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鉄道信号機の故障検知装置
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- 【要約】
【課題】特にフリッカー信号機の故障を検知する。
【解決手段】電流センサ8と、CPU(中央処理装置)9と、警報器10とを有している。電流センサ8は、鉄道信号機の各現示信号灯器1a〜1eに流れる電流の変化を信号現示ごとに検知し、その電流値の変化をCPU9に出力するものであり、CPU9は、電流センサ8によって検知された電流値の時分割処理と、有効安定期の判定処理と、故障判定しきい値比較処理と、故障判定処理とを順次行い、各現示信号灯器1a〜1eの発光源を故障と判断したときに異常指示信号を警報器10に出力するものである。警報器10は、CPU9からの異常指示信号の入力を受けて警報を発する。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流センサと、CPU(中央処置装置)と、警報器とを有する鉄道信号機の故障検知装置であって、
電流センサは、鉄道信号機の各現示信号灯器に流れる電流の変化を各信号現示ごとに個別に検知し、その電流値の変化をCPUに出力するものであり、
CPUは、電流センサによって検知された電流値の時分割処理と、有効安定期の判定処理と、故障判定しきい値比較処理と、故障判定処理とを順次行い、各現示信号灯器の発光源を故障と判断したときに異常指示信号を警報器に出力するものであり、
時分割処理は、一定時間ごとに常時信号電流値をサンプリングして、一定時間ごとに実効値化した電流値の大きさをデータ単位ごとに作り、そのデータを蓄積する処理であり、
有効安定期の判定処理は、電流値の時分割処理によって得られた電流値の測定データ単位のうち、各信号灯器の消灯時のデータ単位の電流値と、信号点灯時の突入電流や点灯から消灯切り替え時の不安定電流のデータ単位の電流値とを除き、相対的に一番多いデータ単位の組の電流値の値を有効安定期の信号電流値であるとして判断する処理であり、
故障判定しきい値比較処理は、有効安定期の判定処理の結果、有効安定期の信号電流値であるとして判断されたデータ単位の電流値を故障判定しきい値と比較する処理であり、
故障判定処理は、故障判定しきい値比較処理の結果、有効安定期の信号電流値の大きさが故障判定しきい値を下回ったときに異常指示信号を警報器に出力する処理であり、
警報器は、CPUからの異常指示信号の入力を受けて警報を発するものであることを特徴とする鉄道信号機の故障検知装置。
【請求項2】
CPUを用い、以下のステップを順次行い、フリッカー信号機を含む鉄道信号機の各灯器の現示異常の特定を行なう鉄道信号機の故障検知装置であって、
フリッカー信号機を設定された条件にしたがって選択された灯器を点灯、或いは点滅させるステップと、
電流センサにより信号灯からの信号灯電流を電流センサによりデジタル信号に変換するステップと、
前記デジタル信号を一定時間毎に常時信号電流値をサンプリングして、一定時間毎に実効値化したデータ単位を作り記録するステップと、
前記データ単位を一定回蓄積した後、蓄積したデータ単位をCPUにより昇順に並べ換えてデータ単位の組を形成するステップと、
昇順に並べ換えられた一定回数のデータ単位の組のうち、中位に位置するデータ単位の組を有効安定期の測定結果として選別するステップと、
前記有効安定期の電流値を故障判定しきい値と比較し、故障判定しきい値を下回っている場合に異常指示信号を警報器に出力するステップとを有することを特徴とする鉄道信号機の故障検知装置。
【請求項3】
前記有効安定期の電流値を故障判定しきい値と比較し、故障判定しきい値を下回っている場合に異常指示信号を警報器に出力するステップは、前記有効安定期の電流値が、故障判定しきい値を上回っている場合には、OKを警報判定結果として記録し、故障判定しきい値を下回っている場合には、NGを警報判定結果として記録し、前記警報判定結果が、一定回数にわたり、連続してNGの場合には警報として判定するステップを行うものであることを特徴とする請求項2に記載の鉄道信号機の故障検知装置。
【請求項4】
故障判定しきい値は、LEDの半断芯を示す信号電流値に設定された断芯判定しきい値と、断芯判定しきい値以下の電流値で、全断芯を示す下限値の2種類に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の鉄道信号機の故障検知装置。
【請求項5】
鉄道信号機は、フリッカー信号機であって、電流センサによって検知された電流値の時分割処理と、有効安定期の判定処理と、故障判定しきい値比較処理と、故障判定処理は、灯器の点滅時の信号電流について行われるものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか1つに記載された鉄道信号機の故障検知装置。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道信号機の断芯検知装置、特にフリッカー信号機に用いられている現示用灯器の断芯(故障)を検知する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日本の鉄道においては、通常、場内、出発、閉塞の各鉄道信号機には、緑色、橙黄色、赤色の3色を組み合わせた3灯または5灯の色灯式信号機が用いられている。通常の色灯式信号機は灯器の1灯又は2灯の点灯によって、その先の区間の制限速度を表示する信号、すなわち、進行信号(最高進行、進行)、減速信号、注意信号、停止信号を表示する機能を有するものである。フリッカー信号は、色灯式信号機において、進行信号と、減速信号との間に、緑色(G)、橙黄色(Y)の灯器を毎回80回点滅させて速度向上前の最高速度105km/hの運転を実施するものである。
本発明において、その先の区間の制限速度を表示する鉄道信号機を「通常の式灯色信号機」、通常の式灯色信号機にフリッカー信号を発する機能を備えた鉄道信号機を「フリッカー信号機」として両者を区別している。
【0003】
従来より、鉄道信号機の灯器の発光源には、信号電球が用いられていたが、高輝度のLEDが開発されるようになって、鉄道信号機の発光源も現在ではLEDが主流である。LEDは、電球のフィラメントのように断線することはないが、長時間使用すると、次第に光度が低下するという問題があり、光度が半減するまでの時間が寿命と定められている。LEDの寿命は、一般に1万〜3万時間と考えられているが、劣化その他不足の事態によって断芯(オープン)事故、短絡故障が発生する。
【0004】
このような問題点を解消するため、発光源にLEDを用いた信号機では、それぞれの信号灯に専用の電流センサ(カレントトランス)を接続し、各灯の消費電流値を電流センサで監視し、各信号灯ごとに検知する電流値の何れかが基準値以下の時には、その信号灯のLEDが断芯(故障)であると判断し、警報を出力するという対策が講じられてきた。特許文献1には、信号現示の数より少ない電流センサを用いて信号灯の発光源に用いられたLEDの全断状態の現示異常、断芯なしの現示正常、短絡状態の現示異常を判断できるLED式信号機の故障検知装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、2個の電流センサを用いて最大5現示の点灯状態の特定と、信号灯の現示異常との6つの状態を特定できる多灯形色灯信号機の動作監視装置が記載されている。これらの装置は、要するにディスクリート構成によって、常時信号灯の電流を測定しつつ故障の状態を検知するという方式であり、このままの構成で、フリッカー信号など、2灯を同時に点滅させるものを検知しようとした場合には、緑(G)と橙黄(Y)点灯−緑(G)と橙黄(Y)消灯のサイクルで点灯と消灯を繰り返すため、点灯と消灯が正常に行われているかどうかを検知しなければならず、消灯時の無信号部分の電流も測定結果として得る必要があるため、LEDが断芯したかどうかの判断がむずかしい。
【0006】
もっとも、フリッカー信号の動作状態を監視し、動作の正常、異常を判断する装置をディスクリート構成によって組み立てることは可能ではあるが、ディスクリート構成によるときは、現示数、点滅周期、判定基準などを含めて監視対象条件が変わる毎にそれぞれに専用の回路が必要であり、コストがかかるという問題がある。
【0007】
このような理由から、フリッカー信号機そのものは従来から用いられていたものの、フリッカー信号機の使用場所,数量が限られているという事情があって、フリッカー信号機については、フリッカー信号を発生する灯器のLEDの断芯検知は行われていなかったのが実情であった。
【特許文献1】実用新案登録第3051830号公報
【特許文献2】特許第3245714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、フリッカー信号機の断芯検知の手段は従来考えられておらず、また、ディスクリート構成によって、回路を構成しようとするときには、監視対象条件が変わる毎にそれぞれに専用の回路が必要であり、コストがかかるという点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、特別なハードウェアを用いることなく、ソフトウェアによって、フリッカー信号の電流を測定してフリッカー信号機の灯器の発光源に用いられたLEDの故障検知を行うことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の故障検知装置によれば、灯器の発光源に用いられたLEDの故障検知をCPUで行うため、通常の色灯信号機或いはフリッカー信号機の区別を問わず使用が可能である。また、フリッカー信号機の監視対象条件の違いに対しては、設定を変えるだけで対応でき、取扱者への教育、管理や部品の予備品など保守管理上の手間が最小限に抑えられる効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
信号電流を測定し、鉄道信号機のLEDの故障検知を行うという目的を信号電流のサンプリングを常時行い、点滅時の無信号部分を排除して正確な信号電流値を抽出することによってLEDの断芯(故障)の有無を判定する処理をソフトウェアで行うことによって実現した。
【実施例】
【0012】
以下に本発明の実施例を説明する。図1は、本発明による鉄道信号機の故障検知装置のシステムの構成図である。図1において、この実施例においては、フリッカー信号機1は、5現示の鉄道信号機であり、それぞれ複数個のLEDを直・並列に接続して灯器に内蔵した5個の灯器1a〜1eを有し、それぞれの灯器1a〜1e(上から順に橙灯、橙灯、赤灯、橙灯、緑灯)は、個別に信号ケーブル2a〜2eによってリレー接点回路3に接続され、リレー接点回路3の接点の切り替え設定により、信号灯トランス4を経由して電源ケーブル5から給電された電流を各灯器1a〜1eに供給して常時信号灯の点灯回路を形成するとともに、接点条件の切り替えにより2灯〜5灯を選択的に点滅させるフリッカー信号機として動作するように設定されているものである。
【0013】
各灯器1a〜1eを点灯或いは点滅させた信号電流は戻り配線ケーブル6から、リレー接点回路3に戻され、さらに、戻り電源ケーブル7を経て電源に戻される。本発明装置は、電流センサ8と、CPU(中央処理装置)9と、警報器10とによって構成されるものである。図中11は、CPU9及び警報器10の電源であり、CPU9へは、電源ケーブル5及び戻り電源ケーブル7間の電源が供給される。また、12は、CPU9のリセットボタンである。
【0014】
本発明において、電流センサ8はたとえばカレントトランスであり、この実施例では、リレー接点回路3と、フリッカー信号機1の灯器1a〜1e間の戻り配線ケーブル6のX点に割を入れてリレー接点回路3と、フリッカー信号機1間に直列に接続している。これによって、電流センサ8は、リレー接点回路3に設定された接点条件に従って、各フリッカー信号機1の各灯器1a〜1eに流れる電流の変化を各信号現示ごとに個別に検知し、その電流値の変化をCPU9に出力する。CPU9は、電流センサ8によって検知された電流値を測定し、各灯器1a〜1eのLEDの正常、故障(断芯)を判断し、故障(断芯)と判断したときに異常指示信号を警報器10に出力するものである。警報器10は、CPU9からの異常指示信号の入力を受けて、警報用リレー接点出力、音声、音響、画面表示などの手段によって警報を発する。
【0015】
CPU9の有する主な機能は、時分割入力機能、入力値並べ換え機能、有効安定期の判定機能及び故障判定しきい値比較機能であり、これらの機能を実行して電流値の時分割処理と、有効安定期の判定処理と、故障判定しきい値比較処理と、故障判定処理とを順次行い、各現示信号灯器の発光源を故障と判断したときに異常指示信号を警報器10に出力する。
【0016】
時分割処理は、一定時間ごとに常時信号電流値をサンプリングして、一定時間ごとに平均化した電流値の大きさをデータ単位ごとに作り、そのデータを蓄積する処理であり、有効安定期の判定処理は、電流値の時分割処理によって得られた電流値の測定データ単位のうち、各信号灯器の消灯時のデータ単位の電流値と、信号点灯時の突入電流や点灯から消灯切り替え時の不安定電流のデータ単位の電流値とを除き、相対的に一番多いデータ単位の組の電流値の値を有効安定期の信号電流値であるとして判断する処理であり、故障判定しきい値比較処理は、有効安定期の判定処理の結果、有効安定期の信号電流値であるとして判断されたデータ単位の電流値を故障判定しきい値と比較する処理であり、故障判定処理は、故障判定しきい値比較処理の結果、有効安定期の信号電流値の大きさが故障判定しきい値を下回ったときに異常指示信号を警報器に出力する処理である。これらの処理は以下に説明するフローチャートに従って実行される。
【0017】
(1)ステップS1 (信号機の現示)
フリッカー信号機1をリレー接点回路3によって設定された条件にしたがって各信号ケーブル2a〜2eから各灯器1a〜1eの1灯又は2灯に選択的に信号電流を通電して選択された灯器を点灯、或いは点滅させる。
【0018】
(2)ステップS2 (電流検知)
動作中の灯器1a〜1eの1灯又は2灯から戻り配線ケーブル6に戻される信号電流を、リレーの接点条件に従って電流センサ8で各信号現示ごとに個別に検知し、その電流値をCPU9に入力する。図3に示す波形aは、フリッカー信号電流の1例である。この例ではフリッカー信号が毎分80回のON、OFF信号(矩形波)aが信号ケーブル(2a〜2eのいずれか)を通じて灯器(1a〜1e)の橙灯と緑灯に断続的に給電されている例である。図中、Kは、しきい値の大きさを示している。フリッカー信号における灯器のON信号の電流値の大きさがしきい値Kを下回ったときにその灯器のLEDを断芯と判断する基準値である。電流センサ8は、戻り配線ケーブル6に戻される信号電流を検知し、その電流値をデジタル信号に変換して中央処理装置(CPU)9の記憶装置に入力する。
【0019】
(3)ステップS3 (時分割入力)
CPU9では、まず、「時分割入力機能」が動作し、一定時間ごと、たとえば1.66ms毎に常時信号電流値をサンプリングして、一定時間ごと、たとえば100ms(1.66×60回)毎に平均化した電流値の大きさごとにデータ単位を作り、そのデータ単位を記録する。データ単位は、図3のデータ単位d1,データ単位d2,データ単位d3・・・のように記録される。
【0020】
(4)ステップS4 (入力値並べ換え)
CPU9は、次いで「入力並べ換え機能」を実行し、ステップ3の時分割入力で記録されたデータ単位d1,d2,d3・・・ごとの電流値を、その大きさの順で記録し、このデータ単位を一定の回数、例えば10回蓄積(=1秒経過時)した後、蓄積したデータ単位をCPUにより昇順に並べ換える。並び換えた結果の1例を図4に示す。図4において、この例では、グラフの一番下位にあるデータ単位の組Aは、各信号灯器の消灯時のデータ単位であり、中位に位置するデータ単位の組Bは、点灯時のデータ単位である。なお、一番上位にあるデータ単位の組Cは、信号点灯時の突入電流のデータ単位である。それぞれのデータ単位を線で結ぶことによって、点灯、或いは点滅中の信号灯器における電流値の昇順(降順)測定データが得られる(以下本発明においては電流値の昇順(降順)測定データとして説明する)。
【0021】
(5)ステップS5 (有効安定期の判定)
CPU9は、次いで「有効安定期の判定機能」を実行し、ステップ4で得られた電流値の昇順測定データのうち、図4のグラフの中位に位置して、相対的にデータ単位の数が一番多いデータ単位の組Bを有効安定期の測定結果として選別する。有効安定期とは、LEDの点灯時の通電電流の実効値を意味する。
【0022】
電流値の昇順測定データの内の上位のデータ単位の組Cは、信号点灯時の突入電流や点灯から消灯切り替え時の不安定電流のデータ単位であるため、これは測定結果として用いず、各信号灯器の消灯時のデータ単位であるグラフの一番下位にあるデータ単位の組Aとともに、これらのデータ単位を排除することにより、1秒間の間における安定した検出電流を測定結果として得ることができる。信号点灯時の突入電流や点灯から消灯切り替え時の不安定電流を表す上位のデータ単位の組Cは、相対的に数がデータ単位の組Bの数より少ないために、データ単位の組BとCとの区別は容易である。
【0023】
(6)ステップS6 (故障判定しきい値比較結果の記録)
CPU9は、次に「故障判定しきい値比較機能」を実行し、ステップS5で得られたデータ単位の組Bの測定結果を故障判定しきい値、この実施例においては、断芯判定しきい値K又はさらにその下位に設定された下限値(例えば50mA)Rと比較し、もし断芯判定しきい値Kを上回っている場合には、OKを警報判定結果として記録し、断芯判定しきい値K、さらには下限値Rを下回っている場合には、NGを警報判定結果として記録する。なお、条件の変更にあわせて故障判定しきい値(KおよびR)の値を設定できる。
【0024】
(7)ステップS7 (警報の判定)
記録された警報判定結果が、一定回数、たとえば4回すなわち4秒連続NGの場合には故障として判定する。故障の種類には、断芯と半断芯の2種類を設定するのが好都合である。この実施例においては、図3において、例えば全断芯は、下限値(50mA)R以下でNGになった場合であり、半断芯は、断芯判定しきい値K以下、下限値R以上でNGになった場合に設定している。それぞれの警報は、警報ランプの色をかえるなどして、利用者に警報の種類を知らせる。なお、途中1回でもOKの判定が出た時は、再度4回連続NGとならない限り、故障(断芯)とはならないものとして処理する。通常は、消灯した場合、少なくとも信号電流は半減するので4〜5秒以内には必ず警報となる。
【0025】
本発明は、要するに信号灯器の点灯時の電流値を測定し、点灯時の電流値が一定以下に減少したときに、断芯、半断芯の判断を含めて故障として判定し、警報を出力するものであり、常時点灯、点滅点灯機能を合わせて有するフリッカー信号機において、各灯器の常時点灯、点滅点灯の如何に関わらず、信号現示ごとの信号電流を常時測定しつつLEDの故障の有無を検知することができる。
【0026】
なお、各灯器のLEDの故障を信号灯器への通電電流の検知箇所は、以上実施例に示したようにリレー接点回路3と、灯器間の戻り配線ケーブル6のX点に割を入れて電流センサ8を接続した例を説明したが、この例に限らず、信号灯トランス4と、リレー接点回路3間の電源ケーブル5のY点或いは、信号灯トランス4と、リレー接点回路3間の戻り電源ケーブル7のZ点に割をいれて電流センサ8を接続し、信号灯トランス4と、リレー接点回路3間の電源ケーブル5或いは戻り電源ケーブル7を流れる信号電流の大きさを測定することによっても各信号灯器の常時点灯時、点滅点灯時における信号電流の大きさを測定しつつLEDの故障の有無を検知することができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明によれば、フリッカー信号機だけでなく、灯器の1〜2灯を点灯現示する通常の色灯信号機においても使用することができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の1実施例を示すシステムの構成図である。
【図2】システムの動作フローを示す図である。
【図3】信号電流の処理要領を示すグラフである。
【図4】入力値並べ換えの処理を示す図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
- 【公開番号】特開2008−143368(P2008−143368A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【発明の名称】鉄道信号機の故障検知装置
- 【出願番号】特願2006−333458(P2006−333458)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】
【識別番号】000144348
【氏名又は名称】株式会社三工社
- 【代理人】
【識別番号】100075306
【弁理士】
【氏名又は名称】菅野 中
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