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液体充填用ノズル
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- 【要約】
【課題】 簡単な構造で、泡立ちが生ずることがなく、効率よく、かつ液体充填が可能である液体充填用ノズルを提供する。
【解決手段】 液体を充填する液体充填用ノズル1において、下端部を密閉可能とした円筒体2の上部を開口状態とし、かつ円筒体2の軸線を中心にして該円筒体2の下部内壁面5から下部側面3に向かって、周方向に複数の貫通孔4を形成してなる液体充填用ノズルであり、前記貫通孔4が、下方向に60〜90°未満の傾斜角度を有する貫通孔4であることが好ましい。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を充填する液体充填用ノズル1において、下端部を密閉可能とした円筒体2の上部を開口状態とし、かつ円筒体2の軸線を中心にして該円筒体2の下部内壁面5から下部側面3に向かって、周方向に複数の貫通孔4を形成してなる液体充填用ノズル。
【請求項2】
貫通孔4が、下方向に60〜90°未満の傾斜角度を有する貫通孔4である請求項1記載の液体充填用ノズル。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種液体を瓶又は缶などの容器内に保管するのに使用されるノズル、特に、泡立ちの発生を防止するための液体充填用ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の各種産業においては、数多くの液体を使用している。このような液体は、使用し易いように、瓶又は缶などの容器に充填し、保管している。
液体を充填するためには、充填密度が高く、短時間で充填され、かつ充填終了後に液が垂れないようにすることなどが要求されている。
【0003】
しかしながら、従来の液体充填用ノズルは、液体を容器内の液面に真上から噴出する構造のため、泡立ち現象が生じ、液体が容器の上方に達したとき、発泡した液体が容器からあふれ出て、容器の表面や周辺を汚すと共に液体を無駄にすることがある。
【0004】
そのため、特許文献1に示すように、円筒体底板に拡開傾斜形状に複数の貫通孔(供給孔)を形成した液体充填用ノズルが考案されているが、このような液体充填用ノズルを用いても上記問題点を解消することができず、液体がある高さまで充填されると泡立ちが生じ、充填速度によっては、上記と同様液体が容器からあふれ出てしまうという問題点が生じる。
【特許文献1】登録実用新案3030690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、簡単な構造で、泡立ちが生ずることがなく、効率よく、かつ液体充填が可能である液体充填用ノズルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体を充填する液体充填用ノズルにおいて、下端部を密閉可能とした円筒体の上部を開口状態とし、かつ円筒体の軸線を中心にして該円筒体の下部内壁面から下部側面に向かって、周方向に複数の貫通孔を形成してなる液体充填用ノズルに関する。
また、本発明は、貫通孔が、下方向に60〜90°未満の傾斜角度を有する貫通孔である前記の液体充填用ノズルに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明になる液体充填用ノズルは、該ノズルから噴出された液体は、容器内の液面に直接突き当たることが完全になくなり、液体が発泡性を有する場合においても泡立つことがないため、発泡状態の液体が容器からあふれ出て、容器の表面や周囲を汚すと共に液体を無駄にすることがなくなり、顕著な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明において、貫通孔の形状、大きさ、液体充填用ノズルを含む充填装置全体の大きさ、液体処理能力等により任意に選択されるが、貫通孔の直径は、1〜3mm、また貫通孔の傾斜角度は、60〜90°未満が好ましく、70〜80°がより好ましい。貫通孔の直径が1mm未満では、流量小の傾向かあり、3mmを超えるとノズルからの液垂れが発生する傾向がある。
【0009】
また、貫通孔の傾斜角度が60°未満では、充填速度によっては泡立ちが生じる傾向があり、90°を超えると、容器に充填できない傾向にある。
ここで、下方向に60〜90°未満の傾斜角度を有する貫通孔とは、図2に示すように、容器の底面に対して容器の側面方向に傾けた角度をいう。
【実施例】
【0010】
以下、図面を引用して本発明の液体充填用ノズルについて詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例になる液体充填用ノズルの平面図及び図2は、図1のA−A線断面図であり、下端部を密閉可能とした円筒体2の上部を開口状態とし、該円筒体2の軸線を中心にして、円筒体2の下部内壁面5から下部側面3に向かって、周方向に複数の貫通孔4を形成した。
なお、貫通孔4は下方向に80°の傾斜角度を形成した。
【0011】
本発明の実施例になる液体充填用ノズルを上記に示す構造にすることにより、該ノズル1を従来の充填装置の充填弁に連設し、ノズル1を瓶や缶などの容器の注入口に入れて液体を充填すれば、貫通孔4が下方向に傾斜していれば、液体は斜め方向に噴出され、容器の内壁面に沿って充填されることになる。
上記のような理由によってノズル1から噴出された液体は、容器内の液面に直接当たることがないので、液体が発泡性を有する場合でも泡立つことがない。
- 【公開番号】特開2007−112490(P2007−112490A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【発明の名称】液体充填用ノズル
- 【出願番号】特願2005−307053(P2005−307053)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【出願人】
【識別番号】000004455
【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
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