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電源コードの調整ガイド
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- 【要約】
【課題】警報器やその他の任意の電気機器の電源コードの長さを、コード巻取り部を用いることなく、簡易かつ確実に調整可能とすること。
【解決手段】
警報器1の筐体2の外部から内部に挿通される電源コード9であって、筐体2の内部の接続空間部8に設けられた電源接続端子10に接続される電源コード9の長さを調整するための調節目印7e、7fであって、これら調節目印7e、7fは、筐体2の外面に設けられ、接続空間部8に引き込まれて電源接続端子10に至る電源コード9の長さと略同等の長さを表示する。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器の筐体の外部から内部に挿通される電源コードであって、前記筐体の内部の接続空間部に設けられた電源接続端子に接続される電源コードの長さを調整するための調整ガイドであって、
前記ガイド手段は、前記筐体の外面に設けられ、前記接続空間部に引き込まれて前記電源接続端子に至る前記電源コードの長さと略同等の長さを表示すること、
を特徴とする調整ガイド。
【請求項2】
前記ガイド手段は、前記接続空間部に引き込まれて前記電源接続端子に至る前記電源コードの長さと略同等の間隔を隔てて配置された一対の調節目印であること、
を特徴とする請求項1に記載の調整ガイド。
【請求項3】
前記ガイド手段を、前記筐体の裏面に設けたこと、
を特徴とする請求項1又は2に記載の調整ガイド。
【請求項4】
前記ガイド手段を、前記筐体の側面に設けたこと、
を特徴とする請求項1又は2に記載の調整ガイド。
【請求項5】
前記電気機器は、警報器であること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の調整ガイド。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器の筐体に収容された回路基板に対して電源コードの長さを調整するための電源コードの調整ガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
各種の電気機器に対して電力を供給する構造としては、一般的に、電気機器に内蔵した電池を用いて電力供給を行う電池式と、電気機器に電源コード(ACコード)を接続して電力供給を行う有線供給式とがある。特に、消費電力が大きい電気機器に対しては、長時間に渡って安定的に電力を供給するため、有線供給式が採用されることが多い。
【0003】
例えば、監視領域で発生した各種の異常を検出して警報を発する警報器のうち、特にガス漏れ検出機能を有するガス漏れ警報器や、ガス漏れ検出機能と火災検出機能を複合的に有する火災ガス漏れ警報器においては、ガス検出用の素子において消費される電力が比較的大きいことから、電源コードを用いて電力供給を行う有線供給式が採用されていた。
【0004】
ここで、このように電源コードを用いて電力供給を行う場合、電源コードの長さの調整に関する問題が発生し得る。すなわち、警報器からコンセントに至るまでの長さは当該警報器の設置場所に応じて様々に異なるため、作業員が、設置場所において、電源コードの長さを設置場所に応じた長さに調整する必要が生じる。
【0005】
このように電源コードの長さを調整する方法として、最も単純な方法は、電源コードの両端のいずれか一方を適切な長さに切断し、この切断端部における被覆を剥いてコード芯線を露出させ、このコード芯線を警報器又はコンセントタップの内部の電源接続端子に接続する方法である。ここで、従来の電源接続端子は、2枚のプレートを1本のネジにて締結して構成されており、これら2枚のプレートの間にコード芯線を差し込んで、ネジを締めることで、これら2枚のプレートの間にコード芯線を挟持するように構成されていた。
【0006】
また、電源コードの長さを調整する他の方法として、警報器の裏面に電源コードを巻取る方法があった。具体的には、警報器の裏面に肉厚状のコード巻取り部を設け、このコード巻取り部に、余分な電源コードを1回から複数回だけ巻取り可能としていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−190683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、電源コードを切断する方法では、電源コードを任意の長さに完全に調整できる反面、様々な問題を要していた。すなわち、被覆を剥いてコード芯線を露出させなければならなかったので、専用の器具を用いる必要があったり、被覆と共にコード芯線まで誤って切断してしまうといった問題があった。あるいは、露出させたコード芯線を電源接続端子に差し込む際には、コード芯線が纏めるために当該コード芯線を手で捩らなければならない等、手間を要していた。
【0009】
また、電源コードをコード巻取り部に巻取る方法においては、警報器の裏面に肉厚状のコード巻取り部を設ける必要があったので、部材が増える分だけ警報器の製造コストが上昇していた。また、警報器が厚くなるので、警報器を小型化したいという近年の要望に反すると共に、意匠性を低下させるという問題もあった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、警報器やその他の任意の電気機器の電源コードの長さを、コード巻取り部を用いることなく、簡易かつ確実に調整可能とするための電源コードの調整ガイドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のガイド手段は、電気機器の筐体の外部から内部に挿通される電源コードであって、前記筐体の内部の接続空間部に設けられた電源接続端子に接続される電源コードの長さを調整するためのガイド手段であって、前記ガイド手段は、前記筐体の外面に設けられ、前記接続空間部に引き込まれて前記電源接続端子に至る前記電源コードの長さと略同等の長さを表示することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載のガイド手段は、請求項1に記載のガイド手段において、前記ガイド手段は、前記接続空間部に引き込まれて前記電源接続端子に至る前記電源コードの長さと略同等の間隔を隔てて配置された一対の調節目印であることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載のガイド手段は、請求項1又は2に記載のガイド手段において、前記ガイド手段を、前記筐体の裏面に設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載のガイド手段は、請求項1又は2に記載のガイド手段において、前記ガイド手段を、前記筐体の側面に設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載のガイド手段は、請求項1から4のいずれか一項に記載のガイド手段において、前記電気機器は、警報器であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ガイド手段を用いて、電源コードを電気機器に接続するための最適な長さに容易に調整することができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態1における警報器の正面図である。
【図2】図1の警報器の背面図である。
【図3】図1の警報器の取り付け状態における側面図である。
【図4】実施の形態1における電源接続端子の斜視図である。
【図5】電源接続端子の図4とは異なる方向からの斜視図である。
【図6】図4の電源接続端子の分解斜視図である。
【図7】接続前の状態における図4の電源接続端子の縦断面図である。
【図8】接続前の状態における図4の電源接続端子の正面図である。
【図9】接続後の状態における図4の電源接続端子の縦断面図である。
【図10】接続後の状態における図4の電源接続端子の正面図である。
【図11】接続前の状態における図4の電源接続端子の斜視図である。
【図12】接続中の状態における図4の電源接続端子の斜視図である。
【図13】接続後の状態における図4の電源接続端子の斜視図である。
【図14】接続後の状態における接合部と電源コードとの縦断面図である。
【図15】図2の巻き止め部周辺の斜視図である。
【図16】実施の形態2における電源接続端子の斜視図である。
【図17】図16の電源接続端子の縦断面図である。
【図18】図16の電源接続端子の分解斜視図である。
【図19】実施の形態3における電源接続端子の斜視図である。
【図20】図19の電源接続端子の縦断面図である。
【図21】図19の電源接続端子の分解斜視図である。
【図22】実施の形態4における電源接続端子の斜視図である。
【図23】図22の電源接続端子の側面図である。
【図24】図22の電源接続端子を基板と共に示す縦断面図である。
【図25】実施の形態5における電源接続端子の斜視図である。
【図26】実施の形態6における電源接続端子の斜視図である。
【図27】図26の電源接続端子の縦断面図である。
【図28】実施の形態7における電源接続端子の斜視図である。
【図29】図28の電源接続端子の側面図である。
【図30】実施の形態8における電源接続端子の斜視図である。
【図31】図30の電源接続端子の側面図である。
【図32】実施の形態9における接続前の状態における電源接続端子の側面図である。
【図33】図32の接続後の状態における電源接続端子の側面図である。
【図34】実施の形態10における接続前の状態における電源接続端子の斜視図である。
【図35】図34の電源接続端子の側面図である。
【図36】接続後の状態における図34の電源接続端子の側面図である。
【図37】実施の形態11における電源接続端子の斜視図である。
【図38】実施の形態12における電源接続端子の斜視図である。
【図39】実施の形態13における接続前の状態における電源接続端子の斜視図である。
【図40】図39の接続後の状態における電源接続端子の斜視図である。
【図41】実施の形態14における電源接続端子の斜視図である。
【図42】電源コードを挿通した状態における図41の電源接続端子の斜視図である。
【図43】実施の形態15における電源接続端子の縦断面図である。
【図44】図43の接合部周辺の拡大斜視図である。
【図45】図43の接合部周辺の正面図である。
【図46】接続後の状態における図43の接合部周辺の正面図である。
【図47】実施の形態16における電源接続端子の斜視図である。
【図48】接続後の状態における図47の電源接続端子の斜視図である。
【図49】実施の形態17における巻き止め部の斜視図である。
【図50】実施の形態17における巻き止め部を電源コード9と共に示す縦断面図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
- 【公開番号】特開2010−123975(P2010−123975A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【発明の名称】電源コードの調整ガイド
- 【出願番号】特願2009−289782(P2009−289782)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
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