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脱穀排ワラ処理装置の操作構造
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- 【要約】
【課題】 脱穀排ワラを供給切換え体によって細断放出経路と長ワラ放出経路とに供給切り換えする脱穀排ワラ処理装置において、供給切換え体を細断放出位置と、長ワラ放出位置とに操作簡単に揺動切り換えできるようにする。
【解決手段】 供給切換え体12の回転支軸16から操作レバー20が延出し、回転支軸16が一体回転自在に備えるスプリング反転部材21にスプリング23が連結している。操作レバー20による回転支軸16の回転操作によって供給切換え体12を細断放出の第1取付け姿勢と、長ワラ放出の第2取付け姿勢とに切り換え操作する。回転支軸16が回転するに伴ってスプリング23による回転支軸16の回転付勢方向が反転し、供給切換え体12を第1取付け姿勢になった際にも第2取付け姿勢になった際にもその取付け姿勢に付勢して保持する。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀排ワラを細断放出経路に供給する第1取付け姿勢と、長ワラ放出経路に供給する第2取付け姿勢とに揺動切り換え自在な供給切換え体を備える脱穀排ワラ処理装置の操作構造であって、前記供給切換え体を支持する回転支軸から一体回転自在に延出する操作レバーと、前記回転支軸に一体回転自在に支持されるスプリング反転部材に連結するスプリングとを備えるとともに、前記操作レバーによる回転支軸の回転操作によって供給切換え体を前記第1取付け姿勢と前記第2取付け姿勢とに切り換え操作するように構成し、供給切換え体が前記第1取付け姿勢に操作された際には、スプリングが供給切換え体を第1取付け姿勢に付勢する回転方向に前記回転支軸を回転付勢し、供給切換え体が前記第2取付け姿勢に操作された際には、スプリングが供給切換え体を第2取付け姿勢に付勢する回転方向に前記回転支軸を回転付勢するように構成してある脱穀排ワラ処理装置の操作構造。
【請求項2】 前記スプリングがつる巻きばねである請求項1記載の脱穀排ワラ処理装置の操作構造。
【請求項3】 前記回転支軸を形成する部材の一端側部分を回転支軸形成部分に対して交差する方向に折れ曲げ成形することによって、前記操作レバーを作成してある請求項1又は2記載の脱穀排ワラ処理装置の操作構造。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀排ワラを細断放出経路に供給する第1取付け姿勢と、長ワラ放出経路に供給する第2取付け姿勢とに揺動切り換え自在な供給切換え体を備える脱穀排ワラ処理装置の操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記排ワラ処理装置の操作構造として、従来、たとえば実開昭60‐46852号公報に示されるように、供給切換え体の回転支軸に押し引きロッドなどで成る連動機構を介して操作レバーを連動させ、この操作レバーによって供給切換え体を第1取付け姿勢や第2取付け姿勢に切り換え操作し、操作レバーをレバーガイドが備える切欠きに入り込ませてロックすることにより、供給切換え体を第1取付け姿勢や第2取付け姿勢に保持するようになったものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の操作構造の場合、操作レバーを供給切換え体に連動させる連動機構とか、操作レバーに作用するロック機構とかのために操作構造が複雑になっていた。また、操作レバーを操作できるようにロック部としての切欠きから外したり、供給切換え体を第1取付け姿勢とか第2取付け姿勢に保持できるように操作レバーを切欠きに掛けたりする煩わしい操作が必要になっていた。本発明の目的は、構造面でも操作面でも比較的簡単な操作構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕脱穀排ワラを細断放出経路に供給する第1取付け姿勢と、長ワラ放出経路に供給する第2取付け姿勢とに揺動切り換え自在な供給切換え体を備える脱穀排ワラ処理装置の操作構造において、前記供給切換え体を支持する回転支軸から一体回転自在に延出する操作レバーと、前記回転支軸に一体回転自在に支持されるスプリング反転部材に連結するスプリングとを備えるとともに、前記操作レバーによる回転支軸の回転操作によって供給切換え体を前記第1取付け姿勢と前記第2取付け姿勢とに切り換え操作するように構成し、供給切換え体が前記第1取付け姿勢に操作された際には、スプリングが供給切換え体を第1取付け姿勢に付勢する回転方向に前記回転支軸を回転付勢し、供給切換え体が前記第2取付け姿勢に操作された際には、スプリングが供給切換え体を第2取付け姿勢に付勢する回転方向に前記回転支軸を回転付勢するように構成してある。
【0006】〔作用〕操作レバーによって回転支軸を直接に回転操作して供給切換え体を第1取付け姿勢や第2取付け姿勢に切り換え操作する。回転支軸が回転するに伴ってスプリング反転部材の作用でスプリングによる回転支軸の付勢方向が反転し、供給切換え体が第1取付け姿勢と第2取付け姿勢のいずれになった際にも、スプリングによる回転支軸を介しての付勢作用によってその取付け姿勢に保持される。これにより、操作レバーが回転支軸に直接連結し、回転支軸に支持されるスプリング反転部材に付勢用スプリングを連結するだけで、かつ、操作レバーを回転支軸の軸芯まわりで揺動操作するだけで供給切換え体を第1取付け姿勢に保持したり、第2取付け姿勢に保持したりできる。
【0007】〔効果〕従来のように操作レバーをロック部に掛けたり、ロック部から外したりする手間を掛けなくとも、操作レバーを単に揺動操作するだけで供給切換え体を第1取付け姿勢や第2取付け姿勢に切り換えるとともにその姿勢に保持することができ、操作簡単に排ワラ処理の切り換えができるようになった。しかも、操作レバーを回転支軸に直接連結し、回転支軸が支持するスプリング反転部材に付勢用スプリングを連結するだけの簡単な構造で済み、経済面などで有利に得られる。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成において、前記スプリングがつる巻きばねである。
【0010】〔作用〕付勢用スプリングをつる巻きばねで成るコンパクトなスプリングにしながら供給切換え体を各取付け姿勢に保持できる。
【0011】〔効果〕付勢用スプリングをコンパクト化して小さな収容スペース内に配置し、処理装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成において、前記回転支軸を形成する部材の一端側部分を回転支軸形成部分に対して交差する方向に折れ曲げ成形することによって、前記操作レバーを作成してある。
【0014】〔作用〕操作レバーと回転支軸とを一挙に簡素に作成しながら操作レバーを回転支軸から延出させられる。
【0015】〔効果〕操作レバーと回転支軸とを一挙に簡素に作成してシンプルな操作構造を経済面で有利に得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図3に示すように、回動駆動される扱胴1を有する扱室2、この扱室2に刈取り穀稈の穂先側を供給する脱穀フィードチェーン3などを備える脱穀装置の後部に排ワラ細断装置10を連結するとともに、脱穀フィードチェーン3が扱室2から搬出する脱穀排ワラを排ワラ搬送装置4によって機体後方側に搬送するように構成して、コンバイの脱穀排ワラ処理装置を構成してある。この排ワラ処理装置は、脱穀排ワラを細断して圃場に放出したり、長ワラ状態のままで圃場に放出したりするものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0017】脱穀フィードチェーン3からの脱穀排ワラの株元側を穀稈挟持搬送突起が備えられている無端回動チェーン5と搬送ガイド杆6とによって受け継いで機体後方側に挟持搬送する株元側挟持搬送装置7aと、脱穀フィードチェーン3からの脱穀排ワラの穂先側を穀稈係止搬送爪が備えられている無端回動チェーンによって受け継いで株元側挟持搬送装置7aと平行に機体後方側に係止搬送する穂先側係止搬送装置7bとにより、前記排ワラ搬送装置4を構成してある。図1に示すように、株元側挟持搬送装置7aの前記搬送ガイド杆6の搬送終端側に位置する終端側ガイド杆部分6aを搬送始端側に位置する始端側ガイド杆部分6bに対して摺動操作することによって搬送ガイド杆6を伸縮調節でき、短縮側に調節すると、排ワラ搬送装置4は搬送排ワラを排ワラ細断装置10の上方近くまで搬送してから搬送を解除し、伸長側に調節すると、排ワラ搬送装置4は搬送排ワラを排ワラ細断装置10の上方を通過させ、脱穀装置の機体部分などで成る排ワラカバー8の後端側に位置する排出口9まで搬送してから搬送を解除するように構成してある。
【0018】排ワラ細断装置10のカッタケース11の後端側の上部に供給切換え体12を機体横向きの軸芯Xまわりで揺動するように支持させるとともに、この供給切換え体12は、前記軸芯Xまわりで揺動操作することにより、排ワラ細断装置10の排ワラ受入れ口13と、排ワラカバー8の前記排出口9とを開閉するように形成してある。これにより、図1に示すように、供給切換え体12を前記排出口9を閉じる第1取付け姿勢にすると、この取付け姿勢になった供給切換え体12は、前記排ワラ受入れ口13を開放し、排ワラ搬送装置4からの脱穀排ワラを排ワラ受入れ口13に落下させ、排ワラ細断装置10のカッタケース11が形成する細断放出経路L1に供給する。この細断放出経路L1は、供給される脱穀排ワラの稈身に平行な2本の駆動回動自在なカッター軸14,15を備え、排ワラ受入れ口13からの脱穀排ワラを各カッター軸14,15がその軸芯方向での複数箇所に一体回動自在に備えている回転カッター14a,15aによって稈身方向に細断し、細断ワラを回転カッター14a,15aの下方の排出口から圃場に落下させる。そして、図2に示すように、供給切換え体12を前記排ワラ受入れ口13を閉じる第2取付け姿勢にすると、この取付け姿勢になった供給切換え体12は、前記排出口9を開放し、排ワラ搬送装置4からの脱穀排ワラを排出口9に落下させ、排ワラ細断装置10のカッタケース11がその後方側に形成する長ワラ放出経路L2に供給する。この長ワラ放出経路L2は、脱穀排ワラを横倒れ姿勢のままで単に落下させるものであり、排出口9からの脱穀排ワラを長ワラ状態のままで圃場に落下させる。
【0019】つまり、脱穀排ワラを細断処理する際には、排ワラ搬送装置4の前記搬送ガイド杆6を短縮側に調節するとともに、供給切換え体12を前記第1取付け姿勢に切り換え操作する。すると、脱穀フィードチェーン3が脱穀排ワラを扱室2から搬出するに伴い、排ワラ搬送装置4が脱穀フィードチェーン3からの脱穀排ワラを受け継いで機体後方側に排ワラ細断装置10の上方まで搬送して落下させる。排ワラ搬送装置から落下した脱穀排ワラは、供給切換え体12による供給案内によって排ワラ受入れ口13から細断放出経路L1に供給され、回転カッター14a,15aによって細断されて圃場に落下していく。
【0020】脱穀排ワラを長ワラ放出処理する際には、排ワラ搬送装置4の前記搬送ガイド杆6を伸長側に調節するとともに、供給切換え体12を前記第2取付け姿勢に切り換え操作する。すると、脱穀フィードチェーン3が脱穀排ワラを扱室2から搬出するに伴い、排ワラ搬送装置4が脱穀フィードチェーン3からの脱穀排ワラを受け継いで機体後方側に排ワラカバー8の後端部まで搬送して排出する。排出された脱穀排ワラは、供給切換え体12による供給案内によって排出口9から長ワラ放出経路L2に供給され、横倒れ姿勢の長ワラ状態で圃場に落下していく。
【0021】図4および図6に示すように、供給切換え体12の一端側の取付け筒部12aを、前記カッタケース11の両端側に固定の軸支部材18が前記軸芯Xまわりで回転可能に支持する回転支軸16に相対回転自在に外嵌させるとともに、回転支軸16の両端側から一体回転自在に延出する支持アーム17に供給切換え体12を係脱自在に係止させるフックを有する連結機構19によって各支持アーム17と供給切換え体12とを連結することにより、供給切換え体12を回転支軸16に一体回転可能に支持させるとともにこの回転支軸16を介してカッタケース11に揺動自在に支持させてある。回転支軸16を形成する丸パイプ部材の一端側部分20を、回転支軸形成部分に対して約90度の角度を有して交差する方向に折れ曲げ成形して、この一端側部分20によって回転支軸16から一体回転自在に延出する操作レバーを作成してある。回転支軸16の一端部から一体回転可能に延出する揺動アームで成るスプリング反転部材21と、カッタケース11の横側壁部分の内面側に付設の支持ピン22とにわたって姿勢保持用スプリング23としてのつる巻きばねを取り付けて、供給切換え体12を前記第1取付け姿勢と第2取付け姿勢とに切り換え操作するとともに各取付け姿勢に保持することを可能にしてある。
【0022】すなわち、操作レバー20を軸芯Xまわりで揺動操作する。すると、回転支軸16が回転操作されるために供給切換え体12が軸芯Xまわりで揺動する。このとき、前記一対の支持アーム17,17の一方の支持アーム17から延出する位置決めアーム24の先端側がカッタケース11の横側壁部分に備えてある図4の如きガイド溝25に沿って移動し、位置決めアーム24がガイド溝25の一端側の端部に達して溝内壁面に当接すると、供給切換え体12が前記第1取付け姿勢になり、位置決めアーム24がガイド溝25の他端側の端部に達して溝内壁面に当接すると、供給切換え体12が前記第2取付け姿勢になる。
【0023】図5に示すように、回転支軸16が回転すると、スプリング反転部材21が軸芯Xまわりで揺動してスプリング23を支持ピン22による支持点のまわりで揺動するように移動させるため、スプリング23がスプリング反転部材21を介して回転支軸16を回転付勢する方向が回転支軸16の回転途中で図5(イ)に示す方向と、図5(ロ)に示す方向とに反転する。これにより、供給切換え体12が前記第1取付け姿勢に操作された際には、スプリング23が供給切換え体12を第1取付け姿勢に付勢する回転方向に回転支軸16を回転付勢し、供給切換え体12を第1取付け姿勢に保持する。供給切換え体12が前記第2取付け姿勢に操作された際には、スプリング23が供給切換え体12を第2取付け姿勢に付勢する回転方向に回転支軸16を回転付勢し、供給切換え体12を第2取付け姿勢に保持する。
【0024】尚、図1〜3および図6に示す蓋体26は、前記排ワラカバー8の横側壁の開口を開閉するものであり、脱穀排ワラを長ワラ状態で放出する際に前記横側壁開口を穂先側が通過するように開放するものである。
【0025】〔別実施形態〕前記排ワラ細断装置10の後側に排ワラ結束装置とか、排ワラドロッパーとかを付設し、供給切換え体12を第2取付け姿勢に操作した際には、排ワラ搬送装置4からの脱穀排ワラが排ワラ結束装置や排ワラドロッパーに供給されて一定量ずつ結束処理されて、あるいは一定量ずつに纏めて間欠的に結束長ワラ状態で圃場に放出されるように排ワラ処理装置を構成する場合にも本発明は適用できる。したがって、脱穀排ワラを結束するしないにかからず長わら状態のままで放出するものを総称して長ワラ放出経路と呼称する。
- 【公開番号】特開平11−39
【公開日】平成11年(1999)1月6日
【発明の名称】脱穀排ワラ処理装置の操作構造
【発明者】
【氏名】牧園 晴充
【氏名】本間 功
- 【出願番号】特願平9−152142
【出願日】平成9年(1997)6月10日
【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
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