無線通信装置およびサーバ装置
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- 【要約】
【課題】回線交換ネットワークに接続できない発信側端末および着信側端末の双方に最適な無線通信システムを選択して無線通信セッションを最初から確立させる手段(無線通信装置、サーバ装置、通信制御方法を提供する。
【解決手段】複数の異なる無線通信システムが利用可能な本発明の無線通信端末UA10,UA20は、所定の無線通信システムを利用して、発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を含む呼出要求を送信する送信部110と、送信部110が送信した呼出要求に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合しない無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、該受信した着信側が利用する無線通信システムの情報に基づいて、前記所定の無線通信システムとは異なる他の無線通信システムを利用して、当該呼出要求を再送信するように制御する制御部120とを備える。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置であって、
所定の無線通信システムを利用して、発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を含む呼出要求を送信する送信手段と、
前記送信手段が送信した呼出要求に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合しない無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、該受信した着信側が利用する無線通信システムの情報に基づいて、前記所定の無線通信システムとは異なる他の無線通信システムを利用して、当該呼出要求を再送信するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を含む呼出要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した呼出要求に対応して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を着信側に通知する通知手段と、
前記通知手段による通知に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合する無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、前記呼出要求を着信側に対して送信するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記通知手段による通知に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合しない無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、前記着信側が利用する無線通信システムの情報を発信側に通知し、前記呼出要求を着信側に対して送信しないように制御することを特徴とする請求項2記載のサーバ装置。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置(無線通信端末)、および、発信側・着信側の無線通信装置間の通信の呼制御を行うサーバ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
VoIP(Voice over Internet Protocol)を応用したインターネット電話などのリアルタイムアプリケーションにおいて接続要求などの呼制御を実現する通話制御プロトコルの1つとして、SIP(Session Initiation Protocol )という規格が定められている(例えば非特許文献1参照)。
【0003】
SIPは、当初はインターネット上の有線ネットワークで接続されているPCやサーバなどのコンピュータ間でのVoIP通信のために利用されてきた。しかしながら、近年、無線通信機器においてもデジタル化およびIP化が進み、SIPをサポートする無線通信事業者(オペレータ)のSIPサーバおよび無線通信端末(装置)が開発されている。さらに、最近では無線通信技術の発展に伴って、1つの無線通信端末が、異なる無線通信システム(無線通信ネットワーク)に接続可能な複数の無線通信デバイスを備えることが可能になってきた。典型的な構成は、PDA、PC、或いは携帯電話機が、携帯電話ネットワークと接続する第1の無線通信デバイスと、WiFiやWiMAXなどの無線LANやMAN(MetropolitanArea Network)のステーションと接続する第2の無線通信デバイスとを備えるものである。
【非特許文献1】ウェブサイト:http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt (SIPを規定するRFC文書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、SIP技術は、元々は有線通信ネットワークを対象とした技術であり、帯域や通信品質が時々刻々と変化する無線通信ネットワークは想定していなかった。さらに、SIP技術は、複数の無線通信ネットワークに接続可能な無線通信装置などは対象としていなかった。即ち、インターネット上の有線通信ネットワークにおけるSIP技術の開発は進んでいるが、異種の無線通信ネットワークが複数あり、このような複数の異種無線ネットワークに跨る通信環境を前提としたSIP技術の開発は遅れている。
【0005】
図17に、従来技術による無線通信ネットワーク構成図を示す。図示するように、サーバやゲートウェイとしては、SIPサーバ30、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ50、GW(或いはSIPサーバ)60,70がある。発信側および着信側の通信端末としては、無線通信端末UA1,UA2がある。これらの各端末は、上述した各サーバと、オペレータパケットネットワークNET1、オペレータ回線交換ネットワークNET2、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続されている。
【0006】
従来技術では、例えば、図示したような無線通信ネットワーク構成において、無線通信端末UA1のSIP接続要求(発呼;Invite)に応じて、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に対応する回線交換ネットワークのSMSサーバ50によるSMS(ショートメッセージサービス)メッセージによって無線通信端末UA2が呼び出される(パケットネットワークへの接続と登録動作の指示)場合、無線通信端末UA2は、呼び出された回線交換ネットワークに対応する(同じ通信事業者が提供する)無線通信ネットワークのパケット交換ネットワーク(この場合はRNET1)を介してSIPサーバ30に対して、SIP(Session Initiation Protocol )の登録動作(Register)を行い、以後SIPの手続きにより通話を成立させる。このような方法は、1つのオペレータ無線通信パケットネットワークとそれに対応する回線交換ネットワークしか利用できない無線通信端末を前提としたものある。一方、無線通信端末UA2が、2つのオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2に接続する機能を持ち、2つの選択肢がある場合、従来技術のSIP(即ち、SIPを実装する無線通信端末UA2)では、上述したように、接続要求(パケットネットワークへの接続と登録動作の指示)を含むメッセージが通過した経路に対応するネットワーク(この例ではオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1)を経由してSIPの登録を行い、このパケットネットワーク経路を使って発呼側/発信側(Calling party )とセッションを取ることになる。このようなセッション確立方式では、発呼側ユーザ(Calling party )が使用を所望するアプリケーションに応じた帯域、或いは、発呼側ユーザの希望する課金などに関する希望や好み、即ち、プリファレンスが必ずしも反映されているとは言えない。即ち、接続要求を行ったユーザ(Calling party)のプリファレンスが全く考慮されていない。
【0007】
たとえ、発信側が、発呼をSIPの呼設定メッセージ(INVITE)により行うときに、発信側の希望するプリファレンス(条件)を着信側に伝えたとしても、着信側では、発信側の条件にできるだけ対応した無線通信システムを選択することは可能であっても、発信側では、着信側が選択した無線通信システムをセッションを開始するまでは知ることができない。即ち、発信側端末は、着信側端末がどのような無線通信ネットワークに接続できるか(どれだけの帯域を使用できるか)、或いは、実際にどの無線通信システムを選択したのかは、セッションを確立して初めてわかる。そのため、着信側端末が発信側の通知するプリファレンスに合致しない、合致したとしても、その合致内容がどの程度なのかは、セッション確立まで発信側では分らなかった。例えば、着信側端末が、所要帯域に満たない帯域の無線通信ネットワークにしか現状では接続できない場合、発信側端末では、着信側端末の現在の無線通信状況を考慮した最適な帯域、最適な無線通信ネットワークで通信を始めることができなかった。
【0008】
例えば、発信側:「WiMAX(広帯域),EVDO(低帯域)」、着信側:「EVDO(低帯域)」のときに、発信側が通信料より帯域を優先して、広帯域なWiMAXを選択して着信側に発信したときに、着信側は、帯域優先の条件を通知されたとしても低帯域なEVDOしか接続できないため、着信側は、低帯域なEVDOで接続することとなる。このような状況では、発信側で広帯域なWiMAXを使用しても、着信側で選択された「低帯域なEVDO」がボトルネックとなり、結局、当該セッションの帯域はEVDOの帯域分しか出せず、発信側で消費、占有されるWiMAXの帯域は無駄となり、帯域使用効率の面、消費電力の面からも無駄である。特に、無線通信装置は、携行され移動する場合が多く、その無線接続状況は刻々と変化する。このように、刻一刻と変化する電波伝搬環境にある無線通信装置同士の接続において、相互の無線通信状況に応じた最適な無線通信システムをお互いに選択して、着信側、発信側の相互において効率のよい無線通信接続を提供する技法の開発が必要とされている。従って、発呼側/発信側(Calling Party )の無線通信端末としては、接続可能な複数の無線通信システム(経路、ネットワーク、通信デバイスなど)を有効に利用できていないなどの問題があった。
【0009】
本発明は、着信側の無線通信端末が複数の無線通信システム(デバイス/経路、ネットワーク、帯域など)を選択肢として持つ場合に、着信側では、発信側の希望する条件に対応した無線通信システムを選択することを可能にすると共に、着信側の接続可能な無線通信システムの状況に応じて、発信側でも、着信側の状況を考慮した最適な無線通信システムを選択して、相互に最適なものを選択した無線通信セッションを発信側と着信側との間で最初から確立させる技法(装置、方法)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に係る無線通信装置は、複数の異なる無線通信システムが利用可能な無線通信装置であって、所定の無線通信システムを利用して、発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を含む呼出要求を送信する送信手段と、前記送信手段が送信した呼出要求に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合しない無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、該受信した着信側が利用する無線通信システムの情報に基づいて、前記所定の無線通信システムとは異なる他の無線通信システムを利用して、当該呼出要求を再送信するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、請求項2に係るサーバ装置は、発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を含む呼出要求を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した呼出要求に対応して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に関する情報を着信側に通知する通知手段と、前記通知手段による通知に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合する無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、前記呼出要求を着信側に対して送信するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
前記請求項2における制御手段は、前記通知手段による通知に対して、前記発信側が希望する無線通信システムの条件に適合しない無線通信システムを着信側が利用する旨の情報を受信すると、前記着信側が利用する無線通信システムの情報を発信側に通知し、前記呼出要求を着信側に対して送信しないように制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、少なくとも発信側が回線交換ネットワークに接続できない場合においても、通信開始前に、発信側・着信側間を接続する無線通信システムの選択のための情報のやり取りを、所定の無線通信システムを介して行うので、発信側・着信側双方のユーザの希望する無線通信システムの条件(無線通信ネットワーク、帯域、課金など)に応じた、双方において最適な無線通信システムを利用してセッションを開始することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の原理・構成を詳細に説明する前に、本発明の典型的なシーケンスを簡単に説明する。本発明は様々なタイプの無線通信装置およびその通信制御方法を対象とするが、典型的な無線通信装置である無線通信端末を例にして説明する。
【0015】
(1) 複数の無線通信ネットワークシステム(デバイス)を具えた無線通信端末(装置)から他の無線通信端末(装置)へリアルタイムアプリケーションの発信をする場合、発信側の無線通信端末は着信側無線通信端末に対し、発信側の接続できる無線通信ネットワーク名と希望するリアルタイムアプリケーションの所要帯域を通知する。着信側の無線通信端末は、自らが接続できる無線通信ネットワークと発信側の接続できる無線通信ネットワークとアプリケーションの所要帯域を考慮して、着信側の無線通信ネットワークを選択し、発信側への応答として選択した着信側の無線通信ネットワークと着信側が接続できる無線通信ネットワーク名を発信側の無線通信端末に通知する。その後、発信側の無線通信端末は、着信側から通知された内容と自らが接続できる無線通信ネットワークとアプリケーションの所要帯域とに基づいて接続する無線通信ネットワークを選択し、発信側、着信側の双方でそれぞれ選択された無線通信ネットワークで必要なSIPの手順を行い、通信状態に至る。
【0016】
(2) 上記の発信側端末・着信側端末間の発信側の接続できる無線ネットワーク名および希望するリアルタイムアプリケーションの所要帯域の通知や、選択したネットワークの通知は、SIPサーバを介して行う。また、着信側端末は着信側端末の使用するネットワークを選択すると、選択したネットワークに接続してSIPサーバに登録し、登録されたネットワーク名の発信側無線通信端末への通知をSIPサーバが行う。
(3) (1)において、発信側の接続できる無線ネットワークおよび必要帯域を通知された着信側の無線通信端末では、帯域条件を満足する無線ネットワークが発信側・着信側で複数ある場合は、その中で一番通信料が安い無線ネットワークを選択する。
(4) (2)において、発信側無線通信端末は、発信側の接続できる無線ネットワーク名および希望するリアルタイムアプリケーションの所要帯域と共に着信側の接続する希望のネットワーク名を通知する。
(5) (4)において、発信側無線通信端末からの通知を受信したSIPサーバは、着信側通信端末が通知した希望ネットワークと同じネットワークで接続・登録していれば、通知を着信側通信端末に送信せずに必要なSIPの手順を行い、通信状態に至る。
(6) (4)において、発信側無線通信端末からの通知を受信したSIPサーバは、通知された希望のネットワーク名および発信側無線通信端末、着信側無線通信端末の組み合わせを記憶する。そして、SIPサーバは、着信側通信端末が接続・登録すると、発信側通信端末が通知した希望ネットワークと同じネットワークで接続・登録していれば、通知を発信側通信端末に送信せずに必要なSIPの手順を行い、通信状態に至る。
【0017】
(7) (1)における選択した着信側の無線ネットワークの帯域が必要帯域に満たなかった場合は、発信側端末は、ユーザに対し所要帯域の少ないアプリケーションに変更するか、着信側無線通信端末への発信を中止するかの選択を求め、中止が選択された場合には着信側端末に中断することを通知し、終了する。変更が選択された場合には、着信側端末のネットワークに合わせた無線ネットワークに切り換え、通知された発信側・着信側の無線ネットワークの帯域で使用できるアプリケーションに変更し、必要なSIPの手順を行う。
(8) (1)において選択された着信側の無線ネットワークに合わせて発信側のネットワークを切り替えた場合に料金が上がる場合には、発信側端末は、ユーザに対し料金を提示し、無線ネットワークを変更するか、変更しないか、着信側無線通信端末への発信を中止するかの選択を求め、中止が選択された場合には着信側端末に中断することを通知し、終了する。変更が選択された場合には、着信側端末のネットワークに合わせた無線ネットワークに切り換え、変更しないが選択された場合には、切り替えずに、必要なSIPの手順を行う。
(9) (1)において、発信側の無線通信端末は、着信側の無線通信端末で実現して欲しい帯域を優先するか、それとも課金が安くなることを優先するかといった着信側での無線NWの選択に関するポリシーを、発信側の接続できる無線ネットワーク名および希望するリアルタイムアプリケーションの所要帯域と共に通知する。着信側の通信端末では、通知された無線ネットワークの選択に関するポリシーに応じて、使用する着信側の無線ネットワークを選択する。
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態の通信制御方法を適用する無線通信ネットワークの通信構成1を示す図である。図1に示すように、サーバやゲートウェイとしては、SIPサーバ300、ゲートウェイ(GW)40、SMSサーバ500、GW(或いはSIPサーバ)60、GW(或いはSIPサーバ)70がある。SIPサーバ300は、呼制御サーバとして機能し、SMSサーバ500は、メッセージ送信サーバとして機能する。発信側および着信側の通信端末としては、無線通信端末UA(User Agent)10,UA20がある。これらの各端末は、上述した各サーバやGWと、オペレータパケットネットワークNET1、オペレータ回線交換ネットワークNET2、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1,RNET2を介して接続されている。
【0019】
無線通信端末UA10は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1およびオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2に接続可能なマルチモード端末であり、無線通信端末UA20は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2およびオペレータ回線交換ネットワークNET2に接続可能なマルチモード端末である。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてより広帯域なネットワークである。無線通信端末UA10は、通常待ち受け時には、どちらか一方のオペレータ無線通信パケットネットワークが接続されており、ドーマント状態である。また、無線通信端末UA20は、オペレータ回線交換ネットワークNET2で待ち受けしており、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1およびオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2には接続されていない。
【0020】
図2は本発明の第1実施形態の通信制御方法を適用する無線通信ネットワークの通信構成2を示す図である。この通信構成例2は、通信構成例1にあったSMSサーバ500およびオペレータ回線交換ネットワークNET2が省略されている。図2に示すように、無線通信端末UA10、無線通信端末UA20の双方は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1およびオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2のみに接続可能なマルチモード端末である。オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1に比べてより広帯域なネットワークである。無線通信端末UA10および無線通信端末UA20は、通常待ち受け時には、どちらか一方のオペレータ無線通信パケットネットワークが接続され、SIPサーバ300に登録されている。
【0021】
図3は本発明の無線通信ネットワークで用いる無線通信端末の機能ブロック図である。図3に示すように、無線通信端末UA10,UA20は、通信処理部110、制御部(CPU、プロセッサ)120、操作(プリファレンス)入力部130、SIP(拡張)処理部140、無線通信ネットワーク選択処理部150、記憶部160、スピーカSP,マイクロフォンMIC、表示部170、音声変調/復調部180、および画像変調/復調部190を備える。通信処理部110は、無線通信ネットワーク選択処理部150やSIP処理部140などを介して呼設定メッセージ(INVITEメッセージ)を送受信する送信部や受信部として機能する。また、通信処理部110は、無線通信ネットワーク選択処理部150を介してパケット交換ネットワークと問い合わせメッセージ(SMSメッセージ)の送受信を行う送信部、受信部としても機能する(無線通信端末UA10はSMSメッセージの送受信を行えない装置も含む)。
【0022】
図4は本発明の無線通信ネットワークで用いるSIPサーバ(呼制御サーバ)の機能ブロック図である。図4に示すように、SIPサーバ300は、ログイン(登録)処理部310、呼出要求受信部320、登録通知生成部330、登録通知送信部340、アドレス解決処理部350、呼出要求生成部360、呼出要求送信部370、発信希望記憶部380および発信希望処理部390を備える。ログイン(登録)処理部310は、端末からのログイン(登録;Register)要求を受け取り、必要な処理を行う。呼出要求受信部320は、発信側のプリファレンス情報を含み、着信側を呼び出すための呼設定メッセージ(Inviteメッセージ)を受信する。呼出要求生成部360は、呼出要求受信部320により受信された呼設定メッセージを着呼側に伝えるために、前記呼設定メッセージを受信したことを示す情報と、呼設定メッセージに含まれる希望する条件(プリファレンス情報)とを含む呼出要求情報を生成する。呼出要求送信部370は、生成された呼出要求情報をSMSサーバ(メッセージ送信サーバ)に送信する、または、SIPプロトコルに基づいて生成された呼出要求情報を着信側端末に送信する。発信希望記憶部380は、無線通信端末UA10からの発信希望条件(希望する無線通信ネットワーク、アプリケーションや課金等)を記憶する。発信希望処理部390は、無線通信端末UA10からの発信希望条件に基づいて、必要な処理を行う。
【0023】
図5は第1実施形態の通信制御方法において、発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が回線交換網に接続できる着信側無線通信端末(発信先端末)UA20に発信し、リアルタイムアプリケーションで通信を開始するまでの通信制御を示すシーケンス図であり、着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が帯域の足りない無線通信ネットワークを選択した場合を示している。
まず、発信元端末UA10は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET2(以下、無線ネットワークRNET2という)に接続して(無線ネットワークRNET2を利用して)、SIPサーバ300に登録(REGISTER)を行う。このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01〜S03に示す処理を行う。すなわち、図6のステップS01で、端末(この場合、発信元端末UA10)から登録要求(REGISTER REQUEST)を受信すると、次のステップS02では、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。その後、ステップS03の判断は、この時点では通信相手の端末への発信希望が無いため、Noになって終了して、待機状態となる。
【0024】
次に、発信元端末UA10は、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)をSIPサーバ300に送る。この呼出要求(INVITE)には、図8に例示するように、
・発信側無線通信端末の接続できる無線ネットワークリスト:無線ネットワークRNET1、RNET2
・アプリケーション名:テレビ電話
・アプリケーションに必要な帯域:500kbps
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET2
・「帯域優先」か「料金の安さを優先」かの情報:「帯域優先」
の情報が含まれている。
【0025】
上記呼出要求(INVITE)を受信したSIPサーバ300は、発信先端末UA20がまだ登録されていないことを確認すると、発信元番号および発信先番号、発信側(発信元)が希望する無線ネットワークを、発信希望として発信希望記憶テーブル(その構成を図9に例示する)に記憶した後、発信先端末UA20に対し、GW40を経由して、SMSサーバ500(その構成を図10に例示する)から、SMSで起動メッセージを送信する。この起動メッセージにも、上記呼出要求(INVITE)に含まれる情報が入っている。このとき、SIPサーバ300では、図11のステップS11〜S13、S16に示す処理を行う。すなわち、図11のステップS11で、端末(この場合、発信元端末UA10)から呼出要求(INVITE)を受信すると、次のステップS12では、発信元端末の番号と呼出要求(INVITE)の発信先の番号との組合せと、発信元が希望する無線ネットワーク名とを、発信希望として発信希望記憶テーブルに登録または上書きする。次のステップS13では、発信先の端末は発信元が希望する無線ネットワークに登録されているか否かを判断し、登録されていなければ、ステップS16に進んで、SMSサーバ500経由で発信先の端末に呼出要求情報を送信した後、終了して、待機状態となる。
【0026】
なお、上記ステップS13の判断時に、既にSIPサーバ300に登録されている着信側無線通信端末UA20の無線ネットワークが発信元端末UA10が希望する無線ネットワークであった場合には、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)をそのまま発信先の端末に送信する。このとき、SIPサーバ300では、図11のステップS13のYes−S14−S15に示す処理を行う。すなわち、図11のステップS13の判断がYesのときに進むステップS14では、発信希望を削除し、次のステップS15では、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)を発信先の端末に送信し、以後通常のSIPの手続に移行する。また、発信先端末UA20がオペレータ回線交換ネットワーク(NET2)に接続できない端末であった場合には、オペレータ無線通信パケットネットワーク(RNET1またはRNET2)のページング情報に呼出要求(INVITE)の情報を載せて、発信先端末を呼び出せばよい。また、発信先の端末がインターネットに接続されたPC等であって、既にSIPサーバ300に登録されている場合には、その端末のアドレスに対し呼出要求(INVITE)の情報を送信すればよい。
【0027】
SMS500から起動メッセージを受け取った発信先端末UA20は、起動メッセージ内の情報と自らが現在接続できる無線ネットワークとを考慮して、発信先端末UA20で接続する無線ネットワークとしてオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1を選択して、選択した無線ネットワークに接続した後、SIPサーバ300サーバに登録する。この登録時に、SIPサーバ300は、発信先端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1(発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワーク)で接続および登録したことを確認すると、発信元端末UA10に、発信先端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET1で登録したことを通知する。この場合、発信先端末UA20が発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワークで接続および登録しているため、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)を発信先端末に送信しないように制御する。
【0028】
このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01−S02−S03のYes−S04のNo−S06に示す処理を行う。すなわち、図6のステップS01で、端末(この場合、発信先端末UA20)から登録(REGISTER)を受信すると、次のステップS02では、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。その後、ステップS03の判断は、通信相手の端末への発信希望があるため、Yesになり、ステップS04に進む。ステップS04では、発信先端末UA20は発信元端末UA10が希望した無線ネットワーク(RNET2)で登録したか否かを判断するが、この判断がNoになるため、ステップS06に進む。ステップS06では、発信元通信端末UA10へ、発信先端末UA20の登録情報(登録した無線ネットワーク名も含む)を通知する。なお、発信先端末UA20が発信元端末UA10が希望した無線ネットワークで接続および登録している場合には、ステップS04の判断がYesになってステップS05に進み、ステップS05では、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)を発信先端末に送信し、以後通常のSIPの手続を行い、通信を開始する。
【0029】
上記登録情報の通知を受けた発信元端末UA10は、無線ネットワーク(RNET1)では帯域が不足すること、および、無線ネットワーク(RNET1)の課金は無線ネットワーク(RNET2)の課金以下であることを確認すると、ユーザに帯域の少ないアプリケーション(モノクロテレビ電話または電話)に変更して通信を行うか、もしくは、中断するかを確認させるために、図12に例示するユーザ選択画面を表示する。このユーザ選択画面を見たユーザがアプリケーションを変更して通信を行うことを選択した場合には、無線ネットワーク(RNET2)を切断して無線ネットワーク(RNET1)で接続し、SIPサーバ300に登録した後、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)を送信(再送信)する。この再送信時には、先の呼出要求(INVITE)はSIPサーバ300でキャンセルされている。この呼出要求(INVITE)には、
・アプリケーション名:モノクロテレビ電話
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET1
が書かれている。
なお、上記確認時に、アプリケーションを変更しないことが選択された場合には、そのまま無線ネットワーク(RNET2)で同じ呼出要求(INVITE)を送信(再送信)する。また、上記確認時に中断が選択された場合には、中断することをSIPサーバ300を経由して発信先端末UA20に通知する。この中断の通知を受け取った発信先端末UA20では、必要に応じて無線ネットワークRNET1を切断する。
【0030】
発信先端末UA20の登録している無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)が発信元端末UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)と一致することをSIPサーバ300が確認すると、当該呼出要求(INVITE)を発信先端末UA20に送信する。このとき、SIPサーバ300では、図11のS11−S12−S13のYes−S14−S15に示す処理を行う。その後、発信元端末UA10および発信先端末UA20は、図5に示した通話に必要なSIPの手続を行い、リアルタイムアプリケーションの通信を開始する。
【0031】
図5の通信制御方法によれば、発信側の無線通信端末UA10が回線交換ネットワークに接続できない場合においても、通信開始前に、発信側・着信側間を接続する無線通信システムの選択のための情報の通知を、SIPサーバ300を介してネットワーク側が着信側の無線通信端末UA20へ回線交換ネットワークを介して通知するので、発信側の無線通信端末UA10が回線交換ネットワークに接続できる能力(機能)を備えていなくても実現することができる。また、着信側の無線通信端末UA20からの通知に伴う発信側の無線通信端末UA10の無線ネットワークの切換も通信開始前にSIPサーバ300および端末間で行うので、発信側・着信側双方のユーザの希望する無線通信システムの条件(無線通信ネットワーク、帯域、課金など)に応じた、双方において最適な無線通信システム(この場合、無線ネットワークRNET1)を利用して通信を行うことができる。
【0032】
図13は第1実施形態の通信制御方法において、発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が回線交換網に接続できる着信側無線通信端末(発信先端末)UA20に発信し、リアルタイムアプリケーションで通信を開始するまでの通信制御を示すシーケンス図であり、着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が選択した無線ネットワークに合わせて発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が無線ネットワークを切り換える際に料金が上がる場合を示している。
まず、発信元端末UA10は、オペレータ無線通信パケットネットワークRNET1(以下、無線RNET1という)に接続して(無線RNET1を利用して)、SIPサーバ300に登録(REGISTER)を行う。このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01〜S03に示す処理を行う。すなわち、図6のステップS01で、端末(この場合、発信元端末UA10)から登録要求(REGISTER REQUEST)を受信すると、次のステップS02では、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。その後、ステップS03の判断は、この時点では通信相手の端末への発信希望が無いため、Noになって終了して、待機状態となる。
【0033】
次に、発信元端末UA10は、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)をSIPサーバ300に送る。この呼出要求(INVITE)には、図8のフォーマットに基づいて下記内容にて生成される。
・発信側無線通信端末の接続できる無線ネットワークリスト:無線ネットワークRNET1、RNET2
・アプリケーション名:電話
・アプリケーションに必要な帯域:50kbps
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET1
・「帯域優先」か「料金の安さを優先」かの情報:「帯域優先」
の情報が含まれている。
【0034】
上記呼出要求(INVITE)を受信したSIPサーバ300は、発信先端末UA20がまだ登録されていないことを確認すると、発信元番号および発信先番号、発信側(発信元)が希望する無線ネットワークを、発信希望として発信希望記憶テーブル(その構成は図9に基づく)に記憶した後、発信先端末UA20に対し、GW40を経由して、SMSサーバ500(その構成を図10に例示する)から、SMSで起動メッセージを送信する。この起動メッセージにも、上記呼出要求(INVITE)に含まれる情報が入っている。このとき、SIPサーバ300では、図11のステップS11〜S13、S16に示す処理を行う。すなわち、図11のステップS11で、端末(この場合、発信元端末UA10)から呼出要求(INVITE)を受信すると、次のステップS12では、発信元端末の番号と呼出要求(INVITE)の発信先の番号との組合せと、発信元が希望する無線ネットワーク名とを、発信希望として発信希望記憶テーブルに登録または上書きする。次のステップS13では、発信先の端末は発信元が希望する無線ネットワークに登録されているか否かを判断し、登録されていなければ、ステップS16に進んで、SMSサーバ500経由で発信先の端末に呼出要求情報を送信した後、終了して、待機状態となる。
【0035】
SMS500から起動メッセージを受け取った発信先端末UA20は、起動メッセージ内の情報と自らが現在接続できる無線ネットワークとを考慮して、発信先端末UA20で接続する無線ネットワークとしてオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2を選択して、選択した無線ネットワークに接続した後、SIPサーバ300に登録する。この登録時に、SIPサーバ300は、発信先端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2(発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワーク)で接続および登録したことを確認すると、発信元端末UA10に、発信先端末UA20がオペレータ無線通信パケットネットワークRNET2で登録したことを通知する。この場合、発信先端末UA20が発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワークで接続および登録しているため、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)を発信先端末に送信しないように制御する。
【0036】
このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01−S02−S03のYes−S04のNo−S06に示す処理を行う。すなわち、図6のステップS01で、端末(この場合、発信先端末UA20)から登録(REGISTER)を受信すると、次のステップS02では、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。その後、ステップS03の判断は、通信相手の端末への発信希望があるため、Yesになり、ステップS04に進む。ステップS04では、発信先端末UA20は発信元端末UA10が希望した無線ネットワーク(RNET1)で登録したか否かを判断するが、この判断がNoになるためステップS06に進む。ステップS06では、発信元通信端末UA10へ、発信先端末UA20の登録情報(登録した無線ネットワーク名も含む)を通知する。
【0037】
上記登録情報の通知を受けた発信元端末UA10は、無線ネットワーク(RNET2)の帯域は十分に大きいが、無線ネットワーク(RNET2)の課金は無線ネットワーク(RNET1)の課金より高いことを確認すると、ユーザに課金の増加金額を提示して、中断するか、そのままのアプリケーションで通信を開始するか、帯域の大きいアプリケーションに変更して通信するかの選択を要求するために、図14に例示するユーザ選択画面を表示する。このユーザ選択画面を見たユーザが、帯域の大きいアプリケーションに変更して通信することを選択した場合には、無線ネットワーク(RNET1)を切断して無線ネットワーク(RNET2)で接続し、SIPサーバ300に登録した後、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)を送信(再送信)する。この再送信時には、先の呼出要求(INVITE)はSIPサーバ300でキャンセルされている。この呼出要求(INVITE)には、
・アプリケーション名:テレビ電話
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET2
が書かれている。
【0038】
発信先端末UA20の登録している無線ネットワーク(無線ネットワークRNET2)が発信元端末UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET2)と一致することをSIPサーバ300が確認すると、当該呼出要求(INVITE)を発信先端末UA20に送信する。このとき、SIPサーバ300では、図11のS11−S12−S13のYes−S14−S15に示す処理を行う。その後、発信元端末UA10および発信先端末UA20は、図13に示した通話に必要なSIPの手続を行い、リアルタイムアプリケーションの通信を開始する。
【0039】
図13の通信制御方法によれば、発信側の無線通信端末UA10が回線交換ネットワークに接続できない場合においても、通信開始前に、発信側・着信側間を接続する無線通信システムの選択のための情報の通知を、SIPサーバ300を介してネットワーク側が着信側の無線通信端末UA20へ回線交換ネットワークを介して通知するので、発信側の無線通信端末UA10が回線交換ネットワークに接続できる能力(機能)を備えていなくても実現することができる。また、着信側の無線通信端末UA20からの通知に伴う発信側の無線通信端末UA10の無線ネットワークの切換も通信開始前にSIPサーバ300および端末間で行うので、発信側・着信側双方のユーザの希望する無線通信システムの条件(無線通信ネットワーク、帯域、課金など)に応じた、双方において最適な無線通信システム(この場合、無線ネットワークRNET2)を利用して通信を行うことができる。
【0040】
図15は第1実施形態の通信制御方法において、回線交換網に接続できない(機能を備えていない場合も含む)着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が無線ネットワークRNET1でSIPサーバ300に登録(REGISTRATION)しているときに、回線交換網に接続できない(機能を備えていない場合も含む)発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が着信側無線通信端末(発信先端末)UA20に発信し、リアルタイムアプリケーションで通信を開始するまでの通信制御を示すシーケンス図であり、着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が帯域の足りない無線通信ネットワークを選択した場合を示している。
【0041】
まず、発信元端末UA10は、無線ネットワークRNET2に接続して(無線ネットワークRNET2を利用して)SIPサーバ300に登録(REGISTER)を行う。このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01〜S03に示す処理を行い、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。次に、発信元端末UA10は、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)をSIPサーバ300に送る。この呼出要求(INVITE)には、図8に例示するように、
・発信側無線通信端末の接続できる無線ネットワークリスト:無線ネットワークRNET1、RNET2
・アプリケーション名:テレビ電話
・アプリケーションに必要な帯域:500kbps
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET2
・「帯域優先」か「料金の安さを優先」かの情報:「帯域優先」
の情報が含まれている。
【0042】
上記呼出要求(INVITE)を受信したSIPサーバ300は、発信先端末UA20は登録されているが、発信先端末UA20が接続している無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)が発信元端末UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET2)ではないことを確認すると、発信元番号および発信先番号、発信側(発信元)が希望する無線ネットワークを、発信希望として発信希望記憶テーブル(その構成を図9に例示する)に記憶する。その後、SIPサーバ300は、図11のステップS11〜S13、S16に示す処理を行い、発信先端末UA20に対し、呼出要求情報を送信する。この呼出要求情報にも、上記呼出要求(INVITE)に含まれる情報が入っている。
【0043】
SIPサーバ300から呼出要求情報を受け取った発信先端末UA20は、呼出要求情報内の情報と自らが現在接続できる無線ネットワークとを考慮して、発信先端末UA20で接続する無線ネットワークとして無線ネットワークRNET1を選択して、選択した無線ネットワークに接続した後、SIPサーバ300に登録する。この場合、発信先端末UA20は無線ネットワークRNET1を選択し、以前から無線ネットワークRNET1で登録(REGISTRATION)しているので、再びSIPサーバ300への登録(REGISTRATION)を行う。この登録時に、SIPサーバ300は、発信先端末UA20が無線ネットワークRNET1(発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワーク)で接続および登録したことを確認すると、発信元端末UA10に、発信先端末UA20が無線通信ネットワークRNET1で登録したことを通知する。この場合、発信先端末UA20が発信元端末UA10が希望した無線ネットワークとは異なる無線ネットワークで接続および登録しているため、SIPサーバ300は、呼出要求(INVITE)を発信先端末に送信しないように制御する。また、発信先端末UA20の処理として、再登録を行わなくても、上記と同様の無線ネットワークRNET1で接続および登録していることをSIPサーバ300が検出することができれば、通知等で行ってもよい。
【0044】
上記登録情報の通知を受けた発信元端末UA10は、無線ネットワーク(RNET1)では帯域が不足すること、および、無線ネットワーク(RNET1)の課金は無線ネットワーク(RNET2)の課金以下であることを確認すると、ユーザに帯域の少ないアプリケーション(モノクロテレビ電話または電話)に変更して通信を行うか、もしくは、中断するかを確認させるために、図12に例示するユーザ選択画面を表示する。このユーザ選択画面を見たユーザがアプリケーションを変更して通信を行うことを選択した場合には、無線ネットワーク(RNET2)を切断して無線ネットワーク(RNET1)で接続し、SIPサーバ300に登録した後、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)を送信(再送信)する。この再送信時には、先の呼出要求(INVITE)はSIPサーバ300でキャンセルされている。この呼出要求(INVITE)には、
・アプリケーション名:モノクロテレビ電話
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET1
が書かれている。
【0045】
発信先端末UA20の登録している無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)と、発信元端末UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)とが一致することをSIPサーバ300が確認すると、当該呼出要求(INVITE)を発信先端末UA20に送信する。このとき、SIPサーバ300では、図11のS11−S12−S13のYes−S14−S15に示す処理を行う。その後、発信元端末UA10および発信先端末UA20は、図15に示した通話に必要なSIPの手続を行い、リアルタイムアプリケーションの通信を開始する。
【0046】
図15の通信制御方法によれば、発信側の無線通信端末UA10、着信側の無線通信端末UA20の双方が回線交換ネットワークに接続できない場合(機能がない場合も含む)においても、通信開始前に、発信側・着信側間を接続する無線通信システムの選択のための情報のやり取りを、所定の無線通信システム(RNET1,RNET2)およびSIPサーバ300を介して行い、無線ネットワークの切換も通信開始前にSIPサーバ300および端末間で行うので、発信側・着信側双方のユーザの希望する無線通信システムの条件(無線通信ネットワーク、帯域、課金など)に応じた、双方において最適な無線通信システム(この場合、無線ネットワークRNET1)を利用して通信を行うことができる。
【0047】
図16は第1実施形態の通信制御方法において、回線交換網に接続できない(機能がない場合も含む)着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が無線ネットワークRNET1でSIPサーバ300に登録(REGISTRATION)しているときに、回線交換網に接続できない(機能がない場合も含む)発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が着信側無線通信端末(発信先端末)UA20に発信し、リアルタイムアプリケーションで通信を開始するまでの通信制御を示すシーケンス図であり、発信側無線通信端末(発信元端末)UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET2)に着信側無線通信端末(発信先端末)UA20が無線ネットワークを切換可能な場合を示している。
【0048】
まず、発信元端末UA10は、無線ネットワークRNET2に接続して(無線ネットワークRNET2を利用して)SIPサーバ300に登録(REGISTER)を行う。このとき、SIPサーバ300では、図6のステップS01〜S03に示す処理を行い、図7に例示する登録(Register)記憶テーブルに当該端末のアドレス・番号・ネットワーク名を登録する。次に、発信元端末UA10は、発信先端末UA20に対する呼出要求(INVITE)をSIPサーバ300に送る。この呼出要求(INVITE)には、図8に例示するように、
・発信側無線通信端末の接続できる無線ネットワークリスト:無線ネットワークRNET1、RNET2
・アプリケーション名:テレビ電話
・アプリケーションに必要な帯域:500kbps
・発信側が希望する無線ネットワーク:無線ネットワークRNET2
・「帯域優先」か「料金の安さを優先」かの情報:「帯域優先」
の情報が含まれている。
【0049】
上記呼出要求(INVITE)を受信したSIPサーバ300は、発信先端末UA20は登録されているが、発信先端末UA20が接続している無線ネットワーク(無線ネットワークRNET1)が発信元端末UA10が希望する無線ネットワーク(無線ネットワークRNET2)ではないことを確認すると、発信元番号および発信先番号、発信側(発信元)が希望する無線ネットワークを、発信希望として発信希望記憶テーブル(その構成を図9に例示する)に記憶する。その後、SIPサーバ300は、図11のステップS11〜S13、S16に示す処理を行い、発信先端末UA20に対し、呼出要求情報を送信する。この呼出要求情報にも、上記呼出要求(INVITE)に含まれる情報が入っている。
【0050】
SIPサーバ300から呼出要求情報を受け取った発信先端末UA20は、呼出要求情報内の情報と自らが現在接続できる無線ネットワークとを考慮して、発信先端末UA20で接続する無線ネットワークとして発信元端末UA10が希望する無線ネットワークRNET2を選択し、無線ネットワークRNET1で登録解除(UNREGISTER)を行って無線ネットワークRNET1の接続を切断した後、無線ネットワークRNET2でSIPサーバ300への登録(REGISTRATION)を行う。この登録時に、SIPサーバ300は、発信先端末UA20が無線ネットワークRNET2(発信元端末UA10が希望した無線ネットワーク)で接続および登録したことを確認すると、呼出要求(INVITE)を発信先端末UA20に送信する。このとき、SIPサーバ300では、図6のS01−S02−S03のYes−S04のYes−S05に示す処理を行う。その後、発信元端末UA10および発信先端末UA20は、図16に示した通話に必要なSIPの手続を行い、リアルタイムアプリケーションの通信を開始する。
【0051】
図16の通信制御方法によれば、発信側の無線通信端末UA10、着信側の無線通信端末UA20の双方が回線交換ネットワークに接続できない場合(機能がない場合も含む)においても、通信開始前に、発信側・着信側間を接続する無線通信システムの選択のための情報のやり取りを、所定の無線通信システム(RNET1,RNET2)およびSIPサーバ300を介して行い、無線ネットワークの切換も通信開始前にSIPサーバ300および端末間で行うので、発信側・着信側双方のユーザの希望する無線通信システムの条件(無線通信ネットワーク、帯域、課金など)に応じた、双方において最適な無線通信システム(この場合、無線ネットワークRNET2)を利用して通信を行うことができる。
- 【公開番号】特開2009−5177(P2009−5177A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【発明の名称】無線通信装置およびサーバ装置
【発明者】
【氏名】長澤 知津子
【氏名】守田 空悟
- 【出願番号】特願2007−165334(P2007−165334)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
【識別番号】100072051
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 興作
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
【識別番号】100107227
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 史朗
【識別番号】100134005
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 達也
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