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光イメージング装置
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- 【要約】
【課題】蛍光観察と通常内視鏡観察との両方に使用可能であって、かつ、蛍光観察に影響を及ぼし得る不要光を低減可能な光イメージング装置を提供する。
【解決手段】光イメージング装置は、光源装置3と、体腔内に挿入可能な挿入部2に設けられ、光源装置3からの照明光を被検体21に導く照明光路を構成するライトガイド7,8及び照明レンズ15a,15bと、被検体21からの戻り光を受光する対物レンズ22と、戻り光から可視光帯域画像を得るための撮像部24と、戻り光から蛍光画像を得るための励起光カットフィルタ27および撮像部25と、照明光路上に配設されていて、入射される照明光から、撮像部25により撮像される光の帯域と重なる帯域の光を低減する照明光フィルタ37a,37bと、を備えている。

- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
励起光と、可視光帯域における少なくとも一部の帯域の光と、を含む光を発光する光源と、
体腔内に挿入可能な挿入部と、
前記挿入部に設けられていて、前記光源からの光を体腔内の被検体に導くための光伝達部と、
前記挿入部の先端部に設けられていて、前記光伝達部により前記被検体へ導かれた光の、該被検体からの戻り光を受光するための受光光学系と、
前記受光光学系によって受光した戻り光の内の可視光帯域の光に係る反射光画像を得るための反射光撮像部と、
前記受光光学系によって受光した戻り光の内の蛍光に係る蛍光画像を得るための蛍光撮像部と、
前記光伝達部により伝達される光の光路中と、該光伝達部の光出射端側と、の少なくとも一方に配設されていて、前記光伝達部により伝達されて該被検体に導かれる光から、少なくとも前記蛍光撮像部により撮像される光の帯域と重なる帯域の光を低減するための照明光フィルタ部と、
を具備したことを特徴とする光イメージング装置。
【請求項2】
前記照明光フィルタ部は、可視光帯域を透過帯域として含むように構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項3】
前記照明光フィルタ部は、前記光伝達部を構成している部材の内の少なくとも一つの部材の表面上に形成された光学薄膜を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項4】
前記光伝達部は、
前記挿入部に設けられていて、前記光源からの光を前記挿入部の先端部に導くための導光部と、
前記挿入部の先端部に設けられていて、前記導光部により導かれた光を該挿入部の先端部から出射するための照明光学系と、
を有して構成されたものであり、
前記照明光フィルタ部は、前記照明光学系に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項5】
前記照明光フィルタ部は、光吸収物質により形成された光吸収部材を含むものであることを特徴とする請求項4に記載の光イメージング装置。
【請求項6】
前記受光光学系は、受光した戻り光を前記蛍光撮像部へ導く光路上に、蛍光画像を得るために必要な帯域の光のみを通過させる受光フィルタ部を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項7】
前記光源からの光を前記光伝達部に導入するための照明光導入光学系と、
前記照明光導入光学系に設けられていて、前記光源からの光から前記蛍光撮像部により撮像される帯域の光を低減するための導入光フィルタ部と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項8】
前記導入光フィルタ部は、可視光帯域の少なくとも一部を透過帯域として含むように構成されたものであることを特徴とする請求項7に記載の光イメージング装置。
【請求項9】
前記反射光撮像部による反射光画像の取得と、前記蛍光撮像部による蛍光画像の取得とは、同時に行われるものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項10】
前記挿入部の先端部に着脱自在なキャップをさらに具備し、
前記照明光フィルタ部は、前記キャップに設けられたものであって、該キャップを前記挿入部の先端部に装着することにより、前記光伝達部の光出射端側に配設されるように構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
【請求項11】
前記反射光画像と前記蛍光画像とを同時に表示するための合成画像を生成する画像合成部と、
前記画像合成部により生成された合成画像を表示するための画像表示部と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の光イメージング装置。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、励起光を照射して被検体からの蛍光を受光する蛍光観察を行うことが可能な光イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、内視鏡装置は、医療分野等において広く用いられている。特に、医療分野における内視鏡装置は、被検体である生体内の検査、観察等に用いられている。
【0003】
このような内視鏡観察としては、通常の可視光観察以外にも、例えば励起光を生体に照射し病変部からの蛍光を受光して画像化する蛍光観察がある。このような蛍光観察を行うには、まず予め、例えば癌などの病変部に親和性を持つヘマトポルフィリン等の蛍光物質を患者の体内に投与する。そして、蛍光物質を投与してから所定時間が経過した後に、生体に励起光を照射することにより、病変部に集積した蛍光物質から発光される蛍光を受光して蛍光画像を生成し、この蛍光画像に基づき病変部の状態を判断するのが蛍光観察となっている。
【0004】
このような蛍光画像を得ることができる光イメージング装置としての内視鏡装置は、特開平7−155285号公報、特開平8−224208号公報、特開平11−244220号公報、特開2005−58618号公報に開示されたものが幾つかの例として挙げられる。
【0005】
上記特開平7−155285号公報及び、特開平8−224208号公報に記載の内視鏡装置は、励起光を照射して受光する被検体からの戻り光の内の、蛍光以外の光を遮光する光学フィルタを撮像素子の前段に配置して、蛍光像を取得するように構成されている。
【0006】
また、上記特開平11−244220号公報に記載の内視鏡装置は、励起光を照射して受光する被検体からの戻り光の内の、励起光を遮光するための光学フィルタを有するキャップを内視鏡の先端部に取り付けて、蛍光像を取得するように構成されている。
【0007】
さらに、上記特開2005−58618号公報に記載の内視鏡装置は、励起光のみを透過する光学フィルタを有するキャップと、励起光のみを遮光する光学フィルタを有するキャップと、の内の所望のキャップを内視鏡の先端部に取り付けて、励起光のみを透過する光学フィルタを先端部に取り付けた際に蛍光像を取得するように構成されている。
【0008】
一方、これらに対して、例えば、特開2004−294109号公報には、被検体からのラマン散乱光を計測するラマン散乱計測装置が開示されている。このラマン散乱計測装置は、励起光路中に発生するラマン散乱光を低減するための光学フィルタをプローブ先端部に設けた構成となっている。
【特許文献1】特開平7−155285号公報
【特許文献2】特開平8−224208号公報
【特許文献3】特開平11−244220号公報
【特許文献4】特開2005−58618号公報
【特許文献5】特開2004−294109号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記従来の光イメージング装置としての内視鏡装置は、照明光路を構成している光学部材、例えば光源装置内のレンズ類、挿入部内のライトガイドや照明レンズ、またはこれらの部材の固定に用いられている接着剤などが、極わずかながら蛍光またはラマン散乱光を発生する場合がある。
【0010】
このような場合に、上記従来の内視鏡装置は、励起光として被検体に照射している照明光に上記照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光が混入し、これらの光も被検体により反射されて内視鏡装置に取り込まれてしまう。このために、上記従来の内視鏡装置は、上記光学フィルタの透過波長帯域中に上記照明光路由来の蛍光、ラマン散乱光が含まれていると、これらの照明光路由来の蛍光、ラマン散乱光が被検体により発生する蛍光とともに撮像素子により撮像されてしまうことになる。
【0011】
特に、照明光と被検体と受光光学系との位置関係が、正反射条件を満たす部分が存在する位置関係となっている場合には、上述したような照明光路由来の蛍光やラマン散乱光がより明るく描出されてしまい、その光が被検体由来の蛍光によるものなのか、あるいは照明経路由来の蛍光またはラマン散乱光であるのかを判別することが困難になり、円滑な観察を妨げる要因となっていた。
【0012】
一般に、被検体から発生する蛍光の強度は、通常の反射光の強度に比べて非常に小さい。従って、上記従来の内視鏡装置は、上記照明光路由来の蛍光、ラマン散乱光の反射光が混入すると、被検体からの蛍光のみを検出することが困難となる場合がある。
【0013】
一方、上記特開2004−294109号公報に記載のラマン散乱光計測装置は、被検体からのラマン散乱光のスペクトル強度を計測する装置(つまり、ラマン散乱光を1次元的に計測する装置)であるために、ラマン散乱光以外の蛍光や白色光を測定することを目的としたものとはなっておらず、特に、これらの2次元画像を取得する通常内視鏡観察と蛍光画像観察とを行うことを目的としたものとはなっていない。従って、このラマン散乱光計測装置は、通常内視鏡観察と蛍光画像観察とを同時的に行うことも可能ではない。
【0014】
そして、上記特開2005−58618号公報に記載の内視鏡装置は、キャップを装着した状態では、内視鏡の先端において励起光以外の光を遮断してしまうことになるために、そのままの状態では通常内視鏡観察と蛍光画像観察との両方を行うことができない。もし、通常内視鏡観察と蛍光画像観察との両方を行おうとする場合には、内視鏡を被検体から一度引き抜いて、キャップの着脱を行った後に、再度内視鏡を被検体に挿入して観察を行わなければならない。従って、該公報に記載の内視鏡装置は、白色反射光画像と蛍光画像とを略同時に観察することを目的としたものとはなっていない。
【0015】
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、蛍光観察と通常内視鏡観察との両方に使用可能であって、かつ、蛍光観察に影響を及ぼし得る不要光を低減することができる光イメージング装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明による光イメージング装置は、励起光と可視光帯域における少なくとも一部の帯域の光とを含む光を発光する光源と、体腔内に挿入可能な挿入部と、前記挿入部に設けられていて前記光源からの光を体腔内の被検体に導くための光伝達部と、前記挿入部の先端部に設けられていて前記光伝達部により前記被検体へ導かれた光の該被検体からの戻り光を受光するための受光光学系と、前記受光光学系によって受光した戻り光の内の可視光帯域の光に係る反射光画像を得るための反射光撮像部と、前記受光光学系によって受光した戻り光の内の蛍光に係る蛍光画像を得るための蛍光撮像部と、前記光伝達部により伝達される光の光路中と該光伝達部の光出射端側との少なくとも一方に配設されていて前記光伝達部により伝達されて該被検体に導かれる光から少なくとも前記蛍光撮像部により撮像される光の帯域と重なる帯域の光を低減するための照明光フィルタ部と、を具備したものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の光イメージング装置は、蛍光観察と通常内視鏡観察との両方に使用可能であって、かつ、蛍光観察に影響を及ぼし得る不要光を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
[実施形態1]
図1から図10は本発明の実施形態1に係り、図1は実施形態1の光イメージング装置を示す全体構成図、図2は図1に示した内視鏡の挿入部の先端部の要部拡大図、図3は図2のライトガイドを伝達して照明レンズに入射した光の波長特性を示すグラフ、図4は図2の照明光フィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図5は図2の照明光フィルタを透過して被検体に照射される光の波長特性を示すグラフ、図6は図2の被検体からの戻り光の波長特性を示すグラフ、図7は図2の励起光カットフィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図8は図2の励起光カットフィルタを透過した光の波長特性を示すグラフ、図9は図3〜図8のグラフを1つにまとめた波長特性を示すグラフ、図10は図9に対して照明光路由来の蛍光の代わりに照明光路由来のラマン散乱光を加えた波長特性を示すグラフである。
【0020】
図1に示すように実施形態1の光イメージング装置1は、体腔内に挿入され得る内視鏡2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2に内蔵された光検出部(撮像部)から出力される信号に基づき画像生成の信号処理を行う画像生成部としての画像生成装置4と、この画像生成装置4により生成された画像信号(映像信号)が入力されることにより撮像部により撮像された画像を表示する画像表示部としてのモニタ5と、を備えている。
【0021】
前記内視鏡2は、体腔内に挿入し易いように構成された細長の挿入部6を有している。この挿入部6には、前記光源装置3から供給される光を前記挿入部6の先端に導く導光部としての例えば2本のライトガイド7,8が挿通されている。また、前記内視鏡2の後端側には、コネクタ9が設けられている。このコネクタ9は、内視鏡2を前記光源装置3に着脱自在に接続するためのものである。そして、内視鏡2が光源装置3に接続された際には、このコネクタ9の後端側に露呈する前記ライトガイド7,8の光入射端7a,8aに、該光源装置3からの照明光が入射されるようになっている。
【0022】
前記光源装置3内には、白色光源11と、コリメータレンズ12と、コンデンサレンズ13と、が設けられている。そして、白色光源11からの光は、照明光導入光学系としてのコリメータレンズ12により略平行な光束に変換された後に、コンデンサレンズ13により集光されて、前述したライトガイド7,8の光入射端7a,8aに入射される。こうして光入射端7a,8aに入射された照明光は、ライトガイド7,8を各介して、該ライトガイド7,8の光出射端にそれぞれ伝達(導光)される。
【0023】
上述したライトガイド7,8の各光出射端は、挿入部6の先端部6a内において固定されている。そして、ライトガイド7,8の各光出射端に対向するように、照明光出射口となる照明窓部14a,14bが挿入部6の先端部6aに設けられている。これらの照明窓部14a,14bには、照明光学系としての照明レンズ(平凹レンズ)15a,15bがそれぞれ取り付けられている。従って、前記ライトガイド7,8の光出射端から出射される照明光は、各光出射端に対向する各照明レンズ15a,15bを経て拡開し、被検体21に照射される。なお、上述したライトガイド7,8及び照明レンズ15a,15bは、光伝達部を構成するものとなっている。
【0024】
上述した2つの照明窓部14a,14bの間の例えば中間位置には、観察窓或いは受光口が設けられている。そして、この観察窓或いは受光口には、被検体21からの戻り光である反射光或いは励起光の照射に伴う蛍光を受光する受光光学系として対物レンズ22が取り付けられている。この対物レンズ22は、その結像位置に配置された撮像部に光学像を結ぶものである。また、この対物レンズ22の光軸上における結像位置の手前には、ビームスプリッタ(或いはハーフプリズム)23が配置されている。このビームスプリッタ23は、被検体21から入射した光の一部を反射し残りを透過させることにより、2つに分離するものである。
【0025】
このビームスプリッタ23の反射側の結像位置には通常画像撮像用の撮像部24(反射光撮像部)が配置され、透過側の結像位置には蛍光画像撮像用の撮像部25(蛍光撮像部)が配置されている。これら撮像部24,25は、光検出部を構成するものであり、例えばCCD( Charge Coupled Device )またはCMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )等の固体撮像素子を有して構成されている。
【0026】
前記通常画像撮像用の撮像部24の撮像面(受光面)の前(撮像部24とビームスプリッタ23との間)には、可視光を透過する特性に設定された可視光透過フィルタ(以下、可視光フィルタ)26が配置されている。この可視光フィルタ26は、可視光として、例えば波長帯域400〜700nmの光のみを透過するものとなっている。
【0027】
一方、前記蛍光画像撮像用の撮像部25の撮像面(受光面)の前(撮像部25とビームスプリッタ23との間)には、励起光をカット(遮光)し蛍光を透過する特性に設定された、受光フィルタ部としての励起光カットフィルタ(或いは蛍光透過フィルタ)27が配置されている。この励起光カットフィルタ27のフィルタ特性は、後述する。
【0028】
前記撮像部24,25は、挿入部6内に挿通された信号線及び光源装置3内に配設された信号線などを経て、画像生成装置4内に設けられた通常画像処理回路31と蛍光画像処理回路32とにそれぞれ接続されている。これらの通常画像処理回路31及び蛍光画像処理回路32は、それぞれ図示しない撮像駆動回路を内蔵している。そして、各撮像駆動回路は、撮像駆動信号を各対応する撮像部24,25にそれぞれ印加して、受光した光を光電変換させ、光電変換して得られた撮像信号を各撮像部24,25からそれぞれ出力させる。
【0029】
その後、通常画像処理回路31は、撮像部24から取得した撮像信号に基づき、通常画像を生成する処理を行う。同様に、蛍光画像処理回路32は、撮像部25から取得した撮像信号に基づき、蛍光画像を生成する処理を行う。これらの通常画像処理回路31及び蛍光画像処理回路32により、それぞれ生成された通常画像の画像信号(映像信号)と蛍光画像の画像信号(映像信号)とは、画像の合成を行う画像合成部としての画像合成回路33を経て、モニタ5に出力される。このモニタ5の表示画面には、合成画像として例えば通常画像34と蛍光画像35とが並べて表示される。
【0030】
なお、前記画像生成装置4は、表示画面に表示する画像を選択するための表示選択スイッチ36を備えている。この表示選択スイッチ36は、モニタ5の表示画面に、上述した合成画像と、合成処理が行われない通常画像と、合成処理が行われない蛍光画像と、の何れを表示するかを選択するためのものである。従って、前記画像合成回路33は、表示選択スイッチ36により合成画像が選択された場合には、合成処理を行う。また、前記画像合成回路33は、表示選択スイッチ36により通常画像が選択された場合には、合成処理を行うことなく、通常画像のみをモニタ5へ出力する。さらに、前記画像合成回路33は、表示選択スイッチ36により蛍光画像が選択された場合には、合成処理を行うことなく、蛍光画像のみをモニタ5へ出力する。
【0031】
なお、照明光路を構成している光学部材、例えば前記光源装置3内のレンズ類、挿入部6内のライトガイド7,8や照明レンズ15a,15b、またはこれらの部材を固定するために用いられている接着剤などの中には、極わずかながら蛍光またはラマン散乱光を発生するものが含まれる場合がある。このような場合には、被検体に照射している照明光に上記照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光が混入して、蛍光撮像部である撮像部25により撮像する蛍光画像に影響を及ぼす可能性がある。
【0032】
このような照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光は、被検体21に固有のものではなく、光を照射する条件等に依存する。このために、本実施形態においては、以下に説明するように、被検体21に照射する照明光に上記照明光路由来の蛍光やラマン散乱光(すなわち、照明光の内の、励起光カットフィルタ27を介して撮像部25により撮像される光の帯域と重なる帯域の光)(つまり、蛍光観察に影響を及ぼし得る不要光)が実質的に含まれないように(例えば遮光するように)構成している。
【0033】
より具体的に説明すると、図2に示すように、前記照明レンズ15a,15bの光出射端には、所定の波長帯域の光を遮光するための照明光フィルタ部としての照明光フィルタ37a,37bが、それぞれ設けられている。
【0034】
これらの照明光フィルタ37a,37bは、例えば、前記照明レンズ15a,15bの光出射端面に形成された光学薄膜となっている。これらの光学薄膜は、例えば、Ta2O5(五酸化タンタル),SiO2(酸化シリコン),TiO2(酸化チタン)等の誘電体薄膜となっている。そして、この誘電体薄膜が、イオンプレーティング等の真空蒸着や、スパッタ等の物理的気相成長法( Physical Vapor Deposition )、あるいはCVD等の化学的気相成長法( Chemical Vapor Deposition )などにより成膜される。
【0035】
前記照明光フィルタ37a,37bは、例えば後述する図4に示すように、可視光と励起光とを透過するとともに近赤外光を遮光する特性のものとなっている。ここに、本実施形態は、近赤外光が生体への吸収が小さいことに着目して、近赤外光帯域の蛍光を検出する赤外蛍光観察を行うものとなっている。そして、照明光フィルタ37a,37bは、上記特性を備えることにより、近赤外光の波長帯域に含まれ得る照明光路由来の蛍光を低減するようになっている。なお、この照明光フィルタ37a,37bの特性や作用の詳細については、後で詳しく説明する。
【0036】
次に、このような構成による実施形態1の作用を説明する。
【0037】
図1に示すような光イメージング装置1は、光源装置3に内視鏡2等を接続した状態において、図示しない電源スイッチを操作することにより動作が開始される。術者は、前記内視鏡2の挿入部6を体腔内へ挿入し、挿入部6の先端部6aを目的部位まで導く。そして、術者は、先端部6aを目的部位まで導いたところで、蛍光観察を行うようになっている。
【0038】
すなわち、術者は、患者の体内に蛍光物質を予め投与しておく。この蛍光物質は、投与されてから所定時間が経過した後に、病変部に集積される。なお、本実施形態においては、蛍光物質として蛍光色素Cy( Carbocyanine )7を用いて赤外蛍光観察を行うものとする。蛍光色素Cy7は、励起光の波長帯域が680〜740nm、蛍光の波長帯域が760〜850nmであり、それぞれ励起光ピーク波長730nm,蛍光ピーク波長770nmである(図9参照)。
【0039】
術者は、前記内視鏡2の挿入部6を患者の体腔内に挿入して、先端部6aを目的部位まで導く。なお、挿入部6の先端部6aを目的部位へ導くまでは、術者は、表示選択スイッチ36を操作することによりモニタ5の表示画面に通常画像のみを表示するようにしている。挿入部6の先端部6aが目的部位まで到達したら、術者は赤外蛍光観察を開始する。
【0040】
ライトガイド7,8の光入射端7a,8aには、白色光源11からの光が入射される。この光は、ライトガイド7,8により伝達されてこれらライトガイド7,8の光出射端から出射され、照明レンズ15a,15bに入射される。
【0041】
このとき、照明レンズ15a,15bに入射した光は、例えば図3に示すように、照明光路由来の蛍光を含んでいる。なお、図3のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。この照明光路由来の蛍光は、蛍光色素Cy7の蛍光波長帯域760〜850nm付近に存在している。なお、撮像部24,25は、波長1100nm以上の長波長の光に対しては感度がないために、図3に示すように、波長1100nm以上の長波長帯域については例え光を受光したとしても信号が出力されない。
【0042】
そして、照明レンズ15a,15bに入射した光は、前記照明光フィルタ37a,37bを介して被検体21に照射される。ここに、照明光フィルタ37a,37bは、例えば図4に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図4のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD( Optical Density ;光学的濃度、光学密度)値を示している。なお、OD値nのフィルタを透過した光の強度は、元の10−nとなる。例えば、10mWの光がOD値7のフィルタを透過すると、
10mW×10−7=1nW
となる。
【0043】
前記照明光フィルタ37a,37bは、可視光と蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmとを含む波長帯域400〜750nmを透過し、上記照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値7以上遮光する。従って、前記照明光フィルタ37a,37bを透過して被検体21に照射される光は、図5に示すように、蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmを含む照明光400〜750nmの波長帯域の光のみとなる。この図5のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。
【0044】
このことにより、被検体21には、照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域を遮光した可視光と、励起光と、の波長帯域400〜750nmの光のみが照射される。
【0045】
従って、照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光が遮光されるために、被検体21からの戻り光には、この被検体21に含まれる蛍光色素Cy7により発生した蛍光と、被検体21からの反射可視光と、のみが前記対物レンズ22から取り込まれることになる。
【0046】
すなわち、被検体21からの戻り光は、図6に示すように、被検体21からの反射可視光400〜750nmの波長帯域と、被検体21に含まれる蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域と、のみである。図6のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。この被検体21からの戻り光は、対物レンズ22に入射し、さらにビームスプリッタ23により2つに分離される。このビームスプリッタ23により分離された光の内の、反射された光は可視光フィルタ26を介して撮像部24に結像され、透過された光は励起光カットフィルタ27を介して撮像部25に結像される。
【0047】
前記励起光カットフィルタ27は、図7に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図7のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。図7に示すように、励起光カットフィルタ27は、可視光400〜750nmの波長帯域をOD値7以上遮光し、それ以外の波長帯域の光を透過する。
【0048】
従って、励起光カットフィルタ27を透過した光は、図8に示すように、実質的に、蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域のみとなる。図8のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。
【0049】
上記図3〜図8のグラフを1つにまとめると、図9に示すようになる。図9のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。図9に示すように、照明光フィルタ37a,37bは、照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値7以上遮光して、蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmを含む照明光400〜750nmの波長帯域の光のみを透過する。また、励起光カットフィルタ27は、可視光400〜750nmの波長帯域をOD値7以上遮光するために、蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域のみを透過する。なお、照明光フィルタ37a,37bの遮光帯域と励起光カットフィルタ27の遮光帯域との交点は、OD値5以上である。
【0050】
従って、前記撮像部25は、蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域のみを受光することができる。
【0051】
撮像部24により受光した光の情報は、通常画像処理回路31及び画像合成回路33を経て、通常画像としてモニタ5に出力される。また、撮像部25により受光した光の情報は、蛍光画像処理回路32及び画像合成回路33を経て、蛍光画像としてモニタ5に出力される。そして、モニタ5の表示画面には、通常画像34と蛍光画像35とが並べて表示される。
【0052】
この結果、本実施形態の光イメージング装置1は、近赤外光帯域における照明光路由来の蛍光を低減することができ、ノイズ源となる光の発生を抑制することができる。上述したように、照射光と被検体と受光光学系との位置関係が正反射条件を満たす部分では、何の対策も施さないと、上記照明光路由来の蛍光が特に明るく表示されてしまい、被検体由来の蛍光を判別することが困難となる。この光イメージング装置1のような2次元観察を行う装置は、対物レンズ22として画角が広い光学系を採用することが多いために、正反射条件を満たす位置関係が生じる可能性が高い。従って、蛍光観察に影響を及ぼす可能性のある光を、被検体21へ照射する直前で遮断する効果は絶大である。また、本実施形態の光イメージング装置1は、照明光フィルタ37a,37bが可視光全域を透過するものであるために、通常画像34と蛍光画像35との両画像を同時に得ることができる。
【0053】
なお、光イメージング装置1は、図10に示すように、近赤外光帯域における照明光路由来のラマン散乱光も同様に低減することができる。ここに、ラマン散乱が発生すると、照明光に対して一定の波長量をシフトされた光が発せられる。例えば、ラマン散乱において200nmシフトが生じる場合には、照明光の波長帯域が400〜750nmであるものとすると、略600〜950nmの波長帯域にラマン散乱光が発生することになる。
【0054】
前記光イメージング装置1は、照明光フィルタ37a,37bを用いて上記照明光路由来のラマン散乱光を照明光路由来の蛍光と同様に遮光することにより、この照明光路由来のラマン散乱光を低減することができ、通常画像34と蛍光画像35との両画像を得ることができる。
【0055】
こうして、本実施形態の光イメージング装置1は、前記照明レンズ15a,15bの光出射端に照明光フィルタ37a,37bを設けているために、蛍光観察と通常内視鏡観察との両方に使用可能であって、照明光路由来の蛍光やラマン散乱光を低減することができる。なお、本実施形態では2本のライトガイド7,8を用いる構成例について説明したが、3本以上のライトガイドを用いる構成を採用しても構わない。
【0056】
[実施形態2]
図11及び図12は本発明の実施形態2に係り、図11は実施形態2の光イメージング装置を示す全体構成図、図12は図11の光イメージング装置の波長特性を示すグラフである。上述した実施形態1は、近赤外光帯域の蛍光を検出して赤外蛍光観察を行う光イメージング装置に本発明を適用した構成のものであったが、この実施形態2は、可視光帯域の蛍光を検出して可視光蛍光観察を行う光イメージング装置に本発明を適用した構成のものとなっている。それ以外の構成は上述した実施形態1と同様であるために説明を省略し、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0057】
図11に示す実施形態2の光イメージング装置1Bは、可視光蛍光観察を行うことが可能となるように構成されたものとなっている。光源装置3Bは、コリメータレンズ12により略平行な光束にされた白色光源11からの光が入射される円形の回転板41を備えている。この回転板41は、例えばリング形状の超音波モータ等により構成されるモータ42に取り付けられている。
【0058】
前記回転板41には、遮光部43aと透過部43bとが略半円形をなすようにそれぞれ設けられている。回転板41に入射された光は、遮光部43aにおいては遮光され、透過部43bにおいては透過される。このために、内視鏡2Bを挿通されている2本のライトガイド7,8の光入射端7a,8aの内の、透過部43bに対向した部分に光が入射される。なお、回転板41は、図11に示すような回転位置から1/4回転程度だけ回転させた状態のときには、透過部43bを透過した光が両光入射端7a,8aに入射され得るように構成されている。また、前記モータ42は、回転駆動回路44からの駆動信号により、例えば1秒に1回転程度などの、一定速度で回転する。そして、このモータ42に取り付けられた回転板41が該モータ42の回転に応じて回転されることにより、回転板41に入射された光は、2本のライトガイド7,8に交互に入射されるようになっている。
【0059】
また、前記内視鏡2Bには、前記ライトガイド7,8の光出射端にそれぞれ対向するように、照明光学系45a,45bが配置されている。これらの照明光学系45a,45bは、ロッドレンズ46a,46bと、リレーレンズ(両凸レンズ)47a,47bと、照明光出射口となる照明窓部14a,14bにそれぞれ配置される照明レンズ(平凸レンズ)48a,48bと、を含んで構成されている。また、これらの内の前記照明光学系45aのみには、後述するような光学特性の照明光フィルタ49が配置されている。そして、前記ライトガイド7,8の光出射端から出射される照明光は、これらの光出射端に対向する各照明光学系45a,45bを経て拡開され、被検体21に照射される。
【0060】
上述した2つの照明窓部14a,14bは、先端部6aの先端面における互いに異なる位置に形成されている。そして、異なる位置の2つの照明窓部14a,14bからの照明光は、被検体21に交互に(すなわち、時間を異ならせて)照射されるようになっている。つまり、本実施形態においては、白色光源11の照明光を、異なる2つの位置の照射口としての照明窓部14a,14bから時間的に切り替えて被検体21に照射するための照射口切替部が形成されている。そして、本実施形態においては、後述するように、異なる位置の照明窓部14a,14bから異なる波長帯域の照明光を交互に照射することにより、可視光帯域の蛍光画像と、通常画像と、の両方の画像を得るようになっている。
【0061】
なお、前記回転駆動回路44は、前記回転板41の回転に同期した同期信号を画像生成装置4Bの通常画像処理回路31B及び蛍光画像処理回路32Bに送信するようになっている。通常画像処理回路31B及び蛍光画像処理回路32Bは、受信した同期信号に同期して、それぞれ通常画像及び蛍光画像を生成する処理を行う。
【0062】
通常画像処理回路31B及び蛍光画像処理回路32Bは、それぞれ図示しない撮像駆動回路を内蔵している。各撮像駆動回路は、同期信号に同期してそれぞれ撮像駆動信号を撮像部24,25に印加し、撮像部24,25によりそれぞれ受光した光を光電変換して得られた撮像信号を出力させる。なお、上述では回転駆動回路44が同期信号を生成して画像生成装置4Bへ送信するようにしているが、これに代えて、画像生成装置4Bにより同期信号を生成し、生成した同期信号を回転駆動回路44側へ送信するようにしてもよい。
【0063】
また、通常画像処理回路31B及び蛍光画像処理回路32Bにより、それぞれ生成された通常画像の画像信号(映像信号)と蛍光画像の画像信号(映像信号)とは、画像の合成を行う画像合成回路33Bを経てモニタ5Bに出力され、モニタ5Bの表示面には、例えば通常画像と蛍光画像とが合成された状態で表示される。
【0064】
画像合成回路33Bは、蛍光画像の信号部分を通常画像に重畳する。この場合に、通常画像における、蛍光画像が重畳される画像部分は、マスク処理して排除される。
【0065】
このように、画像合成回路33Bによって通常画像上に蛍光画像の信号部分を合成して表示するようにしているために、通常画像部分により患部等の位置や輪郭を容易に把握することができるとともに、かつ蛍光画像部分により病変部分或いは腫瘍部分の診断を容易に行うことが可能となっている。
【0066】
また、画像生成装置4Bは、表示選択スイッチ36Bの選択操作に応じて、画像合成回路33Bにより合成する画像を選択することができるように構成されている。例えば、画像合成回路33Bは、表示選択スイッチ36Bの選択操作に応じて、両方のライトガイド7,8共に透過状態に設定したタイミングにより照明を行い、この状態において撮像した画像を合成してモニタ5Bに表示させることも可能となっている。
【0067】
図11に示すモニタ5Bは、この状態により得られた画像の表示例を示すものとなっている。ここに、符号34Bは反射光による通常画像を示し、符号35Bは被検体21に照射された励起光により発光する蛍光による蛍光画像を示している。
【0068】
なお、前記表示選択スイッチ36Bの選択操作により、2つのライトガイド7及び8により交互に照明した状態において撮像した画像を、モニタ5Bに表示させるようにしてもよい。この場合には、両ライトガイド7,8の一方を交互に遮光状態にして各撮像された画像が、例えば回転板41の回転に同期して表示されることになる。
【0069】
ここで、本実施形態における蛍光画像について説明する。本実施形態においては、生体に存在している内因性蛍光物質からの蛍光を受光して蛍光画像を得る構成を採用している。ここに、内因性蛍光物質としては、例えばリボフラビン、トリプトファン、チロシン、NADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)、NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)、ポルフィリン、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、FAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)などが挙げられる。
【0070】
450nm付近の波長光で励起すると、正常組織は、520nm波長付近の蛍光を発する。これに対して、癌病巣の組織は、組織の発癌過程が進むに従って内因性蛍光物質から発生する蛍光が減弱するために、蛍光が正常部位の蛍光よりも有意に弱い。このために、本実施形態は、可視光帯域に発生する照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光を遮光して、可視光帯域の蛍光画像を得る構成を採用している。
【0071】
さらに具体的に説明すると、前記照明光学系45aは、例えばリレーレンズ47aと照明レンズ48aとの間の光路上に、照明光フィルタ49を配設した構成となっている。この照明光フィルタ49は、干渉型フィルタまたは吸収型フィルタとして形成されたものであり、可視光帯域に現れる照明光路由来の蛍光やラマン散乱光を遮光する機能のものとなっている(図12参照)。
【0072】
また、前記蛍光画像撮像用の撮像部25の撮像面(受光面)の前には、励起光カットフィルタ27Bが配置されている。この励起光カットフィルタ27Bは、可視光帯域に現れる励起光をカット(遮光)するとともに、被検体からの蛍光を透過する光学特性のものである(図12参照)。
【0073】
このような構成による実施形態2の作用を説明する。
【0074】
図11に示すように、光イメージング装置1Bは、光源装置3Bに内視鏡2B等を接続した状態において、図示しない電源スイッチを操作することにより動作される。術者は、前記内視鏡2Bの挿入部6Bを体腔内に挿入して、この挿入部6Bの先端部6aを目的部位まで導いたところで蛍光観察を行うようになっている。なお、本実施形態においては、内因性蛍光物質として上記例示した内のコラーゲンを想定して、可視光蛍光観察を行うものとする。
【0075】
術者は、前記内視鏡2Bの挿入部6Bを患者の体腔内に挿入して、先端部6aを目的部位まで導く。なお、挿入部6Bの先端部6aを目的部位へ導くまでは、術者は、表示選択スイッチ36Bを操作することによりモニタ5Bの表示画面に通常画像のみを表示するようにしている。
【0076】
挿入部6Bの先端部6aが目的部位まで到達したら、術者は可視光蛍光観察を開始する。この可視光蛍光観察時には、モータ42は一定速度で回転し、このモータ42の回転に従って回転板41も回転する。白色光源11からの光は、回転板41の透過部43bを介して両ライトガイド7,8へ交互に入射する。
【0077】
ライトガイド7の光入射端7aに遮光部43aが対向する状態において、他方のライトガイド8の光入射端8aには、透過部43bを透過した白色光源11からの光が入射される。前記光入射端8aに入射された光は、このライトガイド8により伝達されて、先端面から照射される。この光は、さらに、照明光学系45bを経て被検体21に照射される。
【0078】
また、前記状態から回転板41が半回転した場合には、ライトガイド8の光入射端8aに遮光部43aが対向する状態になり、ライトガイド7の光入射端7aには透過部43bを透過した白色光源11からの光が入射される。前記光入射端7aに入射された光は、このライトガイド7により伝達されて、先端面から照射される。この光は、さらに、照明光学系45aを経て被検体21に照射される。このとき、図12に示すように、ライトガイド7を伝達されて照明光学系45aに入射された光には、照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光が含まれている。そして、この照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光は、コラーゲンの蛍光ピーク波長520nm付近の帯域に存在している。
【0079】
前記照明光学系45aに配置されている前記照明光フィルタ49は、コラーゲンの蛍光520nm付近を含む波長帯域500〜550nm及び近赤外光の波長帯域700〜1100nmをOD値7以上遮光し、それ以外のコラーゲンの励起光450nm付近を含む可視光帯域400〜480nm及び550〜700nmを透過する。
【0080】
従って、前記照明光フィルタ49を透過して被検体21に照射される光は、コラーゲンの励起光450nm付近を含む可視光帯域400〜480nm及び550〜740nmの波長帯域のみとなる。
【0081】
これにより、被検体21には、可視光帯域400〜480nm及び550〜740nmの波長帯域の光のみが照射され、照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光が含まれるコラーゲンの蛍光520nm付近を含む波長帯域500〜550nm及び近赤外光の波長帯域700〜1100nmは遮光される。
【0082】
こうして、照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光が含まれる可視光帯域の一部が遮光されるために、被検体21からの戻り光には、この被検体21に含まれるコラーゲンにより発生した蛍光と、被検体21からの反射可視光と、のみが含まれる。このような被検体21からの戻り光が、前記対物レンズ22から取り込まれることになる。この被検体21からの戻り光は、対物レンズ22に入射した後に、ビームスプリッタ23により2つに分離される。このビームスプリッタ23により分離された光の内の、反射された光は撮像部24に結像され、透過された光は励起光カットフィルタ27Bを介して撮像部25に結像される。
【0083】
前記励起光カットフィルタ27Bは、可視光400〜500nm及び550〜700nmの波長帯域をOD値7以上遮光し、それ以外の波長帯域の光を透過する。
【0084】
従って、励起光カットフィルタ27Bを透過した光は、コラーゲンにより発生した蛍光520nm付近を含む500〜550nmの波長帯域のみとなって前記撮像部25に結像されることになる。
【0085】
撮像部24により受光した光の情報は、通常画像処理回路31B及び画像合成回路33Bを経て、通常画像としてモニタ5Bに出力される。また、撮像部25により受光した光の情報は、蛍光画像処理回路32B及び画像合成回路33Bを経て、蛍光画像としてモニタ5Bに出力される。こうしてモニタ5Bの表示画面には、通常画像34Bと蛍光画像35Bとが1つの表示画像として合成され表示される。
【0086】
この結果、実施形態2の光イメージング装置1Bは、可視光帯域における照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光を低減することができて、通常画像34Bと蛍光画像35Bとの両画像を得ることができる。また、2つの照明光路の内の片方だけに照明光フィルタ49を設けていて、通常内視鏡観察時には照明光フィルタが設けられていないライトガイド8側の照明光路を用いるようにしているために、可視光の一部を遮断する照明光フィルタを先端に設けることによって通常内視鏡観察における色が実際とは異なる色に描出されるといったことを、未然に回避することが可能となる。
【0087】
[実施形態3]
図13から図26は本発明の実施形態3に係り、図13は実施形態3の光イメージング装置を示す全体構成図、図14は図13の励起光フィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図15は図13の励起光フィルタを透過した光の波長特性を示すグラフ、図16は図13のRGBフィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図17は図13のライトガイドを伝達して照明光学系に入射した光の波長特性を示すグラフ、図18は図13の照明光フィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図19は図13の照明光フィルタを透過した光の波長特性を示すグラフ、図20は図13の励起光カットフィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図21は図13の励起光カットフィルタを透過した光の波長特性を示すグラフ、図22は図14〜図15及び図17〜図21のグラフを1つにまとめた波長特性を示すグラフ、図23はOD値が高くエッジが急峻な照明光フィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図24はOD値が低くエッジが緩やかな照明光フィルタのフィルタ特性を示すグラフ、図25は図13の挿入部の変形例を示す要部拡大図、図26は短波長透過フィルタ(ショートウエーブパスフィルタ)のフィルタ特性を示すグラフである。
【0088】
上述した実施形態1,2は、照明光路由来の蛍光またはラマン散乱光を低減する照明光フィルタ部を照明光学系に設けた構成であったが、この実施形態3は、該照明光フィルタ部に組み合わせるように、光源装置内に導入光フィルタ部をさらに設けた構成となっている。それ以外の構成は上述した実施形態1,2と同様であるために説明を省略し、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0089】
図13に示すように、実施形態3の光イメージング装置1Cは、励起光透過フィルタ(以下、励起光フィルタ)50と可視光フィルタ51とを導入光フィルタ部として回転板41Cに設けた光源装置3Cを備えている。前記励起光フィルタ50は、可視光と励起光とを透過するとともに近赤外光を遮光するフィルタ特性を有するものとなっている。このフィルタ特性については後で詳しく説明する。なお、本実施形態は、上述した実施形態1において説明したような赤外蛍光観察を行うものとなっている。
【0090】
前記可視光フィルタ51は、可視光を透過するとともに、それ以外の波長帯域を遮光するフィルタ特性を有するものとなっている。なお、本実施形態においては、可視光フィルタ51として、R(赤)、G(緑)、B(青)の各波長帯域の光をそれぞれ透過するR、G、Bフィルタ51a,51b,51cを設けて、面順次で可視光を供給するようになっている。また、これらのR、G、Bフィルタ51a〜51cのフィルタ特性については、後述する。
【0091】
光源装置3内に設けられた白色光源11からの光は、コリメータレンズ12Cにより略平行な光束にされた後に、回転板41Cに入射される。この回転板41Cに入射された光は、この回転板41Cの回転に応じて、配列順に励起光フィルタ50、Rフィルタ51a、Bフィルタ51c、Gフィルタ51bを透過し、内視鏡2Cの挿入部6Cに挿通されている2本のライトガイド7,8の光入射端7a,8aに順次入射される。なお、モータ42Cは、回転駆動回路44Cからの駆動信号により、例えば1秒に1回転程度など、一定速度で回転する。そして、このモータ42Cに取り付けられた回転板41Cが回転されることにより、回転板41Cに入射された光は、2本のライトガイド7,8に順次入射される。
【0092】
さらに具体的に説明すると、例えば図13に示す状態(すなわち、励起光フィルタ50がライトガイド7,8の光入射端7a,8aに対向する状態)においては、前記回転板41Cに入射された光は、励起光フィルタ50を透過して、ライトガイド7,8の光入射端7a,8aに入射される。また、図13に示す状態から回転板41Cが1/4回転程度だけ回転され、Rフィルタ51aがライトガイド7,8の光入射端7a,8aに対向する状態となったときには、前記回転板41Cに入射された光は、Rフィルタ51aを透過して、ライトガイド7,8の光入射端7a,8aに入射される。同様に、Bフィルタ51cが光入射端7a,8aに対向する状態となったときには、前記回転板41Cに入射された光はBフィルタ51cを透過して、また、Gフィルタ51bが光入射端7a,8aに対向する状態となったときには、前記回転板41Cに入射された光はGフィルタ51bを透過して、ライトガイド7,8の光入射端7a,8aにそれぞれ入射される。
【0093】
このようにしてライトガイド7,8に入射され、該ライトガイド7,8の光出射端から出射される照明光は、光出射端に対向する各照明光学系45a,45bをさらに経て、拡開して被検体21に照射される。
【0094】
また、前記内視鏡2Cは、照明光学系45a,45bにそれぞれ照明光フィルタ52a,52bが配置されている。これらの照明光フィルタ52a,52bは、干渉型フィルタまたは吸収型フィルタとして形成されたものであり、近赤外光帯域に現れる照明光路由来の蛍光やラマン散乱光を遮光する機能のものとなっている(図18参照)。
【0095】
また、前記蛍光画像撮像用の撮像部25の撮像面(受光面)の前には、励起光カットフィルタ27Cが配置されている。この励起光カットフィルタ27Cは、可視光帯域に現れる励起光をカット(遮光)するとともに、被検体からの蛍光を透過する光学特性のものである(図20参照)。なお、前記回転駆動回路44Cは、前記回転板41Cの回転に同期した同期信号を画像生成装置4Cの通常画像処理回路31C及び蛍光画像処理回路32Cに送信するようになっている。通常画像処理回路31C及び蛍光画像処理回路32Cは、受信した同期信号に同期して、それぞれ通常画像及び蛍光画像を生成する処理を行う。
【0096】
通常画像処理回路31C及び蛍光画像処理回路32Cは、それぞれ図示しない撮像駆動回路を内蔵している。各撮像駆動回路は、同期信号に同期してそれぞれ撮像駆動信号を撮像部24,25に印加し、撮像部24,25によりそれぞれ受光した光を光電変換して得られた撮像信号を出力させる。なお、上述では回転駆動回路44Cが同期信号を生成して画像生成装置4Cへ送信するようにしているが、これに代えて、画像生成装置4Cにより同期信号を生成し、生成した同期信号を回転駆動回路44C側へ送信するようにしてもよい。
【0097】
また、通常画像処理回路31C及び蛍光画像処理回路32Cにより、それぞれ生成された通常画像の画像信号(映像信号)と蛍光画像の画像信号(映像信号)とは、画像の合成を行う画像合成回路33Cを経てモニタ5Cに出力され、このモニタ5Cの表示画面には、合成画像として例えば通常画像34Cと蛍光画像35Cとが並べて表示される。
【0098】
図13に示すモニタ5Cは、この状態により得られた画像の表示例を示すものとなっている。ここに、符号34Cは反射光による通常画像を示し、符号35Cは被検体21に照射された励起光により発光する蛍光による蛍光画像を示している。なお、前記画像生成装置4Cは、表示選択スイッチ36Cの選択操作により、前記画像合成回路33Cが合成処理をすることなくモニタ5Cの表示画面に通常画像34Cが表示される状態、前記画像合成回路33Cが合成処理をすることなくモニタ5Cの表示画面に蛍光画像35Cが表示される状態、前記画像合成回路33Cが合成処理を行って通常画像34Cと蛍光画像35Cとが1つの表示画像としてモニタ5Cの表示画面に合成表示される状態、を切り替えることができるようにしてもよい。
【0099】
このような構成による実施形態3の作用を説明する。
【0100】
図13に示すように、光イメージング装置1Cは、光源装置3Cに内視鏡2C等を接続した状態において、図示しない電源スイッチを操作することにより動作される。術者は、前記内視鏡2Cの挿入部6Cを体腔内に挿入して、この挿入部6Cの先端部6aを目的部位まで導いたところで、蛍光観察を行うようになっている。
【0101】
すなわち、術者は、患者の体内に蛍光物質を予め投与しておく。この蛍光物質は、投与されてから所定時間が経過した後に、病変部に集積される。なお、本実施形態では、上述した実施形態1において説明した蛍光色素Cy7を用いて赤外蛍光観察を行う。
【0102】
術者は、前記内視鏡2Cの挿入部6Cを患者の体腔内に挿入して、先端部6aを目的部位まで導く。なお、挿入部6Cの先端部6aを目的部位へ導くまでは、術者は、表示選択スイッチ36Cを操作することによりモニタ5Cの表示画面に通常画像のみを表示するようにしている。挿入部6Cの先端部6aが目的部位まで到達したら、術者は赤外蛍光観察を開始する。
【0103】
このときには、モータ42Cは一定速度で回転し、このモータ42Cの回転に従って、回転板41Cも回転する。この回転板41Cの回転に応じて、白色光源11からの光は、励起光フィルタ50、Rフィルタ51a、Gフィルタ51b、Bフィルタ51cを介してライトガイド7,8の光入射端7a,8aに順次入射する。前記励起光フィルタ50は、例えば図14に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図14のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。
【0104】
すなわち、前記励起光フィルタ50は、可視光と蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmとを含む波長帯域400〜750nmを透過し、近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値7以上遮光する。従って、前記励起光フィルタ50を透過してライトガイド7,8の光入射端7a,8aに入射する光は、図15に示すように、蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmを含む照明光400〜750nmの波長帯域のみとなる。図15のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。
【0105】
また、前記R、G、Bフィルタ51a〜51cは、例えば図16に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図16のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は透過率を示している。前記R、G、Bフィルタ51a〜51cは、600〜750nm、500〜570nm、380〜500nmの各波長帯域の光をそれぞれ透過して、それ以外の光を遮光する。なお、蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmは、Rフィルタ51aを透過する光に含まれる。従って、前記R、G、Bフィルタ51a〜51cを透過してライトガイド7,8の光入射端7a,8aに入射する光は、それぞれ600〜750nm、500〜570nm、380〜500nmの光のみとなる。
【0106】
なお、以降は、前記励起光フィルタ50を透過した光を例に挙げて説明する。
【0107】
前記励起光フィルタ50からライトガイド7,8に入射した光は、これらのライトガイド7,8により伝達されてその光出射端から出射され、前記照明光学系45a,45bに入射される。
【0108】
このとき、照明光学系45a,45bに入射した光は、例えば図17に示すように、照明光路由来の蛍光を含んでいる。なお、図17のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。この照明光路由来の蛍光は、蛍光色素Cy7の蛍光波長帯域760〜850nm付近に存在している。照明光学系45a,45bに入射した光は、前記照明光フィルタ52a,52bを介して被検体21に照射される。
【0109】
前記照明光フィルタ52a,52bは、例えば図18に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図18のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。前記照明光フィルタ52a,52bは、可視光と蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmとを含む波長帯域400〜750nmを透過し、上記照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値2〜3程度遮光する。
【0110】
なお、前記照明光フィルタ52a,52bが近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値2〜3程度遮光するのは、上述したように前記光源装置3Cの励起光フィルタ50により略同一の波長帯域である近赤外光をOD値7以上遮光しているためである。
【0111】
従って、前記照明光フィルタ52a,52bを透過して被検体21に照射される光は、図19に示すように、蛍光色素Cy7の蛍光波長帯域760〜850nm付近に存在している照明光路由来の蛍光が低減される。図19のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸は強度を示している。このことにより、被検体21には、照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域を低減した光が照射される。
【0112】
この被検体21からの戻り光は、対物レンズ22に入射され、ビームスプリッタ23により2つに分離される。このビームスプリッタ23により分離された光の内の、反射された光は撮像部24に結像され、透過された光は励起光カットフィルタ27Cを介して撮像部25に結像される。前記励起光カットフィルタ27Cは、図20に示すようなフィルタ特性を有するものとなっている。図20のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。
【0113】
図20に示すように、励起光カットフィルタ27Cは、可視光400〜750nmの波長帯域をOD値7以上遮光し、それ以外の波長帯域の光を透過する。従って、励起光カットフィルタ27Cを透過した光は、図21に示すように、可視光400〜750nmの波長帯域が低減され、蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域が優位となる。
【0114】
本実施形態の光イメージング装置1Cの波長特性は、上記図14〜図15及び図17〜図21のグラフを1つにまとめた図22に示すようなものとなる。図22のグラフにおいて、横軸は波長を示し、縦軸はOD値を示している。
【0115】
図22に示すように、励起光フィルタ50は、可視光と蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmとを含む波長帯域400〜750nmを透過し、近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値7以上遮光する。また、照明光フィルタ52a,52bは、可視光と蛍光色素Cy7の励起光680〜740nmとを含む波長帯域400〜750nmを透過し、上記照明光路由来の蛍光が含まれる近赤外光750〜1100nmの波長帯域をOD値2〜3程度遮光する。
【0116】
さらに、励起光カットフィルタ27Cは、可視光400〜750nmの波長帯域をOD値7以上遮光するために、蛍光色素Cy7により発生した蛍光760〜850nmの波長帯域のみを透過する。なお、照明光フィルタ52a,52bの遮光帯域と励起光カットフィルタ27Cの遮光帯域との交点は、OD値5以上である。励起光カットフィルタ27Cを透過した光は、前記撮像部25により受光されて光電変換される。一方、ビームスプリッタ23により反射された光は、RGB毎に撮像部24に受光されて光電変換される。
【0117】
撮像部24により受光した光の情報は、通常画像処理回路31C及び画像合成回路33Cを経て、通常画像としてモニタ5Cに出力される。また、撮像部25により受光した光の情報は、蛍光画像処理回路32C及び画像合成回路33Cを経て、蛍光画像としてモニタ5Cに出力される。こうしてモニタ5Cの表示画面には、通常画像34Cと蛍光画像35Cとが並べて表示される。
【0118】
この結果、本実施形態の光イメージング装置1Cは、上述した実施形態1と同様に、近赤外光帯域における照明光路由来の蛍光を低減することができて、通常画像34Cと蛍光画像35Cとの両画像を得ることができる。なお、図示はしないが、前記光イメージング装置1Cは、近赤外光帯域における照明光路由来のラマン散乱光も同様に低減することができる。
【0119】
- 【公開番号】特開2007−90044(P2007−90044A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【発明の名称】光イメージング装置
【発明者】
【氏名】石原 康成
【氏名】大川 敦
【氏名】秋山 大輔
【氏名】今泉 克一
- 【出願番号】特願2006−169356(P2006−169356)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
【識別番号】304050923
【氏名又は名称】オリンパスメディカルシステムズ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
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