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カテーテルコネクタ
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- 【要約】
【課題】外部からカテーテルコネクタ内のカテーテルを視認し得るカテーテルコネクタを提供する。
【解決手段】カテーテルコネクタ1は、コネクタ本体2と、このコネクタ本体2に装着されているキャップ3と、弾性部材4と、蓋部材6とで構成されている。コネクタ本体2の孔部25の基端側には、挿入されたカテーテル5を外部から視認し得る窓部29が、中心軸を介して一対設けられている。窓部29の位置および寸法は、カテーテル5がカテーテル挿入路22の基端部まで押し込まれたとき、すなわち、カテーテル5が適正な位置に配置されたとき、カテーテル5の基端部に形成されている指標51を包含するように設定されている。

- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 コネクタ本体と、該コネクタ本体に装着されるキャップと、カテーテルを挿入し得る中空部を有する弾性部材とを有し、前記コネクタ本体と前記キャップとにより、前記弾性部材の中空部を縮径させてカテーテルを固定的に接続するカテーテルコネクタであって、前記コネクタ本体および/または前記キャップに設けられ、挿入された前記カテーテルを外部から視認し得る窓部を有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項2】 前記窓部の厚さは、該窓部の周囲の厚さより薄く設定されている請求項1に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項3】 前記窓部は、実質的に透明な樹脂材料で構成されている請求項1または2に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項4】 前記窓部の位置および寸法は、前記カテーテルが適正な位置に配置されたとき、該カテーテルに設けられている指標を包含するように設定されている請求項1ないし3のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【請求項5】 前記窓部は、前記弾性部材より、前記カテーテルを前記中空部に挿入する際の該カテーテルの進行方向側に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【請求項6】 前記窓部は、カテーテルコネクタの中心軸を介して一対設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【請求項7】 前記カテーテルが接続された状態を保持するロック手段を有する請求項1ないし6のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【請求項8】 前記ロック手段は、前記キャップと、前記コネクタ本体とに設けられ、互いに螺合するねじと、互いに係合して該ねじの緩みを防止する係合部とで構成されている請求項7に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項9】 前記コネクタ本体から前記キャップが離脱するのを防止する離脱防止手段を有する請求項1ないし8のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテルを接続するカテーテルコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、本発明の発明者が初めに考案したカテーテルコネクタを示す断面側面図である。なお、説明の都合上、図8中、右側を「先端」、左側を「基端」として説明する。
【0003】同図に示すカテーテルコネクタ100は、先端にカテーテル挿入口301を有する中空の接続キャップ300と、接続ハブ200と、円筒状の弾性部材(ゴム製パッキン)400とで構成されている。
【0004】弾性部材400は、接続ハブ200の先端部に形成された孔部201に嵌入されている。
【0005】また、接続キャップ300の先端部には、基端側に突出する円筒状の押し棒302が形成されている。
【0006】カテーテルコネクタ100にカテーテル5を固定する場合には、カテーテル5を接続キャップ300のカテーテル挿入口301から挿入し、弾性部材400の中空部401に挿入して、最奥部まで押し込む。
【0007】この場合、カテーテル5の途中に形成されている指標(挿入マーク)51が、接続キャップ300の先端に位置することで、カテーテルコネクタ100へのカテーテル5の挿入深さを確認、すなわち、カテーテル5が弾性部材400の中空部401に挿入され、最奥部まで押し込まれたことを間接的に確認している。
【0008】次いで、ジョイント操作を行う。すなわち、接続キャップ300に対し、接続ハブ200を先端側に移動させ、押し棒302により、弾性部材400を軸方向に押圧し、圧縮する。弾性部材400は、軸方向に圧縮されると、その内径が縮径し、これにより、カテーテル5が、弾性部材400によって締め付けられ、固定される。
【0009】しかしながら、前述したカテーテルコネクタ100では、外部からカテーテルコネクタ100内のカテーテル5を視認することができないので、カテーテル5が最奥部に位置していることを目視で確認することができないという欠点がある。
【0010】また、指標51の位置が基端側にずれている場合には、指標51が、カテーテルコネクタ100内に入り、見えなくなるおそれがあるので、カテーテル5の挿入深さを合わせにくいという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外部からカテーテルコネクタ内のカテーテルを容易に視認し得るカテーテルコネクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記(1)〜(9)の本発明により達成される。
【0013】(1) コネクタ本体と、該コネクタ本体に装着されるキャップと、カテーテルを挿入し得る中空部を有する弾性部材とを有し、前記コネクタ本体と前記キャップとにより、前記弾性部材の中空部を縮径させてカテーテルを固定的に接続するカテーテルコネクタであって、前記コネクタ本体および/または前記キャップに設けられ、挿入された前記カテーテルを外部から視認し得る窓部を有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【0014】(2) 前記窓部の厚さは、該窓部の周囲の厚さより薄く設定されている上記(1)に記載のカテーテルコネクタ。
【0015】(3) 前記窓部は、実質的に透明な樹脂材料で構成されている上記(1)または(2)に記載のカテーテルコネクタ。
【0016】(4) 前記窓部の位置および寸法は、前記カテーテルが適正な位置に配置されたとき、該カテーテルに設けられている指標を包含するように設定されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【0017】(5) 前記窓部は、前記弾性部材より、前記カテーテルを前記中空部に挿入する際の該カテーテルの進行方向側に設けられている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【0018】(6) 前記窓部は、カテーテルコネクタの中心軸を介して一対設けられている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【0019】(7) 前記カテーテルが接続された状態を保持するロック手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【0020】(8) 前記ロック手段は、前記キャップと、前記コネクタ本体とに設けられ、互いに螺合するねじと、互いに係合して該ねじの緩みを防止する係合部とで構成されている上記(7)に記載のカテーテルコネクタ。
【0021】(9) 前記コネクタ本体から前記キャップが離脱するのを防止する離脱防止手段を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカテーテルコネクタを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明のカテーテルコネクタの第1実施例を示す切欠き斜視図である。なお、説明の都合上、図1中、右側を「先端」、左側を「基端」として説明する。
【0024】これらの図に示すように、カテーテルコネクタ1は、コネクタ本体2と、このコネクタ本体2に装着されるキャップ3と、弾性部材(パッキン)4とを有している。
【0025】図2は、図1に示すカテーテルコネクタ1のコネクタ本体2の先端部を示す断面側面図、図3は、図1に示すカテーテルコネクタ1のキャップ3を示す断面側面図、図4は、図3中のA−A線での断面図、図5は、図1に示すカテーテルコネクタ1の弾性部材4を示す断面側面図である。なお、説明の都合上、図2および図3中、右側を「先端」、左側を「基端」として説明する。
【0026】図1および図2に示すように、コネクタ本体2には、液(例えば、薬液、洗浄液等)の流路21が設けられている。この流路21は、コネクタ本体2の基端に開放している。また、この流路21の内径は、基端から先端側に向って漸減している。
【0027】そして、コネクタ本体2には、カテーテル5が挿入されるカテーテル挿入路22が形成されている。このカテーテル挿入路22は、前記流路21に連通している。
【0028】コネクタ本体2の先端部23には、弾性部材4の拡径部42が嵌入される孔部24が形成されている。この孔部24は、カテーテル挿入路22と同軸上に配置され、かつ、カテーテル挿入路22に連通している。
【0029】また、コネクタ本体2の先端部23の外周面には、後述するキャップ3の内周面に形成されているねじ36と螺合するねじ28が形成されている。
【0030】さらに、コネクタ本体2の先端部23の外周面には、後述するキャップ3の内周面に形成されているリブ31と係合するリブ25および26が、それぞれ形成されている。
【0031】この場合、リブ25は、ねじ28の先端側に位置し、リブ26は、リブ25の先端側に位置している。
【0032】また、コネクタ本体2の外周面には、一対のフィン(把持部)27が径方向に立設されている。これらフィン27は、カテーテルコネクタ1の中心軸(軸線)に対して対称に配置されている。
【0033】そして、コネクタ本体2の基端部には、蓋部材6が着脱自在に装着されている。この蓋部材6をコネクタ本体2の基端部から取り外すと、その基端部に、例えば、シリンジ等の注入器具を接続することができる。
【0034】このようなコネクタ本体2には、挿入されたカテーテル5を外部から視認し得る窓部29が、中心軸を介して一対設けられている。なお、これらの窓部29の構成は同一であるので、代表的に一方の窓部29を説明する。
【0035】窓部29は、孔部24(弾性部材4)の基端側、すなわち、孔部24(弾性部材4)より、カテーテル5を弾性部材4の中空部43に挿入する際のカテーテル5の進行方向側に形成されている。
【0036】窓部29が孔部24の基端側に位置していると、カテーテル5が弾性部材4の中空部43を貫通していることを、この窓部29から目視で確認することができる。
【0037】そして、この窓部29の位置および寸法は、カテーテル5がカテーテル挿入路22の基端部(最奥部)まで押し込まれたとき、すなわち、カテーテル5が適正な位置に配置されたとき、カテーテル5の基端部(図1中左側の端部)に形成されている指標(挿入マーク)51を包含するように設定されている。
【0038】窓部29の形状は、本実施例では四角形であるが、本発明では、これに限定されず、例えば、円、楕円、三角形、六角形等であってもよい。
【0039】また、窓部29の厚さは、窓部29の周囲の厚さより薄く設定されるのが好ましい。これにより、コネクタ本体2の強度を保持しつつ、挿入されたカテーテル5の視認性を向上させることができる。
【0040】このような窓部29は、実質的に透明(透明または半透明)、すなわち光透過性を有する材料、好ましくは、実質的に透明(透明または半透明)、すなわち光透過性を有する樹脂材料で構成されている。
【0041】また、窓部29以外の部位からでも挿入されたカテーテル5や、液(例えば、薬液、洗浄液等)を視認することができるように、カテーテル本体2の窓部29以外の部分は、実質的に透明(透明または半透明)、すなわち光透過性を有する樹脂材料で構成されているのが好ましい。
【0042】コネクタ本体2の構成材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート等の各種樹脂材料や、ステンレス鋼、アルミニウム等の各種金属材料等を用いることができるが、これらのうちでは、製造が容易であるという観点からポリプロピレン(PP)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料が好ましい。
【0043】また、製造が容易であるという観点から、コネクタ本体2は、同一材料で一体的に形成されているのが好ましい。
【0044】図1、図3および図4に示すように、キャップ3は、先端に開口35を有している。
【0045】そして、キャップ3の先端部には、カテーテル5を導入する案内部33が設けられている。この案内部33の内周側には、テーパ面34が形成されている。すなわち、案内部33の内径は、先端から基端側に向って漸減している。このテーパ面34に沿って、カテーテル5を弾性部材4の中空部43へ確実に導入することができる。
【0046】案内部33の長さL9 は、カテーテル接続部(弾性部材4の近傍および弾性部材4より基端側)の保護(汚染防止)のため、比較的長く設定するのが好ましい。
【0047】また、キャップ3の内周面には、ねじ36およびリブ31が、それぞれ形成されている。この場合、リブ31は、ねじ36の先端側に位置している。
【0048】また、キャップ3の内部には、基端側に向って突出する円筒状の押圧部32が形成されている。
【0049】なお、キャップ3のねじ36およびコネクタ本体2のねじ28と、キャップ3のリブ31およびコネクタ本体2のリブ25とで、カテーテル5が接続された状態を保持するロック手段が構成される。
【0050】また、キャップ3のリブ31およびコネクタ本体2のリブ25により、互いに係合してねじ36、28の緩みを防止する係合部が構成される。
【0051】また、キャップ3のリブ31およびコネクタ本体2のリブ26により、コネクタ本体2からキャップ3が離脱するのを防止する離脱防止手段が構成される。
【0052】キャップ3の外周面には、4つのフィン(把持部)30が径方向に立設されている。これらフィン30は、中心角でほぼ90°間隔に配置されている。
【0053】このようにカテーテルコネクタ1には、フィン30と、フィン27とが形成されているので、これらに指を掛けて、キャップ3をコネクタ本体2に対して容易かつ確実に回転させることができる。
【0054】キャップ3の構成材料としては、前記コネクタ本体2と同様の材料が挙げられるが、前記と同様の理由により、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリオキシメチレン(POM)等の樹脂材料が好ましく、また、透明な樹脂材料が好ましい。
【0055】図1および図5に示すように、弾性部材4は、カテーテル5を挿入し得る円筒状の先端部41と、それより外径が拡径した拡径部42とで構成されている。
【0056】弾性部材4の中空部43の内径(直径)L13は、カテーテル5の外径(直径)とほぼ同一か、または、それよりわずかに大きい。
【0057】この弾性部材4は、その先端部41がキャップ3の押圧部32の内側に挿入され、拡径部42がコネクタ本体2の孔部24に好ましくは液密に嵌入されている。
【0058】弾性部材4の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料や、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性エラストマー等を用いることができるが、これらのうち、イソプレンゴム、ブチルゴム等が好ましい。
【0059】イソプレンゴム、ブチルゴム等は、摩擦係数(滑り抵抗)が比較的大きく、しかも弾力性、復元性が優れているので、弾性部材4の構成材料としてこれらを用いると、カテーテル5をより強固に固定することができる。
【0060】カテーテルコネクタ1の寸法は、特に限定されず、用いるカテーテル5の寸法や目的等に応じて適宜設定すればよい。なお、カテーテルコネクタ1の各部の寸法の例を下記に示す(図1〜図5参照)。
【0061】[コネクタ本体2]図1に示す窓部29の図1中上下方向の長さL1 は、例えば、1.0〜10.0mm程度、左右方向(軸方向)の長さL2 は、例えば、1.0〜10.0mm程度とすることができる。
【0062】図2に示す孔部24の内径(直径)L3 は、例えば、弾性部材4の拡径部42の外径(直径)L17の±1mm程度とすることができる。
【0063】カテーテル挿入路22の内径L4 は、カテーテル5の外径をL20としたとき、例えば、L20〜L20+3mm程度とすることができる。
【0064】孔部24の軸方向の長さ(深さ)L5 は、例えば、弾性部材4の拡径部42の軸方向の長さ(高さ)L15以上に設定する。
【0065】リブ25の高さL6 は、例えば、0.1〜1.0mm程度、リブ26の高さL7は、例えば、0.1〜1.0mm程度とすることができる。
【0066】ねじ28、キャップ3のねじ36のピッチは、例えば、0.3〜3.0mm程度とすることができる。
【0067】[キャップ3]図3に示す押圧部32の軸方向の長さ(高さ)L8 は、例えば、3.0〜30.0mm程度とすることができる。
【0068】案内部33の軸方向の長さL9 は、例えば、0.5〜20.0mm程度とすることができる。
【0069】図3および図4に示す押圧部32の内径L10は、弾性部材4の先端部41を挿入し得るように設定される。例えば、L10は、0.8〜15.0mm程度とすることができる。
【0070】押圧部32の外径L11は、弾性部材4の拡径部42の先端面を押圧し得るように設定される。例えば、L11は、1.5〜20.0mm程度とすることができる。リブ31の高さL12は、例えば、0.1〜1.0mm程度とすることができる。
【0071】[弾性部材4]図5に示す中空部43の内径L13は、例えば、0.3〜10.0mm程度とすることができる。
【0072】先端部41の外径L14は、例えば、0.5〜15.0mm程度とすることができる。
【0073】拡径部42の軸方向の長さ(高さ)L15は、例えば、1.0〜20.0mm程度とすることができる。
【0074】弾性部材4の軸方向の長さL16は、例えば、2.0〜30.0mm程度とすることができる。
【0075】拡径部42の外径L17は、例えば、1.0〜30.0mm程度とすることができる。
【0076】次に、カテーテルコネクタ1の作用について説明する。図1に示すように、カテーテル5をカテーテルコネクタ1に装着(固定的に接続)する場合には、カテーテル5を開口35から内部に挿入し、カテーテル挿入路22の基端部まで押し込む。
【0077】この場合、カテーテル5の基端部は、案内部33のテーパ面34に沿って、中心方向に向って、かつ基端側に進み、弾性部材4の中空部43を経て、カテーテル挿入路22の基端部に到達する。
【0078】このようにカテーテル5が適正な位置に配置されると、窓部29から指標51が視認される。
【0079】これにより作業者は、カテーテル5がカテーテル挿入路22の基端部まで押し込まれたこと、すなわち、カテーテル5が適正な位置に配置されたことを認識する。
【0080】次いで、ジョイント操作を行う。すなわち、図1に示すように、コネクタ本体2のフィン27と、キャップ3のフィン30とを把持し、キャップ3をコネクタ本体2に対し所定方向に回転させて、ねじ28とねじ36とを螺合させる。これにより、キャップ3が、コネクタ本体2に対し、基端側に移動する。
【0081】このキャップ3の移動により、弾性部材4は、押圧部32によって、軸方向に押圧され、圧縮される。
【0082】弾性部材4は、軸方向に圧縮されると、その中空部43の内径が縮径し、これにより、カテーテル5が、弾性部材4によって締め付けられ、固定される。そして、拡径部42が、軸方向に押し潰され、孔部24の内側面に密着する。
【0083】また、前記キャップ3の移動の際は、リブ31が、先端部23の外周面に沿って基端側に移動し、リブ25を乗り越え、そのリブ25と係合する。
【0084】このリブ31とリブ25との係合により、キャップ3の前記と逆方向への回転、すなわち、ねじ28、36の緩みが防止される。これにより、コネクタ本体2に対するキャップ3の軸方向の位置が保持、すなわち、カテーテル5がカテーテルコネクタ1に装着された状態(接続された状態)が保持される。
【0085】このようにしてカテーテル5をカテーテルコネクタ1に装着した後、例えば、シリンジ等で、コネクタ本体2の基端部から液を注入する。この液は、流路21を流れ、さらにカテーテル5を流れ、このカテーテル5の先端部から所定の場所(部位)に供給される。また、逆に、カテーテル5を介して、血液等の液を採取することもできる。
【0086】これらの場合、弾性部材4の拡径部42が、孔部24の内側面および押圧部32に密着しているので、カテーテルコネクタ1における液漏れを防止することができる。
【0087】カテーテル5をカテーテルコネクタ1から取り外す場合には、コネクタ本体4のフィン27と、キャップ3のフィン30とを把持し、キャップ3をコネクタ本体4に対し前記と逆方向に回転させる。これにより、リブ31がリブ25を乗り越え、そのリブ25との係合が外れ、キャップ3が、コネクタ本体2に対し先端側に移動する。
【0088】このキャップ3の移動により、弾性部材4の形状が元の形状(押圧部32により押圧される前の形状)に戻り、すなわち、弾性部材4の中空部43の内径が元の寸法(押圧部32により押圧される前の寸法)に戻り、カテーテル5の固定が解除される。
【0089】次いで、カテーテル5をカテーテルコネクタ1から引き抜く。ここで、キャップ3がさらに先端側に移動しても、リブ31がリブ26に係止され、これにより、キャップ3がコネクタ本体2から離脱するのを防止することができる。
【0090】以上説明したように、カテーテルコネクタ1によれば、窓部29が形成されているので、その窓部29からカテーテルコネクタ1内のカテーテル5(カテーテル5の位置や状態)を視認することができる。このため、カテーテル5がカテーテル挿入路22の基端部まで押し込まれていること、すなわち、カテーテル5が適正な位置に配置されていることを目視で、直接、確認することができる。
【0091】特に、カテーテルコネクタ1では、窓部29が弾性部材4の基端側に形成されているため、窓部29から指標51が視認されていることは、必ず、カテーテル5が弾性部材4の中空部43を貫通していることであるので、ジョイント操作を行ったときに、カテーテル5が弾性部材4によって固定されることが保証される。
【0092】そして、窓部29は、中心軸を介して一対設けられているので、任意の方向からカテーテルコネクタ1内のカテーテル5を視認することができ、このため、カテーテルコネクタ1の操作がし易い。
【0093】また、カテーテル5がカテーテルコネクタ1に接続された状態では、リブ31とリブ25とが係合し、これによりねじ28、36の緩みが防止されるので、カテーテルコネクタ1からのカテーテル5の抜けが抑制され、カテーテル5を確実かつ安定的に固定することができる。
【0094】また、カテーテルコネクタ1は、ねじ込み式であるので、カテーテルコネクタ1へのカテーテル5の装着および取り外しの操作を容易に行うことができる。
【0095】また、カテーテルコネクタ1では、リブ31がリブ26に引っ掛かることにより、キャップ3がコネクタ本体2から離脱するのを防止することができる。このため、カテーテルコネクタ1の操作が容易である。
【0096】次に、本発明のカテーテルコネクタの第2実施例を説明する。図6は、本発明のカテーテルコネクタの第2実施例の主要部を示す側面図である。なお、説明の都合上、図6中、右側を「先端」、左側を「基端」として説明する。また、前述したカテーテルコネクタ1との共通点については説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0097】同図に示すように、カテーテルコネクタ1aでは、窓部29がキャップ3に設けられている。
【0098】この場合、窓部29は、弾性部材4より先端側、特に先端側近傍に配置されており、その窓部29からは、弾性部材4の先端部41および先端部41の近傍を視認することができる。
【0099】一方、このカテーテルコネクタ1aに装着(固定的に接続)されるカテーテル5の指標51の位置は、カテーテル5の途中(例えば、基端から5〜30mm程度の位置)に設定されている。
【0100】このカテーテルコネクタ1aでは、窓部29から、指標51が弾性部材4の先端側近傍に視認されていることは、カテーテル5が弾性部材4の中空部43を貫通していることであるので、ジョイント操作を行ったときに、カテーテル5が弾性部材4によって固定されることが保証される。
【0101】そして、このカテーテルコネクタ1aでも前述したカテーテルコネクタ1と同様に、窓部29からカテーテルコネクタ1a内のカテーテル5(カテーテル5の位置や状態)を視認することができ、また、カテーテル5を確実かつ安定的に固定することができ、カテーテル5の装着および取り外しの操作を容易に行うことができ、キャップ3がコネクタ本体2から離脱するのを防止することができる。
【0102】次に、本発明のカテーテルコネクタの第3実施例を説明する。図7は、本発明のカテーテルコネクタの第3実施例の主要部を示す斜視図である。なお、説明の都合上、図7中、右側を「先端」、左側を「基端」として説明する。また、前述したカテーテルコネクタ1との共通点については説明を省略し、主な相違点を説明する。
【0103】同図に示すように、カテーテルコネクタ1bは、ロック手段および離脱防止手段を、突部20と、孔部371および372とで構成している他は、前述したカテーテルコネクタ1と同様である。
【0104】すなわち、カテーテルコネクタ1bのコネクタ本体2の外周面には、突部20が形成されている。
【0105】そして、キャップ3の外周面には、前記突部20が挿入される孔部(長孔)371が形成されている。この孔部371は、L字状をなし、すなわち、基端側から先端側に延び、さらに図7中下側に延びている。孔部371の図7中下側には、この孔部371に連通し、突部20の外形とほぼ一致する形状の孔部372が形成されている。
【0106】前記突部20、孔部371および372は、それぞれ、一対ずつ形成されているのが好ましい。この場合、突部20と突部20は、カテーテルコネクタ1bの中心軸(軸線)に対して対称に配置され、同様に、孔部371と孔部371は、中心軸に対して対称に配置され、同様に、孔部372と孔部372は、中心軸に対して対称に配置されているのが好ましい。
【0107】このカテーテルコネクタ1bにカテーテル5を装着(固定的に接続)する場合には、カテーテル5を挿入後、キャップ3をコネクタ本体2に対し基端側に移動させ(押し込み)、次いで、キャップ3をコネクタ本体2に対し所定方向に回転させ、突部20を孔部372に係合させる。
【0108】これにより、弾性部材4が軸方向に圧縮され、その中空部43の内径が縮径し、カテーテル5が、弾性部材4によって締め付けられ、固定される。
【0109】また、前記突部20と孔部372との係合により、コネクタ本体2に対するキャップ3の軸方向の位置が保持、すなわち、カテーテル5がカテーテルコネクタ1bに装着された状態(接続された状態)が保持される。
【0110】カテーテルコネクタ1bからカテーテル5を取り外す場合には、キャップ3をコネクタ本体2に対し基端側に移動させ(押し込み)、突部20と孔部372との係合を外す。
【0111】次いで、キャップ3をコネクタ本体2に対し前記と逆方向に回転させ、突部20を孔部371の基端部に位置させる。
【0112】これにより、弾性部材4の形状が元の形状(押圧部32により押圧される前の形状)に戻り、カテーテル5の固定が解除される。この後、カテーテル5をカテーテルコネクタ1bから引き抜く。
【0113】このカテーテルコネクタ1bでは、突部20が孔部371の基端部の内側面に係止され、これにより、キャップ3がコネクタ本体2から離脱するのを防止することができる。
【0114】そして、このカテーテルコネクタ1bでも前述したカテーテルコネクタ1と同様に、窓部29からカテーテルコネクタ1b内のカテーテル5(カテーテル5の位置や状態)を視認することができる。
【0115】
【実施例】次に、本発明のカテーテルコネクタの具体的実施例について説明する。
【0116】(実施例1)図1に示すカテーテルコネクタ1を製造した。コネクタ本体2およびキャップ3の構成材料には、それぞれポリプロピレン(透明)、弾性部材4の構成材料には、イソプレンゴムを用いた。また、各部の寸法は、下記の通りである(図1〜図5参照)。
【0117】
L1 :3.5mmL2 :3.5mmL3 :4.0mmL4 :1.3mmL5 :4.0mmL6 :0.3mmL7 :0.3mmL8 :7.0mmL9 :7.0mm【0118】
L10:2.5mmL11:4.0mmL12:0.2mmL13:1.4mmL14:2.4mmL15:3.0mmL16:10.0mmL17:4.0mmねじのピッチ:2.0mm【0119】(比較例1)前記実施例1のカテーテルコネクタ1において、窓部29、リブ25、26および31を省略した他は、同様のカテーテルコネクタを製造した。
【0120】<実験>実施例1および比較例1のカテーテルコネクタに対し、カテーテルの固定について下記測定を行い評価した(各々サンプル数n=5)。その結果を下記表1に示す。
【0121】[測定方法]外径(直径)が1.3mm、内径(直径)が0.9mmで、基端部に指標が形成されているカテーテルをカテーテルコネクタに挿入した。次いで、キャップをコネクタ本体に対し所定方向に回転させて両ねじを最後まで螺合させ、カテーテルをカテーテルコネクタに固定した。
【0122】そして、キャップ側をトルクゲージでチャッキングし、コネクタ本体をねじが緩む方向に回転させて、ねじが緩んだときのトルク(緩みトルク)を測定した。
【0123】
【表1】【0124】<実験結果の考察>上記表1に示すように、実施例1のカテーテルコネクタは、緩みトルクが大きく、カテーテルを確実に固定することができた。また、カテーテルをカテーテルコネクタに装着する際、窓部からカテーテルの状態およびカテーテルに形成されている指標を視認することができた。これに対し、比較例1のカテーテルコネクタは、緩みトルクが小さかった。
【0125】なお、本発明のカテーテルコネクタの用途は、特に限定されないが、本発明のカテーテルコネクタは、例えば、硬膜外カテーテルを接続する場合や、IVH等をセルジンガー法で行う場合等に用いることができる。
【0126】以上、本発明のカテーテルコネクタを、図示の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0127】なお、本発明では、窓部が、コネクタ本体およびキャップのそれぞれに設けられていてもよい。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカテーテルコネクタによれば、挿入されたカテーテル(カテーテルの位置や状態)を窓部から視認することができる。このため、カテーテルが正常な状態で適正な位置に配置されていることを目視で、直接、確認することができる。
【0129】そして、窓部の厚さが、該窓部の周囲の厚さより薄く設定されている場合には、挿入されたカテーテルの視認性が向上する。
【0130】また、窓部の位置および寸法が、カテーテルが適正な位置に配置されたとき、該カテーテルに設けられている指標を包含するように設定されている場合、特に、窓部が、弾性部材より、カテーテルを前記弾性部材の中空部に挿入する際の該カテーテルの進行方向側に設けられている場合には、カテーテルが適正な位置に配置されていることを容易かつ確実に確認することができる。
【0131】また、窓部がカテーテルコネクタの中心軸を介して一対設けられている場合には、挿入されたカテーテルを任意の方向から視認することができ、このためカテーテルを接続する際の操作が容易である。
【0132】また、カテーテルが接続された状態を保持するロック手段を有する場合には、カテーテルを確実かつ安定的に固定することができる。
【0133】そして、ロック手段が、キャップと、コネクタ本体とに設けられ、互いに螺合するねじと、互いに係合して該ねじの緩みを防止する係合部とで構成されている場合には、操作が容易であるとともに、カテーテルをより一層確実かつ安定的に固定することができる。
【0134】また、コネクタ本体からキャップが離脱するのを防止する離脱防止手段を有する場合には、操作がより一層容易となる。
- 【公開番号】特開平11−42287
【公開日】平成11年(1999)2月16日
【発明の名称】カテーテルコネクタ
【発明者】
【氏名】矢部 久夫
- 【出願番号】特願平9−214144
【出願日】平成9年(1997)7月24日
【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
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