スポンサード リンク
鞍乗り型車両におけるメータカバー構造
スポンサード リンク
- 【要約】
【課題】鞍乗り型車両におけるメータカバー構造において、メータカバーとメータ装置との間の異物の滞留を無くした上で、メータカバーとメータ装置との間の隙間からの露光を無くすことを提供する。
【解決手段】メータカバー55の内面とメータ装置33の外面との間に隙間S1を設ける一方、メータカバー55におけるメータ装置33に近接するカバー端部(折り返し部81の先端縁部81c)と、メータ装置33における前記カバー端部に近接するメータ端部(ケースカバー77のカバー後端壁78b)とで、ヘッドランプ31からの光の露光を防止する露光防止構造(ラビリンス構造85)を形成する。
スポンサード リンク
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前方に配置される灯火器と、該灯火器の後方に配設されるメータ装置と、前記灯火器より後方に延在して前記メータ装置の上方を覆うメータカバーとを備えた鞍乗り型車両におけるメータカバー構造において、
前記メータカバーの内面と前記メータ装置の外面との間に隙間を設ける一方、
前記メータカバーにおける前記メータ装置に近接するカバー端部と、前記メータ装置における前記カバー端部に近接するメータ端部とで、前記灯火器からの光の露光を防止する露光防止構造を形成することを特徴とする鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
【請求項2】
前記メータカバーを前記メータ装置の表示面よりも乗員側に延出し、その延出端部に前記表示面側へ折り返す折り返し部を形成すると共に、該折り返し部の先端側を前記カバー端部として前記メータ装置のメータ端部に近接させ、これらカバー端部とメータ端部とで前記露光防止構造を形成することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
【請求項3】
前記メータカバーを、前記メータ装置の前側を覆いその後端部を前記メータ装置の後方に位置させる第一カバーと、前記表示面の周囲を覆う第二カバーとに分割し、前記第二カバーに前記折り返し部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
【請求項4】
前記灯火器の周囲を覆うように設けられるベースカウルを備えると共に、このベースカウルに前記第一カバー及び第二カバーが取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
【請求項5】
前記ベースカウルの左右側部に、車両の前方から後方へ指向するサイドカウルを備えることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
【請求項6】
前記メータ端部に乗員側へ突出する突起部を設け、該突起部と前記カバー端部とで前記露光防止構造としてのラビリンス構造を形成することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両におけるメータカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動二輪車のフロントカウル上部のスクリーンをメータカバーとし、該メータカバー(スクリーン)の先端側(前端側)の内面とメータ装置の上側(メーターカバー側)の外面とを近接させ、これらの間に所定の隙間を設けてゴミ等を滞留させないようにする一方、メータカバーの内面及びメータ装置の外面にそれぞれ凸部を設けて前記隙間からフロントカウル内を見通せないようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭62−7033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の構成においては、前記隙間からフロントカウル内を直接見通すことはできないものの、フロントカウル内に配置したヘッドランプからの光が前記隙間から乗員側に露光する可能性があり、外観性向上のためにもこのような点の改善が要望されている。
【0005】
そこでこの発明は、鞍乗り型車両におけるメータカバー構造において、メータカバーとメータ装置との間の異物の滞留を無くした上で、メータカバーとメータ装置との間の隙間からの露光を無くすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両(例えば実施例の自動二輪車1)の前方に配置される灯火器(例えば実施例のヘッドランプ31)と、該灯火器の後方に配設されるメータ装置(例えば実施例のメータ装置33)と、前記灯火器より後方に延在して前記メータ装置の上方を覆うメータカバー(例えば実施例のメータカバー55)とを備えた鞍乗り型車両におけるメータカバー構造において、前記メータカバーの内面と前記メータ装置の外面との間に隙間(例えば実施例の隙間S1)を設ける一方、前記メータカバーにおける前記メータ装置に近接するカバー端部(例えば実施例の先端縁部81c)と、前記メータ装置における前記カバー端部に近接するメータ端部(例えば実施例のカバー後端壁78b)とで、前記灯火器からの光の露光を防止する露光防止構造(例えば実施例のラビリンス構造85)を形成することを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず三輪(前一輪、後二輪の他に前二輪、後一輪の車両も含む)又は四輪の車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記メータカバーを前記メータ装置の表示面(例えば実施例の表示面61)よりも乗員側に延出し、その延出端部に前記表示面側へ折り返す折り返し部(例えば実施例の折り返し部81)を形成すると共に、該折り返し部の先端側を前記カバー端部として前記メータ装置のメータ端部に近接させ、これらカバー端部とメータ端部とで前記露光防止構造を形成することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記メータカバーを、前記メータ装置の前側を覆いその後端部を前記メータ装置の後方に位置させる第一カバー(例えば実施例の前側カバー56)と、前記表示面の周囲を覆う第二カバー(例えば実施例の後側カバー57)とに分割し、前記第二カバーに前記折り返し部を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記灯火器の周囲を覆うように設けられるベースカウル(例えば実施例のベースカウル46)を備えると共に、このベースカウルに前記第一カバー及び第二カバーが取り付けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ベースカウルの左右側部に、車両の前方から後方へ指向するサイドカウル(例えば実施例のサイドカウル47)を備えることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記メータ端部に乗員側へ突出する突起部(例えば実施例の突起部84)を設け、該突起部と前記カバー端部とで前記露光防止構造としてのラビリンス構造を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、メータカバーとメータ装置との間に隙間を設けることで、これらの間に異物が滞留することを防止でき、かつ前記隙間から灯火器の光が乗員側に至ろうとしても、メータカバーの端部とメータ装置の端部とにより露光防止構造を形成することで、前記光の乗員側への露光を防止でき、外観性向上を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、メータカバーの延出端部から表示面側へ折り返す折り返し部で前記隙間を乗員側から覆うと共に、前記折り返し部先端側のカバー端部とメータ装置のメータ端部とで露光防止構造を形成することで、前記隙間からの露光を効果的に防止できる。
請求項3に記載した発明によれば、折り返し部を有するメータカバーを容易に形成でき、かつメータカバー及びメータ装置の組み付け性も向上できる。
請求項4に記載した発明によれば、分割構成されたメータカバーの取り付け性を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、灯火器周辺の走行風の影響を受け難くすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、露光防止構造としてのラビリンス構造を容易に形成でき、かつ該ラビリンス構造により雨水等がメータカバー内に浸入することも抑制できる。
- 【公開番号】特開2011−25891(P2011−25891A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【発明の名称】鞍乗り型車両におけるメータカバー構造
- 【出願番号】特願2009−176359(P2009−176359)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
【識別番号】100107836
【弁理士】
【氏名又は名称】西 和哉
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
- ※以下のタグをホームページ中に張り付けると便利です。
-
当サイトではIPDL(特許電子図書館)の公報のデータを著作権法32条1項に基づき公表された著作物として引用しております、
収集に関しては慎重に行っておりますが、もし掲載内容に関し異議がございましたらお問い合わせください、速やかに情報を削除させていただきます。