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開封器
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- 【要約】
【課題】 様々な物品が収納された袋や密封用ジッパー機能の付いた袋を開封する場合、ハサミや刃物を使用するか、予め切断位置を示す切り込みを手でちぎって開封していた。これらの方法では、袋の切り口の前面と背面とが同一の形状のまま密着状態になり、袋の開封が困難であった。
【解決手段】 本発明は、開封した袋の切開形状が袋の表側または裏側のいずれか片面だけを横一文字に切開し、従来のように袋の一部分を切り取ってしまうことはせず、袋の原型はそのままのこすことを可能とし、ジッパーが閉じていても指で袋を開くのが簡単にできるようにした。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体A12と基体B13とからなる開封器において、前記基体A12に刃1を設け、前記基体A12の挟持面3と前記基体B13の挟持面4で袋Hの切り口部Kを挟んで前記基体A12と前記基体B13を閉じ袋Hの切り口部Kを切開中、前記刃1の刃先2が袋Hの背面側切り口9を貫通し、そして前記刃先2が前記貫通し出たその位置と、前記挟持面4との二つに挟まれた間の何れかの位置にあることを特徴とする開封器。
【請求項2】
基体A12と基体B13とからなる開封器において、前記基体A12に刃1を設け、前記基体A12の挟持面3と前記基体B13の挟持面4で袋Hの切り口部Kを挟んで前記基体A12と前記基体B13を閉じ袋Hの切り口部Kを切開中、前記刃1の刃先2が袋Hの背面側切り口9を貫通し、そして前記刃先2が前記貫通し、出たその位置から前記前面側切り口8の中のいずれかの位置にあることを特徴とする開封器。
【請求項3】
前記基体A12と基体B13とが連結具5を介して取り付けられていることを特徴とした請求項1〜2記載の開封器。
【請求項4】
基体A12か基体B13のいずれか、または基体A12と基体B13の両方に凹面状ジッパーガイド6、6’を設けたことを特徴とする請求項1〜3記載の開封器。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カッター刃で袋を切り開く開封器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、袋を開封するためのカッターとしてハサミや、カッター刃を備えた袋開封器で袋の開封位置から先を切り取っていた。
特許公開平07−284574号公報 特許公開2002−224471号公報
特許公開2001−198368号公報 特許公開2001−120861号公報
特許公開平11−333154号公報 特許公開平11−001096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
密封用ジッパーが付いた袋を開封する場合、ハサミや刃物を使用して、切断位置を示す切り込みを切り取っていた。この従来方法ではジッパーが閉じていると袋の切り口の表面と裏面とが同じ形状で密着状態になり、袋を開く際に指先を入れる隙間が無く、袋を開くのが非常に困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、開封した袋の切開形状が袋の表側または裏側のいずれか片面だけを横一文字に切開し、従来のように袋の一部分を切り取ってしまうことはせず、袋の原型をそのまま残すことを可能とし、袋を開くのを簡単にした。
【発明の効果】
【0005】
従来の方法は袋の切り口の表側と裏側が同一の形状で密着状態になり切り取った後ジッパーが閉じていると指で開くのが非常に困難であった。本発明は袋の切開位置の表側又は裏側のいずれかの片面側のみを横一文字に切開するものであって、従来のように袋の先端部を切り取らない。本開封器では袋の形状を原型のまま残し、指先のつまみ動作が容易でジッパーの開封が簡単にできる。さらに開封した袋の整理整頓も簡単でにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を図1、2、3、4、5、6、7を用いて説明すれば、図1は本発明の実施例を示す斜視図である。図2は本発明の一例の説明基本図である。
まず図2、図3を用いて基本的な詳細説明をする。基体A12に刃1を取り付ける(以後刃1を取り付けた基体を基体Aとする)。そして該基体A12に対向する基体B13(以後基体Aに向き合う基体を基体Bとする)を設ける。
上記で基体A12の挟持面3と基体B13の挟持面4で袋Hの切り口部K(図3参照)を挟んだ際(図2)、刃1の刃先2が袋Hの背面側切り口9(図面説明上袋の裏表に関係なく基体A12に接する側の切り口を背面側切り口9とする)を貫通し、該貫通した刃先2の位置が前面側切り口8(図面説明上袋の裏表に関係なく基体B13に接する側の切り口を前面側切り口8とする)の中のいずれかの位置とし、または、前記刃先2が貫通し、前記出たその位置から前記挟持面4との二つに挟まれたいずれかの位置とした構造とする。前記で、前記切り口部Kを挟んだ状態で袋Hを切り口部Kに添わせてスライドすれば前記背面側切り口9を横一文字に切開する。しかし前記前面側切り口8は刃先2が貫通していないから切り込み傷はつくが切開されない。だから本発明では従来のように袋の切り取り線から先を全部取り除いてしまうようなことはしない。前記に於いて基体A12を折り曲げ自在な連結具5を介して基体B13に取り付けるとさらによい。
【0007】
又、図4と図5に示すように凹面状のジッパーガイドを基体A12と基体B13のいずれか、又は、両基体に設けるとよい。これによる効果は切り口部K切開のため両基体を閉じると該ジッパーガイド6と6’でジッパー7を挟み込む。前記状態で袋をスライド(参照図6、袋スライド方向)させれば該袋Hは前記ジッパー7に添って真っ直ぐ移動する。だから切り口部Kの背面側切り口9はジッパーに沿って直線的に切開されジグザクにならない。
図5は図4のものに袋Hの切り口部Kとジッパー7を挟んだ状態を示す図である。
【0008】
さらに、図4のように挟持面3または挟持面4の何れか、又は挟持面3と挟持面4の両方を凸面状とするとよい。このようにすると次の効果がある。即ち、袋Hの形状の違いによっては切り口部Kが該切り口部Kの両側面より凹面状にくぼんでいる形のものがある。この前記形状の袋Hに対応するために挟持面を凸面状にするとよい。また凸面状にすることで挟持面と袋の接触面積が減って接触抵抗を減少させ袋Hをスムースにスライドする効果もある。
【0009】
また、鋏の柄に基体A12と基体B13を設け、そして該柄に本発明の刃1、挟持面4、挟持面3を設け、本開封器つき鋏としてもよい。さらに、シャープペンシル、万年筆状のものの蓋と、該蓋に取り付けられたクリップを基体A12、基体B13とし、これに、本発明の刃1、挟持面4、挟持面3を設け、本開封器とする。等同じ効果が得られるものは全てが含まれるのは当然である。
【0010】
前記連結具5は支点軸を用いる方法や、弾性体を用いるなど考えればいろいろある。
さらに、本開封器はジッパーのついていない袋に使用しても同様の効果があるからジッパー付き袋専用でないのも当然である。
【0011】
図8は、本発明の開封器で開封した袋である。図9は、従来の方法で切り取った袋の図である。
以上が本発明の基本構成である。
【実施例】
【0012】
本発明の実施の形態について図1、3、4、5、6、7を参照して詳細に説明する。図1中、基体A12と基体B13は蝶番を介して開閉自在に取り付けられ開封器を構成している。この基体A12と基体B13は、本例ではともに長方形の合成樹脂からなっていて、前記基体A12と基体B13の先端部に、それぞれ凹面状のジッパーガイド6、6‘および凸面状の挟持面3、4を形成している。そして前記基体A12の挟持面3上には刃1が内向きに固着されている(図5参照)。
【0013】
又、図4と図5に示すように凹面状のジッパーガイド6と6’を基体A12と基体B13に設けている。これによる効果は背面側切り口9切開のため両基体を閉じると該ジッパーガイド6と6’でジッパー7を挟み込む。前記状態で袋をスライド(参照図6、袋スライド方向)させれば該袋Hは前記ジッパー7に添って真っ直ぐ移動する。だから切り口部Kの背面側切り口9はジッパーに沿って直線的に切開されジグザクにならない。図5は図4のものに挟持面3と挟持面4で袋Hの切り口部Kを挟み、ジッパーガイド6とジッパーガイド6‘でとジッパー7を挟んだ状態を示す図である。
【0014】
さらに、図4のように、挟持面3と挟持面4の両方を凸面状の挟持面としている。
【0015】
図6は本実施例の平面図である。図7は本実施例の側面図である。
【0016】
以下本実施例の使用方法を説明する。
(1)一側の手で本開閉器を持ち基体A12、Bのジッパーガイド6,6‘で袋Hのジッパー7を挟む。
(2)他側の手で袋Hを持って袋スライド方向矢印(図3参照)に引くと袋Hの背面側切り口9を横一文字に切開する。
【0017】
図8は本発明の開封器で切開した状態を示す袋の図である。図9は従来の方法で切り取った袋の状態を示す図である。
- 【公開番号】特開2007−119056(P2007−119056A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【発明の名称】開封器
- 【出願番号】特願2005−342805(P2005−342805)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】
【識別番号】591213807
【氏名又は名称】
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