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自動二輪車
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- 【要約】
【課題】灯火器を大きくした場合であってもフロントカバーと灯火器とを後方から覆うバックカバーの支持強度の低下を抑える。
【解決手段】自動二輪車は車体を前方から覆うとともに灯火器20を前方に露出させる開口が形成されたフロントカバー30と、灯火器20とフロントカバー30の背面を後方から覆うバックカバー40とを備える。灯火器20は、フロントカバー30に取り付けられるフロントカバー取付部23g,23hと、バックカバー40が取り付けられるバックカバー取付部23jとを有している。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体前部に配置された灯火器であって、発光体と、前記発光体を収容するよう形成されたリフレクタとを有する灯火器と、
車体を前方から覆うカバーであって、前記灯火器を前方に露出させる開口が形成されたフロントカバーと、
前記灯火器と前記フロントカバーの背面を後方から覆うバックカバーと、を備え、
前記灯火器は、前記フロントカバーに取り付けられる第1取付部と、前記バックカバーが取り付けられる第2取付部とを有している、
ことを特徴とする自動二輪車。
【請求項2】
請求項1に記載の自動二輪車において、
前記灯火器は複数の前記第1取付部を有し、
前記フロントカバーは前記複数の第1取付部が取り付けられる複数の被取付部を有し、
前記第1取付部と前記被取付部は、互いに嵌り合うとともにそれらが嵌る方向に対して直交する方向への相対的な動きが規制されるように形成されている、
ことを特徴とする自動二輪車。
【請求項3】
請求項2に記載の自動二輪車において、
前記複数の第1取付部は、前記灯火器を構成する同一の部材に形成されている、
ことを特徴とする自動二輪車。
【請求項4】
請求項2に記載の自動二輪車において、
前記バックカバーは、前記第2取付部に取り付けられる被取付部を有するとともに、前記フロントカバーの縁に沿うように形成された縁を有し、
前記バックカバーの前記被取付部には、当該バックカバーの前記被取付部を前記第2取付部に固定する締結具が挿通される孔が形成され、前記孔の径は前記締結具の径より大きい、
ことを特徴とする自動二輪車。
【請求項5】
請求項1に記載の自動二輪車において、
前記バックカバーは、前記フロントカバーの縁に沿うように形成された縁を有し、
前記第1取付部と前記第2取付部は同一の部材に形成されている、
ことを特徴とする自動二輪車。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体を前方から覆うフロントカバーと、車体前部に設けられた灯火器と、フロントカバーの背面と灯火器とを後方から覆うバックカバーとの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車体を前方から覆うとともにヘッドライトやフラッシャなどの灯火器を囲むよう形成されたフロントカバーと、当該フロントカバーの背面と灯火器とを後方から覆うバックカバーとを有する自動二輪車がある。このような自動二輪車では、灯火器とバックカバーは、それぞれフロントカバーに取り付けられている。すなわち、フロントカバーに、灯火器が取り付けられる取付部と、バックカバーが取り付けられる取付部とが形成されている。
【0003】
このような自動二輪車には、車幅方向に並ぶ複数のバルブを収容するためや、灯火器の外観の向上を図るために、灯火器がフロントカバーに沿って長くなっているものがある。例えば、特許文献1の自動二輪車では、灯火器が長いために、灯火器の上方を覆うフロントカバーの上部と、灯火器の下方を覆うフロントカバーの下部とを繋ぐ部分(灯火器の後端部を囲む部分)の幅が、灯火器の長さより小さくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3263823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フロントカバーに沿って伸びるよう形成された灯火器を有する自動二輪車では、灯火器を前方に露出させるフロントカバーの開口も大きくなるので、フロントカバーの剛性が低下する。そして、剛性の低いフロントカバーにバックカバーを取り付けると、バックカバーの支持強度が低下するという問題が生じる。また、灯火器が大きくなると、必然的に灯火器の奥行きも増すため、フロントカバーとバックカバーとの距離が大きくなる。このため、長い灯火器を有する自動二輪車においてバックカバーをフロントカバーに直接的に取り付けようとすると、バックカバーが取り付けられる取付部を、フロントカバーからバックカバーに向けて後方に大きく伸ばす必要が生じる。そのため、取付部の剛性が低下し、バックカバーの支持強度が低下する。さらに、灯火器が大きいと、灯火器が障害となるため、バックカバーが取り付けられる、フロントカバーの取付部の位置が制限される。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、灯火器をフロントカバーに沿って長くした場合であっても、バックカバーの支持強度の低下を抑制でき、且つ、バックカバーが取り付けられる取付部の位置の選択の自由度を増すことのできる自動二輪車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る自動二輪車は、車体前部に配置された灯火器であって、発光体と、前記発光体を収容するよう形成されたリフレクタとを有する灯火器を備える。また、前記自動二輪車は、車体を前方から覆うカバーであって前記灯火器を前方に露出させる開口が形成されたフロントカバーと、前記灯火器と前記フロントカバーの背面を後方から覆うバックカバーと、を備える。そして、前記灯火器は、前記フロントカバーに取り付けられる第1取付部と、前記バックカバーが取り付けられる第2取付部とを有している。
【0008】
本発明によれば、灯火器にバックカバーが取り付けられるので、フロントカバーの剛性が低くなった場合であってもバックカバーの支持強度の低下を抑制できる。また、バックカバーが取り付けられる取付部をフロントカバーから伸ばす場合に比べて、第2取付部を短くできるので、第2取付部の剛性を確保し易くなり、バックカバーの支持強度の低下を抑制できる。さらに、バックカバーが取り付けられる取付部の位置の選択にあたって、灯火器が障害になることがないので、取付部の位置の選択の自由度を増すことができる。なお、ここでフロントカバーに形成される開口は、その縁が灯火器の全体を囲む開口でもよいし、縁の一部が切れている開口でもよい。すなわち、フロントカバーにおける灯火器の上側の部分と灯火器の下側の部分とが、灯火器の端部では繋がっていなくてもよい。
- 【公開番号】特開2011−31817(P2011−31817A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【発明の名称】自動二輪車
- 【出願番号】特願2009−181959(P2009−181959)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
- 【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
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