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多回線絶縁監視方法とその装置
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- 【要約】
【課題】 芯線数が異なる2種類以上の信号ケーブルの監視を同時に行う。
【解決手段】多芯信号ケーブルとそのパイロット線又はシールド間に形成する回線の絶縁抵抗値を監視し、回線の絶縁抵抗値の異常発生時に警報を出力する多回線絶縁監視方法であって、最大監視回線数N×M回線、ただしNは監視可能な最小回線数、Mはは、コネクタの数としたときに、N本の芯線を有するM本の多芯信号ケーブルから、M×N本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルまでの範囲内で、芯線数が異なる2種類以上の多芯信号ケーブルの回線の抵抗値の監視を可能とした。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
多芯信号ケーブルとそのパイロット線又はシールド間に形成する回線の絶縁抵抗値を監視し、回線の絶縁抵抗値の異常発生時に警報を出力する多回線絶縁監視方法であって、
予め設定した最大監視回線の範囲内で少なくとも数回線に分割して芯線数が異なる2種類以上の多芯信号ケーブルの回線の抵抗値の監視を可能としたことを特徴とする多回線絶縁監視方法。
【請求項2】
最大監視回線数N×M回線、ただしNは監視可能な最小回線数、Mはコネクタの数としたときに、N本の芯線を有するM本の多芯信号ケーブルから、M×N本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルまでの範囲内で、芯線数が異なる2種類以上の多芯信号ケーブルの回線の抵抗値の監視を可能としたことを特徴とする請求項1に記載の多回線絶縁監視方法。
【請求項3】
端子盤と、切替部と、回線入力部と、CPUと、表示部とを有し、多芯信号ケーブルとそのパイロット線又はシールド間に形成する回線の絶縁抵抗値を監視し、回線の絶縁抵抗値の異常発生時に警報を出力する多回線絶縁監視装置であって、
端子盤は、監視すべき信号ケーブルの芯線を接続する2以上の端子を1つのコネクタとして2以上のコネクタとして配列したものであり、
切替部は、各コネクタ内の端子を順に切り替えて順次ポーリングする機能と、1または2つのコネクタを組み合わせて1つのグループを構成し、1グループ内のコネクタに属する各端子を順にポーリングして各端子に入力された信号を出力する機能を有し、監視可能な最小回線数をN、コネクタの数をMとしたときに、N本の芯線を有するM本の多芯信号ケーブルの絶縁監視から、M×N本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルの絶縁監視までコネクタの数Mの範囲内で分割して回線数が異なる少なくとも2種類以上の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を監視する複数のモードを設定し、選定された1つのモードの絶縁監視信号を回線入力部に出力するものであり、
回線入力部は、入力された絶縁監視信号をデジタル信号に変換してCPUに出力するものであり、
CPUは、前記切替部および回線入力部を制御するとともに、回線入力部から入力された絶縁監視信号を信号処理し、信号入力の大きさをあらかじめ設定した設定値と比較し、その値が許容の範囲以下あるいは以上のときに警報を出力するものであることを特徴とする多回線絶縁監視装置。
【請求項4】
前記切替部は、(N×M/4)本の芯線を有する4本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知する第1のモードと、(N×M/2)本の芯線を有する2本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知する第2のモードと、N×M本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知する第3のモードとを有することを特徴とする請求項3に記載の多回線絶縁監視装置。
【請求項5】
前記切替部は、さらに、各グループに属する端子をポーリングしない場合で、各コネクタに属する端子から任意に選ばれた特定の端子の出力を同時に出力する第4モードを有することを特徴とする請求項4に記載の多回線絶縁監視装置。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多芯信号ケーブルとそのパイロット線の絶縁抵抗値を監視し、回線の絶縁抵抗値に異常が発生したときに警報を出力する多回線絶縁監視方法とその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
絶縁警報装置は、機器室または器具箱に常設し、鉄道信号の多芯信号ケーブルの芯線と、パイロット線又はシールド間の絶縁抵抗値の変化を監視して信号ケーブルの不良を検知する目的で使用されるものである。
【0003】
現在使用されている絶縁警報装置としては、たとえば非特許文献1に記載された絶縁警報装置が知られている。この絶縁警報装置は、多芯信号ケーブルの各芯線と、パイロット線又はシールド間を監視回線として1〜8回線の範囲内で絶縁警報装置に設けられた端子に接続し、1回線20秒で自動的に順次ポーリングし、監視回線抵抗が設定値より低くなったとき(絶縁低下時)、あるいは逆に高くなったとき(断線時)に、接点出力および表示灯の点灯によって、警報を発生させるものである。この装置には自動/手動切替スイッチを備え、8回線以上の信号ケーブルの監視に際しては、自動から手動に切り替えて任意の監視回線を固定して測定していた。
【0004】
しかしながら、現場作業で絶縁警報装置に設けられた端子と多芯信号ケーブルの各芯線とを正しく対応させて手作業で接続するには、その作業に相当の熟練を必要とするだけでなく、自動/手動切替スイッチで対応するときには、8回線以上の多芯信号ケーブルを常設の絶縁警報装置によって自動的に監視することができない。
【0005】
もっとも、上記絶縁警報装置は、8回線用として設計されたものであるが、監視回線は必ずしも8回線に限られるものではなく、必要により、監視回線をたとえば10回線、20回線あるいは40回線に設計することことももちろん可能である。したがって、仮に40回線の多芯信号ケーブルの監視が可能な絶縁警報装置を用意すれば、40回線以下の多芯信号ケーブルの監視に対応することができる。
【0006】
ところで、監視を必要とする信号ケーブルは必ずしも1本には限らない。同時に2本以上の信号ケーブルの回線を監視が必要となる場合がある。このような場合には、各信号ケーブルごとに1台の絶縁警報装置が専用に用いられるが、信号ケーブルの芯線の数は様々であって、仮に10回線の多芯信号ケーブルを4本同時に監視しようとした場合に、40回線の多芯信号ケーブルの監視が可能な絶縁警報装置を4台用いるのは、無駄であるといわざるをえない。この様な理由から必ずしも大は小をかねることにはならない。
【非特許文献1】東邦電気工業株式会社 絶縁警報装置(8回線用)SL−4029−4 取扱説明書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、たとえば10回線の多芯信号ケーブルを4本同時に監視する場合に、40回線の多芯信号ケーブルの監視が可能な絶縁警報装置を4台用いるのは無駄であって、そのような多回線を監視可能な装置を用いる必要はないのではないかという点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、予め設定した最大監視回線の範囲内で少なくとも数回線に分割して芯線数が異なる2種類以上の信号ケーブルの回線の監視を同時にできるようにした点を主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明による多回線絶縁監視方法及びその装置によれば、たとえば監視可能な最大回線数N回線をたとえば40回線に設定し、その範囲内で回線を2以上に分割し、たとえば10回線を4本、20回線を2本、40回線を1本のように分割し、多芯信号ケーブルの監視回線の数にあわせていずれかの組を選定し、各組ごとに信号ケーブルの回線に接続することにより、1台の多回線絶縁監視装置を有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明による多回線絶縁監視方法は、最大監視可能な回線として設定されたN本の端子をMコネクタ(M=2,3、・・・)に分け、そのコネクタの1〜数個を1組としていくつかのグループを作り、各端子に信号ケーブルの芯線を接続し、グループの切替によって、1〜2本以上の信号ケーブルの同時監視を実現するものである。
【実施例1】
【0011】
以下に本発明の多回線絶縁監視方法を実施する装置の実施例を図によって説明する。図1に本発明による多回線絶縁監視装置の構成をブロック図にて示す。図1において、本発明による多回線絶縁監視装置は、端子盤1と、切替部2と、回線入力部3と、CPU4と、電源部5とから構成されたものである。
【0012】
端子盤1は、監視すべき多芯信号ケーブルの芯線を接続する端子を配列したものである。端子盤1は、図2に示すように本発明による多回線絶縁監視装置のケースの裏面のパネルに設置され、いくつかの端子の組を1つのコネクタとして上下数段に配列している。この実施例においては、12個の端子を1つのコネクタとして上下4段に配列した例を示している。以下、これを上段から順にAコネクタ、Bコネクタ、Cコネクタ、Dコネクタとして区別する。端子盤1には、そのほか、パイロット線あるいはシールドを接続して各芯線とパイロット線あるいはシールド間にそれぞれ独立した回線を構成する端子と、警報出力端子と、電源端子とを含む12個の端子の組がMコネクタとして最下段に配列されている。
【0013】
切替部2は、各コネクタ内の端子を順に切り替えて順次ポーリングする機能と、コネクタ毎、或いは複数のコネクタを組み合わせて1グループを構成し、1グループ内のコネクタに属する各端子を順にポーリングして各端子に入力された信号を出力するものであって、監視可能な最大回線数をN×M回線、ただしNは、監視可能な最小回線数、Mをグループの数としたときに、最大M×N本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルから、最大回線数N×Mを2以上に分割してN本の芯線を有するM本の多芯信号ケーブルの絶縁監視に使い分けるための切替モードとして第1〜第4モードを有している。
【0014】
第1のモードは(N×M/4)本の芯線を有する4本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知するモードであり、第2のモードは(N×M/2)本の芯線を有する2本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知するモードであり、第3のモードは、N×M本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルの絶縁抵抗を検知するモードである。さらに、第4のモードは、各グループに属する端子をポーリングしない場合で、各コネクタに属する端子から任意に選ばれた特定の端子の出力を同時に出力するモードである。
【0015】
この実施例においては、Aコネクタに属する端子をA1〜A10、Bコネクタに属する端子をB1〜B10、Cコネクタに属する端子をC1〜C10、Dコネクタに属する端子をD1〜D10としたときに、第1のモードは、Aコネクタ〜Dコネクタのコネクタごとに別個のグループとして各端子を順にポーリングして出力を取り出すモードである。したがって、第1のモードでは、Aコネクタ〜Dコネクタに属する端子の出力は、10個ずつ4グループに分割されて取り出される。
【0016】
第2のモードは、Aコネクタ〜Dコネクタのうちの2コネクタを合体させて1グループとし、各グループに属する端子を順にポーリングして出力を取り出すモードである。したがって、第2のモードによって、Aコネクタ〜Dコネクタに属する端子の出力は、AコネクタとBコネクタおよびCコネクタとDコネクタとの各2組に属する端子の出力は、20個ずつ2グループに分割されて取り出される。
【0017】
第3のモードは、第2のモードによってグループ化された各2コネクタを合体させて1グループとし、グループ内の端子を順にポーリングして出力を取り出すモードである。したがって、第3のモードによって、Aコネクタ〜Dコネクタに属する全端子40個の出力は、1グループに属するものとして順次出力される。
【0018】
第4のモードによれば、各コネクタに属する端子から任意に選ばれた特定の端子(たとえばA1と、B1と、C1と、D1)の出力を同時に出力される。
【0019】
第1〜第4モードの出力は、回線入力部3に入力され、デジタル信号に変換されてCPU4に出力される。CPU4は、電源部5の電力で駆動されて前記切替部2および回線入力部3を制御するとともに、回線入力部3から入力された出力信号を信号処理し、信号入力の大きさをしきい値として予め設定された値と比較し、その値が許容の範囲以下あるいは以上のときに警報信号を出力する。なお、本発明による多回線絶縁監視装置の裏面のパネルには、前記モードの切替スイッチ6が設けられ、切替スイッチ6を手動で操作して、第1〜第4のモードに任意に切り替えることができる。
【0020】
以下に多芯信号ケーブルの絶縁監視の要領を説明する。
図4は、最大10本の芯線A1〜A10を有する第1の多芯信号ケーブルAと、最大10本の芯線B1〜B10を有する第2の多芯信号ケーブルBと、最大10本の芯線C1〜C10を有する第3の多芯信号ケーブルCと、最大10本の芯線D1〜D10を有する第4の多芯信号ケーブルDとの絶縁抵抗を監視する例である。
【0021】
したがって、この例では、第1の多芯信号ケーブルAの10本の芯線A1〜A10を多回線絶縁監視装置の端子盤1に設けたAコネクタに属する端子A1〜A10に順に接続し、第2の多芯信号ケーブルの芯線B1〜B10をBコネクタに属する端子B1〜B10に順に接続し、以下同じ要領で、第3の多芯信号ケーブルの芯線C1〜C10をCコネクタの端子、第4の多芯信号ケーブルの芯線D1〜D10をDコネクタの端子に個別に接続し、さらに各信号ケーブルのパイロット線あるいはシールドE1〜E4を前記同様にMコネクタの端子に接続して各芯線とパイロット線あるいはシールドE1間にそれぞれ独立した回線を構成し、切替部2を第1モードで動作させる。
【0022】
これによって、第1〜第4の多芯信号ケーブルの各芯線A1〜A10が接続された各コネクタA〜Dの端子が個別に順にポーリングされ、第1〜第4の多芯信号ケーブルA〜Dのそれぞれの回線の抵抗値がコネクタごとに個別に測定される。
【0023】
図5は、最大20本の芯線A1〜A20を有する第1の多芯信号ケーブルAと、最大20本の芯線B1〜B20を有する第2の多芯信号ケーブルBとの絶縁抵抗を監視する例である。この例では、第1の多芯信号ケーブルAの20本の芯線A1〜A20を芯線A1〜A10と、芯線A11〜A20に分割し、芯線A1〜A10をAコネクタの端子A1〜A10に、芯線A11〜A20をBコネクタの端子B1〜10に接続し、第2の多芯信号ケーブルBの20本の芯線B1〜B20を芯線B1〜B10と、芯線B11〜B20とに分割し、芯線B1〜B10をCコネクタの端子C1〜C10の端子に接続し、芯線B11〜B20をDコネクタの端子D1〜D10の端子に接続する。
【0024】
さらにパイロット線あるいはシールドE1、E2を前記同様にMコネクタの端子に接続して各芯線とパイロット線あるいはシールドE1、E2間にそれぞれ独立した回線を構成させ、切替部2は第2モードで動作させる。
【0025】
これによって、第1の多芯信号ケーブルAの各芯線A1〜20が接続された各Aコネクタ、Bコネクタの端子がAコネクタ、Bコネクタの順にポーリングされ、同じ要領で第2の多芯信号ケーブルBの各芯線B1〜20が接続されたCコネクタ、Dコネクタの順にポーリングされて第1の多芯信号ケーブルA及びBの回線の抵抗値が測定される。
【0026】
図6は、最大40本の芯線A1〜40を有する1本の多芯信号ケーブルAの回線の絶縁抵抗を監視する例である。この例では、多芯信号ケーブルAの40本の芯線A1〜40を芯線A1〜A10、A11〜A20、A21〜A30、A31〜A40に4分割し、芯線A1〜10の芯線を多回線絶縁監視装置の切替部2に設けたAコネクタに属する端子A1〜A10に、芯線A10〜A20をBコネクタに属する端子B1〜B10に接続し、以下この要領で、芯線A21〜30をCコネクタの各端子、芯線A31〜A40をDコネクタの端子に個別に接続し、さらにパイロット線あるいはシールドE1をMコネクタの端子に接続して各芯線とパイロット線あるいはシールドE1間にそれぞれ独立した回線を構成し、切替部は第3モードで動作させる。
【0027】
これによって、各信号ケーブルの芯線A1〜40が接続された各A〜Dコネクタの端子がA、B、C、Dコネクタの順にポーリングされ、各芯線A1〜A40の回線の抵抗値が測定される。図7は、切替部を通さないで第1〜第4の多芯信号ケーブルのうち、選択された特定の芯線の抵抗値を監視する例である。この例を、図3で説明すれば、例えば、それぞれ最大10本の芯線を有する第1〜第4の4本の多芯信号ケーブルA〜Dにおける特定の芯線、図示の例では、芯線A1、B1、C1、D1のみの回線の信号が直接回線入力部3に入力される場合に相当する。これによって、第1〜第4の多芯信号ケーブルから選定された特定の芯線の回線の抵抗値が個別に監視されることになる。同様に最大40本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルAが接続されているときには、芯線A1、A11、A21、A31の回線が監視されることになる。
【0028】
以上、いずれの例においても、測定された芯線の回線の抵抗値は、CPU4に記憶されているしきい値で設定値と比較され、その値が許容の範囲を超えたときには、警報接点を通じて警報が出力される。本発明による多回線絶縁監視装置のケースの正面パネルには、図8に示すように表示部7、警報ランプ8、リセットボタン9、ストップ/スタートボタン10、ポーリングスイッチ11、監視回線設定スイッチ12、コネクタ設定スイッチ13、設定/確認スイッチ14、しきい値を決定する桁ごとの抵抗値設定スイッチ15などが設けられている。
【0029】
表示部7は、上下2段からなり、CPUの指令を受けてその上段に現在監視中の回線およびコネクタ番号、下段にその抵抗値を表示する。警報ランプ8は、回線の抵抗値が設定値の許容範囲を超えたときにCPUの指令をうけて警報を点滅によって表示するものである。リセットボタン9は、警報発生後の復帰操作用ボタンであり、長押しで表示がコネクタAの先頭の端子(A1)の監視に復帰するように設定されている。ストップ/スタートボタン10は、監視の停止/開始用のトグルスイッチであり、その機能は以下のとおりである。
【0030】
【表1】
【0031】
ポーリングスイッチ11は、各回線における監視時間を設定するスイッチである。設定時間は、たとえば5秒、10秒、20秒のように複数の設定時間から選択できるほか、特定のコネクタのみの設定ができるようになっている。監視回線設定スイッチ12は、監視回線番号の選択スイッチである。
【0032】
本発明において、選択されたモードの如何にかかわらず、各コネクタにおける回線番号を任意に選択できる。コネクタ設定スイッチ13は、A〜Dのコネクタを任意に選択するスイッチである。さらに、設定/確認スイッチ14は、警報点スイッチとして、現在表示中のコネクタの警報点の確認、警報点である閾値を設定するスイッチであり、警報点は、監視停止中に、長押し(2秒以上)することにすることによって任意に設定される。抵抗値は、桁別の抵抗値設定スイッチ15を扱って任意の値に設定できる。以上、各スイッチやボタンの機能および設定条件はCPUに組み込まれている。
【0033】
以上実施例によれば、1台の装置を使い分けて40本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルの絶縁監視、20本の芯線を有する2本の多芯信号ケーブルの絶縁監視、さらに10本の芯線を有する4本の多芯信号ケーブルの絶縁監視に使い分けることができるが、本発明は実施例に示した3種類の多芯信号ケーブルの絶縁監視に限らず、たとえば、30本の芯線を有する1本の多芯信号ケーブルと、10本の芯線を有する2本の多芯信号ケーブルの絶縁監視に使い分けるなど、最大回線数N×M回線の範囲内で種々の態様に分割して信号ケーブルの絶縁監視を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明装置は、機器室または器具箱に常設し、一台の装置で1ないし複数本の多芯信号ケーブルの芯線の絶縁抵抗値を常時監視し、芯線とパイロット線間の絶縁低下、あるいは断線時の異常発生を検知することができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明による多回線絶縁監視装置の1実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明による多回線絶縁監視装置の裏面パネルに設けられた端子の配列を示す図である。
【図3】切替部の機能の説明図である。
【図4】第1のモードの設定例を示す図である。
【図5】第2のモードの設定例を示す図である。
【図6】第3のモードの設定例を示す図である。
【図7】第4のモードの設定例を示す図である。
【図8】本発明による多回線絶縁監視装置の正面パネルに設けられた表示部およびスイッチ類の配列を示す図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
- 【公開番号】特開2008−190997(P2008−190997A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【発明の名称】多回線絶縁監視方法とその装置
- 【出願番号】特願2007−25568(P2007−25568)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【出願人】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
【識別番号】000144348
【氏名又は名称】株式会社三工社
- 【代理人】
【識別番号】100075306
【弁理士】
【氏名又は名称】菅野 中
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