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流動体供給装置
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- 【要約】
【課題】 構造が簡単で、高粘度あるいは低流動性の流動体を良好に供給することの可能な流動体供給装置を提供することにある。
【解決手段】 ホッパー2の出口4より上方においてホッパー側壁6A,6Bの内側に配置されている錐状体8A,8Bのそれぞれは、錐状面10A,10Bの対称中心10A’,10B’の周りで回転可能なように保持されており、錐状体8A,8Bはそれらの間に錐状面10A,10Bの頂点より下方において略上下方向に延びる狭隘部を形成して錐状面10A,10Bどうしが近接するように配置されている。駆動モータ20により、1対の錐状体8A,8Bを狭隘部を形成する位置において互いに略同一の向きに移動するように回転させることにより、ホッパー2内の流動体を狭隘部へと導き、狭隘部の手前で滞留せる流動体をホッパー出口4から落下させる。
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホッパー内の流動体を前記ホッパーの下部に設けられた出口から下方へと供給する流動体供給装置において、前記ホッパーの出口より上方において該ホッパーの対向する1対の側壁の内側に1対の錐状体がそれぞれ配置されており、該1対の錐状体のそれぞれは錐状面の対称中心の周りで回転可能なように保持されており、これら1対の錐状体をそれぞれの錐状面対称中心の周りで駆動回転させる駆動手段を備えており、前記1対の錐状体はそれらの間に前記錐状面の頂点より下方において略上下方向に延びる狭隘部を形成して前記錐状面どうしが近接するように配置されており、前記1対の錐状体を前記狭隘部を形成する位置において互いに略同一の向きに移動するように回転させることにより、前記ホッパー内の流動体を前記狭隘部へと導き、該狭隘部の手前で滞留せる前記流動体を前記ホッパーの出口から落下させるようにしてなる、ことを特徴とする流動体供給装置。
【請求項2】 前記錐状面には前記錐状体の回転に伴い前記流動体をからめるための搦め手段が付設されていることを特徴とする、請求項1に記載の流動体供給装置。
【請求項3】 前記搦め手段は複数の羽根からなることを特徴とする、請求項2に記載の流動体供給装置。
【請求項4】 前記羽根は錐状面の頂点を中心とする放射方向に延在していることを特徴とする、請求項3に記載の流動体供給装置。
【請求項5】 前記1対の錐状体の双方が共通の前記駆動手段によりそれぞれ駆動されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の流動体供給装置。
【請求項6】 前記1対の錐状体の一方が前記駆動手段により直接駆動され他方がその搦め手段と前記一方の錐状体の搦め手段との係合に基づき間接的に駆動されることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の流動体供給装置。
【請求項7】 前記錐状面は円錐状面であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の流動体供給装置。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動体供給技術に属するものであり、特に高粘度あるいは低流動性の流動体を安定して供給するのに使用される流動体供給装置に関する。供給される流動体としては、食品材料が例示される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】食品製造業界において、流動性を有する食品材料たとえばつぶあん、オカラ、納豆製造用の煮豆、カマボコ製造用の魚肉スリ身、各種調理食品具材(ギョーザ、シューマイ、ハンバーグステーキ及びコロッケ等の具材)を取扱うことが多い。この様な流動性を有する材料(流動体)は、調製後、小分け包装処理等のために、ホッパーから少量づつ送給される。
【0003】ところで、流動体が高粘度あるいは低流動性のものの場合には、ホッパーから流動体を供給しようとすると、重力の作用のみによる自然落下ができず、強制排出のための供給手段が必要である。
【0004】この強制排出のための手段としては、ホッパーの出口に例えばスクリューを設けておき、該スクリューを回転させることにより押し出すものがある。しかし、高粘度あるいは低流動性の流動体の場合には、単に出口において押し出すのみでは、ホッパーの出口から落下せずに該出口あるいは排出手段に付着したりして、良好な流動体供給ができなくなる場合があった。
【0005】また、流動体によっては、該流動体に含まれる各種成分素材(特にある程度の形状を維持する素材)を損傷することなく可能な限りそのままの形態に保って供給することが要求される。従来の強制排出手段を用いて、出口のみで強制排出を行うと、流動体に含まれる各種素材の損傷が激しくなる場合がある。
【0006】また、特に流動体が上記食品材料などの場合には食品衛生上の観点から供給装置の流動体流通路の頻繁な洗浄が要求される。
【0007】そこで、本発明の目的は、構造が簡単で、高粘度あるいは低流動性の流動体を良好に供給することの可能な流動体供給装置を提供することにある。
【0008】本発明はまた、各種成分素材を含む流動体の該成分素材を損傷させることなく流動体供給を行うことが可能な流動体供給装置を提供することを目的とするものである。
【0009】本発明の他の目的は、分解が容易で、流動体流通路の内部洗浄を簡単に行なうことができる、流動体供給装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目的を達成するものとして、ホッパー内の流動体を前記ホッパーの下部に設けられた出口から下方へと供給する流動体供給装置において、前記ホッパーの出口より上方において該ホッパーの対向する1対の側壁の内側に1対の錐状体がそれぞれ配置されており、該1対の錐状体のそれぞれは錐状面の対称中心の周りで回転可能なように保持されており、これら1対の錐状体をそれぞれの錐状面対称中心の周りで駆動回転させる駆動手段を備えており、前記1対の錐状体はそれらの間に前記錐状面の頂点より下方において略上下方向に延びる狭隘部を形成して前記錐状面どうしが近接するように配置されており、前記1対の錐状体を前記狭隘部を形成する位置において互いに略同一の向きに移動するように回転させることにより、前記ホッパー内の流動体を前記狭隘部へと導き、該狭隘部の手前で滞留せる前記流動体を前記ホッパーの出口から落下させるようにしてなる、ことを特徴とする流動体供給装置、が提供される。
【0011】本発明の一態様においては、前記錐状面には前記錐状体の回転に伴い前記流動体をからめるための搦め手段が付設されている。本発明の一態様においては、前記搦め手段は複数の羽根からなる。本発明の一態様においては、前記羽根は錐状面の頂点を中心とする放射方向に延在している。
【0012】本発明の一態様においては、前記1対の錐状体の双方が共通の前記駆動手段によりそれぞれ駆動される。本発明の一態様においては、前記1対の錐状体の一方が前記駆動手段により直接駆動され他方がその搦め手段と前記一方の錐状体の搦め手段との係合に基づき間接的に駆動される。
【0013】本発明の一態様においては、前記錐状面は円錐状面である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0015】図1は本発明による流動体供給装置の第1の実施形態を示す分解斜視図であり、図2、図3及び図4は、それぞれその組立状態を示す断面図、平面図及び側面図である。
【0016】これらの図において、2はホッパーであり、4は該ホッパーの下部に設けられた出口である。ホッパー出口4より上方において、ホッパー4の対向する1対の側壁6A,6Bの内側に1対の円錐状体8A,8Bが配置されている。円錐状体8A,8Bはそれぞれ円錐状面10A,10B及び底面11A,11Bを有している。円錐状面10A,10Bの対称中心をそれぞれ10A’,10B’で示す。対称中心10A’,10B’は、同一鉛直面内において鉛直線に関して対称に位置している。円錐状体8A,8Bは、それぞれ底面11A,11Bにおいて円錐状面対称中心10A’,10B’上にある軸12A,12Bを有しており、該軸12A,12Bはそれぞれ円錐状面対称中心10A’,10B’の周りで回転可能なようにベアリング部材14A,14Bを介して側壁6A,6Bに保持されている。
【0017】円錐状面10A,10Bには、それぞれ複数の羽根16A,16Bが突出形成されている。これらの羽根16A,16Bは、円錐状面10A,10Bの頂点を中心とする放射方向に延びている。羽根16A,16Bは、円錐状体8A,8Bの回転に伴いホッパー2内の流動体をからめるための搦め手段として機能する。
【0018】一方の円錐状体8Aの軸12Aには、ホッパー2外においてウォームホイール18が取り付けられており、該ウォームホイール18には駆動モータ20の出力軸に取り付けられたウォーム22が噛み合っている。
【0019】図2から分かるように、1対の円錐状体8A,8Bは、円錐状面10A,10Bの頂点より下方において、上下方向に延びる狭隘部24を形成している。即ち、1対の円錐状体8A,8Bは、円錐状面10A,10Bの頂点より下方において、該円錐状面10A,10Bどうしが最も接近するように配置されている。また、円錐状体8Aが回転した場合に、狭隘部24において一方の円錐状体8Aの羽根16Aと他方の円錐状体8Bの羽根16Bとが狭隘部24において衝突係合するように、羽根16A,16Bの数、形状及び寸法が設定されている。
【0020】本実施形態において、駆動モータ20により、ウォーム22及びウォームホイール18を介して軸12Aを回転させると、一方の円錐状体8Aが図4に矢印で示される向きに回転し、これにより当該円錐状体8Aの羽根16Aが他方の円錐状体8Bの羽根16Bと上記の如く衝突係合し、かくして他方の円錐状体8Bも図4に矢印で示される向きに回転せしめられる。即ち、円錐状体8Bは円錐状体8Aを介して駆動モータ20により間接的に駆動される。
【0021】これにより、ホッパー2内の流動体は円錐状体8A,8Bの羽根16A,16Bにからめられて狭隘部24の方へと導かれる。そして、一部の流動体は狭隘部24を通過(図4において右から左へと移動)するが、その他の流動体は狭隘部24の手前で滞留し、この滞留位置の下方に設けられているホッパー出口4から落下する。この流動体落下は、円錐状体8A,8Bの回転に基づく狭隘部24へと向かう押し込み力及び重力の作用によりなされる。
【0022】本実施形態においては、円錐状体8A,8Bのほぼ半径に相当する幅で流動体をからめて移動させ、且つ狭隘部24により絞るようにして一部の流動体を滞留させ、該滞留位置の直下のホッパー出口4から流動体を供給する。従って、流動体内部を激しく攪拌したりすることがなく、流動を穏やかに行うことができ、各種成分素材を含む流動体をも該成分素材を損傷させることなく良好に供給することができる。また、流動体の粘度が高く流動性が低い場合にも、ホッパー出口4の内部自体には強制排出手段を配置していないので、ここに流動体が付着して供給を困難にするようなことがなく、流動体供給を良好に行うことができる。
【0023】更に、本実施形態は、構造が簡単であり、図1に示されるようにして容易に分解及び組立ができ、流動体流通路の内部洗浄を簡単に行なうことができる。
【0024】図5は本発明による流動体供給装置の第2の実施形態を示す断面図であり、図6はその部分断面側面図である。これらの図において、上記図1〜4におけると同様の機能を有する部材には同一の符号が付されている。
【0025】本実施形態では、駆動モータ20に2つの出力ギヤ30A,30Bが取り付けられており、円錐状体8A,8Bの底面11A,11Bにはそれぞれ出力ギヤ30A,30Bと噛み合うギヤ32A,32Bが付されている。円錐状体8A,8Bの軸12A,12Bはそれぞれベアリングを介してホッパー側壁6A,6Bに回転可能に取り付けられている。
【0026】本実施形態では、円錐状体8A,8Bは、共通の駆動モータ20によりそれぞれ直接駆動回転せしめられる。また、この円錐状体8A,8Bの回転に際して、狭隘部24においても、羽根16A,16Bどうしが衝突接触しない程度に、円錐状体8A,8Bの位置決めがなされている。
【0027】本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0028】尚、以上の実施形態では、錐状体として円錐状体8A,8Bが用いられているが、本発明においては、錐状体は円錐状である必要はなく、多角錐状であってもよい。また、以上の実施形態では、錐状面が頂点を有するものである場合が示されているが、本発明においては、適宜の幅(径方向寸法)を有するものであれば、錐状面は頂点及びその周囲の部分のないもの(錐台形状の側面からなるもの)であってもよい。
【0029】また、以上の実施形態では、搦め手段が羽根からなる場合が示されているが、該搦め手段としては、その他の散点状配置などの適宜の凹凸形状あるいは粗面を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、構造が簡単で、高粘度あるいは低流動性の流動体を良好に供給することの可能な流動体供給装置が提供される。
【0031】本発明によれば、また、各種成分素材を含む流動体の該成分素材を損傷させることなく流動体供給を行うことが可能な流動体供給装置が提供される。
【0032】更に、本発明によれば、分解が容易で、流動体流通路の内部洗浄を簡単に行なうことができる、流動体供給装置が提供される。
- 【公開番号】特開平11−4650
【公開日】平成11年(1999)1月12日
【発明の名称】流動体供給装置
【発明者】
【氏名】栗林 定友
- 【出願番号】特願平9−159527
【出願日】平成9年(1997)6月17日
【出願人】
【識別番号】000129851
【氏名又は名称】株式会社ケイセブン
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 穣平
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