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自動二輪車の燃料ポンプ取付構造
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- 【要約】
【課題】燃料ポンプを適正且つ効果的に取付可能で、取付作業性等を有効に向上する。
【解決手段】燃料ポンプユニット10を燃料タンク109内の所定位置に取り付ける。燃料ポンプユニット10をその取付位置に支持する支持機構と、この取付位置に支持された燃料ポンプユニット10を固定保持する保持機構とを有し、燃料ポンプユニット10を燃料タンク109内部に挿入させる開口部19が、支持機構及び保持機構とは別体の蓋部材20により閉塞されることを特徴とする。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料ポンプユニットを燃料タンク内の所定位置に取り付けるための自動二輪車の燃料ポンプ取付構造であって、
前記燃料ポンプユニットをその取付位置に支持する支持機構と、この取付位置に支持された前記燃料ポンプユニットを固定保持する保持機構とを有し、
前記燃料ポンプユニットを前記燃料タンク内部に挿入させる開口部が、前記支持機構及び前記保持機構とは別体の蓋部材により閉塞されることを特徴とする自動二輪車の燃料ポンプ取付構造。
【請求項2】
前記支持機構は前記燃料タンクの底部に設けたガイド突起と、前記燃料ポンプユニットの側面部に設けた凹凸部とを含み、前記ガイド突起及び前記凹凸部が相互に係合して前記燃料ポンプユニットを支持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造。
【請求項3】
前記保持機構は、前記取付位置に支持された燃料ポンプユニットを保持するように弾性付勢する伸縮可能なステー部材を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造。
【請求項4】
前記支持機構の前記凹凸部及び前記保持機構は前記燃料ポンプユニットと一体的に構成され、これらが前記開口部を介して前記燃料タンク内部に挿入されることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車において特にインタンク式燃料ポンプを取り付けるための構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車の燃料タンクにおいて、所謂インタンク式燃料ポンプは燃料タンク内に設置される。その場合、燃料タンクの適所に燃料ポンプを入れ込むための開口部が形成され、燃料タンクの天上部や底部を利用して、燃料ポンプをステー等を介して支持するようにしている。例えば特許文献1に記載のインタンク式燃料ポンプ装置では燃料タンクの底部にて燃料ポンプが取り付けられる。
【0003】
更に、燃料ポンプの具体的取付構造において、燃料ポンプを支持する支持部材と燃料タンクの開口部を塞ぐフランジ(シール部)とが一体化している。その場合、燃料タンクの底部に開設した開口部から燃料ポンプユニットを挿入するが、燃料ポンプの支持部材をフランジ状に構成し、そのフランジ部にガスケットあるいはOリング等のシール部材が挿着される。
【0004】
また、燃料ポンプユニットを燃料タンクに取り付けるに際して、ボルト等(メイソンジャー方式、カムロック方式等を含む)による締付けで行われ、作業性の観点から支持部材が燃料タンクの外面に設置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-303220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した燃料ポンプの支持部材とフランジとが一体化したものにあっては、例えば特に車両がジャンプした場合等、過大な加速度が生じることでシール部材が挿着されたフランジ部まわりにかなりの荷重が作用する。特に所謂、オフロードタイプ等にあってはジャンプの高さが著しく高く、その際に発生する加速度もかなり大きくなる。
また、燃料ポンプをボルト締結により燃料タンクの天上部に取り付ける場合、燃料残量を少なくするために燃料ポンプユニットの高さを個々に設定しなければならない。
更に、特に合成樹脂製の燃料タンクにあっては、膨潤と呼ばれる変形により燃料タンクの天井部から底部までの距離(長さ)が変化してしまうことがあり、そのままでは燃料の死残量が変化する。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、燃料ポンプを適正且つ効果的に取付可能で、取付作業性等を有効に向上し得る自動二輪車の燃料ポンプ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造は、燃料ポンプユニットを燃料タンク内の所定位置に取り付けるための自動二輪車の燃料ポンプ取付構造であって、前記燃料ポンプユニットをその取付位置に支持する支持機構と、この取付位置に支持された前記燃料ポンプユニットを固定保持する保持機構とを有し、前記燃料ポンプユニットを前記燃料タンク内部に挿入させる開口部が、前記支持機構及び前記保持機構とは別体の蓋部材により閉塞されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造において、前記支持機構は前記燃料タンクの底部に設けたガイド突起と、前記燃料ポンプユニットの側面部に設けた凹凸部とを含み、前記ガイド突起及び前記凹凸部が相互に係合して前記燃料ポンプユニットを支持するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造において、前記保持機構は、前記取付位置に支持された燃料ポンプユニットを保持するように弾性付勢する伸縮可能なステー部材を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の自動二輪車の燃料ポンプ取付構造において、前記支持機構の前記凹凸部及び前記保持機構は前記燃料ポンプユニットと一体的に構成され、これらが前記開口部を介して前記燃料タンク内部に挿入されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、燃料ポンプユニット及び蓋部材は別個独立して別体に構成され、蓋部材のシール部まわりに対して荷重負担がかからず、長期に亘り高い油密性を確保維持することができる。また、燃料ポンプユニットを取り付ける際、取付固定するための工具を必要とせずに所定位置に的確に固定することができ、取付作業に手間がかからず、取扱い性に極めて優れている等の効果が得られる。
- 【公開番号】特開2011−20630(P2011−20630A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【発明の名称】自動二輪車の燃料ポンプ取付構造
- 【出願番号】特願2009−168996(P2009−168996)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
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