現像剤担持体の位置決め機構、プロセスユニット、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
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- 【要約】
【課題】 像担持体と現像剤担持体の接触状態を良好に保ち、長期間安定して画像を形成できる信頼性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像剤担持体たる現像ローラ14の両側部に設けた侵入量規制部材16を、像担持体たる感光ドラム1の膜厚規定領域内、かつ、クリーニング領域内、の位置で感光ドラム1と当接させることにより、現像ローラ14と感光ドラム1との相対位置を規定する。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする現像剤担持体の位置決め機構。
【請求項2】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在に設けたプロセスユニットにおいて、両側部に侵入量規制部材を有する現像剤担持体を画像形成装置本体に設け、該侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とするプロセスユニット。
【請求項3】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えたプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項4】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする現像剤担持体の位置決め機構。
【請求項6】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在に設けたプロセスユニットにおいて、両側部に侵入量規制部材を有する現像剤担持体を画像形成装置本体に設け、該侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とするプロセスユニット。
【請求項7】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えたプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項8】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】請求項2または6に記載のプロセスユニット、あるいは、請求項3または7に記載のプロセスカートリッジを、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とする画像形成装置。
- 【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプリンタあるいは複写機などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例として、電子写真方式の画像形成装置を図5に示す。以下、図に沿って説明する。
【0003】像担持体である感光ドラム1は不図示の駆動手段により図中矢印方向に駆動され、帯電手段たる一次帯電器の接触帯電ローラ2により一様に帯電される。次いで、露光装置(レーザースキャナ)3より、画像パターンに従ったレーザー光Lが感光ドラム1に照射され、感光ドラム1上に潜像が形成される。感光ドラム1上に形成された潜像は、感光ドラム1の回転に伴い、あらかじめ感光ドラム1に接触するように設置され、不図示の高圧電源によって現像バイアスが印加されている現像装置4により、トナーが供給されて現像される。現像装置4により可視化された像(トナー像)は、搬送手段(ピックアップローラー)9によって所定のタイミングで送られてくる転写材8上に、不図示の高圧電源によって転写ローラ7に印加される転写バイアスによって転写される。感光ドラム1上に残った転写残トナーは、クリーニング手段たるクリーニング・ブレード6によって除かれ、廃トナー容器5に貯留される。トナー像が転写された転写材8は定着装置10に送られ、熱および圧を加えられてトナー像が転写材8に溶融固着され、最終的な画像となる。
【0004】上記のような画像形成装置11においては、メンテナンス性の向上を図るため、例えば、感光ドラム1に接触帯電ローラ2とクリーニング・ブレード6と廃トナー容器5を一体化したプロセスユニット12として構成し、容易に交換できるようにした場合がある。また、更なるメンテナンス性の向上のため、上記のプロセスユニット12に現像装置4を加えて一体化し、プロセスカートリッジ13とした場合もある。
【0005】現像方式としては、現像剤の種による1成分/2成分、磁性/非磁性などや、装置構成による接触/非接触、現像バイアスによるDC現像/AC現像などの分類があるが、用途によってその長所を生かした現像方式が選択されている。
【0006】例えば、モノクロの小型プリンタでは、構成が比較的にシンプルでトナーに磁性粉体が含まれても画像上の問題のない磁性1成分現像剤を用いた非接触AC現像方式が主流である。カラープリンタでは、トナーに磁性粉体が含まれていると色が濁るため非磁性のトナーが用いられることが多く、1成分/2成分によらず画像の均一性を乱すエッジ効果などの影響が少ない接触現像方式が用いられる傾向にある。
【0007】1成分トナーを用いた接触現像方式を採用した場合は、トナーが被覆された現像剤担持体を像担持体に直接摺擦させるため、現像剤担持体としては弾性を持つゴム材などで構成することが多い。弾性を持つ現像剤担持体としては、たとえば現像ローラがある。
【0008】現像ローラを用いる場合には、像担持体たる感光ドラムへの接触状態が画像形成に最適となるように設定される必要がある。画像の濃度や品質を左右するパラメータとして、現像ローラと感光ドラムの接触幅(摺擦幅)や速度差(周速差)などがあり、これらを常に一定の範囲内に保つ手段が必要とされる。この手段の1つとして、現像ローラの回転軸と感光ドラムの回転軸の距離(軸間距離)、もしくは感光ドラムの表面と現像ローラの回転軸との距離を規定する部材を設ける方法がある。
【0009】例えば、図6に示すように、芯金φ8mmに層厚8mmのゴム部材を被覆した外径φ16mmの現像ローラ14を、層厚50μmの感光層を持つ感光ドラム1に不図示のバネなどで付勢して押し当てる場合に、現像ローラ14の両端近くに現像ローラ14の芯金に通した内径約φ8.05mm、幅3mmの十分に硬い円筒状の侵入量規制部材15a、15bを設ける。
【0010】このとき、感光層上に接する侵入量規制部材15aの外径は15.75mm(外径と内径の差は7.70mm)とし、感光層のないドラムシリンダ上に接する侵入量規制部材15bの外径は感光層の厚み(50μm)を加えた15.80mm(外径と内径の差は7.75mm)とする。
【0011】この条件下では、図7に示すように、感光ドラム1が現像ローラ14のゴム材を変形させながら現像ローラ14に侵入していき、侵入量規制部材15a、15bに突き当たった状態で止まる。このとき、元の現像ローラ14の仮想外径に感光ドラム1の表面が0.3mm(300μm)侵入した状態となる。
【0012】摺擦幅や周速差などを含めた接触状態は、上記の現像ローラ14の仮想外径に感光ドラム1の表面がどの程度侵入するかによって多くの部分が規定されるため、この侵入の深さ(侵入量)を保持することで画像形成の安定化および最適化を図っている。
【0013】侵入量規制部材15a、15bの当接位置は、現像ローラ14の侵入量の左右差が生じなければいずれに設置しても良いとされ、上記のように左右で条件の異なる部分に設けても特に問題とされなかった。ただし、図6に示すように、感光層の塗工の塗り始めや塗り終わりの「ダレ」と呼ばれる2〜3mmの部分は、膜厚を一定にできないため、侵入量規制部材15a、15bを当接することが避けられている。
【0014】感光ドラム1の外径振れなどを考慮すると、侵入量を一定に保つという観点では、現像ローラ14と感光ドラム1の軸間距離を規定するよりも、上記の例のように感光ドラム1の表面と現像ローラ14の回転軸との距離を規定するほうが、より精密な侵入量規定となる。
【0015】なお、感光層と現像ローラ14の接触部分の侵入量を安定させるには、その接触部分の感光層の膜厚が均一である必要がある。したがって、上記の「ダレ」の部分を除き、感光層の膜厚を規定した許容誤差範囲内に塗工した領域(以下、「膜厚規定領域」と称する)の内側に、上記の接触部分を設けなければならない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0017】近年、画像形成装置の高画質化が進み、上記の侵入量などの精度もより高いものを求められるようになってきた。高画質化が進むにつれ、感光ドラムと現像ローラとの摺擦過多による弊害を避けるために、侵入量は徐々に浅くなる傾向にあり、現像ローラの外径振れなどによる侵入量の振れの許容範囲も徐々に狭まる傾向にある。したがって、従来許容されていた誤差要因も厳しく管理される必要が出てきた。
【0018】上記の誤差要因として、現像ローラと当接する感光層の膜厚の耐久変動が挙げられる。特に感光ドラム上の侵入量規制部材の当接位置との関連で画像への影響の度合いが左右される傾向を持つ。
【0019】例えば、感光層上の画像形成領域や、画像形成領域を含む現像ローラとの接触領域は、帯電による放電ダメージ、クリーニング・ブレードや現像ローラによる物理的な摺擦などを受けて削れていく。一方、図6の侵入量規制部材15bのように、侵入量規制部材の当接位置が感光層の無いドラムシリンダ上にある場合は、感光層の削れと無関係なため、画像形成領域の接触状態が耐久度合いによって徐々に変化し(侵入量が徐々に浅くなり)、画像に影響を及ぼすことがあった。
【0020】また、図6の侵入量規制部材15aのように、侵入量規制部材の当接位置が感光層上にあっても、当接位置の帯電条件やクリーニング条件が異なれば画像形成領域と感光層の削れ方が異なるため、先と同様に画像に影響を及ぼすことがあった。
【0021】特に、図6に示すように、左右の侵入量規制部材15a、15bの当接位置の条件が異なる場合には、画像の左右で濃度差などが生じ問題となっていた。
【0022】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、像担持体と現像剤担持体の接触状態を良好に保ち、長期間安定して画像を形成できる信頼性の高い画像形成装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする現像剤担持体の位置決め機構を設けた。
【0024】したがって、クリーニング手段との摺擦などにより像担持体の感光層の膜厚が変化しても、像担持体の感光層表面と現像剤担持体の接触状態は良好に保たれる。
【0025】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在に設けたプロセスユニットにおいて、両側部に侵入量規制部材を有する現像剤担持体を画像形成装置本体に設け、該侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0026】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えたプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0027】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に付着した現像剤を取り除くクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0028】また、感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする現像剤担持体の位置決め機構を設けた。
【0029】したがって、帯電手段による放電ダメージなどにより像担持体の感光層の膜厚が変化しても、像担持体の感光層表面と現像剤担持体の接触状態は良好に保たれる。
【0030】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在に設けたプロセスユニットにおいて、両側部に侵入量規制部材を有する現像剤担持体を画像形成装置本体に設け、該侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0031】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えたプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0032】感光層の膜厚を所定厚に規定した膜厚規定領域を有する像担持体と、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体の両側部に設けた侵入量規制部材を、前記像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定することを特徴とする。
【0033】また、本発明の画像形成装置にあっては、上記のプロセスユニット、あるいはプロセスカートリッジを、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0035】(第1の実施の形態)図1と図2を参照して、第1の実施の形態に係る像担持体と現像剤担持体の位置決め機構について説明する。
【0036】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る像担持体たる感光ドラム1と、現像剤担持体たる現像ローラ14と、侵入量規制部材16の相対位置関係を示す図である。
【0037】本実施の形態では、帯電手段として接触帯電ローラ2と図示しないDC帯電バイアス電源と、クリーニング手段としてクリーニング・ブレード6を用いており、接触帯電ローラ2の帯電領域とクリーニング・ブレード6のクリーニング領域も図1中に示した。
【0038】本実施の形態の画像形成装置は、上記従来技術の図5の構成とほぼ同様であるため、同じ構成のものには同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0039】なお、本実施の形態では、感光ドラム1とクリーニング・ブレード6と接触帯電ローラ2と廃トナー容器5とを一体化してプロセスユニット(以下、クリーニング・プロセスユニットとも称する)12を構成し、画像形成装置11から着脱自在に設けた。
【0040】本実施の形態では、現像ローラ14として従来例と同様に、芯金φ8mmに層厚8mmのゴム部材を被覆した外径φ16mmのローラを用いた。侵入量規制部材16は、芯金を共有した内径と外径の差が7.9mmの円筒状部材で、現像ローラ14の両端の近傍に設置した。現像ローラ14と侵入量規制部材16が感光層に接する部分はクリーニング領域の内側に位置し、さらにクリーニング領域は感光層の同一の膜厚規定領域の内側に位置している。
【0041】上記構成において、初期の侵入量は100μmで、画像に影響を及ぼす恐れのないおおよその許容誤差は±10μmである。なお、感光層の膜厚規定領域の膜厚は50±2μmに設定した。
【0042】図2は、以下のA〜Dの条件で感光ドラム1を所定の回転数(クリーニング・プロセスユニット12の寿命相当)になるまで回転させて、感光層の削れ量を調べた結果のグラフである。
【0043】条件Aは、帯電バイアスを加えず、現像ローラ14および侵入量規制部材16を感光層から離間した条件における感光層の削れ量を示す(クリーニング・ブレード6単独の削れ量に相当)。
【0044】条件Bは、DC帯電バイアスを加え、現像ローラ14および侵入量規制部材16を感光層に当接させた条件における、現像ローラ14の接触位置の感光層の削れ量を示す(通常の画像形成条件での画像形成領域の削れ量に相当)。
【0045】条件Cは、現像ローラ14および侵入量規制部材16を感光層に当接させた条件における、侵入量規制部材16の接触位置の感光層の削れ量を示す(通常の画像形成条件での侵入量規制部材16の接触位置の削れ量に相当)。
【0046】条件Dは、クリーニング・ブレード6をはずし、現像ローラ14および侵入量規制部材16を感光層に当接させた条件における、侵入量規制部材16の接触位置の感光層の削れ量を示す(侵入量規制部材16単独の削れ量に相当)。
【0047】図2に示すように、本実施の形態の構成では、感光ドラム1の感光層は主にクリーニング・ブレード6の摺擦により削られる。接触帯電ローラ2のDC帯電バイアスによる放電ダメージによる削れや、現像ローラ14もしくは侵入量規制部材16の摺擦による削れは、クリーニング・ブレード6単独による削れ量の20%以下である(上記の条件Aと条件Bの差)。
【0048】通常の画像形成条件における侵入量変動分、すなわち画像形成領域の削れ量と侵入量規制部材16の接触位置の削れ量の差(上記の条件Bと条件Cの差)はわずか(約2μm)であり、この侵入量変動分が原因で画像に影響を及ぼすことはない。一方、侵入量規制部材16の接触位置がクリーニング領域の外側である場合の侵入量変動分(上記の条件Bと条件Dの差)は約15μmとなり、許容誤差の10μmを超えてしまい、画像に影響を与える可能性がある。
【0049】つまり、本実施の形態の構成においては、侵入量規制部材16が感光層に接する位置をクリーニング領域の内側に設けたので、侵入量変動分を小さく抑えることができ、長期間安定して画像を形成することができる。
【0050】(第2の実施の形態)図3と図4を参照して、第2の実施の形態に係る像担持体と現像剤担持体の位置決め機構について説明する。
【0051】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る像担持体たる感光ドラム1と、現像剤担持体たる現像ローラ14と、侵入量規制部材17の相対位置関係を示す図である。
【0052】本実施の形態では、帯電手段として接触帯電ローラ2と図示しないAC+DC重畳帯電バイアス電源と、クリーニング手段としてクリーニング・ブレード6を用いており、接触帯電ローラ2の帯電領域とクリーニング・ブレード6のクリーニング領域も図3中に示した。
【0053】本実施の形態の画像形成装置は、第1の実施の形態と同じく上記従来技術の図5の構成とほぼ同様であるため、同じ構成のものには同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0054】なお、本実施の形態では、感光ドラム1とクリーニング・ブレード6と接触帯電ローラ2と廃トナー容器5と現像装置4を一体化してプロセスカートリッジ13を構成し、画像形成装置11から着脱自在に設けた。
【0055】現像ローラ14は第1の実施の形態と同じものを用い、侵入量規制部材17は第1の実施の形態の侵入量規制部材16と同一形状のものを用いたが、本実施の形態では、図に示すように、侵入量規制部材17を現像ローラ14の両端に密着させている。現像ローラ14と侵入量規制部材17が感光層に接する部分は帯電領域の内側に位置し、さらに帯電領域は感光層の同一の膜厚規定領域の内側に位置している。
【0056】上記構成において、初期の侵入量は100μmで、画像に影響を及ぼす恐れのないおおよその許容誤差は±10μmである。なお、感光層の膜厚規定領域の膜厚は50±2μmに設定した。
【0057】図4は、以下のE〜Hの条件で感光ドラム1を所定の回転数(プロセスカートリッジ13の寿命相当)になるまで回転させて、感光層の削れ量を調べた結果のグラフである。
【0058】条件Eは、AC+DC重畳帯電バイアスを加え、現像ローラ14および侵入量規制部材17を感光層から離間し、クリーニング・ブレード6もはずした条件における感光層の削れ量を示す(AC+DC重畳帯電バイアス単独の削れ量に相当)。
【0059】条件Fは、AC+DC重畳帯電バイアスを加え、現像ローラ14と侵入量規制部材17とクリーニング・ブレード6を感光層に当接させた条件における、現像ローラ14の接触位置の感光層の削れ量を示す(通常の画像形成条件での画像形成領域の削れ量に相当)。
【0060】条件Gは、AC+DC重畳帯電バイアスを加え、現像ローラ14と侵入量規制部材17とクリーニング・ブレード6を感光層に当接させた条件における、侵入量規制部材17の接触位置の感光層の削れ量を示す(通常の画像形成条件での侵入量規制部材17の接触位置の削れ量に相当)。
【0061】条件Hは、帯電バイアスを加えず、現像ローラ14と侵入量規制部材17とクリーニング・ブレード6を感光層に当接させた条件における、侵入量規制部材17の接触位置の感光層の削れ量を示す(侵入量規制部材17の接触位置の削れ量に相当)。
【0062】図4中の条件Eと条件Fのプロフィールからわかるように、本実施の形態の構成では、感光ドラム1の感光層の削れ量は、おおよそ半分が接触帯電ローラ2のAC+DC重畳帯電バイアスによる放電ダメージによるものであり、残りがクリーニング・ブレード6と現像ローラ14の摺擦による削れである。
【0063】通常の画像形成条件における侵入量変動分、すなわち画像形成領域の削れ量と侵入量規制部材17の接触位置の削れ量の差(上記の条件Fと条件Gの差)は約5μmであり、許容誤差内である。一方、侵入量規制部材17の接触位置が帯電領域の外側である場合の侵入量変動分(上記の条件Fと条件Hの差)は約15μmとなり、許容誤差の10μmを超えてしまい、画像に影響を与える可能性がある。
【0064】つまり、本実施の形態の構成においては、侵入量規制部材17が感光層に接する位置を帯電領域の内側に設けたので、侵入量変動分を小さく抑えることができ、長期間安定して画像を形成することができる。
【0065】また、本実施の形態では、侵入量規制部材17が感光層に接する位置をクリーニング領域の外側に設けたが、クリーニング・ブレード6を延長するなどしてクリーニング領域の内側に位置するようにすれば、画像形成領域と侵入量規制部材17が摺擦している部分の削れの差をより一層小さくすることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現像剤担持体の両側部に侵入量規制部材を設け、該侵入量規制部材を像担持体の膜厚規定領域内、かつ、クリーニング手段によるクリーニング領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定するので、クリーニング手段との摺擦などにより像担持体の感光層の膜厚が変化しても、像担持体の感光層表面と現像剤担持体の接触状態は良好に保たれ、長期間安定して画像を形成することができる。
【0067】また、ACバイアスにDCバイアスを重畳したバイアス印加により像担持体を帯電する帯電手段を有する構成において、本発明は、現像剤担持体の両側部に侵入量規制部材を設け、該侵入量規制部材を像担持体の膜厚規定領域内、かつ、前記帯電手段による帯電領域内、の位置で前記像担持体と当接させることにより、前記現像剤担持体と前記像担持体との相対位置を規定するので、帯電手段による放電ダメージなどにより像担持体の感光層の膜厚が変化しても、像担持体の感光層表面と現像剤担持体の接触状態は良好に保たれ、長期間安定して画像を形成することができる。
- 【公開番号】特開2002−6625(P2002−6625A)
【公開日】平成14年1月11日(2002.1.11)
【発明の名称】現像剤担持体の位置決め機構、プロセスユニット、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
【発明者】
【氏名】尾島 磨佐基
- 【出願番号】特願2000−189196(P2000−189196)
【出願日】平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外1名)
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