スポンサード リンク
駆動ローラ
スポンサード リンク
- 【要約】
【課題】表面の凸部が磨り減っても、作業的な負担やコスト的な負担を軽減することができるようにすること。
【解決手段】シート貼付装置10は、帯状の剥離シートRLに接着シートSが仮着された原反Rを繰り出す繰出手段12を備えて構成され、繰出手段12は、剥離シートRLに繰出力を付与可能な駆動ローラ26を備えている。駆動ローラ26は、剥離シートRLが接する表面に複数の凸部を有するグリップ手段32と、このクリップ手段32が巻装されるローラ本体31とを備えている。グリップ手段32の凸部が磨り減った場合、ローラ本体31からグリップ手段32だけを取り外し、新たなグリップ手段32をローラ本体31に巻装して交換することが可能となる。
スポンサード リンク
- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状体に繰出力を付与可能な駆動ローラにおいて、
前記帯状体が接する表面に複数の凸部を有するグリップ手段と、このクリップ手段が巻装されるローラ本体とを備えていることを特徴とする駆動ローラ。
【請求項2】
前記ローラ本体に磁石が設けられている一方、前記グリップ手段が着磁性を有する素材により形成されることを特徴とする請求項1記載の駆動ローラ。
【請求項3】
前記磁石は、ローラ本体表面の一部に設けられていることを特徴とする請求項2記載の駆動ローラ。
【請求項4】
前記グリップ手段は、フック部を備え、
前記ローラ本体は、前記フック部を受容可能な受容部を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の駆動ローラ。
【請求項5】
前記受容部におけるローラ本体の周方向幅は、受容するフック部の前記周方向への移動を許容するように設定されていることを特徴とする請求項4記載の駆動ローラ。
【請求項6】
前記ローラ本体は、その軸方向への前記グリップ手段の移動を規制可能な移動規制手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の駆動ローラ。
【請求項7】
前記グリップ手段は、シート状又は板状に形成されて一対の突き合わせ端部が突き合う状態で前記ローラ本体に巻装され、当該巻装時に、前記ローラ本体の軸方向に対して傾いた方向に前記突き合わせ端部が位置するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の駆動ローラ。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動ローラに係り、更に詳しくは、帯状体を延出方向に繰り出す力を付与可能に設けられた駆動ローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ラベルや接着シートの貼付装置や印刷装置において、当該接着シート等を含む帯状体を繰り出し可能な駆動ローラが利用されるに至っており、かかる駆動ローラとしては、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1の駆動ローラは、ピンチローラとの間に帯状体を挟み込み、回転駆動することによって帯状体に繰出力を付与して、所定方向に帯状体を繰り出し可能に設けられている。また、同文献の駆動ローラは、セラミック粉体を付着させることで表面に凹凸が形成され、これにより、帯状体へのグリップ力を大きくするようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−120234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、駆動ローラ自体の表面に前記凹凸が形成されるので、当該凹凸が磨り減った場合、駆動ローラ全体を交換することが必要になる。このように駆動ローラ全体を交換する場合、その度に、作業者が駆動ローラ周りの装置を分解したり再度組み立てたりする非常に面倒な手間が掛かる上、表面に凹凸が形成された駆動ローラは高価なため、コスト的に負担が掛かる、という不都合を招来する。
【0005】
[発明の目的]
本発明の目的は、表面の凸部が磨り減っても、作業的な負担やコスト的な負担を軽減することができる駆動ローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、帯状体に繰出力を付与可能な駆動ローラにおいて、
前記帯状体が接する表面に複数の凸部を有するグリップ手段と、このクリップ手段が巻装されるローラ本体とを備える、という構成を採っている。
【0007】
本発明において、前記ローラ本体に磁石が設けられている一方、前記グリップ手段が着磁性を有する素材により形成される、という構成を採ることが好ましい。
【0008】
また、前記磁石は、ローラ本体表面の一部に設けられる、という構成も好ましくは採用される。
【0009】
更に、前記グリップ手段は、フック部を備え、
前記ローラ本体は、前記フック部を受容可能な受容部を備える、という構成を採ってもよい。
【0010】
また、前記受容部におけるローラ本体の周方向幅は、受容するフック部の前記周方向への移動を許容するように設定される、という構成を採用することができる。
【0011】
更に、前記ローラ本体は、その軸方向への前記グリップ手段の移動を規制可能な移動規制手段を備えることが好ましい。
【0012】
また、前記グリップ手段は、シート状又は板状に形成されて一対の突き合わせ端部が突き合う状態で前記ローラ本体に巻装され、当該巻装時に、前記ローラ本体の軸方向に対して傾いた方向に前記突き合わせ端部が位置するように形成される、という構成を採用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、グリップ手段の凸部が磨り減った場合、ローラ本体からグリップ手段を取り外し、新たなグリップ手段をローラ本体に巻装するだけで、新たしい凸部を有するグリップ手段に交換することが可能となる。これにより、ローラ本体を支持する装置等から当該ローラ本体を取り外さなくてよいので、当該装置の分解及び再組み立て等を省略して作業的な負担を軽減することができる上、駆動ローラ全体を交換する場合に比べてコストダウンを図ることができるので、コスト的な負担を軽減することができる。
【0014】
また、ローラ本体に磁石を設け、グリップ手段が着磁性を有するので、ローラ本体に対するグリップ手段の着脱や位置調整を容易に行うことができる。
【0015】
更に、ローラ本体表面の一部に磁石を設けるので、ローラ本体とグリップ手段との磁性による接着力を適度に保つことができ、グリップ手段をローラ本体に巻装すべく位置合わせする際、グリップ手段をずらしたり巻装し直したりする作業を難なく行うことが可能となる。
【0016】
また、フック部及びこれを受容する受容部を有するので、グリップ手段を巻装するときの位置合わせ作業の容易化を図ることができる他、帯状体の繰出時に、グリップ手段に対してローラ本体が空回りすることを防止することが可能となる。
【0017】
更に、フック部の前記繰出方向への移動を許容するように受容部の前記幅が設定されるので、フック部と受容部との間にいわゆる遊びが設けられ、グリップ手段の寸法誤差や、温度変化に伴うグリップ手段の変形に対応し、安定してグリップ手段を支持することが可能となる。また、帯状体の繰出中に、ローラ本体表面からグリップ手段が部分的に浮き上がるようなことがあっても、受容部内でのフック部の移動により浮き上がりを解消することができる。
【0018】
また、移動規制手段によってローラ本体の軸方向へグリップ手段が移動することを規制でき、グリップ手段により帯状体に安定して繰出力を付与することができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態に係る駆動ローラが適用されたシート貼付装置の概略正面図。
【図2】前記駆動ローラの概略斜視図。
【図3】前記駆動ローラの正面断面図。
【図4】変形例に係る駆動ローラの概略斜視図。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
- 【公開番号】特開2012−101933(P2012−101933A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【発明の名称】駆動ローラ
- 【出願番号】特願2010−254420(P2010−254420)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100101188
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 義雄
- ※以下のタグをホームページ中に張り付けると便利です。
-
当サイトではIPDL(特許電子図書館)の公報のデータを著作権法32条1項に基づき公表された著作物として引用しております、
収集に関しては慎重に行っておりますが、もし掲載内容に関し異議がございましたらお問い合わせください、速やかに情報を削除させていただきます。