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杭圧入装置及び杭圧入工法
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- 【要約】
【課題】 ケーシング付きアースオーガで先掘りしながら杭を圧入する杭圧入装置において、杭の圧入の迅速化を図る。
【解決手段】 杭圧入装置は、杭(鋼矢板2)を掴むチャック20と、該チャック20を昇降する油圧シリンダ15とを備える。また、チャック20には、アースオーガ30のケーシング32を掴むケーシングチャックと、これをチャック20内で昇降する油圧シリンダとが備えられている。また、アースオーガ30には、そのケーシング32に対してスクリューロッド33を昇降する油圧シリンダ35が設けられている。従って、スクリューロッド33を昇降する際に、その昇降速度を速くすることができる。また、アースオーガ30を引き上げる際に、ケーシング32に対してスクリューロッド34を引き上げることで、ケーシング32内に土砂を取り込むことができる。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】 杭を地盤に圧入するに際し、筒状のケーシングと該ケーシング内に配置された掘削ロッドとを備えたケーシング付きアースオーガで杭を圧入する部分や圧入部近傍を掘削して杭を圧入する杭圧入装置であって、上記杭を掴むチャックと、該チャックを昇降させることにより杭の圧入を可能とする杭昇降手段と、上記アースオーガのケーシングを掴むケーシングチャックと、該ケーシングチャックを昇降させることにより、上記杭に沿って上記アースオーガの昇降を行うアースオーガ昇降手段と、上記ケーシングに対して上記掘削ロッドを昇降自在に支持する掘削ロッド昇降手段とが備えられていることを特徴とする杭圧入装置。
【請求項2】 請求項1記載の杭圧入装置を用いた杭圧入工法であって、上記アースオーガ昇降手段により上記ケーシングを掴んだ上記ケーシングチャックを下降させるとともに、上記掘削ロッド昇降手段により上記掘削ロッドを下降させて、地盤の杭の下方をアースオーガにより掘削する掘削工程と、次いで、上記アースオーガ昇降手段により上記ケーシングを掴んだ上記ケーシングチャックを上昇させるとともに、上記掘削ロッド昇降手段により上記掘削ロッドを上昇させてアースオーガを引き上げ、かつ、上記杭昇降手段により杭を掴んだチャックを下降させることにより杭を地盤に圧入する圧入工程とを備え、これらの工程を繰り返し行うことを特徴とする杭圧入工法。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質地盤においても矢板等の杭を圧入可能とするために、アースオーガによる掘削を併用して杭を圧入する杭圧入装置及び杭圧入工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、既設の杭から反力を取って新たに杭を地盤に圧入する図5に示すような杭圧入装置1が知られている。この杭圧入装置1は、既に打ち込まれた杭(U型の鋼矢板2…)をクランプ3…で掴んで、既設の鋼矢板2…から反力を取った状態で、チャック4に掴まれた鋼矢板2を、チャック4を降下させることにより地盤に圧入するものである。また、図5に示される杭圧入装置1においては、油圧だけで鋼矢板2を圧入することが困難な硬質地盤に対しても、鋼矢板2を圧入できるように、ケーシング付きアースオーガ5で先掘りしながら、鋼矢板2を圧入できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記杭圧入装置においては、硬質地盤に鋼矢板を圧入するために、ケーシング付きアースオーガで先掘りを行っているとともに、上述のような杭圧入装置では、例えば、油圧シリンダで鋼矢板の圧入や、アースオーガの掘削時の降下を行っている。そして、油圧シリンダは、その一回の動作による昇降距離があまり長くないので、アースオーガの掘削時の降下や、鋼矢板の圧入に際しては、油圧シリンダを何度も作動させる必要があるとともに、例えば、油圧シリンダを伸ばした際に、アースオーガの掘削時の降下や、鋼矢板の圧入が行われるものとすれば、油圧シリンダを縮める間は、待ちの時間となり、油圧シリンダを繰り返し作動させる度に待ちの時間が生じることになる。従って、アースオーガで先掘りしながら鋼矢板を圧入するのには、時間がかかることになる。また、鋼矢板等の杭に沿ってケーシング付きアースオーガを地盤中で下降させた場合に、杭とアースオーガのケーシングとの間に土砂が入り込んだ状態となって、杭とケーシングとがそれらの下端側で離れぎみになることがあり、このようになるとアースオーガの掘削による杭圧入時の圧入力の低減効果が減少し、杭圧入の効率が悪くなる可能性があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、杭の圧入作業の作業時間の短縮を図ることができるとともに、杭とケーシング付きアースオーガを地盤中で離れにくくする杭圧入装置及び杭圧入工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の杭圧入装置は、杭を地盤に圧入するに際し、筒状のケーシングと該ケーシング内に配置された掘削ロッドとを備えたケーシング付きアースオーガで杭を圧入する部分を掘削して杭を圧入するものであり、上記杭を掴むチャックと、該チャックを昇降させることにより杭の圧入を可能とする杭昇降手段と、上記アースオーガのケーシングを掴むケーシングチャックと、該ケーシングチャックを昇降させることにより、上記杭に沿って上記アースオーガの昇降を行うアースオーガ昇降手段と、上記ケーシングに対して上記掘削ロッドを昇降自在に支持する掘削ロッド昇降手段とが備えられていることを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項2記載の杭圧入工法は、請求項1記載の杭圧入装置を用いたものであり、上記アースオーガ昇降手段により上記ケーシングを掴んだ上記ケーシングチャックを下降させるとともに、上記掘削ロッド昇降手段により上記掘削ロッドを下降させて、地盤の杭の下方をアースオーガにより掘削する掘削工程と、次いで、上記アースオーガ昇降手段により上記ケーシングを掴んだ上記ケーシングチャックを上昇させるとともに、上記掘削ロッド昇降手段により上記掘削ロッドを上昇させてアースオーガを引き上げ、かつ、上記杭昇降手段により杭を掴んだチャックを下降させることにより杭を地盤に圧入する圧入工程とを備え、これらの工程を繰り返し行うことを特徴とする。
【0007】本発明の杭圧入装置及び杭圧入工法によれば、アースオーガ昇降手段によりケーシングごとアースオーガ全体が下降し、さらに、掘削ロッド昇降手段により掘削ロッドがケーシングに対して下降するので、掘削ロッド昇降手段もしくはアースオーガ昇降手段のどちか一方によりアースオーガを下降させて地盤を掘削した場合に比較して掘削速度(下降速度)が速くなる。また、同様に、アースオーガ昇降手段及び掘削ロッド昇降手段を用いてアースオーガを引き上げた場合には、掘削ロッドの引き上げ速度が速くなるとともに、ケーシングと掘削ロッドとが引き上げられる際に、ケーシングから延出した状態の掘削ロッドの下端部が掘削ロッド昇降手段により上昇させられてケーシング内に引き込まれるように動くので、掘削ロッドの周囲の土砂がケーシング内に取り込まれ、掘削ロッドが引き抜かれた部分に確実に空間を形成することができる。
【0008】そして、上述のようにアースオーガを引き上げながら、杭を圧入した場合には、杭よりも下方までアースオーガで掘削し、該アースオーガを引き上げることにより、杭の下方に空間が形成されるので、杭はその下端部の周囲の土砂を上記空間内に押込みながら圧入されることになり、杭の圧入に必要な圧入力が低減される。また、上述のように確実に上記空間を形成できることから、確実に杭の圧入力を低減できるので、杭の圧入速度も速くすることができる。また、アースオーガを引き上げる際の引抜抵抗力から反力を取って杭を圧入することができるので、安定して杭を圧入できる。以上のことから、アースオーガの掘削の際の動作を速くできるとともに、杭の圧入速度を速くできることから、杭の圧入作業の作業時間の短縮を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一例の杭圧入装置を図面を参照して説明する。図1はこの一例の杭圧入装置10を示すものであり、図2〜図4は上記杭圧入装置10のチャック20を示すものである。図1に示すように、杭圧入装置10は、従来の杭圧入装置と同様に、既設のU型の鋼矢板2…を掴むクランプ11…を下部に備えたサドル12と、該サドル12に対して前後にスライド移動するスライドベース(図示略、サドル12の上面部に形成されている)と、スライドベース上で旋回する旋回部14と、旋回部14の前方において油圧シリンダ15により昇降可能で、かつ、鋼矢板2を掴むチャック20と、先掘り用のケーシング付きアースオーガ30と、該アースオーガ30の油圧モータ31に油圧を供給するホース(図示略)が巻き取られるリール16とを備えたものである。
【0010】図1に示すように、上記アースオーガ30には、円筒状のケーシング32が備えられるとともに、ケーシング32内に、先端にビットを有するとともに外周に沿って上下に螺旋状に設けられたスクリュー33を有するスクリューロッド34(掘削ロッド)が、上記油圧モータ31により回転可能に設けられている。またケーシング32の上端部と、スクリューロッド34が接続された油圧モータ31とは、上下に伸縮する複数の油圧シリンダ35、35を介して接続されており、該油圧シリンダ35,35により、ケーシング32に対して油圧モータ31に接続されたスクリューロッド34を昇降できるようになっている。すなわち、油圧シリンダ35,35が、ケーシング32に対してスクリューロッド34を昇降する掘削ロッド昇降手段となっている。また、油圧シリンダ35,35は、必ずしも複数である必要はなく、一本の油圧シリンダでスクリューロッド34を昇降するものとしても良い。また、この際に、一本の油圧シリンダを大きな径のものとするとともに、筒状等の中空形状のものとして、ケーシング32の上端部にこの油圧シリンダを配置するようにしても良い。
【0011】また、ケーシング32の上端部には、掘削土砂を排土するための図示しない排土部が設けられている。また、ケーシング32の表面には図3に示すように、上下にそって突条36が形成されている。上記チャック20は、旋回部14の前面に図2に示す環状支持部21を介して上下動自在に嵌合した状態とされるとともに、該環状支持部21を介して油圧シリンダ15,15に取り付けられて、上下に駆動されて昇降するようになっている。また、チャック20は、環状支持部21の内周に沿って、左右に回転自在となっている。そして、チャック20の断面を示す図2とチャック20の底面を示す図4とに示されるように、チャック20の下部には、鋼矢板2を掴む杭チャック部22が設けられ、該杭チャック部22は、チャック20内に固定的に設けられた固定保持部22aと、該固定保持部22aに向かって伸長可能な油圧シリンダ22bとを備え、固定保持部22aと油圧シリンダ22bとにより鋼矢板2を挟持するものである。従って、杭チャック部22を有するチャック20が鋼矢板2を掴むことになり、チャック20を昇降する油圧シリンダ15,15が杭昇降手段となる。
【0012】また、図2と、チャック20の一部を破断した平面を示す図3とに示されるように、チャック20には、上記ケーシング32を掴むケーシングチャック23が設けられるとともに、ケーシングチャック23を、チャック20内で昇降させる油圧シリンダ24が設けられている。そして、ケーシングチャック23には、ケーシング32を挿通させる挿通孔を備えた保持部23aと、油圧シリンダ23bとが備えられており、保持部23aに挿通されたケーシング32をケーシング32の外側に配置された油圧シリンダ23bで、保持部23aの内面に押し付けることにより、ケーシング付きアースオーガ30を鋼矢板2の略凹部内に挟持できるようになっている。
【0013】また、ケーシングチャック23は、チャック20の内部のガイド部20a、20aに上下動自在に嵌合しており、ガイド部20a、20aにガイドされた状態で、油圧シリンダ24により昇降できるようになっている。また、チャック20内部には、ケーシングチャック23のストロークを検知するストロークセンサ25(図2に図示)が設けられている。また、上記保持部23aの内面及び油圧シリンダ23bのケーシング32への当接面には、上記ケーシング32の突条36に対応する溝23c…が形成されており、ケーシング32の突条36がこれら溝23c…に係合することで、掘削時のケーシング32の回転を阻止するようになっている。また、図2及び図4に示されるように、チャック20の最下部には、上記ケーシングチャック23とは別に、ケーシング32を掴む補助ケーシングチャック26が設けられ、該補助ケーシングチャック26は、チャック20内に固定的に設けられた上記固定保持部22aと、該固定保持部22aの裏面に対向して配置され、固定保持部22aに向かって伸長可能な油圧シリンダ26aとを備えたものである。なお、固定保持部22aは、杭チャック部22と共用されている。
【0014】そして、補助ケーシングチャック26は、ケーシングチャック23より下方において、固定保持部22aと油圧シリンダ26aとによりケーシング32を挟持できるようになっており、ケーシングチャック23によりアースオーガ30を地盤から引き抜く際に、ケーシング32を掴んだケーシングチャック23を上昇させ、次いで、補助ケーシングチャック26でケーシング32を掴んで仮支持するとともに、ケーシングチャック23からケーシング32を放した状態で、ケーシングチャック23を下降させ、次いで、ケーシングチャック23でケーシング32を掴むとともに、補助ケーシングチャック26においてケーシング32を放し、再び、ケーシング32を掴んだケーシングチャック23を上昇させることを繰り返すことで、クレーン等を用いずに自力でアースオーガ30を地盤から引き抜くことができるようにするためのものである。
【0015】次ぎに、以上のような杭圧入装置により鋼矢板2を地盤に圧入する杭圧入工法を説明する。まず、図1に示すように、杭圧入装置10は、既設の鋼矢板2…をクランプ11…により掴んだ状態で、新たに鋼矢板2を圧入することになる。この際には、アースオーガ30をチャック20内のケーシングチャック23で掴んだ状態でケーシングチャック23を油圧シリンダ24により下降させるとともに、油圧シリンダ35,35によりスクリューロッド34をケーシング32に対して下降させることで、圧入される鋼矢板2の下方を先掘りする。この際には、スクリューロッド34は、チャック20内の油圧シリンダ24によりケーシング32とともに下降させられ、さらに、油圧シリンダ35,35によりケーシング32に対して下降させられるので、油圧シリンダ24の下降速度と、油圧シリンダ35,35の下降速度とを合わせた下降速度で下降することになり、スクリューロッド34の下降速度が速くなることにより、スクリューロッドによる掘削速度が速くなる。なお、スクリューロッド34の下端は、予め、ケーシング32の下端より低くされるとともに、ケーシング32に対して、スクリューロッド34が下降するので、さらに、ケーシング32の下端からスクリューロッド34が延出することになる。
【0016】次ぎに、ケーシング32を掴んだケーシングチャック23を油圧シリンダ24により上昇させるとともに、スクリューロッド34を油圧シリンダ35,35により上昇させることで、アースオーガ30を引き上げ、かつ、鋼矢板2を杭チャック部22で掴んだチャック20を油圧シリンダ15,15で下降させて鋼矢板2を圧入する。この際には、下降の場合と同様にスクリューロッド34の上昇速度が速くなる。また、スクリューロッド34は、ケーシング32に対しても上昇するので、ケーシング32にスクリューロッド34の下端が引き込まれることになり、この際に、スクリューロッド34の周囲の土砂がスクリューロッド34と一緒に引き込まれてケーシング32の中に入ることになる。また、この際には、スクリューロッド34が外周にスクリュー33を有するので、土砂をスクリュー33に載せた状態で確実にケーシング32内に引き込む。
【0017】従って、一度下降させたアースオーガ30を引き上げることにより、引き上げられたアースオーガ30の下方の地盤内に空間が形成されることになるが、上述のようにスクリューロッド34の周囲の土砂がケーシング32に引き込まれることにより、アースオーガ30を引き上げた際に形成された空間の一部がスクリューロッド34の周囲の土砂が落ち込むことにより埋まってしまうことがなく、確実に上記空間を形成できるとともに、上述のように空間の一部が埋まってしまうのを防止できることから、実質的に形成される空間の容積を大きくすることができる。これにより、アースオーガ30を引き上げることで形成された空間に土砂を押込みながら鋼矢板2が圧入されるので、杭の圧入力を低減して硬質地盤でも杭を確実に圧入することができる。また、上述のように確実に上記空間を形成できるとともに、実質的に空間の容積を大きくできることから、単にアースオーガ30を引き上げた場合に比較して、さらに杭の圧入力を低減することができ、これにより圧入速度をさらに速くすることができる。
【0018】また、杭圧入装置10は、自身の重量、掴んだ既設の杭の重量及び引抜抵抗力から反力を取るだけではなく、アースオーガ30を引き上げる際のケーシング32の引抜抵抗力からも反力を取ることができるので、杭圧入時の反力に対して余裕を持った状態で、杭を圧入することができる。すなわち、安定した状態で杭を圧入することができる。次ぎに、鋼矢板2及びアースオーガ30を放した状態で、チャック20を油圧シリンダ15,15により上昇させ、再び、上述のようにアースオーガ30を下降させて先掘りを行なった後に、アースオーガ30を引き上げながら鋼矢板2を下方に圧入する。そして、以上の動作を繰り返し行うことにより、順次鋼矢板2を圧入していき、最終的に鋼矢板2を予め決められた深さまで圧入する。
【0019】そして、以上のような圧入動作を繰り返し行う際に、上述のようにケーシング32に対してスクリューロッド34を昇降させることで、ケーシング32内に土砂を取り込んで、確実に鋼矢板2及びアースオーガ30の下方の土砂を排土することにより、次ぎに、鋼矢板2及びアースオーガ30を下降させる際に、鋼矢板2とケーシング32との間に土砂が侵入するのを抑制することができるので、鋼矢板2とケーシング32との間に土砂が侵入することにより、鋼矢板2の下端部とケーシング32との下端部とが離れるのを防止することができる。また、油圧モータ31及びスクリューロッド34に油圧シリンダ35、35を介してケーシング32が取り付けられているので、油圧シリンダ35を伸長させて、ケーシング32の上端から油圧モータ31に接続されたスクリューロッド34の上端部を露出させることができる。すなわち、油圧シリンダ35,35を伸長させるだけで、容易にケーシング32から油圧モータ31とスクリューロッド34の接続部を露出させられるので、スクリューロッド34を交換する際に、油圧モータ31とスクリューロッド34の接続部を露出させて、油圧モータ31にスクリューロッド34を容易に着脱させることができる。なお、本発明の杭圧入装置は、鋼矢板2用に限定されるものではなく、他の鋼管矢板、H型矢板、Z型矢板、直線型矢板、コンクリート矢板等や他の矢板以外の杭にも応用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明の杭圧入装置及び杭圧入工法によれば、アースオーガの掘削速度及び引き上げ速度を速くできる。また、アースオーガを引き上げる際に、杭の下方に確実に広い空間を形成することができるので、杭の圧入に必要な圧入力を低減して、杭の圧入速度を速くすることができる。これらのことから杭の圧入作業の作業時間の短縮を図ることができる。また、アースオーガを引き上げる際に、杭及びアースオーガの下方から確実に土砂を排土することで、アースオーガと杭との間に土砂が侵入するのを防止して、アースオーガの下端部と杭の下端部が地盤中で離れるように変位するのを防止することができる。また、ケーシングに対して掘削ロッドを上下できることから、ケーシングの上端から掘削ロッドと該掘削ロッドを駆動する駆動手段との接続部を容易に露出させることができる。従って、掘削ロッドを交換する際に、掘削ロッドと該掘削ロッドを駆動する駆動手段との接続部をケーシングから露出させて、駆動手段への掘削ロッドの着脱を容易に行うことができる。
- 【公開番号】特開2000−2069(P2000−2069A)
【公開日】平成12年1月7日(2000.1.7)
【発明の名称】杭圧入装置及び杭圧入工法
- 【出願番号】特願平10−165653
【出願日】平成10年6月12日(1998.6.12)
【出願人】
【識別番号】000141521
【氏名又は名称】株式会社技研製作所
- 【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
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