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自転車
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- 【要約】
【課題】幼児用座席に着座する子供の体重によらず、安定した操車特性(操作特性)を得る。
【解決手段】前輪14の上方に配される前方座席15と、前方座席15の幼児の重量を検出する、第1の重量センサ17a、17bと、後輪30の上方に配される後方座席31と、後方座席31の幼児の重量を検出する、第2の重量センサ33a、33bと、前方座席15を前後に移動させる第1の移動機構と、後方座席31を前後に移動させる第2の移動機構と、第1の移動機構と第2の移動機構とを制御する制御部23と、を備える。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪の上方に配される前方積載部と、
前記前方積載部に積載される積載物の重量を検出する第1の重量センサと、
後輪の上方に配される後方積載部と、
前記後方積載部に積載される積載物の重量を検出する第2の重量センサと、
前記前方積載部を前後に移動させる第1の移動機構と、
前記後方積載部を前後に移動させる第2の移動機構と、
前記第1の重量センサから検出される重量と前記第2の重量センサから検出される重量とに応じて前記第1の移動機構と前記第2の移動機構とを制御する制御部と、を備えることを特徴とする自転車。
【請求項2】
前記第1の重量センサは、前後2方向に分割された、前位置重量センサと後位置重量センサとを具備し、
前記第2の重量センサは、前後2方向に分割された、前位置重量センサと後位置重量センサとを具備し、
2つの前記前位置重量センサが検出する重量の和と2つの前記後位置重量センサが検出する重量の和との差分に応じて、前記第1の移動機構と前記第2の移動機構とを制御することを特徴とする請求項1に記載の自転車。
【請求項3】
前記第1の重量センサが検出する重量のみが所定閾値以上である場合、または、前記第2の重量センサが検出する重量のみが所定閾値以上である場合のいずれかにおいて、前記第1の移動機構と前記第2の移動機構とを制御することを特徴とする請求項1に記載の自転車。
【請求項4】
前記前方積載部及び前記後方積載部は、幼児用座席であり、前記積載物は幼児であることを特徴とする請求項1に記載の自転車。
【請求項5】
前記前方積載部及び前記後方積載部は、幼児用座席と、荷物籠の両方からなることを特徴とする請求項1に記載の自転車。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車に関し、特に、積載部の積載重量に応じて積載部の位置を変化させることができる自転車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自転車に関する公知技術として以下のものが知られている。図7に示すように、子供の成長に対応して長期間使用可能とした二輪車用子供座席のステップ装置の技術が開示されている(特許文献1)。ステップ装置102は、子供が跨って着座する座部103を有する座席101の両側前部に垂設され、座部103に着座した子供の両脚を乗せるようにされている。前部側のガード部102cを支持部102aに対して前後方向に移動調節可能に設けている。また、図8に示すように、座席201の着座部203の上部にシ−ト状の感圧センサ202を設け、コントローラ204を備える乗員判定装置が開示されている(特許文献2)。また、図9に示すように自動車の座席301を移動する機構が開示されている(特許文献3)。また、図10に示すように近年は3人乗り自転車の公道での走行が認められる動きがあり、これに鑑み、自転車本体にコンパクト車輪を使用し、前輪303を左右並列2輪で、後輪304を1輪とし、それぞれの上部に幼児用座席306,315を前後に設け、後部座席315を前後可変にする3人乗り3輪自転車の技術が開示されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2005−343266号公報
【特許文献2】特開平2003−240628号公報
【特許文献3】特開平2007−152997号公報
【特許文献4】実用新案登録第3142736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常の自転車、電動補助自転車(電動アシスト自転車)、電動二輪車(電動自転車)(これらを自転車と総称する)では、重さの異なる荷物を前方荷物籠と後方荷物籠に積載して運搬する場合がある。また、3人乗り自転車では、幼児が、幼児用前方座席または幼児用後方座席のいずれかの一方、もしくは、その両方に着座するなど種々の場合がある。このように積載の条件が大きく変化する場合には、自転車における重心の位置が大きく変化し、自転車を操車する者の高度の操車技術が要求されるのみならず、安全性の面からも問題がある。このような課題を解決する技術が要望されている。しかしながら、従来の技術では、これらの問題の解決を図ることが困難である。特許文献1に開示された技術は、単にステップ位置を子供の成長に合わせて変化させるだけである。特許文献2に開示された技術は、着座した人間の体重からその人間の体格を推定する技術が開示されているに過ぎない。特許文献3は自動車において運転者のドライビングポジションの最適化を図る技術である。また、特許文献4に記載の技術は3輪車にかかる技術であり2輪車には適応できない。
【0005】
本発明はかかる課題、すなわち、自転車の荷物籠に積載する荷物の重量、または、幼児用座席に着座する子供の体重によらず、安定した操車特性(操作特性)を得ることができる自転車を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の自転車は、前輪の上方に配される前方積載部と、前記前方積載部に積載される積載物の重量を検出する第1の重量センサと、後輪の上方に配される後方積載部と、前記後方積載部に積載される積載物の重量を検出する第2の重量センサと、前記前方積載部を前後に移動させる第1の移動機構と、前記後方積載部を前後に移動させる第2の移動機構と、前記第1の重量センサから検出される重量と前記第2の重量センサから検出される重量とに応じて前記第1の移動機構と前記第2の移動機構とを制御する制御部と、を備える。
【0007】
本発明の自転車では、前方積載部の積載物の重量を検出する第1の重量センサと、後方積載部の重量を検出する第2の重量センサと、前方積載部を前後に移動させる第1の移動機構と、前記後方積載部を前後に移動させる第2の移動機構と、第1の重量センサから検出される重量と第2の重量センサから検出される重量とに応じて第1の移動機構と第2の移動機構とを制御する制御部と、を備えるので、前方積載部の重量と後方積載部の重量によらず、安定した操車特性を得ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の自転車によれば、前方積載物の重量と後方積載物の重量に応じて、自動的に、荷物籠の位置、または、幼児用座席の位置が変化して、自転車の操車性能を向上させ、安全性を高めることができる。
- 【公開番号】特開2011−11607(P2011−11607A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【発明の名称】自転車
- 【出願番号】特願2009−156618(P2009−156618)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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