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消火システムの制御装置
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- 【要約】
【課題】
消火システムの制御装置盤面には、色々な操作用のスイッチや表示灯が設けられており、盤の操作員が操作しにくいという問題があり、盤面における操作部や表示部の配置等を工夫して、操作性を向上させるとともに、熟練者でなくても操作できるようにする。
【解決手段】
消火システムを集中制御する消火システム制御盤と防護区画を直接監視できる近傍位置に配設されて手動操作を行う現地操作盤において、盤面の表示部および操作部を、火災発生時から放水開始までに生ずる事象や操作の順序にしたがって、略一方向に配置し、操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示する。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火手段や火災検出手段等を配設した防護区画を直接監視できる近傍位置に配設され た現地操作盤と、防災センター等の一括管理施設に配設された消火システム制御盤とが 、火災や消火に関する各種操作部と、火災発生時、消火手段作動時および前記操作部の 操作時に点灯または点滅する表示部とを、盤面上に備えた消火システムの制御装置にお いて、
前記現地操作盤または前記消火システム制御盤の少なくともいずれか一方は、前記操 作部を火災発生時から消火手段作動時までの流れに沿って盤面上を略一方向に配置し、 前記操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示することを特徴とする消火シス テムの制御装置。
【請求項2】
消火手段や火災検出手段等を配設した防護区画を直接監視できる近傍位置に配設され た現地操作盤と、防災センター等の一括管理施設に配設された消火システム制御盤とが 、火災時に点灯する火災灯と、放水時に点灯する放水中灯と、放水モードを選択するま たは選択された放水モードを表示する放水モード選択部と、放水区画を選択する区画選 択部と、放水を停止させる放水停止スイッチとを、盤面上に備えた消火システムの制御 装置において、
前記現地操作盤または前記消火システム制御盤は、前記火災灯、前記放水中灯、前記 放水モード選択部、前記区画選択部、前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示ま たは操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする消火システムの制御装置。
【請求項3】
前記現地操作盤は、放水盤面操作の可否を選択する盤面操作可否選択部をさらに備え 、前記盤面操作可否選択部は、前記放水モード選択部との間に、表示または操作の順番 を示す矢印部を表示することを特徴とする請求項2に記載の消火システムの制御装置。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火システムの制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、消火システムにおける弁の開閉を制御したり各種表示を行う制御盤として、消火システム制御盤(散水制御盤ともいう)がある。この消火システム制御盤が設けられる消火システムについて図5を使用して説明する。
【0003】
図5は建造物等の防火対象物における消火システムのシステム図である。図5における防火対象物は3つの区画A、B、Cに分けられ、それぞれ火災検出手段としての消火システム専用の火災感知器3と消火手段としての固定式ヘッド4がそれぞれ設置されている。このように防火対象物において前記区画のような消火を行う単位を防護区画と呼ぶ。
【0004】
固定式ヘッド4は配管に接続されており、その配管の基端側には遠隔操作弁5が設けられ、さらにその一次側には、ポンプや水槽からなる加圧送水装置6が設けられている。また、防火対象物を人が直接監視できる近傍位置には、消火システムを手動で遠隔操作するために、遠隔操作弁5の開閉を制御する機能等を備えた現地操作盤7が設置されている。
【0005】
また、前記防火対象物には、前記防護区画を包含するように自動火災報知設備用の火災検出手段としての火災感知器1および2が2つ設置されている。火災感知器1および2は、信号線を介して防災センター等の一括管理施設に設けられた火災受信機8に接続されている。なお、火災感知器2は光電式分離型感知器と呼ばれる種類の火災感知器の一種であり、受光部2aと投光部2bに分かれているが、これらは一体的に火災感知器2として前記受光部2aと前記投光部2bの間の火災を監視するものである。
【0006】
防災センター等の一括管理施設には、消火システム制御盤10が設けられ、消火システム制御盤10には、信号線を介して消火システム専用の火災感知器3が接続されている。この消火システム制御盤10には、信号線を介して、火災受信機8、現地操作盤7およびポンプ制御盤9が接続されている。ポンプ制御盤9は、加圧送水装置6と共に消火ポンプ室に設置されている。なお、この図5は、消火システムの一例であり、火災感知器の個数や区画の数は、防火対象物の大きさによって変更され、また消火手段としては、固定式ヘッド以外に可動式ヘッド等を使用するようにしてもよい。
【0007】
図5の消火システムに使用される消火システム制御装置には、特許文献1に示すようなものがある。この特許文献1に示される消火システム制御装置の盤面図を図6に示す。図6(A)は集中制御盤と呼ばれる消火システム制御盤であり、図6(B)は手動操作盤と呼ばれる現地操作盤である。
【0008】
図6に示すように、消火システム制御装置の盤面上部には、火災時や放水時に点灯する火災灯や放水中灯が設けられる。また火災灯の下側には、どの区画で放水を行うかを選択する(正確には、どの区画における遠隔操作弁を開放させるかを選択する)スイッチが設けられている。また、盤面の下方には、自動モードで放水するか、手動モードで放水するかを選択する操作部と、放水を停止する停止スイッチが設けられる。
【0009】
そして、手動操作盤の区画選択用スイッチの下側には、自動モードまたは手動モードのどちらのモードが選択されているかを示す表示灯が設けられる。また、現地操作盤と消火システム制御盤のどちらから手動操作を行うかを決める操作権のスイッチと、その手動操作を行う権限(操作権)がどちらの盤にあるかを示す表示灯が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2000−328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
消火システム制御盤および現地操作盤の盤面には、色々な操作用のスイッチや表示灯が設けられており、盤の操作員が操作しにくいという問題がある。そこで、本発明は、盤面におけるスイッチや表示灯の配置等を工夫して、操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、現地操作盤または前記消火システム制御盤の少なくともいずれか一方は、操作部を火災発生時から消火手段作動時までの流れに沿って盤面上を略一方向に配置し、操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示することを特徴とする
また、本発明の現地操作盤または前記消火システム制御盤は、前記火災灯、前記放水中灯、前記放水モード選択部、前記区画選択部、前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする。
さらに、本発明の現地操作盤は、放水盤面操作の可否を選択する盤面操作可否選択部をさらに備え、盤面操作可否選択部は、放水モード選択部との間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、現地操作盤または消火システム制御盤の操作部を火災発生時から消火手段作動時までの流れに沿って盤面上を略一方向に配置し、操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示するので、視認性が良い。
【0014】
また、現地操作盤または消火システム制御盤は、前記火災灯、前記放水中灯、前記放水モード選択部、前記区画選択部、前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示するので、どの順番で操作部を操作していいのかがわかりやすく、操作性が向上する。
【0015】
さらに、現地操作盤は、放水盤面操作の可否を選択する盤面操作可否選択部をさらに備え、盤面操作可否選択部は、放水モード選択部との間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示するので、どの順番で操作部を操作していいのかがわかりやすく、操作性が向上する。
- 【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1に係る消火システム制御装置の正面図である。
【図2】実施の形態1に係る消火システム制御装置の盤面拡大図である。
【図3】実施の形態2に係る消火システム制御装置の正面図である。
【図4】実施の形態2に係る消火システム制御装置の盤面拡大図である。
【図5】消火システムのシステム図である。
【図6】従来の消火システム制御装置の盤面図である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
- 【公開番号】特開2012−75581(P2012−75581A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【発明の名称】消火システムの制御装置
- 【出願番号】特願2010−222394(P2010−222394)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
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