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遊技機、プログラム及び記録媒体
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- 【要約】
【課題】 報知に煩わしさを感じさせることを防止する。
【解決手段】 当選役抽選でグループ役に当選した場合、ATフラグがメモリに書き込まれているとサブ基板は液晶パネルを駆動し、小役に当選したことを示す画像を表示させる。また、グループ役に当選すると、制御部及びリール駆動コントローラは、ストップボタンが押下されたときにSB図柄の引き込み制御を行う。SB図柄はストップボタンが押下されたタイミングに関わらず入賞有効ライン上に停止するように配列されているため、グループ役に当選してストップボタンを押下するとSBが入賞する。ATフラグがメモリに書き込まれている状態でグループ役に当選した場合、サブ基板は次回の遊技からAT遊技に移行させる。

- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の開始操作に応答して回転するリールを備え、複数種類の当選役のいずれか又はハズレを抽選により決定し、前記抽選で決定された当選役に対応する図柄が引き込み範囲内にあるときに前記リールの停止操作が行われると前記図柄を入賞有効ライン上に停止させる遊技機において、
互いを構成する乱数値が異なるように前記抽選で抽出される乱数値を複数の乱数値グループにグループ分けし、複数の当選役をグループ化したグループ役が前記乱数値グループの少なくとも1つに割り当てられ、前記抽選で抽出された乱数値が照合される抽選テーブルと、
前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するように前記リールの停止制御を行う停止制御手段と、
前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段と、
前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記グループ役に当選した場合に入賞の対象となる当選役に対応する図柄を互いの間隔が引き込み範囲以下となるように前記リールに配列したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記グループ役を構成する当選役を、前記報知の対象となる報知対象役と前記入賞の対象となる入賞対象役とに区別し、
前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループと前記報知対象役を単独で割り当てた前記乱数値グループとを前記抽選テーブルで設定し、
これらの前記乱数値グループのいずれの乱数が前記抽選で抽出された場合でも前記報知手段は報知を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項4】
複数種類の当選役のいずれか又はハズレを決定する抽選で抽出された乱数値が抽選テーブルと照合され、この乱数値が複数の当選役をグループ化したグループ役を割り当てた乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するようにリールの停止制御を行う停止制御手段、
前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段、
前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項5】
請求項4記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店などの遊技場で使用される遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本明細書中では遊技機の1つとしてパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダルの投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどにより投入(ベット)することを含む。さらに、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを決定する抽選を当選役抽選、当選役を構成する図柄を入賞有効ライン上に揃えた状態を入賞、当選役抽選により当選役に当選し、これが入賞されるまでの状態を内部入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、メダルに一定の価値が与えられ、遊技を行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。パチスロ機で遊技を行う遊技者は、通常モードよりもメダルを獲得しやすくなるボーナスモードへの期待感を募らせながら通常モードでの遊技を行うことが殆どである。ボーナスモードには、通常モードでの遊技毎に行われる当選役抽選でボーナスに当選し、さらにこれらを入賞させると移行する。このため、ボーナスに当選したか否かの期待感を遊技者に抱かせることは遊技者の遊技への興趣を高めるうえで重要な要素となっている。これに鑑み、近年のパチスロ機では、例えば特許文献1などで示されているように、液晶パネルなどを用いてボーナスに当選したことを報知する、あるいは、入賞有効ライン上に停止した図柄の組み合わせ、すなわちリーチ目の表示によってボーナスに当選したことを報知するなど、様々な態様で報知を行ってボーナス当選への期待感を高めるようにしている。
【特許文献1】特開2002−346048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ボーナスに当選したことを報知する態様の1つとして、ボーナスに当選した場合にボーナスと異なる当選役に当選したことを報知する態様が知られている。これによれば、報知された当選役が入賞するようにリールの停止操作を行っても当選役が入賞しないため、報知が行われたときにリールの停止操作を行う際の緊張感を高めることができる。しかし、報知が行われる前に上述したリーチ目が表示される、あるいは、遊技者が報知に従わずにボーナスを入賞させてしまうなどの状況下では、遊技者は報知が行われなくてもボーナスに当選したことを察知できるため、報知に煩わしさを感じさせることがあった。
【0005】
上記問題点を解決するために、本発明は、報知に煩わしさを感じさせることを防止できるようにした遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の遊技機は、遊技の開始操作に応答して回転するリールを備え、複数種類の当選役のいずれか又はハズレを抽選により決定し、前記抽選で決定された当選役に対応する図柄が引き込み範囲内にあるときに前記リールの停止操作が行われると前記図柄を入賞有効ライン上に停止させる遊技機において、互いを構成する乱数値が異なるように前記抽選で抽出される乱数値を複数の乱数値グループにグループ分けし、複数の当選役をグループ化したグループ役が前記乱数値グループの少なくとも1つに割り当てられ、前記抽選で抽出された乱数値が照合される抽選テーブルと、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するように前記リールの停止制御を行う停止制御手段と、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段と、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段とを備えたものである。
【0007】
なお、前記抽選及び前記リールの停止制御を行うメイン基板と前記メイン基板での前記抽選で前記グループ役に当選したことに応答して前記特典を付与するサブ基板とを備えることが好ましい。これにより、前記抽選の処理のデータやリールの停止制御のデータとは別個のメモリに前記特典付与の処理のデータを記憶させることが可能になるとともに特典付与の処理を単独で行わせることが可能になるので、特典の態様を多彩にすることができ、また、その処理速度を速めることができる。これにより、遊技の内容を多彩にできる。
【0008】
なお、前記グループ役に当選した場合に入賞の対象となる当選役に対応する図柄を互いの間隔が引き込み範囲以下となるように前記リールに配列することが好ましい。
【0009】
また、前記グループ役を構成する当選役を、前記報知の対象となる報知対象役と前記入賞の対象となる入賞対象役とに区別し、前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループと前記報知対象役を単独で割り当てた前記乱数値グループとを前記抽選テーブルで設定し、これらの前記乱数値グループのいずれの乱数が前記抽選で抽出された場合でも前記報知手段は報知を行うことが好ましい。
【0010】
なお、本発明の遊技機用のプログラムは、複数種類の当選役のいずれか又はハズレを決定する抽選で抽出された乱数値が抽選テーブルと照合され、この乱数値が複数の当選役をグループ化したグループ役を割り当てた乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するようにリールの停止制御を行う停止制御手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段として遊技機のコンピュータを機能させるものである。
【0011】
また、本発明の記録媒体は、複数種類の当選役のいずれか又はハズレを決定する抽選で抽出された乱数値が抽選テーブルと照合され、この乱数値が複数の当選役をグループ化したグループ役を割り当てた乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するようにリールの停止制御を行う停止制御手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段として遊技機のコンピュータを機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、グループ役に当選した場合には、グループ役を構成する当選役のいずれか1つが入賞するようにリールの停止制御を行うとともに、入賞の対象となる当選役以外の当選役に当選したことを報知し、さらに遊技上の特典を付与するので、特典が付与されるか否かがこの報知以外の要素で察知されることを防止でき、報知に煩わしさを感じさせることを防止できる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、グループ役の当選で入賞させる当選役に対応する図柄を互いの間隔が引き込み範囲以下となるようにリールに配列したので、入賞した当選役と報知された当選役とを確実に異ならせることができ、報知を明確にできる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、グループ役の当選又は単独での当選で同一の当選役が当選したことが報知されるので、報知が行われても特典が付与されるか否かを識別できなくなり、特典付与への期待感を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
先ず、図1にスロットマシン10の外観を示し、スロットマシン10での遊技の流れの概略を説明する。図1に示すスロットマシン10には、通常モード及びシングルボーナス(SB)モードの2種類の遊技モードが設定され、さらに、アシストタイム(AT)遊技が設定されている。通常モードとSBモードとは当選役抽選の結果に応じて切り替えられ、AT遊技は当選役抽選と別個に行われるAT抽選に当選すると遊技の権利が得られる(抽選・遊技の実行を行う基板も別個)。このため、通常モード及びSBモードのいずれに移行されているときでもAT遊技は実行される。通常モードでは、メダルの払い出しを伴う小役(報知対象役)とSBモードへの移行の権利が得られるSB(入賞対象役)とをグループ化したグループ役、小役(報知対象役)のみ、ハズレのいずれかが当選役抽選により決定される。小役は、抽選で決定された種類の小役図柄(小役に対応する図柄)が入賞有効ライン上に停止すると入賞する。小役は例えばチェリー、プラム、ベルの3種類が設定されており、これらに対応する図柄として赤色のチェリー図柄、青色のプラム図柄、黄色のベル図柄が設定されている。SBに対応するSB図柄が入賞するとSBモードに移行する。SBモードでは小役に当選するか否かが通常モードと同一の当選確率で決定される。SBモードは1回の遊技で終了する。AT遊技では、小役に当選したときに入賞有効ラインに停止させる小役図柄が3種類のうちから報知される。AT遊技は遊技毎に実行されるAT抽選に当選するとその移行の権利が得られる。AT遊技への移行の権利が得られた状態では、グループ役に当選することがAT遊技に移行する条件となっている。
【0016】
スロットマシン10は、収納箱11と前面扉12とからなる筐体10aを備えている。前面扉12には表示窓13が設けられている。表示窓13の奥には第1リール14a、第2リール14b、第3リール14cが回転自在に組み込まれている。第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の図柄が一定の間隔で配列されている。第1〜第3リール14a〜14cが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の図柄が観察できる。そして、各リールの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ライン15が横3本と斜め2本との合計5本設定されている。
【0017】
メダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中段の入賞有効ライン15が有効化される。2枚のメダルを投入したときには中段の入賞有効ライン15に上段及び下段の入賞有効ライン15を加えた横3本の入賞有効ライン15が有効化される。3枚のメダルを投入したときには上段、中段、下段の3本に斜めの2本を加えた合計5本の入賞有効ライン15が有効化される。
【0018】
スロットマシン10では、50枚を限度にメダルをクレジット(貯留)することが可能になっている。クレジットされているメダルの枚数はクレジット枚数表示器17により表示される。
【0019】
スタートレバー18が押下(遊技の開始操作)されると第1〜第3リール14a〜14cが一斉に回転を開始する。第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始してから一定時間が経過するとストップボタン19a〜19cの操作(リールの停止操作)が有効化される。ストップボタン19a〜19cの操作が有効化されると、ストップボタン19a〜19cが押下されたことに応答してそれぞれに対応する第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。
【0020】
前面扉12の下部にはメダル受け皿20が設けられている。メダル受け皿20には、当選役が入賞したときに当選役の種類に応じた枚数のメダルが払い出し口21から払い出される。
【0021】
表示窓13の上方には、液晶パネル(報知手段)22が設けられている。液晶パネル22は、通常モードでグループ役又は小役に当選した場合に作動され、また、AT遊技で小役に当選した場合にも作動される。通常モードでは、液晶パネル22から小役に当選したことを示す画像が表示され、AT遊技では小役図柄の種類を示す画像が表示される。
【0022】
図2に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にメイン基板30によって管制される。メイン基板30は、CPU31とメモリ32とを備えている。CPU31には、CPU31の動作を制御する制御部31aの他、後述する電子抽選部39、当選役決定部40、停止図柄抽選部41が設けられている。
【0023】
メダルセンサ33はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、メダルの検知信号を制御部31aに入力する。制御部31aは、投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ33からの検知信号に基づいて計数し、入賞有効ライン15を有効化する本数を決定する。
【0024】
スタート信号センサ34はスタートレバー18が押下されたことを検知する。スタートレバー18の押下が検知されると、遊技スタート信号がスタート信号センサ34から制御部31aに入力される。制御部31aは、遊技スタート信号に応答して第1〜第3リール14a〜14cを回転させ、メモリ32のROM領域に格納されたプログラムにしたがって遊技の処理を開始する。
【0025】
各リールの駆動及び停止制御は制御部31aとリール駆動コントローラ35とによって行われる。制御部31aとリール駆動コントローラ35とは請求項記載の停止制御手段を構成する。第1〜第3リール14a〜14cはそれぞれステッピングモータ36a〜36cの駆動軸に取り付けられている。そして、各ステッピングモータ36a〜36cの駆動を制御することにより第1〜第3リール14a〜14cの制御が行われる。なお、メモリ32のRAM領域は、毎回の遊技ごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
【0026】
ステッピングモータ36a〜36cは、制御部31aから供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転する。このため、制御部31aは、ステッピングモータ36a〜36cに供給する駆動パルスの個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14cの回転角を制御し、駆動パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決定する。また、第1〜第3リール14a〜14cには、その基準位置に反射信号部37a〜37cが一体に形成されている。そして、第1〜第3リール14a〜14cが1回転するごとにフォトセンサ38a〜38cがそれぞれの反射信号部37a〜37cの通過を検知する。フォトセンサ38a〜38cによる検知信号は、リールの基準位置を示すリセット信号として制御部31aに入力される。
【0027】
制御部31aには、各々のステッピングモータ36a〜36cに供給された駆動パルスの個数を計数するパルスカウンタが設けられている。制御部31aは、フォトセンサ38a〜38cからリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
【0028】
メモリ32のROM領域には図柄テーブルが格納されている。図柄テーブルでは、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、第1〜第3リール14a〜14cに配列された図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。制御部31aは、この図柄テーブルを参照しながら、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中段の入賞有効ライン15上にどの図柄が移動してきているのかを識別でき、また、さらにどの程度リールを回転させれば目的の図柄が入賞有効ライン15上に移動してくるのかを予測することができる。
【0029】
第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始され、第1〜第3リール14a〜14cの回転速度が定常速度に達した時点で制御部31aはストップボタン19a〜19cの操作を有効化する。ストップボタン19a〜19cが押下されてストップ信号が入力されると、制御部31aとリール駆動コントローラ35は、当選役抽選の結果に基づいてストップボタン19a〜19cに対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は停止テーブルを用いたテーブル方式により行われる。
【0030】
第1〜第3リール14a〜14cの外周面は所定の範囲ごとに複数(本実施形態では21コマを例に説明する)のコマに区画されている。各コマには図柄が1個づつ割り当てられている。メモリ32のROM領域には制御部31aによって参照される複数の停止テーブルが格納されている。
【0031】
そして、ストップボタン19a〜19cが押下されるたびに複数の停止テーブルのうちのいずれかが参照される。停止テーブルでは、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに入賞有効ライン15上に位置する図柄の図柄コードと、このときに第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでに要するコマ数とが対応づけられている。そして、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに制御部31aは停止テーブルを参照し、入賞有効ライン15上に停止する図柄の種類を決定する。
【0032】
停止テーブルでは、第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでに要するコマ数が入賞有効ライン15上の図柄を含む図柄5個分の0〜4コマ、すなわち5コマの範囲(以下、「引き込み範囲」と称する)を上限に設定されている。このため、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は5コマの範囲内で行われる。そして、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに、入賞有効ライン15上に位置するコマから連続する4コマの中に当選図柄(当選役抽選で当選した当選役に対応する図柄)が含まれている場合、当選図柄が入賞有効ライン15上に停止させることが可能となるように停止テーブルが選択される。停止テーブルは、当選した当選役の種類、第1〜第3リール14a〜14cを停止させた順番、入賞有効ライン15上にすでに停止している図柄の種類によって引き込み範囲が変化するように停止テーブルが選択される。このように、引き込み範囲内に位置する図柄を入賞有効ライン15上に停止させる停止制御を引き込み制御と称する。
【0033】
なお、当選役に当選していない場合で当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cが押下された場合は、入賞が発生しないように停止テーブルが選択される。すなわち、すでに停止している図柄との組み合わせで入賞とならない図柄を停止させる停止テーブルが選択される。これにより、当選役抽選で当選していない当選役が入賞不能となる。このように、当選役が入賞しないように図柄を入賞有効ライン15上に停止させる停止制御を蹴飛ばし制御と称する。
【0034】
また、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、例えば当選した当選役の種類及びストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングに応じて入賞有効ライン15上に停止させる図柄の優先順位を決定するなど適宜の方式によって行ってよい。この場合、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに、引き込み範囲内で優先順位の最も高い図柄が入賞有効ライン15上に停止される。
【0035】
スタート信号センサ34から遊技スタート信号が入力されると、制御部31aは電子抽選部39を作動させる。電子抽選部39は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを備え、遊技が開始されるごとに1つの乱数値を抽出する。抽出された乱数値は当選役決定部40に入力される。
【0036】
当選役決定部40は、通常モード及びSBモードで当選役を決定する抽選テーブル40aを備えている。抽選テーブル40aでは、電子抽選部39で抽出される全乱数値を、各々を構成する乱数値が異なるようにグループ分けした複数の乱数値グループが設定されている。各乱数値グループには、小役とSBとをグループ化したグループ役、小役、ハズレのいずれかが割り当てられている。また、グループ役を構成する小役と単独で割り当られた小役とは同一の当選役となっている。
【0037】
そして、電子抽選部39で抽出された乱数値は抽選テーブル40aと照合され、照合された乱数値がいずれの乱数値グループに属する値であるかによって、グループ役、小役又はハズレのいずれかが決定される。
【0038】
また、グループ役に当選した場合は、小役又はSBの両方に当選したこととなるため、小役及びSBのいずれも入賞の対象となるが、制御部31aはSBが入賞するように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。そして、SBに対応するSB図柄は、SB図柄同士の間隔が図柄4個分以内、すなわち、第1〜第3リール14a〜14cの回転位置に関わらず常にSB図柄が引き込み範囲内に位置するように配列されている。このため、SBに当選すれば、ストップボタン19a〜19cが操作されたタイミングに関係なくSBが入賞する。また、小役に対応する小役図柄については、小役図柄同士の間隔が7コマ、すなわち、1リールあたり小役図柄が3個(前述したチェリー図柄、プラム図柄、ベル図柄が各1個ずつ)で、複数の小役図柄が同時に引き込み範囲内に位置しないように配列されている。そして、後述する停止図柄抽選で決定された小役図柄が引き込み範囲内に位置するときにストップボタン19a〜19cを押下すれば小役が入賞する。
【0039】
停止図柄抽選部41は小役に当選した場合に作動される。停止図柄抽選部41では、引き込み制御を行う小役図柄の種類が前述した3種類のうちから抽選により決定される。抽選の結果は制御部31aにフィードバックされる。制御部31a及びリール駆動コントローラ35は、停止図柄抽選で決定された図柄に対応する図柄コードを識別して、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行い、この抽選で決定された図柄の引き込み制御を行う。
【0040】
ホッパー装置42は、小役に当選した場合に規定枚数のメダルをメダル受け皿20に払い出すか、あるいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。払い出すメダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ32のROM領域に格納されている。制御部31aは配当テーブルから払い出し枚数を読み出してホッパー装置42を駆動させる。
【0041】
メイン基板30には液晶パネル22の駆動を制御するサブ基板45が接続されている。サブ基板45は、制御部31aから遊技毎に入力される信号に応答して作動する。制御部31aから入力される信号には、当選役抽選の結果を示す信号や停止図柄抽選部41での抽選の結果を示す信号などが含まれている。サブ基板45はメモリ46を備えており、メモリ46には液晶パネル22から画像を表示させるためのグラフィックデータが格納されている。サブ基板45では、前述した信号の入力に応答してメモリ46のグラフィックデータが読み出され、読み出されたデータに基づいて液晶パネル22での画像の表示制御が行われる。
【0042】
また、サブ基板45は、AT抽選部47を備えている。AT抽選部47は遊技が行われるたびに作動される。AT抽選部47では、AT遊技への移行の権利を付与するか否かを決定するAT抽選が行われる。AT抽選に当選するとATフラグがメモリ46に書き込まれる。これにより、AT遊技への移行の権利が遊技者に付与される。
【0043】
次にスロットマシン10でグループ役に当選した場合での遊技の処理の流れについて説明する。図3に示すように、スロットマシン10では先ず通常モードでの遊技が行われる。メダルの投入後にスタートレバー18が押下されると第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始され、電子抽選部39では乱数値が抽出される。当選役決定部40では電子抽選部39で抽出された乱数値が抽選テーブル40aと照合されて当選役抽選が行われる。また、サブ基板45では、スタートレバー18の押下に応答してAT抽選部47がAT抽選が実行される。AT抽選に当選するとATフラグがメモリ46に書き込まれる。これより、遊技者はAT遊技への移行の権利が得られる。
【0044】
当選役抽選で小役に当選した場合、ATフラグがメモリ46に書き込まれているか否かに関わらずサブ基板45は液晶パネル22を駆動し、小役に当選したことを示す画像を表示させる。また、小役に当選すると停止図柄抽選部41が作動され、引き込み制御を行う小役図柄の種類が決定される。そして、遊技者がストップボタン19a〜19cを押下し、抽選で決定された種類の小役図柄が入賞有効ライン15上に停止すると小役が入賞してメダルが払い出される。これにより1回の遊技が終了する。
【0045】
当選役抽選でグループ役に当選した場合、ATフラグがメモリ46に書き込まれているとサブ基板45は液晶パネル22を駆動し、小役に当選したことを示す画像を表示させる。また、グループ役に当選すると、制御部31a及びリール駆動コントローラ35は、ストップボタン19a〜19cが押下されたときにSB図柄の引き込み制御を行う。SB図柄はストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングに関わらず入賞有効ライン上に停止するように配列されているため、グループ役に当選してストップボタン19a〜19cを押下するとSBが入賞する。SBが入賞すると、制御部31aは次回の遊技をSBモードの下で行わせる。SBモードでは小役に当選するか否かのみが決定される。SBモードが終了すると再び通常モードでの遊技が行われる。
【0046】
ATフラグがメモリ46に書き込まれている状態でグループ役に当選した場合、サブ基板45は次回の遊技からAT遊技に移行させる。AT遊技で小役に当選すると、サブ基板45は停止図柄抽選部41で決定された小役図柄の種類を識別し、この図柄の種類を示す画像を液晶パネル22から表示させる。このため、遊技者は勘に頼ることなく入賞有効ライン15に停止させる小役図柄の種類を識別でき、AT遊技ではメダルの獲得枚数を容易に増加させることができる。サブ基板45は、AT遊技で所定回数の遊技が行われたことに応答してAT遊技を終了させる。
【0047】
なお、当選役抽選でグループ役に当選し、ATフラグがメモリ46に書き込まれていない場合には、サブ基板45は液晶パネル22を駆動せず、液晶パネル22での小役の報知を実行しない。このため、この場合には小役の報知が行われずにSBが入賞して遊技が終了する。また、ATフラグがメモリ46に書き込まれた状態でグループ役に当選しなかった場合には次回以降の遊技にATフラグが持ち越され、グループ役に当選したときに上記の処理が行われてAT遊技に移行する。
【0048】
上記実施形態では、SBと小役とをグループ化したが、例えばメダルの払い出しがない0枚役(小役の一種)と小役とをグループ化する、あるいは、払い出し枚数が異なる2種類の小役をグループ化する、あるいは、3種類以上の当選役をグループ化するなど適宜の当選役をグループ化してよい。なお、3種類以上の当選役をグループ化した場合は、いずれか1つの当選役に対応する図柄の引き込み制御を行い、それ以外の当選役のうちの1つ、あるいは、全てについて報知を行えばよい。また、グループ役のうち入賞の対象となる当選役について、その図柄は必ずしも互いの間隔が引き込み範囲以下でなくてもよい。さらには、グループ役は1種類に限らず複数種類設定してもよい。
【0049】
上記実施形態では、グループ役に当選した場合に遊技者に付与される特典をAT遊技としたが、特典として例えば第1〜第3リール14a〜14cの少なくともいずれか1つを無制御状態(リールの停止制御が行われずに、ストップボタンが押下されたタイミングに応じて停止する状態)とするチャレンジタイム(CT)モード、リプレイの当選確率が通常モードよりも高くなるリプレイタイム(RT)モード、特定の当選役に当選した場合にこれを貯留させるストックタイム(ST)モードなど遊技者が有利になる遊技モードに移行させる、あるいは、貯留された当選役を放出するなど、遊技者が有利になれば適宜の特典を付与してよい。
【0050】
上記実施形態では、停止図柄抽選部41によって引き込み制御の対象とする小役図柄の種類を抽選により決定したが、第1〜第3リール14a〜14cのそれぞれに小役図柄同士の間隔が図柄4個分以内、すなわち、互いの小役図柄が引き込み範囲内に位置するように小役図柄を配列し、小役が入賞する第1〜第3リール14a〜14cの停止順序(ストップボタン19a〜19cの押下順序)を抽選により決定してもよい。
【0051】
図4は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)50をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体50には図3のフローチャートで示すような手段を、CPU31とメモリ32とを含むコンピュータ51で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば複数種類の当選役のいずれか又はハズレを決定する抽選で抽出された乱数値が抽選テーブルと照合され、この乱数値が複数の当選役をグループ化したグループ役を割り当てた乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役のうちのいずれか1つが入賞するようにリールの停止制御を行う停止制御手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、前記グループ役を構成する当選役で、かつ前記入賞の対象となる当選役とは異なる当選役に当選したことを報知する報知手段、前記抽選で抽出された乱数値が前記グループ役を割り当てた前記乱数値グループに属する値であった場合に、遊技上の特典を付与する特典付与手段としてコンピュータ51を機能させるためのプログラムを記録媒体50に記録する。そして、この記録媒体50を読み取り装置52に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
【0052】
なお、前記プログラムは、記録媒体50を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は、記録媒体50から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンの遊技を行うことも可能である。
【0053】
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、液晶パネルなどを用いたスロットマシンやストップボタンの押下によって図柄を停止表示させるパチンコ機など、他の遊技機にも等しく適用することができる。
- 【公開番号】特開2007−89947(P2007−89947A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【発明の名称】遊技機、プログラム及び記録媒体
【発明者】
【氏名】湊 武尋
- 【出願番号】特願2005−286094(P2005−286094)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
- 【代理人】
【識別番号】100075281
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 和憲
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