレートを相当補強する必要が生じるという様々な問題が生じる。本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて、泥除けプレートの大きさを従来の泥除けプレートより大きくする必要なしに、後輪が巻き上げる泥が側方から車体カバー内へ侵入することを防止できる構造のスクータ型車両におけるリヤフェンダを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明に係るスクータ型車両におけるリヤフェンダは、後輪が装着されたユニットスイング式エンジンを車体フレームに揺動可能に支持し、前記ユニットスイング式エンジンの上方を車体カバーで覆ったスクータ型車両における後輪の上方に配置されるリヤフェンダであって、車輪の輪郭に沿って湾曲された断面略U字状の本体から成り、前記本体の側部の後部に、車両前後方向に沿って車幅方向に延びる泥よけフラップを備えていることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクータ型車両におけるリヤフェンダ(以下、単にリヤフェンダと称する。)の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1はスクータ型車両の概略側面図、図2は図1に示したスクータ型車両の車体カバーを外した状態での概略左側面図を各々示している。図中1はスクータ型車両を示している。このスクータ型車両1は、そのハンドル3とシート5との間に低床な足載せ台7で下方が画定された足載せ空間Sを有し、前記シート5には、ドライバーシート部5aとタンデムシート部5bが形成され二人乗車可能にされている。このスクータ型車両1は、図面に示すように、ヘッドパイプ9と、ヘッドパイプ9から下方に延びた後、車体後方に向けて屈曲し、この後端が左右一対の後部フレーム13間に渡設された前部クロスパイプ13aに固定された一本の管材から成るダウンチューブ11と、ダウンチューブ11の屈曲した部分11aに固定された車体下方に延びる取付ブラケット14に先端が連結され、そこから車体後方に向けて略水平にのび、途中で一度立ち上がった後、さらに屈曲して車体後方に向けて延びる二つの管材から成る左右一対の後部フレーム13とから成る車体フレーム15を有する。前記ヘッドパイプ9は、上端にハンドル3が設けられた操舵軸17を回動自在に支持しており、操舵軸17の下端には、前輪19を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21が固定されている。前記左右一対の後部フレーム13は、前記した前部クロスパイプ13aに加えて、中部クロスパイプ13b及び後部クロスプレート13cにより相互に連結され、剛性が確保されており、前記中部クロスパイプ13bと後部クロスプレート13cとでシート5を支持している。また、シート5の下方にはシート5を蓋部材とする収納ケース31と燃料タンク33とが前後に配置されている。後部フレーム13の後部クロスプレート13cの後部には、略U字状の保護フレーム35が燃料タンク33の後面を覆うように取り付けられている。前記左右一対の後部フレーム13の立ち上がっている部分には、ユニットスイング式エンジン25がリンク機構を介して揺動可能に取り付けられている。このユニットスイング式エンジン25は、その後部に後輪23を支持し、また、その後端部が車体左側に設けられた後輪懸架装置27を介して後部フレーム13の後部に支持されている。図3はユニットスイング式エンジン25の概略上面図である。図面に示すように、前記ユニットスイング式エンジン25は、エンジン25aと、このエンジン25aの動力を後輪23に伝達するVベルト(図示せず)を収容した伝動ケース25bとを一体化したもので、伝動ケース25bは、その側面全体が保護カバー25eで覆われている。また、前記保護カバー25eは、その前部が伝動ケース25bの前端よりさらに車両前方に突出するように形成されており、該突出部25fから、保護カバー25eと伝動ケース25bとの間の空間に冷却風を取り入れ、伝動ケース25bに形成されたVベルト冷却風吸込口25gを介してVベルト(図示せず)の冷却が行えるようにしている。また、図面に示すように、エンジン25aの排気孔に連結された排気管は車体右側に向かって延び、その後部にマフラ装置41が連結されている。伝動ケース25bの上にはエアクリーナ29が設けられており、このエアクリーナ29はその前端に車体斜め前方に向いた吸込口29aが設けられ、また、この吸込口29aの車体内側を覆うように吸込口保護カバー29bが設けられている。このエアクリーナ29に吸い込まれた空気はキャブレタ装置30を介してエンジン25aの吸気口からエンジン25aに送られる。
【0006】また、図2に示すように、左側の後部フレーム13における立上がり部分の略中間部分には、車体幅方向に延びるブラケット43が取り付けられており、このブラケット49には、可撓性の防塵プレート44が取り付けられている。図4(a)に前記防塵プレートの概略正面図を、又図4(b)に防塵宇レート44の取付部分の部分拡大図を各々示す。図4に示すように、防塵プレート44の上端には、車体正面から見て右側に二本、左側に一本の取付用帯状体44a,44b,44cが各々一体に成形されており、防塵プレート44における各取付用帯状体44a,44b,44cの下方には各々対応する取付孔44d,44e,44fが穿設されている。また、各取付用帯状体44a,44b,44cは各々先端に、前記取付孔44d,44e,44fの直径より大きい幅の係止部が一体に形成されている。これにより、取付ブラケット43に形成された取付孔に各帯状体44a,44b,44cを通した後、各帯状体44a,44b,44cの先端部を防塵プレート44自身の取付孔44d,44e,44fに通すことで防塵プレート44は取付ブラケット43に着脱可能に取り付けられ
- 【公開番号】特開平10−7058
【公開日】平成10年(1998)1月13日
【発明の名称】スクータ型車両におけるリヤフェンダ
- 【出願番号】特願平8−178560
【出願日】平成8年(1996)6月19日
【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】八木田 茂 (外1名)
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