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シート製造装置および製造方法
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- 【要約】
【課題】被着体に対する接着シートの貼付方向を適切に保つことができるシート製造装置および製造方法を提供すること。
【解決手段】シート製造装置1は、帯状の剥離シートRLの一方の面に帯状シートがS1仮着された第1原反R1を繰り出す繰出手段2と、繰出手段2により繰り出された第1原反R1の帯状シートS1から剥離シートRLを一旦剥離して迂回させる迂回手段4と、迂回手段4で剥離シートRLが迂回されている部分の帯状シートS1を切断して所定長さの接着シートSを形成する切断手段6と、切断手段6で形成された接着シートSを剥離シートRLに再仮着させることで第2原反R2を形成する再仮着手段5と、第2原反R2を巻き取る巻取手段8と、巻取手段8で巻き取られた第2原反R2を再び巻き取る再巻取手段9とを備える。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の剥離シートの一方の面に帯状シートが仮着された第1原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段により繰り出された第1原反の帯状シートから前記剥離シートを一旦剥離して迂回させる迂回手段と、
前記迂回手段で剥離シートが迂回されている部分の帯状シートを切断して所定長さの接着シートを形成する切断手段と、
前記切断手段で形成された接着シートを前記剥離シートに再仮着させることで第2原反を形成する再仮着手段と、
前記第2原反を巻き取る巻取手段と、
前記巻取手段で巻き取られた第2原反を再び巻き取る再巻取手段とを備えていることを特徴とするシート製造装置。
【請求項2】
前記再巻取手段は、前記繰出手段によって構成され、
前記帯状シートまたは前記接着シートと前記迂回された剥離シートとの間に位置する部材を前記剥離シートの迂回部分から退避させる退避手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
【請求項3】
前記切断手段により前記接着シートと切り離された帯状シートを前記再仮着手段に架け渡す架渡手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート製造装置。
【請求項4】
前記架渡手段は、架け渡し途中の帯状シートを付勢して当該帯状シートの前記再仮着手段への架け渡しを補助する架渡補助手段を有することを特徴とする請求項3に記載のシート製造装置。
【請求項5】
前記迂回手段は、前記接着シート同士の間隔を拡げる間隔形成手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート製造装置。
【請求項6】
帯状の剥離シートの一方の面に帯状シートが仮着された第1原反を繰り出し、
繰り出された第1原反の帯状シートから前記剥離シートを一旦剥離して迂回させ、
前記剥離シートが迂回されている部分の帯状シートを切断して所定長さの接着シートを形成し、
前記接着シートを迂回されていた剥離シートに再仮着させて第2原反を形成し、
前記第2原反を巻き取り、
巻き取られた第2原反を再び巻き取ることを特徴とするシート製造方法。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着シートを製造するシート製造装置および製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、剥離シートに仮着された帯状シートを切断してラベル等の接着シートを形成するシート製造装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシート製造装置は、ラベル形状の切断刃を有するラベル型抜ロールが帯状シート上を転動してラベルの型抜きを行った後、剥離シートから一旦剥離したラベルを剥離シートのラベル型抜き跡からずらして剥離シートに再仮着するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平7−37090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、接着シートは、例えば、公知のシート貼付装置等で自動貼付する場合に、適切な向きで被着体に貼付することができるよう、被着体に対する接着シートの貼付方向を考慮して製造する必要がある。このため、例えば、接着シートに予め印刷を施しておく場合や、所定形状にラベル型抜きする場合には、後のシート貼付方向を考慮にして、接着シートの印刷の向きやラベル型抜きの方向が設定されている。
しかしながら、特許文献1に記載のシート製造装置では、形成された接着シートが再仮着された原反を回収ローラで巻き取って回収するため、回収された原反の接着シートを被着体に向けて繰り出すと、被着体に対する接着シートの貼付方向が反対になってしまうという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、被着体に対する接着シートの貼付方向を適切に保つことができるシート製造装置および製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明のシート製造装置は、帯状の剥離シートの一方の面に帯状シートが仮着された第1原反を繰り出す繰出手段と、前記繰出手段により繰り出された第1原反の帯状シートから前記剥離シートを一旦剥離して迂回させる迂回手段と、前記迂回手段で剥離シートが迂回されている部分の帯状シートを切断して所定長さの接着シートを形成する切断手段と、前記切断手段で形成された接着シートを前記剥離シートに再仮着させることで第2原反を形成する再仮着手段と、前記第2原反を巻き取る巻取手段と、前記巻取手段で巻き取られた第2原反を再び巻き取る再巻取手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
本発明のシート製造装置において、前記再巻取手段は、前記繰出手段によって構成され、前記帯状シートまたは前記接着シートと前記迂回された剥離シートとの間に位置する部材を前記剥離シートの迂回部分から退避させる退避手段を備えていることが好ましい。
本発明のシート製造装置は、前記切断手段により前記接着シートと切り離された帯状シートを前記再仮着手段に架け渡す架渡手段を備えていることが好ましい。
また、本発明のシート製造装置において、前記架渡手段は、架け渡し途中の帯状シートを付勢して当該帯状シートの前記再仮着手段への架け渡しを補助する架渡補助手段を有することが好ましい。
さらに、本発明のシート製造装置において、前記迂回手段は、前記接着シート同士の間隔を拡げる間隔形成手段を備えていることが好ましい。
【0008】
一方、本発明のシート製造方法は、帯状の剥離シートの一方の面に帯状シートが仮着された第1原反を繰り出し、繰り出された第1原反の帯状シートから前記剥離シートを一旦剥離して迂回させ、前記剥離シートが迂回されている部分の帯状シートを切断して所定長さの接着シートを形成し、前記接着シートを迂回さていれた剥離シートに再仮着させて第2原反を形成し、前記第2原反を巻き取り、巻き取られた第2原反を再び巻き取ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、繰出手段から繰り出された第1原反の帯状シートを切断して接着シートを形成し、接着シートが再仮着された第2原反を巻き取った後、この第2原反を再巻取手段により再び巻き取るため、第1原反の帯状シートの繰出方向と、再巻き取りされた接着シートを繰り出す繰出方向とが等しくなる。従って、接着シートの貼付方向が反対になってしまうといった不都合を防止することができ、被着体に対する接着シートの貼付方向を適切に保つことができる。
【0010】
また、繰出手段によって再巻取手段を構成する、つまり繰出手段で接着シートを再び巻き取るように構成すれば、再巻取手段を専用に設ける必要がないので、シート製造装置を簡易な構成とすることができる。この際、帯状シートまたは接着シートと迂回手段によって迂回された剥離シートとの間に位置する部材を剥離シートの迂回部分から退避させるため、第2原反を再び巻き取る際に、接着シートが再仮着手段で剥離シートから剥離されることがなくなる上、接着シートが剥離シートと共に迂回経路を経由することがないので、当該第2原反を高速で再巻取することができる。
また、架渡手段を設けたことで、帯状シートの種類、材質、厚さ寸法等にかかわらず、切断後の帯状シートが垂れ下がり、当該帯状シートが再仮着手段で剥離シートに再仮着できなくなってしまうことを確実に防止することができる。さらに、架渡補助手段を設ければ、再仮着手段への帯状シートの架け渡しを補助することができるため、帯状シートが再仮着できなくなってしまうことをより確実に防止することができる。
また、間隔形成手段により接着シート間に所定の間隔が形成されるので、例えば、後に公知のシート貼付装置等で自動貼付する場合に、1つの被着体に対して複数の接着シートを貼付してしまうような貼付不良の発生を防止することができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るシート製造装置の側面図。
【図2】本発明の一実施形態に係るシート製造装置の部分斜視図。
【図3】図1のシート製造装置の接着シート形成時の動作説明図。
【図4】図1のシート製造装置の接着シート形成時の動作説明図。
【図5】図1のシート製造装置に設けられた架渡手段の動作説明図。
【図6】図1のシート製造装置の接着シート再巻取時の動作説明図。
【図7】図1のシート製造装置の接着シート再巻取時の動作説明図。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
- 【公開番号】特開2012−20421(P2012−20421A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【発明の名称】シート製造装置および製造方法
- 【出願番号】特願2010−158110(P2010−158110)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
- 【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
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