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火災報知設備の中継器
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- 【要約】
【課題】小型化が可能でかつ、支線(監視線)のノイズの影響のない火災報知設備の中継器を得る。
【解決手段】回路基板に搭載された監視回路と、電源回路5と、信号回路7と、制御部8とを有し、信号線9と電源線10を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線12を介して端末機器13の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器1であって、前記回路基板は第1、第2コネクタ15、17によって接続された2枚の第1、第2回路基板19a、19bからなり、前記監視回路を前記2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される第1、第2監視端子21a、21bと、信号線9が接続される第1、第2信号端子23a、23bと、電源線10が接続される第1、第2電源端子25a、25bとを2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれ設けた。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、
前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とする火災報知設備の中継器。
【請求項2】
前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備の中継器。
【請求項3】
前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の火災報知設備の中継器。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災報知設備の中継器に関する。
【背景技術】
【0002】
火災報知設備の中継器は、火災受信機と光電式感知器等の端末機器との間にあって、信号の変換や電源の供給等を行う機器である。
このような中継器の一例として例えば特許文献1に記載された防災設備の中継器がある。
【0003】
特許文献1に記載された中継器においては、回路基板を、共通回路基板と固有回路基板の2つの回路基板に分割して、端末機器との通信は固有回路基板に搭載している。
固有回路基板には幹線引き込み端子及び支線接続端子が設けられている。支線接続端子には、火災感知器等における当該中継器が担当する支線が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平4−15796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、一つの中継器が担当する端末機器は7個であり固有回路基板に支線回路が搭載されている。
しかしながら、一つの中継器において担当する端末機器が多数になった場合には、特許文献1のように固有回路基板側に全ての支線回路を搭載するとなると基板が大型化する。
そこで、小型化するために固有回路基板側にも支線回路を搭載することが考えられる。
しかしながら、支線回路を2枚の回路基板に分割した場合には、固有回路基板の電源線及び信号線と、支線(監視線)との交差が生ずる危険性がある。
支線(監視線)は建物中に蜘蛛の巣のように張り巡らされており、様々な影響(ノイズ)を受けているため、支線(監視線)が電源線および信号線と交差すると、これらに影響を及ぼすことになる。電源線および信号線は渡り配線によって他の中継器と接続されるため、一つの中継器において受けた影響は全ての中継器に及ぶことなる。
【0006】
このように支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題として支線(監視線)のノイズの影響をいかに無くするかという点が挙げられる。
【0007】
また、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合、これらの基板同士はコネクタによって接続されることになる。しかしながら、コネクタの接続不良が生じた場合において、端末機器の異常であるのかコネクタの接続不良であるのかを明確にする必要がある。仮に、コネクタの接続不良と端末機器の異常とが区別されないとすると、その原因調査に長時間を要してしまうことになるからである。
【0008】
このように、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題としてコネクタの接続不良と端末機器の異常信号とを明確に分けるようにすることが挙げられる。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、小型化が可能でかつ、支線(監視線)のノイズの影響のない中継器を得ることを目的としている。
また、コネクタの接続不良と端末機器異常とを区別できる中継器を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係る火災報知設備の中継器は、回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0011】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とするものである。
【0012】
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、監視回路を2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを2枚の回路基板にそれぞれ設けたことにより、各回路基板を小型化できると共に信号線および電源線と監視線とが交差することなく信号線および電源線が渡り配線でき、ノイズの影響を受けにくい火災報知設備の中継器を実現できる。
- 【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1における火災受信機を含むシステムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板のケースへの収納状態の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における中継器の渡り配線の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
- 【公開番号】特開2012−212298(P2012−212298A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【発明の名称】火災報知設備の中継器
- 【出願番号】特願2011−77336(P2011−77336)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100127845
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 壽彦
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