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貼付用シート製造装置および貼付用シート製造方法、ならびに、シート貼付装置およびシート貼付方法
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- 【要約】
【課題】剥離シートから剥離しやすい貼付用シートを製造できる貼付用シート製造装置および製造方法、ならびに、シート貼付装置および貼付方法を提供する。
【解決手段】シート貼付装置1は、接着シートSが接着剤層を介して剥離シートRL上に仮着された原反Rを繰り出す繰出手段6と、繰り出される原反Rの接着シートSに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートLを形成する直動モータ71および切断刃76と、貼付用シートLの切り込み部分を含む端部を剥離シートRLから離すように捲り上げる回動モータ73および切断刃76と、貼付用シートLを前記捲り上げられた端部を始点として剥離シートRLから剥離する剥離板3と、剥離された貼付用シートLを被着体Wに押圧して貼付する押圧ローラ4とを備える。
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- 【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて貼付用シートを製造する貼付用シート製造装置であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成する切断手段と、
前記貼付用シートの切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げる捲り上げ手段とを備えることを特徴とする貼付用シート製造装置。
【請求項2】
前記切断手段は、前記原反の接着シートに切断刃を接近させることで、前記原反の繰出方向と交差する方向に延びる切り込みを形成し、
前記捲り上げ手段は、前記切断刃を原反の繰出方向および当該繰出方向と反対方向のうち一方向への変位を伴って原反から離間させることを特徴とする請求項1に記載の貼付用シート製造装置。
【請求項3】
前記切断手段は、前記切断刃の刃先側の端部が刃先に向かうにしたがって前記一方向側に傾斜する状態で切り込みを形成することを特徴とする請求項2に記載の貼付用シート製造装置。
【請求項4】
帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて製造された貼付用シートを被着体に貼付するシート貼付装置であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成する切断手段と、
前記貼付用シートの前記切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げる捲り上げ手段と、
前記貼付用シートを前記捲り上げられた端部を始点として剥離シートから剥離する剥離手段と、
前記剥離された貼付用シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項5】
帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて貼付用シートを製造する貼付用シート製造方法であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出し、
前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成し、
前記貼付用シートの切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げることを特徴とする貼付用シート製造方法。
【請求項6】
帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて製造された貼付用シートを被着体に貼付するシート貼付方法であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出し、
前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成し、
前記貼付用シートの前記切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げ、
前記貼付用シートを前記捲り上げられた端部を始点として剥離シートから剥離し、
前記剥離された貼付用シートを被着体に押圧して貼付することを特徴とするシート貼付方法。
- 【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて貼付用シートを製造する貼付用シート製造装置および製造方法、ならびに、貼付用シートを被着体に貼付するシート貼付装置および貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の接着シートが剥離シートに仮着された原反に対して、切断刃で切り込みを入れることで、貼付用シートを製造する貼付用シート製造装置が知られている。この装置に用いられる接着シートとしては、基材シートの一方の面に接着剤層が形成された構成を有しており、紙や樹脂などの剥離基材に接着剤が剥がれやすい剥離処理層が積層された剥離シート上に当該接着剤層を介して仮着されている。
しかしながら、接着シートは極めて薄いため、接着シートのみに切り込みを入れることは困難であり、切断刃が剥離シートの剥離処理層を突き抜けて剥離基材にまで入り込んでしまう。このような場合、貼付用シートの接着剤が切断刃と共に剥離基材にまで達してしまい、剥離シートから貼付用シートを剥離しにくくなってしまう。そこで、このような問題を解決するための検討がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の構成では、ラベル原紙(基材シート)を剥離シートに仮着した積層体(原反)を、ラベル型抜き装置で型抜きすることで、ラベル(貼付用シート)を製造する。そして、原反の型抜きにより製造された貼付用シートを、剥離再仮着装置において剥離シートから一旦剥離して、貼付用シートの端縁と切り込み溝とが一致することのないように、貼付用シートを剥離シートに再仮着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平7−37090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載のように、切断刃で接着シートに切り込みを入れた後に、剥離プレート36で接着シートを一旦剥離させようにも、当該接着シートの接着剤が剥離基材に接着してしまっている場合には、剥離プレート36で剥離されることなく転換ロール38方向に送られてしまって再仮着することができない場合があったり、たまたま剥離プレート36で剥離できなかった先行する接着シート上に、都合よく剥離プレート36で剥離された後行の接着シートが接着されてしまったりするという不都合が発生する。
【0006】
本発明の目的は、剥離シートから剥離しやすい貼付用シートを製造できる貼付用シート製造装置および製造方法、ならびに、シート貼付装置および貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の貼付用シート製造装置は、帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて貼付用シートを製造する貼付用シート製造装置であって、前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成する切断手段と、前記貼付用シートの切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げる捲り上げ手段とを備える、という構成を採用している。
【0008】
この際、本発明の貼付用シート製造装置では、前記切断手段は、前記原反の接着シートに切断刃を接近させることで、前記原反の繰出方向と交差する方向に延びる切り込みを形成し、前記捲り上げ手段は、前記切断刃を原反の繰出方向および当該繰出方向と反対方向のうち一方向への変位を伴って原反から離間させる、ことが好ましい。
また、本発明の貼付用シート製造装置では、前記切断手段は、前記切断刃の刃先側の端部が刃先に向かうにしたがって前記一方向側に傾斜する状態で切り込みを形成する、ことが好ましい。
【0009】
一方、本発明のシート貼付装置は、帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて製造された貼付用シートを被着体に貼付するシート貼付装置であって、前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成する切断手段と、前記貼付用シートの前記切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げる捲り上げ手段と、前記貼付用シートを前記捲り上げられた端部を始点として剥離シートから剥離する剥離手段と、前記剥離された貼付用シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備える、という構成を採用している。
【0010】
また、本発明の貼付用シート製造方法は、帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて貼付用シートを製造する貼付用シート製造方法であって、前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出し、前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成し、前記貼付用シートの切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げる、という構成を採用している。
【0011】
また、本発明のシート貼付方法は、帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを用いて製造された貼付用シートを被着体に貼付するシート貼付方法であって、前記接着シートが前記接着剤層を介して剥離シート上に仮着された原反を繰り出し、前記繰り出される原反の接着シートに所定間隔の切り込みを形成して貼付用シートを形成し、前記貼付用シートの前記切り込み部分を含む端部を剥離シートから離すように捲り上げ、前記貼付用シートを前記捲り上げられた端部を始点として剥離シートから剥離し、前記剥離された貼付用シートを被着体に押圧して貼付する、という構成を採用している。
【発明の効果】
【0012】
以上のような本発明によれば、貼付用シートの切り込み部分を含む端部を剥離シートから捲り上げることで、貼付用シート形成時に切断刃と共に剥離基材にまで達してしまった接着剤を当該剥離基材から強制的に分離することができる。したがって、剥離シートから剥離しやすい貼付用シートを製造することができる。また、貼付用シートが剥離しやすくなるので、貼付用シートを被着体に貼付するときに、貼付用シートが剥離シートから剥離されずに被着体に貼付されないという不具合を防止できる。
【0013】
また、貼付用シート製造装置において、切り込みを形成した切断刃を原反から離間させるときに、原反の繰出方向および当該繰出方向の反対方向のうち一方向への変位を伴うようにすれば、切断刃の刃先側に貼付用シートの端部を引っ掛けて接着剤層側から起こすように捲り上げることができる。したがって、切断刃に切り込み形成機能と捲り上げ機能を持たせることができ、部品点数の増大を抑制できる。
さらに、切断刃の刃先側の端部が刃先に向かうにしたがって前記一方向側に傾斜する状態で切り込みを形成すれば、貼付用シートを捲り上げる前に、切断刃の刃先を貼付用シートの端部よりも内側に位置させることができる。したがって、引っ掛け部分を大きくすることができ、貼付用シートを確実に捲り上げることができる。
- 【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るシート貼付装置の側面図。
【図2】(A),(B)は、シート貼付装置の動作説明図。
【図3】(A),(B)は、第1変形例に係る貼付用シート形成手段の動作説明図。
【図4】(A),(B)は、第2変形例に係る貼付用シート形成手段の動作説明図。
【図5】(A),(B)は、第3変形例に係る貼付用シート形成手段の動作説明図。
【図6】(A),(B)は、第4変形例に係る貼付用シート製造装置の側面図。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
- 【公開番号】特開2012−81699(P2012−81699A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【発明の名称】貼付用シート製造装置および貼付用シート製造方法、ならびに、シート貼付装置およびシート貼付方法
- 【出願番号】特願2010−231693(P2010−231693)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
- 【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
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