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自動二輪車のフートレスト構造及びフートレスト用のブラケット
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- 【要約】
【課題】フートレスト用のブラケットを車体側部にボルトにより固定する場合に、そのボルトを保護できるようにする。
【解決手段】車体側部に取り付けられたブラケット2でフートレスト1の基端部1bを回動可能に枢支してなる自動二輪車のフートレスト構造であって、ブラケット2はリヤアームブラケット17に上下2本のボルト3によって固定されており、ブラケット2の上側の支持壁2dに連続して一体に形成された庇部2fが、下方に位置するボルト3の上方から前方にかけて覆っている。このようにブラケット2に庇部2fを設けたので、悪路を走行中に轍にはまったり、コーナリングして車体が傾いたりしたときに、下側のボルト3が地面等に接触するのを防ぐことができ、ボルト3の破損や弛みを未然に防ぐことができる。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側部に取り付けられたブラケットでフートレストの基端部を回動可能に枢支してなる自動二輪車のフートレスト構造であって、
前記ブラケットは、前記車体側部にボルトにより固定されており、所定のボルトの周囲の少なくとも一部を覆う庇部を有することを特徴とする自動二輪車のフートレスト構造。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記車体側部に複数のボルトにより固定されており、前記庇部は、前記ボルトのうち下方に位置するボルトの少なくとも前方を覆うことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフートレスト構造。
【請求項3】
前記ブラケットは、
前記車体側部に取り付けられる取り付け面と、
前記取り付け面に相互に対向するように立設され、前記フートレストの基端部を回動可能に枢支する平行な一対の支持壁とを備え、
前記庇部は、前記いずれかの支持壁に連続して一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のフートレスト構造。
【請求項4】
前記庇部の強度を前記ブラケットの他の部位に比べて低くすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動二輪車のフートレスト構造。
【請求項5】
自動二輪車の車体側部に取り付けられ、フートレストの基端部を回動可能に枢支してなるフートレスト用のブラケットであって、
前記車体側部にボルトにより固定されるとともに、所定のボルトの周囲の少なくとも一部を覆う庇部を有することを特徴とするフートレスト用のブラケット。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車のフートレスト構造及びフートレスト用のブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車においては、車体側部にライダーが足を載せるための左右一対のフートレストが設けられている。例えばオフロード用の自動二輪車では、悪路を走行中に轍にはまったり、コーナリングして車体が傾いたりしたときに、フートレストが地面等に接触することがある。特許文献1等には、フートレストが地面等に接触すると跳ね上がる構成を採用し、フートレストの地面への引っ掛かりを未然に防ぐことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−230525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、フートレストは、車体側部に取り付けられたフートレスト用のブラケットにより支持される。この場合に、ブラケットは車体側部にボルトにより固定されるが、ブラケットを固定するボルトが剥き出しになっていると、上述したように悪路を走行中に轍にはまったり、コーナリングして車体が傾いたりしたときに、ボルトのヘッドが地面等に接触することがある。そのため、ボルトが破損したり、接触物からの力により弛んだりするおそれもある。例えばボルトのヘッドが削れると、ボルトを取り外すことができなくなり、ブラケットの取替え等が不可能となってしまう。
【0005】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、フートレスト用のブラケットを車体側部にボルトにより固定する場合に、そのボルトを保護できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の自動二輪車のフートレスト構造は、車体側部に取り付けられたブラケットでフートレストの基端部を回動可能に枢支してなる自動二輪車のフートレスト構造であって、前記ブラケットは、前記車体側部にボルトにより固定されており、所定のボルトの周囲の少なくとも一部を覆う庇部を有することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車のフートレスト構造の他の特徴とするところは、前記ブラケットは、前記車体側部に複数のボルトにより固定されており、前記庇部は、前記ボルトのうち下方に位置するボルトの少なくとも前方を覆う点にある。
また、本発明の自動二輪車のフートレスト構造の他の特徴とするところは、前記ブラケットは、前記車体側部に取り付けられる取り付け面と、前記取り付け面に相互に対向するように立設され、前記フートレストの基端部を回動可能に枢支する平行な一対の支持壁とを備え、前記庇部は、前記いずれかの支持壁に連続して一体に形成されている点にある。
また、本発明の自動二輪車のフートレスト構造の他の特徴とするところは、前記庇部の強度を前記ブラケットの他の部位に比べて低くする点にある。
本発明のフートレスト用ブラケットは、自動二輪車の車体側部に取り付けられ、フートレストの基端部を回動可能に枢支してなるフートレスト用のブラケットであって、前記車体側部にボルトにより固定されるとともに、所定のボルトの周囲の少なくとも一部を覆う庇部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フートレスト用のブラケットを車体側部にボルトにより固定する場合に、ブラケットに設けた庇部でそのボルトを覆って保護することができる。
- 【公開番号】特開2011−5954(P2011−5954A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【発明の名称】自動二輪車のフートレスト構造及びフートレスト用のブラケット
- 【出願番号】特願2009−151333(P2009−151333)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
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